無料ブログはココログ

森と林業と動物の本

« 2025年6月 | トップページ | 2025年8月 »

2025年7月

2025/07/31

小岩井ヨーグルトの蓋書き

小岩井ヨーグルトを購入した。生乳100%と書かれたのに惹かれて……。

そして蓋を取ると、こんな広報欄が。

20250731-071121

小岩井農場は、もともと吉野式林業をやろうとしていたが、それが酪農に変わっていくのだが……今も2000ヘクタールの山持ちであった。
しっかり再造林をしていますよ、という内容。これを記すのは、再造林をしていない山が多くあるよ、という事実を密かに示しているのだろうか。裏読みしすぎ?

しかし、ヨーグルトで再造林を宣伝するとは(^^;)。

 

2025/07/30

炎天下の登山と遊園地

連日、暑い暑い、記録的猛暑、熱中症注意と言われる。奈良も38度超えで、今期一番の暑さとか。どうしようか……と思う。

よし、今こそ山登りだ! 炎天下に挑戦だ! というわけで生駒山に登ってきた。

ルートは、中腹の宝山寺から山頂へ一直線。かなりの急坂ルート。

実は登山自体が久しぶり。暑さだけでなく、怠け癖が出ていた。それだけに、この猛暑の中を登ればいかなる症状が現れるか、と楽しみにする。脱水症状が起きるか、筋肉はどう反応する、ふりかかる日射に意識が飛ぶかも……。

登り始めると、のんびり昼寝している猫に遭遇。最近増えているイコマヤマノラネコだ。

Photo_20250730145901

登りだして気づいた。意外や山道は涼しいのだ。森の中を通るようなものだから日陰が多い。直射日光は当たらないし、そこそこ風もある。汗が体温を下げてくれる。緑が高温を吸収してくれる。

結構な傾斜の道なのだが、ゆっくり登ると、さほど筋肉も痛まない。おかげで、楽々登れた。山頂は標高600メートルを超えるから、気温も多少下がったみたい。ただし、山頂には生駒山上遊園地があるので、木はなく直射日光に照りつけられる。

暑い日は森の中へ行け!と勧めて回ろうか。

面白く感じたのが、山登りで出会ったのが、外国人ばかりのこと。

何やら軽装の女性二人が下山してくるのにすれ違ったが、どうやらスペイン系のよう。

途中にある宝山寺でも、韓国人女性と出会った。片言の日本語で質問される。

そして山頂の遊園地に入ると、聞こえてくるのは中国語ばかり。あれ?と思って、家族連れなどグループを見かけると近づいて何を話しているか耳を立てる。すると、いずれも外国語なのだ。ついぞ、日本語を聞かない。しかし園内放送は日本語なのがおかしくなる。

こんなローカル遊園地に地元のお寺なのに、旅行コースに入っているのだろうか。だいたい、こんな炎天下に遊園地に来るなんて、アホちゃうか、登るヤツの気が知れん……あ、俺もその一人だ。

Photo_20250730150501

山頂では、お決まりのソフトクリーム。ご褒美である。一舐めしてから撮影した。

帰りは、誰も会わないよう裏ルートで下る。こちらも森の中。やっぱり夏は山登りだ。

3_20250730150901

2025/07/29

サイエンスZEROで知った森林の実情

27日のNHKEテレの科学番組「サイエンスZERO」で、持続可能な22世紀へ!“森林活用”最前線 の放送があった。

正直、そんなに期待はしていなかった。だって、想像つくんだもん(笑)。

実際に取り上げたのが、
今回のテーマは「森林活用」。2050年の脱炭素社会に向けて、日本の豊富な森林資源が大注目!▼世界で続々増える木造のビル建築。井上咲楽が京橋で建設中の最先端ビルを取材。CO2を吸収・固定し、地球にやさしいビル作り。▼固有種「スギ」の木くずを使って、高機能プラスチックの開発も。▼スマート林業の新技術で、山の資源調査がたった1日に短縮。生産性・安全性も大幅アップ!放置されてきた日本の森林が宝の山に

という内容である。つまり木造ビル改質リグニン、そしてスマート林業の中でも森林調査をAIで行うリモートセンシング。あと、林業機械作業道コース作成ソフトについても少し触れていた。

いずれも想定通り。それぞれツッこみたい部分はあったのだが……(^^;)。まあ、それはいい。
ただ注目したのは、スマート林業の「森林を撮影するだけで本数や樹高、太さなどがわかる」という技術を説明するときに映し出された実験地。

20250728-2005151

金沢市が行っている実験である。驚いたというのか興味を引いたのは、技術ではなく、その結果。

20250728-2004201

樹高が20m程度あって、胸高直径も30㎝近い。この人工林の林齢は、60年くらいだろうか。
ただ問題は、A材B材C材の各割合だ。つまり木材の質というか、曲がりの具合。製材に回せるか合板用となるか、製紙チップいや燃料にしかならない木の割合である。

すると、モデルとした金沢市の森は、A材1.344%! B材38.868%、そしてC材59.788%なのである。つまり6割はチップにするしか用途がない。残りはほぼ合板。製材にできるのは1%程度であった。
これはきついわ。こんな人工林では、金にならないだろう。実質的に仕分けもせずに全部バイオマス燃料に回されるんではないか。仕分けする手間賃が無駄になる。それに再造林する気になれない。

ほかの場所でやった計測結果もあった。

20250728-2005371

こちらは、A材が5%まで増えたから、ちょっとホッとする。いや、別に成績がいいわけではないだろうが。

別に、そうした森をわざと選んで実験したわけではないと思う。ABCの割合の全国平均はどれぐらいだったっけ。ちょっと覚えていない。ただが1:1:1になればいいと聞く。それでもA材は33%にすぎないから、利益としては薄いが……樹木は生き物だから思うようにいかない。生えている木のほとんどをA材に回せるような人工林は、ごく一部の優良林業地だけなのだろう。

でも、A材1~5%ではねえ。技術開発を進めるのなら、計測だけに終わらさず、曲がった木の使い方も扱ってほしい。湾曲した幹をまっすぐに伸ばす研究とか、曲がり丸太から平たい板を製材する(そして反りを止めて固定化する)方法とか、あるいは曲がった木の新たな使い道。インテリアだけなく、何か考えてほしい。砕いて燃料にするとか、リグニンを取り出す……というのはナシよ。

2025/07/28

柿渋づくりスタート!

先日の折れた柿の木から収穫した青柿。

このままコンポストでは、タンニンが大量に発生したらどうなる?堆肥になる?と考えて、やはり柿渋づくりをすることにした。ただし、極力手間を省く。

まず実を4つに割って壺に詰めてみた。ヘタは切り取るが、結構硬くて大変。

20250727-162807

しかし、これでは発酵しづらそう。やはりすりつぶすのか……ならばミキサーを使おうと決める。
が、それが大変なのである。4つ割をそのまま放り込むと、水を加えても回らない。そこそこ堅い実なので、刃が実に食い込んで回らなくなるみたいだ。
そこで、再び取り出して包丁で細かく刻む。それでも、回りにくい。水の量を変えたり揺すったり、といろいろしつつミキサーで砕いた。これが大変な手間。

20250727-170459

ちょうど満杯になった。これなら発酵しやすいだろう。が、天然酵母?で発酵するのだろうか。

ここで、大変なことがわかった。検索して「柿渋の作り方」を見ていると「渋柿を使って。甘柿はダメ」とあるではないか。うちの柿は甘柿だ!ここまでしてダメとは……が、検索で出てきた別のページによると、7-8月の青い柿は甘柿でもOKとあった。しめた。どちらが正しいかわからないが、とりあえず製造は続行する。

20250727-171127

中には、絞った液体を煮ろとか、いろいろ書いてあるが、全部無視。さまざまな方法があるんだねえ。

野外の軒下に置く。数日で発酵が始まるというが、さてどうなる。。ただし、発酵したら、晒の布で絞るらしい。そして搾りかすは捨てて、液体を発酵熟成で2年間…… (@_@)。

絞るのが大変らしい。止めた。このまま放置して発酵させよう。時間が経ったら液体と個体が分離してくれないか。そうなれば澄み液を取って発酵させる手もある。この高温の中、大丈夫かどうか。ヘンな菌が入ると腐敗する。

さて、どうなるか。上手く柿渋になるか。まあ、柿渋が取れても、それを何に使うか決めていないのだから、のんびりやるしかない。

 

2025/07/27

吉野杉箸再生プロジェクト、その背景

先日、テレビ局の取材を受けた。番組で割り箸を取り上げたいという。私が割り箸を取り上げたYahoo!ニュースの記事に目を向けたようである。

割り箸が熱い!今世界と国内で起きていること

私は、割り箸のことならと歓迎して受けたのだが……なんか、おかしい。企画の説明を聞けば聞くほど違和感。

番組はまだ放映されていないので詳しく記せないのだが、取り上げるスタンスは「割り箸は間伐材、端材からつくるもので環境に優しい」というのが大きなテーマのよう。世界中で見直されて広がっている。生産量も伸びている。具体例に上げるのは吉野(下市町、吉野町ほか)だ。割り箸生産の7割を担っている!とある。

ちょっと待った! と声を上げる。日本で使われる割り箸の99%は輸入であることを無視している。7割が吉野でつくっていて、それが間伐材や端材を材料にしている、だから環境に優しい!!と言われても。

実は、番組プロダクションの面々はそのことを知っていた。だが、あえて触れないつもりだそうだ。局の意向でもあるという。それを持ち出すと話がややこしくなって、企画が成立しないうんぬん。

それはダメでしょう、と強くいう。ほかに割り箸消費量は年間250億膳とか、江戸時代の鰻屋が割り箸の発祥とか、時代を間違えた認識ばかり。ネット検索で出てきた2000年代の統計や伝承ガセネタをそのまま使っている。

