土木業者の伐採
我が家の近くで伐採作業が行われていた。なんでも、その奥にある砂防ダムを造り直すための工事ルートをつくっているらしい。
山林というよりは住宅街の中に残された緑地だが、道沿いの急崖にあって、そこに結構太い木が繁っている。以前より、木の重みで崖が崩れるかもなあ、と思っていたところだ。
実は30年以上前に大雨で崩れたこともある。その際は木が小さく土砂だけだったように思うが、道をふさいで近隣の人たちが片づけに出ていたのを見た記憶がある。今なら、巨大な木が道を挟んである家屋を急襲する可能性が高い。結構な災害につながる恐れが合った。
だから、伐ること自体に不平があるわけではない。
まだ残りの木も伐るのだろう。彼らも伐採シーンを見られることに気をつかっているのだろう。愛想と挨拶をしてくる。写真は、伐採後だから作業そのものは撮らないでおいた。
作業員に〇〇建設というネームが入っている。ただ、チェンソーパンツやゴーグルなどは身につけずに行っているから、「気ぃ、つけてや」と思ったのである。林業界では、伐採における安全ガード指針みたいなものができているが、土建業界はどうなっているのだろう。林業界でも守らない人がいるのだから、ほかの業界に文句を言えるはずはないが。
それにしても、現場まで道をつくることから始まるのだ。そのために伐採して山林を掘削して道をつくり、現場の山と渓流まで重機を入れるのだろう。住宅街の間に残された谷沿いの緑地も、これから変わるだろう。
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