酒の島・沖縄
今日は沖縄慰霊の日。沖縄戦は6月23日に組織的戦闘を終えた。写真は、先日訪れた浦添城にあるガマ(洞窟)の中に設けられた慰霊碑。浦添城は、首里王朝以前の中山王朝の城なのだが、この丘の争奪で激戦があったところである。
ここでは沖縄戦の被害の一つとして、泡盛の酒造所について触れたい。泡盛は、琉球王国では王と貴族の飲み物とされた。とくに長く寝かせた泡盛は古酒(くーすー)として価値が高まる。だが地上戦が行われたため、古くからの酒蔵はほとんど破壊されてしまった。
ところが、たまたま夜入った店が泡盛にこだわった店主だったため、うんちくをかなり聞かされた。それによると、現在酒造所が47もあるというのだ。そして沖縄戦で貯蔵していた泡盛が全滅したから、80年を越える古酒の泡盛はないと言われているのだが、実は戦災を逃れた甕も少し見つかっているのだそう。なかには160年ものがあるそうだ。
しかも、各酒造場がいくつもの銘柄を出しているので、「多分、全銘柄は1000ぐらいあるんじゃないか」という。毎年のように新しいのが出るという。とても全部揃えることができないのである。わりと全国的に有名な久米仙も、久米島の久米仙と那覇の久米仙があるとか……。
その後、国際通りを歩くと、泡盛専門店、古酒専門店がいくつも並んでいる。私はふらりと入って地下の倉庫に入れてもらったのだが、そこには何百種もの泡盛、そして泡盛以外の酒が並んでいた。その中には、こんな酒も。
焼酎でも泡盛でもない新たな酒「IMUGE(イムゲ)」が登場していたのである。芋でつくっているのだが、芋焼酎ではない。分類上はスピリッツだというのだ。その根拠はよくわからないが、泡盛は王侯の酒であるのに対して、イムゲは庶民の自家蒸留酒なのだそう。米は使わず芋と黒糖で醸造し、それを蒸留している。戦前にはあった酒を復活させたという。
また泡盛以外にも、沖縄産のウイスキーやジン、そしてラムが並ぶ。ウイスキーと言っても米でつくっているのだから泡盛とどう違うのか……。シェリー酒の樽で寝かせた酒もある。ほかにパイナップルワインも見かけた。ヨーグルト酒とかミルク酒とか、なんだかわからない酒が山ほどある。何種類も味見をさせていただく(強い酒をストレートで何杯も!)だけで、かなり酔ったよ。
それにしても、人口と比して酒蔵が多すぎる。全国販売をしているメーカーは少ないから、みんな島内で消費しているのかね。もはや沖縄は日本最大の酒産地として捉えるべきなのではないか。酒の島。主産業は酒(笑)。世界に売り出せばいい。酒による地域起こしも可能だろう。
ちなみに私はラムの原酒(50度)を買ってしまったよ。黒糖の酒と言えば、奄美の黒糖焼酎を思い出すが、それは米で仕込んで黒糖で味付けをする。こっちは純粋に黒糖だけで仕込んでいる。強いのに甘い香り。
« キノコはどこから現れた? | トップページ | 万博リングの行く末 »
「地域・田舎暮らし」カテゴリの記事
- 迷路とベンチ~平城宮跡にて(2025.11.17)
- 酒の島・沖縄(2025.06.23)
- 山村のモンベル・ショップ(2025.04.26)
- 吉野山余談~角と樽(2025.04.12)
- 覚悟の吉野山(2025.04.10)


































コメント