「現在の割り箸は多くが輸入」であると説明するよう強く申し入れた。国産割り箸の現状や数字なども訂正させた。ただ、どんな番組になるかはわからない。「現在、割り箸は多くが輸入ですが、日本でつくっているうちの7割は吉野で……」とナレーションを入れて、国産割り箸の生産方法だけ紹介すれば、嘘ではないが、割り箸の作り方はこうだと勘違いされるだろう。そして、私が強調した国産割り箸の危機や最新動向(高級化路線など)が全然伝わらない。その点は紹介したくないらしい。「盛り上がらない」からだ。

むなしさを感じたのだが……。

20221220-151128吉野杉箸の花

吉野の下市町「吉野杉箸商工業協働組合」で、このようなプロジェクトが立ち上がっている。

町の風景を守る。 吉野杉箸再生プロジェクト

一見したところクラウドファンディングの申し込み窓口である。ただ、よく目を通してほしい。

すでに工房は、下市町に5軒ほどしか残っていないというのだ。仰天である。私が最初に割り箸取材を始めた20数年前は、たしか60軒くらいあった記憶がある。その後減り続けて、数年前の取材でも10軒程度はあったと思うのだが、また半減! このままでは職人も、その製造の技も消滅してしまいかねないのだ。もはや求められる需要に応えられる生産量が維持できない。

そこでプロジェクトでは、町の空き家を工房に改造して、新たな職人(候補)を呼び込もうというものだ。

本プロジェクトでは、吉野杉箸の伝統を未来につなぐため、以下の3つを目指します。
1.空き家を改修し、若者が集える割り箸工房を再生する

2.地域住民・移住者・職人が共に働ける新しい仕組みを作る
3.国内外に吉野杉箸の魅力を発信する体験型観光拠点とする

クラファンで空き家を住めるようにして割り箸工房に改修しようというわけだが、町の制度もあるし、移住者受け入れ方策の一つと考えてよいだろう。

・空き家改修費(屋根・内装・水回り等)
・割り箸製造機材の整備工房の防寒・断熱・電気配線工事

Photo_20250727105701

空き家を工房として提供すると言っても、それですぐに割り箸職人の希望者が来るとは限らない。ただ(高級割り箸の)需要は伸びているというから、希望はある。もちろん、相当な努力と覚悟は必要だろうが。

安直なテレビ番組も、これを機会に割り箸に興味を向けていただければ可能性は広がるかもしれない。

ただ奈良県の伝統産業だというのに、県の動きは鈍い。奈良墨とか奈良筆、奈良晒……などは重みがあるが、割り箸を軽んじていないか。割り箸は樽丸づくりから派生しており、いわば割り箸も吉野林業の一角である。一時期は、吉野材を建材にするより割り箸の方が高く売れると言われたほどだ。それを失うことの重大性を感じてほしい。

吉野杉箸は、今どき流行っている中国製の竹割り箸とはまったく別物であり、その技術と生産流通システムを失っては取り返しがつかない。

 

2025/07/26

暴風雨と青柿

昨日もチョー炎熱酷暑の昼間、車で買い物に出て、某スーパーマーケットに入った……おそらく滞在時間は30分もなかったと思う。

出たら、パラパラと雨。地面が濡れている。ああ、炎天下に雨が降れば少しは涼しくなる、毎日スコールが降らないかな、とか思って車に乗り込み、自宅への道を。

ところが、その道中の路面にはものすごい木々の枝葉が落ちているのだ。途中、近道でゴルフ場の中を抜けるルートをとったら、もはや道中に枝葉に青いドングリが散乱しており、部分的に倒木や折れた枝が飛んできて路面を埋めつくす……通れなくなっているところまであった。幸いゴルフ場のグリーンキーパーたちが清掃作業を始めており、なんとか通り抜ける。
何か大変なことが起きたの? でも、雨はほとんど降っていないし。。。30分の店内滞在中に何か起きたのか。そういや炎熱の道路は冷やされて湯気が立っている。

なんとか自宅に帰り着く。すると、家の前に巨大な木の枝が。これ、我が家の柿の木ではないか。かなり盛大に枝が折れたらしい。ガレージに車を入れるために、いったん車を降りて枝を運ばなくてはならないほど。相当な嵐が襲ったらしい。雨よりも風が強かったのか。知らんけど。いや、私は全然目にしていないのだけど。

1_20250726095001
とりあえず折れた枝を家の中に運び込む。見た目以上に重い。そして枝にはたくさんの実が……。青い柿の実が落ちてしまったか。

この枝の片づけに朝から従事。さて、枝葉に青柿をどうするか。我が家は植物質有機物を家の外に出さない、という方針なので、とりあえず小さく枝葉を分解する。どこかに積み上げて堆肥にする予定だ。問題は実だなあ。

2_20250726095301

箱に入れたら、40個以上になった。これだけの柿の実を失ったのか……。今年は豊作だと喜んでいたのに。

何とか利用方法はないかな、と思う。たしか青柿から柿渋をつくれたと記憶するので、調べてみた。

つぶして発酵させて……絞るのか。さすがにその元気はさすがにない。ほかに使い道はないか。まとめて埋めたら腐ってタンニンが出て土壌はどうなるか。堆肥になるだろうか。

意外と青柿の利用法は思いつかない。検索すると、「食べられる!」という仰天の報告もあった。まあ、美味くはないだろうが、我が家の柿は甘柿だから、渋みは少ないはず。これは試すかな……と思いつつ、まだ決心がつかない(^^;)。

 

ちなみにゴーヤはどんどん実をつける。そして長く実らなかったキュウリも……。なんとキュウリ棚の上に差しかかっていたキハダの枝まで蔓を伸ばし、そこに成りかけていた。天空のキュウリだ。収穫できるだろうか。

Photo_20250726095701
真ん中に小さなキュウリ。曲がっているけど。

2025/07/25

林業公社の「闇」

まさか、アノ話題?の兵庫県知事が、こんなことを言い出すなんて。

斎藤兵庫知事、林業公社の債務整理で特例要望 26都県で債務8000億円超か

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事(写真=資料)は23日、青森市で開催した全国知事会議で多くの自治体で「隠れ借金」になっていることが懸念される林業について、国の森林環境譲与税を投入して公費で運営できるよう林野庁に求めた。加えて、減債管理基金を取り崩して林業公社の債務整理を実施した場合に、実質公債費比率などの財政指標が悪化しないよう特例として扱うことも総務省に要望したいと述べた。

林業公社ほかの「分収造林事業」に関する問題点は、これまで幾度も指摘してきた。

拙文を探すと、2018年の論座に書いている。ただし、web論座はもう店じまいをしており、現在はかろうじて論座アーカイブスに残されているだけである。今後消されることも考えられるので、私の記事をここに張り付けておく。

Photo_20250725105101 Photo_20250725105102 Photo_20250725105201

ほかにも、Yahoo!ニュースにも書いていた。

地上権が消える?分収造林裁判でびっくりの判決

こちらの記事は、わりと反響があって、アクセスは伸びないけど(^^;)、当の原告や、各地の弁護士からの問い合わせもあった。同じようなケースが全国にあって、裁判も起こされている中、判例が注目されたのだろう。

 

ここで兵庫県の例にもどると、実質的に破綻状態にあったのは、県の外郭団体「ひょうご農林機構」。分収造林事業の債務整理費用は、試算によると700億円以上だが、それに加えて産業・住宅用地整備事業で2023~38年度に償還が必要な企業債の総額は768億円に上っていたのだ。合わせると1500億円近く。

ひょうご農林機構の債務超過については、金融機関からの借り入れが難しくなった15年3月に、県債管理基金の国債416億円をメガバンクに預け担保にした形で融資を受ける「消費寄託」を実施していた。だが、この手法は「迂回融資」の可能性があり、違法だ。

……ま、そんなこんなで、極めてヤバイ状態にあるのだが、兵庫県は債務を2025年度中に整理し、事業を終了する計画だ。しかし債務処理に、森林環境税を使わせてくれとは……。

同じ問題を抱えている自治体はたくさんあるのだから、むしろ早く処理した方かも。斎藤知事は、「26都県で総額8000億円を超える債務が隠れている」と指摘している。

さあ、ほかの都県(この書き方だと、北海道と大阪、京都は入っていない)の知事はいかなる返答をしたのかな。

 

2025/07/24

住宅が建たなくなる日

以前より、住宅着工件数が減少している、今後も続くだろうという警告はなされていたのだが……。

今月の林野庁モクレポ

改めてグラフで見ると恐ろしいことになっていた。

Photo_20250723201201

数字で見ると、新規着工件数は、2021年が85・6万戸、22年86・0万戸、23年82・0万戸、24年79・2万戸。そして今年1~5月は30・6万戸だ。前年比94・2%。単純に考えれば25年の1年間では74・5万戸ぐらいになるか。つまり5年間で10万戸ぐらい減っていく。あと、数十年でゼロになるかもなあ(゜ロ゜)

木造率もよく似た比率で落ち続けている。

そして着工床面積。

Photo_20250723201202

こちらも見事に右肩下がり。その傾斜は件数よりきついみたい。それだけ家が小さくなっているのか。

今後は木造の非住宅建設を増やすんだ、と林野庁はせっせとハッパをかけて、モクレポでも「建築物木材利用促進協定」制度を紹介しているが……。

まあ、そんな簡単には増えない。いや、増えたとしても、そもそものパイが大きくない。せいぜい減少速度を少し抑える程度だろう。

やっぱり人口減と高齢化が、ズシンと響いているんだなあ、と感じる。木造住宅が今後増えるという要素が見当たらない。言い換えると、木材の利用量は増えない。減る一方だ。どこで底を打つか。近く50万戸を切るのは間違いないだろう。

こんなこと、まるっとお見通しだと思うのだが、根本的な対策も見当たらない。

お手上げ宣言を出したらどうだ。いや、起死回生の策がある。

私の思うに、木材量で測るのではなく、木材取引金額で統計をやればいいと思う。そうすれば木材の使用量が減っても物価高もあって高く売れば膨れる。金額が増えるということは、それに関わる人々の収入も増えるということだ。だから林業関係者が豊かになりました!と自慢できる。実際は取引金額と純益は違うし、建築業者と林業、木材産業も取り分が公平になるとは限らないのだが。

それでも、白書で自慢できたらいいではないか。林業統計の単位を変えれば、なんとなく「林業を成長産業に」できたような気持ちを味わえると思うよ。

また伐る木を減らすことは人手不足の中で助かるし、環境にもよろしい。我ながら明暗、じゃない、名案\(^o^)/。

2025/07/23

世界の森林関連企業団体ISFC

王子製紙(ホールディングス)がISFCの主導するプロジェクトに加わるというニュースを目にした。

国際的な森林団体とある。ISFC? これ何?

と思って調べてみた。なんでも世界の森林関連企業によって設立された団体「International SustainableForestry Coalition」なのだそうである国際持続的林業連合……? 実は王子製紙だけでなく日本製紙、住友林業、三井物産なども加盟しているらしい。いずれも大面積森林所有起業である。

Photo_20250719123302

説明によると「ISFCは、2023年に設立された国際的な団体であり、森林所有者や森林投資事業者など、世界各地の企業17社によって構成されています。加盟企業が管理する森林は、6大陸37か国にわたり、その総面積は約1,600万ヘクタールにのぼります。
 この団体は、持続可能な森林管理を基盤としつつ、森林セクターの意見を集約・発信することにより、気候変動、生物多様性の損失、森林面積の減少といった国際的課題への対応を目的としています。さらに、森林の価値の最大化を目指し、自然資本会計基準の整備にも貢献していきます。

そして王子ホールディングスは、森林や土壌といった経済的な価値を会計に取り入れる「自然資本会計」の基準作りに参加すると発表した。共通の評価基準を確立し、開示する仕組みを作る。自然資本では、森林や土壌、水、生物資源などを含んで会計に反映させる仕組みだ。王子は、24年に国内で保有する森林の経済価値が年間約5500億円に上るとの試算を公表している。

Photo_20250719123301

こちらの「自然資本会計」も興味深いのだが、また改めて。もう一つの国際団体「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」もあるから、今後は自然環境を無視して投資を受けられなくなるのだろう。自然資本の価値の見える化が大切なのだ。

いずれにしろ、こうした基準で公開される情報は、投資家らが企業を評価する指標になっているから、無視しては将来的に危ないのである。一方で算定方法が難しいため、評価方法が十分に練られていないとも言われるが……。

結局は大企業ばかりなのだが。……しかし、日本の森林所有者も、こうした情報公開の動きをもっと注目した方がよい。時代後れの化石経営と言われたくなければ、ね。

 

2025/07/22

Y!ニュースに「ヒグマ駆除!市街地で銃を撃つ……」を執筆した裏事情

Yahoo!ニュースに「ヒグマ駆除!市街地で銃を撃つ難しさを考える」を執筆しました。

このネタ、以前より考えていて、銃や法制度についていろいろ調べたり教えてもらったりしていたのだけど。

北海道福島町の事件があって、コメントを求められることが倍増。コメントに書きすぎると本編に書くことがなくなってしまう、とか余計な心配をしつつ、ようやくアップしようとしたら参議院選挙ではないか。これでは目に止めてもらえないなあ。。。。

と嘆いたが、かといって福島町の駆除も終わり人々の関心が遠ざかると、これまた目に止めてもらえない。というわけで、苦渋の決断(^^;)で、選挙明けの21日にアップした。

が、なんと!21日は休日であった (゚o゚;) 。。休みの日はYahoo!ニュースも読む人が減る。こちとら3連休なんて意識していないのだよ。

ま、仕方ない。本日改めて「書きましたよ~」と告知しておく。

Photo_20250722162501

2025/07/21

ヤンキー政治が始まる

参議院選挙。結果は、だいたい予想した範囲で納まった。

参政党の躍進も、あれだけアンチが出たら伸びるでしょ、と思ったとおり。反対している人が、実は応援団だった。
若干意外だったのは、支持層が40~50代だったこと。若者の党ではなかった。おそらく日常生活により不満を蓄えているのは、若者よりも壮年層なのだ。就職氷河期世代を始め、社会に鬱憤をためているのは、社会に出てから人生が思うようにならないと感じる世代なのだろう。

思い出すのはアメリカのトランプ大統領の支持層だ。私は、トランプなんて、そのうち暗殺されるだろうとか、脳梗塞で倒れるでしょ・倒れてほしいと思っている(⌒ー⌒)のだけど、それでも一つ評価している点がある。ラストベルトに目を向けたことだ。

アメリカの製造業や林業などが衰退して労働者が追い込まれている。アメリカの経済自体は、実は悪くない。IT産業などが強いからだ。しかし足元の人々が苦しんでいる。

民主党や従来の共和党は、彼らに対する政策として、リスキリング、つまり学び直しによってサービス業やIT業界に転職するよう促したが、成功しなかった。

そりゃそうだ。彼らは製造業、自動車や鉄鋼、さらに森林伐採業のようなガテン系の仕事に就きたいのだから。接客業やレジ打ち、パソコンの前に座る仕事なんかしたくないと思っている。

そこでトランプは、単純に製造業の復活を唱えた。それも優秀な自動車を開発して売れるようにするのではなく、関税で外国車を入りにくくすればいいと考えた。

これって、根本的な解決にはならず、逆にアメリカ経済を弱体化させるのは経済学的に自明なのだが、彼にそんな理屈は通じない。彼の頭では理解できない。

翻って日本の場合、物価高が政治課題に上がると、一斉に消費税廃止とか減税、給付金と来た。物価高対策としては場当たり的でトランプ関税と何の違いもない。根本的解決にならない。副作用を検討したのか疑問だ。

減税で細った財政を、何で穴埋めするか。どこかを削る?福祉を削れば社会の格差が広がる。軍事費を削ればアメリカとぎくしゃくする。そうすれば中国やロシアが出張ってくるだろう。(ロシアはウクライナ侵攻の前に北海道も検討したとイギリスの軍事誌の記事にあったが。)

あるいは増税か。たとえば所得税増税。あるいは取引1億円以上は消費税を15%にする、なんて案があってもよいが……そんな増税すれば、大企業は大型取引を減少させて景気減退になるかもしれない。あげくに国債の発行だ。次の世代にツケを回すわけだ、今の我々さえよければ将来のことなんぞ知ったことか……。

いずれにしろ諸問題の解決を即物的な手法に求める。短絡的手法と言ってもよい。複雑な原因や背景を考えない。複雑な因果関係を考えるのは頭がついてこないから、陰謀論のごとく短絡化した目先の政策で一発逆転をめざす。

……これって、ヤンキー的手法だね。深く考えない。思いつき。理を尽くして相手を説得したり、きめ細かに不満に対応しつつそれぞれ少しずつ我慢しようね、とするより、一発ボカッと殴って相手を黙らせるヤンキーに憧れるのだろう。オラオラ気張る方が快感。

トランプしかり、日本の大多数の政党しかり。ヤンキー政治が世界を跋扈する。

2025/07/20

ゴーヤとキュウリ

先日、ゴーヤが初めて収穫できたと紹介したが、その後いきなりのゴーヤ祭り!

次々と実るのだ。なんで? ここにも? あれ、気づいたら黄色く……という状態。さらに2階まで伸びた蔓の先にも実っている。

2_20250719120701

とにかく成長が早い。ほんの数日でぐいぐいと大きくなる。実は写真を撮ったのは数日前なのだが、今ではもっと大きく重く成りすぎ。

3_20250719120701

こちらは2階のベランダ。よくぞ、庭から伸びてきてくれた。と喜んでいたら、早くも2つ実っていた。

毎日収穫して、食べねばならぬ。これが結構大変。メニューに悩む。塩揉み~酢ものがすきなのだが、そればかりでは限界があるので炒めたり揚げたり生で……といろいろ工夫を凝らす。

一方で、初夏まで日々少しずつ実っていたキュウリがさっぱり。ちょうと食べるのによいスピードでじゅんじゅんに実っていたのだが、ピタリと結実が消えて、今は蔓のどこを探してもキュウリがぶら下がっていない。

ゴーヤとキュウリの選手交代のようだ。作物とはわからんものである。そういや、ミカンやカキも、昨年豊作だった木は今年さっぱりで、別の木が多く果実を膨らませている。

こうした作物を安定的に生育させている農家の皆さんの技術に頭が下がる。

2025/07/19

85歳。能登から東京への行脚

明日は、参議院選投票日。

最近は選挙ストレスという言葉もあるそうだが、政党・候補者も支持者もアンチ支持者も、言いたい放題で批判の応酬ともなれば、まともに耳にしていれば心がすり切れる。

そこで、こういう和尚がいることを紹介をしておきたい。

20250710-213111

自然宗佛國寺黙雷和尚。85歳。6月13日に能登半島の先端を出発し、東京まで行脚する予定だ。行脚なのだから、もちろん徒歩。基本野宿。とくに能登半島では泊まるところはおろか食事するのも困難だったそう。またいくつかの場所で坐禅行を行うが、この酷暑である。もはや苦行、地獄だろう。

(行程の様子は、Facebookに折々アップされている。興味ある方は「自然宗佛國寺」で検索していただきたい。上げるのは佛國寺の釈妙円尼。)

それでも合間に私のところにも便りをいただく。現在は富山から新潟を経て長野に入り、今後は山梨と進む。8月14日に到着を予定しているとのこと。

Img_20250719180127 Img_20250719180236

私が知り合ったのは、もう20年近く前になるのではないかと思う。三重県大台町にある佛國寺にも泊めていただいたこともある。

経歴を聞かせていただいているが、詳しく聞けば、大抵の人が仰天するはず。

ほんのさわりを披露すると、中学生のときに共産党に入党したいと野坂議長に手紙を書いたが断られた、というところから始まる。ならばと入ったのが赤尾敏の大日本愛国党だというから笑ってしまうのだが……。浅沼稲次郎社会党書記長の暗殺された日比谷公会堂の現場にもいたという。もしかしたら自分が山口二矢になっていたかもしれない……と。

その後の歩みは、かなり生々しい政財官界の裏模様なのだが、一転して得度し全国行脚を始め、日本の地方の疲弊を知り、農山村、農林業の建て直しに奔走する。自然宗佛國寺を創設してからは、大台町に山も購入して事業化もしている。

その一部は記事にも書いた。

森を守る墓!墓埋法の改正めざす

一方で、安倍晋三が第1次内閣から下野した際に、佛國寺で坐禅を組んでいたこともあるとか。い今も、総理大臣になりたい!という政治家が訪ねてくる。

話を聞いていると、その信条は右翼のようでいて左翼ぼくもあるという不思議な和尚なのである。

今の政治状況を憂え、震災からの復興ままならぬ能登より発って、東京に到達したら、そこで議員たちに何を語るのか。

興味がある人は、目を向けていただきたい。

515492089_2796614100522468_6767_20250719180301  515775582_2796614230522455_1898078874841516382071_2796614300522448_2911848748339 

 

2025/07/18

Wedge ONLINEに「進む首里城の復元工事…」を書いた裏事情

Wedge ONLINEに、「進む首里城の復元工事、一筋縄ではいかない歴史的建造物の再現…現代社会に必要な様々な配慮」を執筆しました。

先月思いつきで訪れた沖縄だけど、しっかり記事を書いて仕事にしてしまうなんて……。

きっかけはWedgeの本誌7月号が沖縄特集だったこと。それは偶然だったのだけど、編集者に「沖縄に行ってきた」と伝えると、なら沖縄の記事をどうぞ、と返事が来たことから。

そこで何が書けるか、と考えた。書こうとすると今回の沖縄行で見てきた最新情報を入れなくては意味がないし、写真も必要だ。一番の目的だった浦添城の印部石も考えたが、首里城も見てきたから、そちらにするか!と決めたのであった。

以前の沖縄記事で取材したことも含められるし、地元・平城宮跡の復元工事も日常的に見ているから抱き合わせられる……とトントン拍子に。さらにひょんなことからベンガラのことにも気づく。日本のベンガラと沖縄のベンガラは違うんだ!

それにつけても、平城宮跡の近鉄電車、移転させて欲しかったなあ。。。。

それが景色に馴染んでいるって、嘘だろ。1300年前の都を再現している中にビスタカーが走るんだぜ。鉄オタが「このミスマッチ感覚が面白い」というのはわかるが、歴史的景観をなんだと思っているんだ!……という気持ちを抑えつつ、執筆した(笑)。

Photo_20250718103201

首里城でいただい沖縄菓子セット

 3_20250718103301
ベンガラは土からつくる。土によって色も変わる。

 

2025/07/17

EUDR撤回動議、世界的なバックラッシュ

EUDR(EUの森林破壊防止規則)が逆波にさらされている。

欧州議会、森林破壊防止デューディリジェンス規則の実施規則撤回を求める動議を採択

6720ec2e4227e6e50d0434db_eudr-lieferkett 

EUDRについては、私も幾度となく書いてきた。

日本も直撃?EU森林破壊防止規則の破壊力

その強力で「合法でもダメ」という斬新なこの規則は、森林破壊を止める画期的な制度となる可能性があったのだが、その厳しさ故に、なかなか実効化しにくい。すでに1年実施を延ばしている。加えて、今度は欧州議会で撤回動議ときたか。

たしかに実施するにはハードルが高すぎて、すぐには対応できないとは思っていた。それでもやる気を見せるところにヨーロッパのたくましさを感じていたのだが……その前に撤回を要求する政党が現れたわけだ。

動議を主導した中道右派の欧州人民党(EPP)グループは、実施規則は実態に即しておらず、事業者に不要な負担を強いるものだと批判。デューディリジェンス義務を大幅に緩和する「リスクなし」という新たな区分を加えるべきだとしている。ただし、「リスクなし」を追加する修正案は、社会・民主主義進歩連盟(S&D)グループ(中道左派)や欧州刷新(Renew)グループ(中道)などにより2024年に1度否決されている

 

18の加盟国(注)は連名で、EUDRはさらなる簡素化が必要であることから、適用開始を再度、延期すべきとする書簡を欧州委員会に送った。欧州委は既に法改正を伴わない簡素化を実施しているが(2025年4月17日記事参照)、それでも軽微なリスクしかない国の事業者に対し過剰な義務を課していると指摘。EUDR対応により、原材料費などの高騰が予想されるほか、EU域内の事業者が域外に製造拠点を移す可能性もあると強調する。

見た目は、延期のときのように「すぐに実施するのは間に合わない」風ではあるが、ようするに、これはバックラッシュだろう。

バックラッシュbacklash)とは、ある流れに対する反動や揺り戻しのこと。政治的または思想的反発、反感の意味もある。とくにグローバリズムやフミニズム、ジェンダー、そして環境政策などによく起きる。

トランプ大統領が代表的だが、進歩的政策に対する嫌悪感を元にする反動だ。さらに発展して反エリート、反科学(反ワクチンなども含む)的形態を取りやすい。

この現象を個別に論じるつもりはないが、これって、単に新しいことはイヤということだ。

見た目は右翼政党が主導してリベラルたたきに使うことも多いが、実は左翼政党だって似たことを唱える。私は、バックラッシュの根幹は、理解するのが難しい内容に対する反発だと思っている。いくら論理的に正しいと言われても、複雑で理解しづらい……理解したくもない気持ちが生み出すのだろう。自分達に負担がある場合、これまでの自分を否定されることへの反発でもある。

それは、問題に対する解答を、早く、簡単に、求める陰謀論と根っこが一緒だ。EUDRも難しすぎたか。(こういうと右翼も左翼もアホだから理解できないということになるが。)

まだ動議が出ただけだが、欧州委員会はいかに対応するか。記事には「実施規則を速やかに見直す必要があるとする一方で、今回の動議の真意はEUDRの適用開始のさらなる延期にあるとして、実施規則の撤回には反対している。 」とあるが、もはや気候変動も生物多様性も、みんな危機に陥っている。日本も便乗したがっている連中は多そうだ。

 

 

 

 

2025/07/16

金魚16匹目の謎

我が家の庭池の金魚。また謎が出てきた。

以前も何匹いるのか?という記事を書いた。一時期は11匹まで減っていたのに、次々と小さな金魚が登場して15匹いるんじゃないか。

金魚に個性はあるか?

しかし、毎朝数えているが、14匹しか確認できない……なかなか15匹全部は確認できない、という状態だったのだ。

とにかく夏は、元気に動き回るから数えづらい。個体識別も、小さいのが3匹だったはずだが、どんどん大きくなって区別が着きにくくなった。やっぱり14匹なのだろうか。。。。小さい1匹が消えた(死んだ)のかもしれない。

そう思っていたのだが、今朝餌をやろうとしたら、どっと集まってきたので、思いついて写真を撮った。写真で静止画像なら、ゆっくり数えられるではないか。

16_20250716105101

そし数えると……重なっていたり、水面が光っていたりするので大変なのだが……おお、15匹いた。ちゃんと全部育っているのだなあ。

それで安心していたが、ふと後で数え直すと……写真の下右部分に赤い色が透けている。これも金魚ではないか。それもわりと大きい。とすると……なんだ、16匹になってしまった。おかしい。今まで稚魚、小赤でも15匹までしか確認していないのに。どこから来た?

どんどん金魚が増える謎の池であった。

2025/07/15

政党支持者とアンチのフィルターバブル

禁断の政党シリーズ、今回は維新か自民か……と思っていたけれど、投票日も近いので止める。ちょっと飽きたし(笑)。

代わりに政治団体との関わり方について説明する。なお講演写真を張ろうかと思ったが、誤解する人が多そうなので、今回は写真なし。

すでに記してきたように、私はお呼びがかかれば、基本どんな団体、政党でも行く。講演だけでなく、インタビューでも私自身が執筆する記事であっても。むしろ選り好みしてはいけないと思っている。選別は、危険だ。自分の思い込みが前面に出るから。

大切なのは、講演(記事)内容である。それが、ぶれないこと。とくに相手に忖度した意見を言わない。

極端に言えば、共産党で「天皇制バンザイ!」の話をしていいならやればいい。自民党に「大企業が諸悪の根源」と大いに吠えたらいい。それは支持者の意見を変えることができるかもしれないチャンスだ。

政党支持者は、自分たちの心地よい意見を聞きたがっている。それを繰り返すと「エコーチェンバー」となり、自分と似た意見や思想を持った人々に肯定されるばかりの「フィルターバブル」となる。情報が自分と同じ意見ばかりになってしまい、異なる世界が見えなくなる現象だ。それを打ち破るのが私なりの役割だ。

私にいわせれば、(たとえば)参政党の支持者とアンチはそっくりだ。支持も批判もYouTube情報によるとか(笑)。みんなフィルターバブルの中で過ごしている。立ち止まって、なぜ自分が支持している人がこんなに激しく批判されるのか、なぜ自分が毛嫌いしている党に支持が集まり、選挙で大量得票しそうなのか……と、よく考えてほしい。

私も参政党の林業勉強会に呼ばれたときは、森林林業の話ではあるが、「多様性の重要さ」を強調した。同じ木を植え、全国画一的な政策ばかりだとおかしくなる、様々な生物が交じり合うことで強靱な森林となり、林業政策も地域によって多様であるべき……と訴えた。視野を広げろ、とも唱えた。人間社会も同じであることに気づいてくれればよいが……。
その勉強会には高校3年生の女子がいた。森の状況を変えたいという。すでに林野庁を初め、多くの林業関係者を訪ねて話を聞いたという。そうした気持ちにアンチは応えられるだろうか。また彼女も、視野を広めて新たな世界に目を向けただろうか。その点で、私も一助になりたい。

ちなみに選挙において、私は公約や政策を重視しない。どうせ、守らないから。立場次第で意見を変えるから。とくに選挙中はウケ狙いで言いっぱなしだ。みんな思いつき発言にすぎない。自民党が下野しているときに総裁になった安倍晋三は「野党の時は、何を言ってもいいんだ」と言っていたことを思い出す。そして支持層にウケる政策を並べた。実際に総理になると、当時の発言はスルーした。
だから個別の政策に目くじらを立てない。もっと、党もしくは個人の本質を見る。

自らの規範をどこに置くかを強く意識すれば、依って立つスタンスがはっきりする。

 

2025/07/14

シカ・シンポがっかりの理由

このところ2週続けて京都のセミナー、シンポジウムに行っている。

7月4日は森林総研関西支所の公開講演会「動く山、動く土」で、12日は「日本の山はシカの楽園? 山、森、水が危ない?!」である。
前者は、想定以上に面白かった。考えるところ大だったのだが、考えている最中なので、紹介はまた改めて(^_^) 。そして後者の方に期待していたのだが、残念ながら私の望んでいる内容ではなかった。私がテーマを読み違えたか。

1_20250714091801

私は、野生のシカが増えていることに関する疑問や対応策に期待していたのだが、ここで語られたのは「シカの被害」であった。つまり植生破壊や土壌浸食、そして災害である。その実態の研究は示されたのだが、シカの生態についてはほとんど語られず。

また増えたシカをどうするか、という点については、「駆除する」としか言われない。ハンター不足、猟友会の問題などが登場するかと思ったが、ほとんど触れられず。ただ浸食された土地の植栽や、崩れないようにする小土木技術などが紹介される。

う~ん、それも大切なんだろうけど、私の論点と違う。

かろうじて最後(全体は6時間半の長丁場だった)の15分、会場からの声として、なぜシカが増えたのか、駆除を担当する猟友会の立場とその裏事情……などが出た程度であった。

ただ印象に残ったのは、一人の演者が口に出した「タイミングを逃した。手遅れかもしれない」点だ。レジームシフト、別の言い方ならティッピングポイントを越えてしまって止まらなくなった、つまりシカは増え続け、対策は追いつかない、という指摘だ。

一方で「なんとか流域全体、町も巻き込んで合意形成を」という声もあるが、町の人が参加したら「シカを殺すなんてかわいそう」というシカモリ協会(> <;)なんぞができるに違いない。もっとステークホルダーを絞るべきだと思う。そのうえで冷徹な専門家と実行部隊が必要だ。

なお、私が以前より考えていて、だから本シンポにも興味を持ったのは、本当に「異常なほどシカは増えた」のか、という疑問だ。

奈良公園には、奈良のシカ~神鹿がいる。1000年以上前から保護されており、頭数は現在約1300頭とするが、歴史的に見ても500~1000頭はずっといたはずだ。(戦国時代に訪問したポルトガル人は3000頭くらいいると記録しているが、これは調査した数字ではないだろう。)
ただ明治維新と戦中戦争直後は、保護から外れて数を著しく減らした(数十頭レベル)。おそらく密猟されたのだろう。

10_20250714094701

そして奈良公園の一部である春日山原始林の植生は、シカのために荒れている。それを問題とする声も強い。天然記念物(奈良のシカ)が特別天然記念物(春日山原始林)を食べている、と言われている。

041

ここで問題になるのは、いつから荒れているのか、という点だ。どうも江戸時代から荒れていたらしい。そりゃ1000頭からのシカがいて、それを駆除どころか保護をしていて、荒れないわけがない。

そう考えると、シカがいる山は、常に荒れた自然になる、のではないか? 自然は常に豊かと思い込まず、人為関係なく荒れた自然はある。植生は貧弱になり、土砂崩れを起こし、地形が変わる。山は動く、土は動く、のだ。

むしろ明治と昭和初期は、シカが密猟されて数が減った異常な時期だった。だから植生が短期間だけ豊富になった……と考えられる。その時期を過ぎて、再びシカの数がもどった今を比べるから「荒れた、困った」となる。

とはいえ、シカが永遠に増え続けるわけがない。どこかの時期に激減させるような環境要素があるはずだ。まさにレジームシフト。それをもたらすのは何か。気象?病気?狩猟?餌不足?天敵? それを探りたい。

 

2025/07/13

林野庁の「木材需給」の数値

林野庁のホームボージに「「令和5年木材需給表」の公表について」というのがある。私は、この手の統計をよく見ている。
なんだかんだ言っても、こうした基礎的な統計の数値を押さえておくことは大切だ。それがあってこそ、好き勝手に論じられるからだが、今年のはちょっと面白い。

いや、面白い意味が違うのだが……。

Photo_20250711215601

見ておくれ。たとえば「木材需給」のところ。

令和5年(2023年)の木材の総需要量は7,985 8,003万35千立方メートルとなりました。前年と比較すると521503万64千立方メートル(6.15.9%)減少しました。
これは前年に比べ、用材が812万56千立方メートル(12.0%)減少したこと、しいたけ原木が1万8千立方メートル(8.6%)減少したこと、燃料材が292311万81千立方メートル(16.917.9%)増加したことによります。
また、輸出量は339万5千立方メートルとなりました。前年と比較すると35万3千立方メートル(11.6%)増加しました。

数字の修正が多い(笑)。発表後に間違いが発見されたのだろうな。以前の数字を消さずに、上に重ねたのは好感が持てる。これも公文書と思えばしれっと修正したら改竄と同じになってやってはいけないこと。

そしてグラフ。

Photo_20250711220301

今回初めて気づいたのだが、「輸入燃料材」が別途色を変えて示された。いつからだろう。以前は表記がなかった。これを隠されると、木材需要が高まっていることになってしまうのだ。インチキ極まりない、と私は指摘していた。これで全容がわかりやすくなった。やっぱり燃料材を除くと、木材需要は落ちている。本当は、国産燃料材の割合も示してほしいのだが……。

いずれにしろ、木材自給率は、43%となった。清算やり直したら42.9%から少し上がったわけだ。一応、最高値である。

ちなみに、私はこのブログなどで後に間違いや、文章がよろしくないと思ったら、しれっと修正する。修正跡を残すこともない。それが自分のブログの特権だよ( ̄^ ̄)。

2025/07/12

ゴム会社が森を購入した理由

北海道でカエデのシロップ、メープルシロップの生産が行われ、販売を始めたというニュース。

ゴム大手、新規事業でメープルシロップ販売 ニッタグループ、北海道十勝の社有林生かし

ようは所有林にあるイタヤカエデヤマモミジから樹液を採取し、商品化し始めたというのだが、私が面白いと思ったのは、その山はゴム製品の大手ニッタだということ。そしてこの会社は大阪市が本社なのだが、北海道の十勝地方に約6700ヘクタールの森林を所有しているということだ。

その理由は、1906年に皮なめしに使うタンニンの原材料となる樹木を求めて十勝に森林を購入したという。今回は、わざわざわくっとニッタ」という会社を立ち上げてメープルシロップを生産するというのだから、力が入っている。

なめし工程でタンニンが必要だったというのは、かつては毛皮を皮革になめす仕事をしていたのか。と思って調べると、製革業をスタートさせ、タンニン製造も仕事にしていたらしい。そして革ベルト製造からゴムベルトに切り替わった、ということのよう。

さて、森林面積670ヘクタールは広いが、北海道では目立たないのかもしれない。これまで同社は社有林で原木や造林用の苗木を販売してきたとある。そして新規事業として、カエデ類約2000本から樹液を採取するのだそうだ。糖度1.5%ほどの樹液を採取し、66%まで凝縮するというから、生産量としては微々たるものになるのではないか。

まともにカナダ産と張り合っても量・質・価格で太刀打ちできないように思う。

むしろ、国産メープルシロップをブランドして、このシロップを使った派生商品開発に頑張った方がいいんじゃないか。スイーツ系のほか、パンやお菓子など、「北海道産シロップを使っていますよ」と宣伝する。

国産メープルシロップの先進地・秩父では、すでに商品開発が進んでいる。

1_20250711214301 3_20250711214301

実際に使っているのは微々たる量でも、それでブランド価値が上がれば、その商品が売れる。結果的にシロップで利益が上がる……と思う。

そういやアサヒビールが所有する広島県庄原市の森林は、もともとコルクをつくるためにアベマキを育てるためだったと聞いた。戦争などで海外からコルクが入ってこなくなることを恐れて、日本でコルク栓をつくれる樹木はアベマキの樹皮だ、となったらしい。

結果的にはコルク栓を採れるまでに成長するには年月がかかり、その頃には戦争も終わってしまったから……。

だが、その森が、現在「アサヒの森」としてFSC認証を取得している。その森林認証の価値で有名になったのだから、元は取れたのではないか。そうした森林の使い方もあるよ。

2025/07/11

民主党系の右往左往

禁断の政治シリーズ(笑)。次に取り上げる政党は、やっぱり民主党系かな、と思う。

系、とつけているのは、離合集散というか、離党、分党、合併……を繰り返しているから。なくなった党も多い。なお自由民主党もあるが、これは民主党系ではない(笑)。社民党も正確には社会民主党だが、入るかどうか。

思えば、私が国会議員と知り合った最初は、社会党から分かれた社民連(社会民主連合)の江田五月氏だった。ただ私が江田さんと会ったのは東ティモール問題関係で、全然政局と関係ない。

その後、社民連を含めて大同団結したのが鳩山由紀夫の民主党。この林業勉強会に呼ばれたことがある。まだ政権を取る前だった。もっと補助金を出して林業を支えろ、という意見が主流の中、いかに現代の林業はダメダメで補助金が人を腐らせたか、林業をまっとうなビジネスにしろ、とぶったので、かなり衝撃を与えたようだ。今は「儲かる林業」なんてことを林野庁が言っているが。

なぜ私を講師に選んだのかと聞いたのだが、林野庁の人の紹介だと応えられた。ちょっと驚き(笑)。

その後、民主党の某議員に誘われて、視察などによく同行させてもらった。なかでも鹿児島大学の某講座に参加するよう勧められて、何カ月も通ったこともある。そしてレポートを提出した。そういや我が家に訪ねてきた国会議員もいた。彼は、今どうしているのだろう。落選後、消息不明。

その意味では、当時の私は民主党系だったのかも\(^o^)/。参政党や共産党を取り上げたら、アンチや支持者が絡んでくるが、今度はどうかな?

10_20250710104601
京都府の日吉町森林組合を視察に行ったときの菅直人議員。

菅直人議員は、林業改革に熱心だった。政権を取ると、森林・林業再生プランを立て、日本型フォレスターづくりもやった。ちょっと拙速で、無理もあったが、方向性としてはわかる。林業にビジネス要素を加えようとしたのだ。ところが再び政権交代すると、自民党がそれらの足跡をつぶしにかかる。そして木材増産のビジネスだけにした。
そんな2000年代の民主党時代も含めて林業現場の様変わりを執筆したのが『森林異変』

さて、今の民主党系のだらしなさは見るに耐えない。野党だから言いたい放題だが、実行する能力も現実性もない。意見も政策も公約も思いつき。私で論破できそう。森林や林業に興味を持っている議員がいるのかどうかも怪しい。

国民民主党はうすっぺら。社民党は化石。立憲民主党は迷走中。野田代表は、顔が自民党議員と区別がつかない(^-^;。石破首相と体格も似ている(笑)。だったら、石破さんでいいか?と思ってしまう。今の自民党は少数与党ゆえに、歴代の自民党政権の中では悪くない。比較優位という意味だが。(公明党は論外)

立憲と自民党が大連立を組めばいいと思っている。どちらも嫌がっているが。。。国民民主党や維新の会みたいなのが自民党とくっついたら、共産党のいうところの単なる補完勢力に終わるだろう。拮抗勢力が組むことで、両者が譲り合う。

こんな改革案はどうだろう。民主党系のお家芸である分派活動を容認するのだ。政策はつくるにしても、党議拘束を外す。そうすれば分裂しないで済む(笑)。本当は、すべての政党が党議拘束という非民主的規則をなくすべきと思っている。みんな同じ意見というのが気持ち悪い。議員は個人で動くべきだ。(共産党、公明党は論外)

労働組合にも頼らない。自ら支持者を集め組織をつくる努力をしなさい。参政党は神谷宗幣氏がたった一人で立ち上げ、数年で全国に支部をつくり何人もの議員を抱えた。れいわ新撰組も、山本太郎一人で立ち上げた。芸能人としてのネームバリューはあるものの、数年で議員数で共産党を抜いた。同じことを民主党系の議員も目指せばいい。

以上、私と政党の思い出話から、なぜか改革提案?になってしまった。

 

2025/07/10

ゴーヤの育ちは何が決める?

家の中から、見えた。ゴーヤ。

20250707-124803 20250707-124810

一番乗りのゴーヤが実っている。もう少ししたら収穫しよう。

もともとは家の壁を這わせて2階のベランダまで伸ばし、日照を遮るのが目的だった、ゴーヤを栽培したのは。

ところが昨年は、なかなか2階まで伸びない。ゴーヤの実はそこそこついたが、イマイチ元気がない。それはプランターだったからではないか、と考えて今年は地植えにした。家の壁に這わせるにはプランターでないと難しいと思っていたのだが、今回はネットを張りつつ、庭の地面を盛り上げて壁面から離れたところから伸びるようにしたのである。

そして入念に水やりをする。昨年だって、朝夕2度も水を与えたが、最近の酷暑の中では足りなかったのかもしれない、と思ったのだ。しかし、地植えだから、土の量が多く、しかも雨も降る。プランターだと、置き場所が庇の下になって天水はあまり期待できなかったのだ。

おかげで、非常に勢いよく伸びてベランダまでゴーヤの葉が広がっている。実りが遅いかな、と思ったが、ついに第一号。

そのほかキュウリにトマト、シシトウ、トウガラシ……といろいろ収穫しているが、それぞれ場所によって育ちが変わる。

ところが、花ではアサガオに元気がない。ちゃんと支柱があるのに、蔓を上に伸ばさず下の方で固まって花を咲かせている。植物の生理はわからん。

難しいねえ。

 

2025/07/09

モンキチョウ?モンシロチョウ?

この写真に覚えがあるかどうか。

Photo_20250709162701

我が家の庭で撮影したのだが、見た通り蝶が交尾中。

これをアップしたのが、6月14日であった。

その時は、モンキチョウと軽く書いてしまった。見た通り、羽が黄色くて斑紋があるからモンキ、と思い込んだのだ。

しかし、どうも気になる。モンキチョウとモンシロチョウの区別は難しい。モンシロチョウの中には黄変種が結構な確率でいて、黄色い羽を持つ。同じく白いモンキチョウもいるらしく……。これは本当はどちらか?

そんなときに出会ったのが、高校生のS君。高校一年生で昆虫マニアであった。網を持って蝶を追いかけるのだが、その前に一目見て、それがなんという種が同定する。いや蝶だけではない。本人のいうにはカマキリの方が好きらしい。それも、捕まえた小さなカマキリを一目で「チョウセンカマキリ」だと言った。チョウセンカマキリは、通常はカマキリと呼ぶ種で、何も朝鮮半島からの外来種ではない。そして、よく似たオオカマキリとの差を教えてくれた。

マニアともなると、その程度は朝飯前のだろう。

そこで思い出して、スマホの中にあった上記の写真を見せて鑑定をお願いした。

すると゛一種で「モンシロチョウですね」。即断(^^;)。

その見分け方のポイントも教えてくれたが、ほとんど脳裏を素通りする。ようするに斑紋と羽の縁の色合いがどうの……と。
ともあれ私の疑問が解けてよかった。虫マニアとはそんなものなのだろう。なぜ、ほかの科目はからきしだったとしても、虫に関しては、詳細な知識を身につけられるのか。(S君が、ほかの成績がいいのか悪いのか知らない。あくまで一般論。)

オタクの知識、恐るべし。

私が小学生のときに、モンシロチョウとモンキチョウが尻尾の先でくっついていたことがあった。それを捕らえたのだか、当時は人間の下半身がくっついたシャム双生児が有名だったので、町の世界にもいるのか! それにしても別種なのに……と世紀の発見をした思いだった。

大人になって、あれは交尾中で尻尾がくっくいていたわけではないのだろうな、と気づいたが、まだ別種が交尾するのか、という疑問があった。そして後にモンシロチョウの黄変種の存在を知って、ようやく安心したのである。今回見、どちらも黄色のモンシロチョウの交尾であったか。

 

2025/07/08

『実証実験・保持林業』を読む

実証実験・保持林業 広葉樹を残して生き物を守る』(築地書館)を読んだ。

Photo_20250708163701

これは、以前出版された『保持林業 木を伐りながら生き物を守る』続編というべきか。サブタイトルでは、残すのは広葉樹に限定してしまったのだな。

出版日は7月2日になっている。が、私は1週間ほど早く購入した記憶がある。

そして購入より約1週間前にアップされた私の書いた記事。

〈注目〉一部の木を残す「保持林業」って?林業の新潮流、全部切る「皆伐」より森林の再生が早く、生物多様性にも寄与か

Wedge ONLINEに、保持林業の記事を書いたのだが、この時点では上記の本の出版はまったく知らなかった。知っていたら、出た本を読んでから書いたか、出版より前に書いてしまおうと急いだか。結果的に本書の影響は何も受けていない。
いずれにしてもたまには林業の記事を書こうと思って、最先端の動きとして保持林業を取り上げたのである。

ここで紹介したものと、本書の内容は似ている。実践とあるのは主に北海道の保持林業実験地のデータを入れているからだが、その内容は私も報告で読んだからだろう。

私自身は、保持林業というのは中途半端というか、次善の策、やらないよりまし(^^;)と思っていた。なぜなら皆伐が基本だからだ。皆伐面積をどれほどに設定しているかどうかはともかく、バッサリ伐った中に数本の木を残しても、しょぼく感じる。フィンランドでも保持林業をしているが、そこで残すのは1ヘクタール2,3本ということを知っていたから。残木率(保持率)30~40%ぐらいにしないと、「生き物を守る」と言えないのではないか?

と思っていたのだが、この実証実験によると、わりと効果はあるようだ。鳥類に甲虫類、下層植生……いずれも残さない皆伐より優れて生物多様性を保てる。また全面的な皆伐と比べても木材生産性は、ほぼ変わらない。

1_20250708164101フィンランド

ただ、本書を読むと、残し方にはいろいろあれど、多いものは2割ぐらい残すという。しかも広葉樹を選別するらしい。まあ、伐る本数が少なくなれば山主にとっては収入減だろうが、残せば残すほど、生き物のレヒューリアは増える。

そして、広葉樹を残すということは、それが生育すれば針広混交林へと近づくことになる。次の伐採時でも残して、また新たに映えてきた広葉樹も残す……としていけば、植林した針葉樹と天然性広葉樹が入り交じる。針広混交林づくりの手法となり得る。

奈良県では針広混交林づくりを進めているものの、技術的には模索中だ。山林所有者の了解を取るのに難航しているという。広葉樹を植えるということは、金になるスギやヒノキの本数が減ると感じるのだろう。私は、この手法を取り入れてもよいのではないかと思う。減ると言っても、元から映えてきた広葉樹だ。。100年ぐらいかけて2~3度の伐採を実施しつつ完成させるのだ。それは恒続林に近づく。

なお本書は、私が読むより林業家が読んで実践するために使ってほしい。本書には四国の山主が実践に移している事例が載っているが、もっと全国レベルで実践例を増やして各地の条件にあった技術を磨いてほしい。

目次、長いけど、全部転記しておこう。

はじめに

第1部 序論

第1章 なぜ今、保持林業か?……山浦悠一
久万高原町のハリギリ
保持林業とは
人工林と生物多様性
自然保護区の役割とその限界
保護区を取り巻くマトリックスの重要性
世界の人工林経営は環境保全型へ
本書の構成
北海道での大規模実証実験
なぜ保持林業か?
数十年後を思い描きながら、木を残す

第2部 大規模実験の成果

第2章 保持林業の木材生産性……尾崎研一
はじめに
伐採とは
伐採の経費
保持林業の伐採経費
調査結果から考えられること
おわりに

第3章 保持木の生残……明石信廣・雲野 明
はじめに
保持木調査
保持木の死亡率
伐採に対する樹種ごとの反応の違い
気候に左右される保持木の生残
おわりに

第4章 下層植生……明石信廣
はじめに
調査方法
伐採前の植生と人工林の管理の影響
伐採後の種組成の変化と保持林業の効果
おわりに

第5章 外生菌根菌……小長谷啓介
はじめに
外生菌根    ─森林を支える菌との共生
調査方法    ─北海道の大規模実証実験
群状保持区の結果    ─パッチが守る非伐採林の多様性
単木保持区の結果    ─広葉樹保持木の周りに作られた独特な群集
考察    ─見えてきた菌の応答パターン
おわりに    ─多様性に配慮した木の残し方は?

第6章 地表性甲虫……山中 聡
はじめに
調査方法
実証実験から分かったこと
    オサムシ・ゴミムシ類の応答
    腐肉食性シデムシ・糞虫類の応答
おわりに

第7章 コウモリ……河村和洋・赤坂卓美
はじめに
コウモリにとっての森林
森林にとってのコウモリ
調査方法
意外にも活気ある人工林
皆伐の影響、広葉樹保持の効果
おわりに

第8章 鳥類……山浦悠一・雲野 明
はじめに
土地の節約vs共有
調査方法
観察された鳥類
伐採前の広葉樹の役割
各処理の効果
伐採後の広葉樹の役割
おわりに
    コラム1 ポツンと残された孤立木で営巣するクマゲラ……雲野 明
    コラム2 ヨタカ─伐採で守る遷移初期種……河村和洋

第3部 実験のとりまとめと振り返り

第9章 実証実験の10年間の成果をまとめて……尾崎研一
はじめに
世界で行われている保持林業
成果のとりまとめ
    生物多様性保全
    伐採地の風景的価値(保健休養機能)
    機能間の比較
人工林に適した保持林業
    何を保持するのか
    どれくらい保持するのか
    どのように保持するのか
おわりに

第10章 保持林業を現場で作業して……髙篠和憲・伝法和也・佐藤雅彦
はじめに
伐採作業について
伐採後の保育作業や伐採地の様子
おわりに

第11章 道有林で保持林業を実践して……峯岸敏行
はじめに
道有林について
保持林業の導入に至った経緯について
試験地の設定・活用について
研究成果の活用に向けて

第4部 保持林業の実践

第12章 北海道の社有林で保持林業を実践して……髙森 淳
はじめに
取り組んだ経緯
石井山林の存在
ドイツの森林コンサルタント来訪
アイヌ文化保全としての取り組み
現場での苦労、今後の取り組み
おわりに

第13章 高知県のスギ・ヒノキ人工林で保持林業に取り組んで……瀨戸美文・富田幹次・山浦悠一
はじめに    ─本州以南の人工林での保持林業の実証研究の必要性
主伐後の林地で保持された広葉樹の樹種・本数
スギ・ヒノキ人工林における保持林業が鳥類多様性に与える影響v おわりに    ─展望

第5部 今後に向けて

第14章 保持林業の課題と展望……山浦悠一
2024年6月28日、ストックホルム
日本でもやればできる
「広葉樹高木は必ずしも容易に残せない」
保持林業は万能薬ではない
オープン・クエスチョン
風倒リスク
施業指針
労働災害の防止
そろそろ次のステップへ

おわりに
用語解説
索引

2025/07/07

共産党の内向き指向

先日、「参政党と陰謀論と脳内麻薬」というブログ記事を書いたら、湧いてくる湧いてくる、真っ当な議論にならないレベルの批判が。どうやら一部の人たちの琴線?に触れたらしい。政治のことを書くと盛り上がる(オイオイ、チガウダロー)んだね、と感じた次第。

面白いので、もっと政治、政党について書く\(^o^)/。参議院議員選挙期間中にいくつの政党を論評できるかな。

今回は共産党について。実は私と共産党は、わりと長いおつきあい。「赤旗」にはよく紹介してもらっているし、昨日は、共産党のチラシがどっさり自宅に届いた。また某議員の秘書が、私の地元まで意見を聞きに来たこともある。たっぷり現代林業の問題点や林業政策について提言したつもりだが、果たして共産党の政策に影響はあったかどうか。

極めつけは、昨年5月の国会の農水委員会で、田村貴昭衆議院議員が拙著『盗伐 林業現場からの警鐘』を掲げて質問をするという、まれに見る経験をした。いやあ、マジ神!(ギャル用語使ってみた。。。)

Photo_20250707104801
国会のネット動画より。

実は、宮崎県で多発している盗伐案件、警察が動かない中、唯一問題として取り上げたのが共産党なのだ。被害者は最初自民党などの議員にも持ち込んだらしいが、みんな無視されていたのである。しかし共産党では逆効果かな……と思われたが、やはり国会議員が国会で質問すると放置できない仕組みになっている。それなりに議員、大臣クラスの視察が行われたり、林野庁も重い腰を上げた経緯がある。それが伐採届の内容変更にもつながった。完全解決にはほど遠いが、それなりの効果はあった。

ほかにも安倍政権下の桜を見る会事件や安倍派の裏金事件など「赤旗」は数々のスクープをものにしてきた。この手のスクープは報道、そして政治に絶対必要なもので、天晴れだ。そうした点はシンパシーを持つのであるが、選挙は弱い(^^;)。今回の参議院選挙でも議席を減らす可能性が高いとされる。

もはやれいわ新撰組の後塵を拝す有様だ。両者は政策的な方向は似ているのに、むしろ角突き合わせている。近親憎悪か? だがれいわに共産党ほどの調査能力はない。むしろ極端なポピュリズム政策の連呼。そして陰謀論、スピリチュアルな傾向などは、参政党に近い脳内構造と運動手法を持っているように思う。組織内部も信者(支持者)も。だから「れいわ新撰組は左のネトウヨ」と呼んでいる(笑)。

閑話休題。共産党だった。政策やスクープで活躍しているのに、なぜダメなのか。ここで各論は吹っ飛ばして私が感じるのは、内向き姿勢だ。視線が共産党組織内部に向いていて、外部に広がっていない。自らを客観視しない・できない。つまり自分の党第一、共産党ファースト政党なのだ。常に組織のトップの顔色をうかがっている。ある意味、権威主義組織ではなかろうか。

だから政治を動かすために清濁併せ呑むこともできない。政治の最前線に関わりたいのなら、党名変更とか、自衛隊や天皇制を認めるぐらいの表明をしてもよいのに。もっと進めて、自民党との連立を持ちかけるぐらいの度胸を持て(笑)。

20250706-210207

私も、選挙で入れたい候補がいないときは批判票のつもりで共産党候補に入れることはままあったのだが、最近は止めた。「党首公選制」を唱えた党員が即除名されるという仕打ちに恐れおののいたから。(松竹事件)

そもそもみ民主主義国家の政党の党首は選挙で選ぶのは当たり前であるべきなのに、それを真正面から否定する党では、批判票にもなり得ない。あげくに、突然指名によって田村智子議員が代表になった。これって、明らかな禅譲である。いわば思想的世襲制だ。公明党と一緒かな。あるいはフジテレビの日枝体制みたい。

形だけであろうと参政党やれいわ新撰組だって党首選挙したぞ。プーチンだって選挙したぞ。

内向き姿勢なのは、被害者意識が強いからなのかもしれない。殻の中にこもっている人が、外には攻撃的になるのと似ている。その点では、自己肯定感が低い。不安で仕方ないのか。北朝鮮にも似ているかも。


さて、今度はどんな批判がくるかな。炎上商法……じゃないけど、バズッてみたい(笑)。

2025/07/06

第一次産品のコスト表示、可能か?

米価格の高騰で、そもそも「生産現場でかかるコストはいくらなのか」という問題がクローズアップされている。これまでの最終価格はコスト割れを強いていたのではないか、という指摘からだろう。

実は、この問題に関わる法律が、先月国会で可決成立している。「食品システム法」だ。正式名称は「品等の持続的な供給を実現するための食品等事業者による事業活動の促進及び食品等の取引の適正化に関する法律」である。この法律は、合理的な費用つまりコストを考慮した価格形成と、食料の持続的な供給ができるシステムを確立するために作られたそうである。

中身は複雑で、十分に理解できないところもあるが、まず生産や流通などにかかるコストを表示することをめざしている。理念的で努力義務であるから実際にどさほど表示されるかどうか。

実効性を疑う面はあるものの、私は期待している。今回は小さくても方向性を示した。将来的に物販にはコスト表示が必要という理念を示したことになるからだ。ただ工業製品などコストを計りやすい商品ならともかく、農林水産物は非常に難しいだろう。

Photo_20250704094601

キャベツを例にとったコスト計算。生産段階では、種苗、肥料、農薬、労務……費用を計上する。さらに流通過程の包装や集荷、市場、輸送、光熱費……などの上に人件費。そこにマージンを乗せる。
すると関東のキャベツは、コストが122,2円だった。しかし売値は、118,1円。赤字や~! 
ところが卸では少ないながらもマージンをとっていた。つまり結果的に赤字を全部かぶったのは農家なのか……。

ま、そんな状況が見えてくる。私は農業だけでなく、林業も水産業もやるべきだと思っている。木材の生産コストを60年間分計上してほしい。いや50年60年前の植林コストではなく、現代の再生産コスト(地拵え、植林、育林……獣害対策)を計上するべきだろう。そのうえで、木材の価格を決めるべきだと思っている。

本当は環境負荷コストも算出すべきだろう。これまで皆伐すれば伐採コストが安くなると思いがちだったが、逆に環境の破壊度が強くなるので、修復コストが積み上がる。そうなったら皆伐して生産した木材は高くなる。⇒売れなくなる⇒皆伐を止める……となってほしい。
米価格も、それらを明示したら、高くなったことに消費者が納得せざるを得ないのでは……。

まあ、現状では夢物語かもしれない。同趣旨のフランスのエガリム2法も、現場では四苦八苦していることが伝わるが、それでもやり進めてほしい。

トレーサビリティの次はコスト明示。適正価格求めるエガリム2法

無理だ無理だと言われたトレーサビリティの表示が世界的に進んでいるのだから、コスト表示もできるはずだ。

 

2025/07/05

市街地での特伐

たまたま通りかかった生駒市内の市街地で、特殊伐採が行われていた。

急斜面に繁った木なのだが、周りは住宅地。倒す方向が狂うと、電線を切ったり住宅を襲いかねないから木登り伐採をすることになったらしい。

20250704-111429

1_20250705172501

どうやらここから山ひだに入った奥に砂防ダムを築くことになり、そのための工事用の道路をこの急斜面の崖を削ってつくることになったらしい。そこまでする必要あるかなあ、と思ってしまうのだが、仕方ない。

木登りの準備をしている人を眺めてしまった。どこの団体というかチームだろう、と思ったが、声をかけるのは止めておいた。お仕事の邪魔をするようで。奈良県の特伐チームは幾つか知っている(生駒市にアーボカルチャーの第一人者がいる)が、遠慮したのである。

それにしても特殊伐採、つまり木登りして木を伐る作業は当たり前になってきたんだな、と感じる。逆に言えば、特伐でないと倒せない木が増えたということでもある。今回は道路づくりのためだが、今後は街路樹や公園木、そして庭木の伐採にも普通に行われるようになるだろう。それだけ人の住む近くの樹木の大木化が進んでいるということか。

 

2025/07/04

ハンゲショウの繁みの穴

頭が疲れたから、生駒山の森林公園に行って、リフレッシュを図る。

2025-5 

湿原にはハンゲショウが繁っていた。おりしも半夏生(夏至から11日頃。農作業で疲れた体を休める日)である。たしかに緑の中の白い葉は涼しげで、ホッとする。昨年は随分減ったと思ったが、今年はよく繁っている。補植をしたのか、それとも自力で繁殖し拡大したのか。

いずれにしても、今年は見応えがある。

2025-3

ハンゲショウが繁っている中に、ぽっかりと穴があった。誰か、分け入って荒らしたのか?

おそらくイノシシだろう。ここで寝たのか。暑苦しい奴だ。

2025/07/03

参政党と陰謀論と脳内麻薬

参議院選挙が始まる。私が以前から注目しているのは参政党だ。東京都議選以降、急速に注目を集めているが、それ以前から私は「この党は伸びるな」と感じていた。

ミニ新党が乱立する中、この党はわりと堅実にやってきた。有名人党首が派手な発言で注目を集める新党(NHK党、日本保守党、れいわ新撰組……)と違って、ほとんど無名の党首がコツコツとやってきたのを知っていたからだ。よく言われるYouTubeやSNSの利用の上手さもあるが、日常的に街頭演説やタウンミーティングを多くこなしている。また勉強会もしょっちゅう開く。出席しない者は立候補させないとか。

地方議員づくりに力を入れ、各地に多くの支部を設けている。すでに市町村に地方議員は150人を超えて、支部も300近いのではなかったか。選挙時だけの風に乗って国会議員をポツンと当選させたほかの新党とは違うのだ。

Photo_20250703123601
奈良の大和西大寺駅前の遊説。観衆は多い。私もたまたま通りかかり神谷代表とばったり。思わず握手した(^_^) 。

参政党に感じるのは、主張が素直なこと。それは「わかりやすさ」と紙一重だ。それは陰謀論に通じるのだが、途中経過をすっ飛ばして、訴えかける主張は、聴衆の耳に響きやすい。それが正しいかどうか、ではない。納得感を与えるのだ。日常の不可解、疑問、不愉快なことについて、わかりやすくひもとくのではなく、複雑なものを単純にして訴えかける。人当たりもよく、極端な主張も耳には尖っていない。非難・絶叫型ではなく、コツコツと語りかける。その点は好感を持てる。

一応、断っておくが、私は彼らの主張の多くに同調しない。ただ世情を考えるときに、彼らの存在がヒントになる。

世の中、複雑化するばかりである。政治、経済、犯罪、格差、そして戦争の原因に米価格の高騰まで、真面目に問うと、多様な事象が絡まりあって起きている。それらを理解しるのはかなり難儀だ。いや勉強しても読み解けない。答えはなく疲れるだけだ。

人間の発生させるエネルギーや消費酸素量の4分の1を脳で費やすと言われるが、複雑なことを考え続けると人体に悪影響が出る。そこで無意識に端折る。複雑な内容を単純な構造に置き換えて理解したことにする。それが「陰謀論」だ。「あっ、そうだったのか」と納得してしまう。この単純な納得感は思考のコストパフォーマンスを下げてエネルギー消費を抑えるうえに、快感まで得られる。
それはトランプ米大統領もやっていることだ。彼は頭悪いから、複雑な政治を陰謀論で処理しているのである(笑)。

もう一つ。疲れた脳をリフレッシュさせるのは感情の発露だ。それもシャーデンフロイデと呼ぶ「他人の不幸は蜜の味」感情は、快感ホルモンを発生させる。これが疲労を軽減させる。この脳内麻薬の中毒に陥ると、その快感に依存して複雑なことを考えなくなる。

人類の思考力は、現世の中の複雑さに対応しきれていないのではないか。いわばメモリーが少なすぎ、CPU(中央演算処理装置)の能力が低いパソコンに、膨大な演算を要求するようなものだろう。window95に動画処理をさせるとフリーズしてしまうようなものだ。

どうやら人類の限界が見えたような気がする。脳の能力が低すぎる。私も考えすぎたから、このあとフリーズする。

2025/07/02

アジサイは強し

久しぶりにタナカ山林に行った。

夏は暑いから、億劫になりがちだ。虫も多いし(> <;)。それに最近は自宅の庭をいじるのが楽しくて、つい山は後回しになってしまう。

それでも、行こうと思ったのは、梅雨の前にアジサイを植えたから。それが育っているのかどうか確認しておきたかった。実は挿し木苗を植えてすぐ、何者かに掘り返された。おそらくイノシシだと思うが、なぜ小さな苗を狙ったのかわからない。それでも、すぐに植え直したから、根付いたのか気になっていたのだ。

20250701-2

おお、ちゃんと根付いている。小さいながらも1カ月経って葉が青々しているのだから、もう大丈夫だろう。あっさり梅雨明けしたので、今後雨が長く降らなかったら心配だが……。

20250701-3 

驚いたことに、花が咲いた跡もあった。長く放置したので咲いた状態を見損ねたが、ちゃんと花をつけていた。こんな苗なのに。

アジサイは強い。実は周辺の木が育ちすぎで日陰になっていたけれど、むしろ乾燥しにくくなったのではないかと思う。

実は10年以上前に植えたアジサイもそこそこ咲きだしていた。

20250701-5

10年くらいしたら、もっと花盛りになると期待しよう。

2025/07/01

ベトナムの林業はエネルギー産業か

ホームセンターで売っている薪。これからのキャンプシーズン用だからか、山積み量が増えている。結構なお値段だ。燃料としては高くつく。

20250629-140038

今回よく読めばベトナム産とある。

そう言えばベトナムは、大規模なアカシア植林を実行したのだった。森林率を2倍近くに増やしたほどだ。そして、その木の多くが木質ペレットの原料となっている。日本のバイオマス発電所もよく買っているはずだ。おそらく価格は相当安い。

しかし薪にすると、こんな価格になる。一束698円分をペレットにしたら、一握りにしかならないだろう。価格も50分の1くらいじゃないかと思ってしまう。いっそ、薪ばかりにしたらいいんじゃないか。……まあ、日本のキャンプ人口はそんなに多くないけれど。

ベトナムは、あくまで燃料用の木材生産で成り立っている林業なんだな。アカシア材そのものは、ちゃんと太く育てたら家具にも建築材にも使える硬い木だと思うが。
世界の木材需要は、過半が燃料用というが、それは自給的な林業だろう。ペレット加工も含めて海外に出荷している燃料用木材は、ベトナムが世界的な産地ではないか。

3_20250701120201
ベトナムの植林地。10年どころか5~6年で収穫するらしい。

〈日本の再エネ支えるベトナム林業〉森林回復と両立させる意外な経営手法と、背後に潜む問題点

« 2025年6月 | トップページ | 2025年8月 »

December 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

森と筆者の関連リンク先

  • Yahoo!ニュース エキスパート
    Yahoo!ニュースに執筆した記事一覧。テーマは森林、林業、野生動物……自然科学に第一次産業など。速報性や時事性より、長く読まれることを期待している。
  • Wedge ONLINE執筆記事
    WedgeおよびWedge on lineに執筆した記事一覧。扱うテーマはYahoo!ニュースより幅広く、森林、林業、野生動物、地域おこし……なんだ、変わらんか。
  • 林業ニュース
    日々、森林・林業関係のニュースがずらり。
  • 森林ジャーナリストの裏ブログ
    本ブログの前身。裏ブログとして、どーでもよい話題が満載(^o^)
  • 森林ジャーナリストの仕事館
    田中淳夫の公式ホームページ。著作紹介のほか、エッセイ、日記、幻の記事、著作も掲載。