政党支持者とアンチのフィルターバブル
禁断の政党シリーズ、今回は維新か自民か……と思っていたけれど、投票日も近いので止める。ちょっと飽きたし(笑)。
代わりに政治団体との関わり方について説明する。なお講演写真を張ろうかと思ったが、誤解する人が多そうなので、今回は写真なし。
すでに記してきたように、私はお呼びがかかれば、基本どんな団体、政党でも行く。講演だけでなく、インタビューでも私自身が執筆する記事であっても。むしろ選り好みしてはいけないと思っている。選別は、危険だ。自分の思い込みが前面に出るから。
大切なのは、講演(記事)内容である。それが、ぶれないこと。とくに相手に忖度した意見を言わない。
極端に言えば、共産党で「天皇制バンザイ!」の話をしていいならやればいい。自民党に「大企業が諸悪の根源」と大いに吠えたらいい。それは支持者の意見を変えることができるかもしれないチャンスだ。
政党支持者は、自分たちの心地よい意見を聞きたがっている。それを繰り返すと「エコーチェンバー」となり、自分と似た意見や思想を持った人々に肯定されるばかりの「フィルターバブル」となる。情報が自分と同じ意見ばかりになってしまい、異なる世界が見えなくなる現象だ。それを打ち破るのが私なりの役割だ。
私にいわせれば、(たとえば)参政党の支持者とアンチはそっくりだ。支持も批判もYouTube情報によるとか(笑)。みんなフィルターバブルの中で過ごしている。立ち止まって、なぜ自分が支持している人がこんなに激しく批判されるのか、なぜ自分が毛嫌いしている党に支持が集まり、選挙で大量得票しそうなのか……と、よく考えてほしい。
私も参政党の林業勉強会に呼ばれたときは、森林林業の話ではあるが、「多様性の重要さ」を強調した。同じ木を植え、全国画一的な政策ばかりだとおかしくなる、様々な生物が交じり合うことで強靱な森林となり、林業政策も地域によって多様であるべき……と訴えた。視野を広げろ、とも唱えた。人間社会も同じであることに気づいてくれればよいが……。
その勉強会には高校3年生の女子がいた。森の状況を変えたいという。すでに林野庁を初め、多くの林業関係者を訪ねて話を聞いたという。そうした気持ちにアンチは応えられるだろうか。また彼女も、視野を広めて新たな世界に目を向けただろうか。その点で、私も一助になりたい。
ちなみに選挙において、私は公約や政策を重視しない。どうせ、守らないから。立場次第で意見を変えるから。とくに選挙中はウケ狙いで言いっぱなしだ。みんな思いつき発言にすぎない。自民党が下野しているときに総裁になった安倍晋三は「野党の時は、何を言ってもいいんだ」と言っていたことを思い出す。そして支持層にウケる政策を並べた。実際に総理になると、当時の発言はスルーした。
だから個別の政策に目くじらを立てない。もっと、党もしくは個人の本質を見る。
自らの規範をどこに置くかを強く意識すれば、依って立つスタンスがはっきりする。
« シカ・シンポがっかりの理由 | トップページ | 金魚16匹目の謎 »
「取材・執筆・講演」カテゴリの記事
- 週刊プレイボーイにアーバンベア記事(2026.01.08)
- Wedge ONLINE「ハンターは減っている?」書いた裏事情(2025.12.15)
- 料亭の紅葉写真、その裏事情(2025.11.30)
- 「ノネコ撲滅」本はどう?(2025.11.27)
「森林学・モノローグ」カテゴリの記事
- 再エネは逆風か(2026.01.13)
- 「STAR WARS」の世界観(2026.01.05)
- 道をつくりたがる人々(2026.01.04)
- 浅慮近視眼(2025.12.27)
- 50年先なんて誰が見る(2025.12.26)





























「多様性の重要さ」、神谷氏に最も響かなそうな言葉ですね。食料自給率100パーセントとか外国人を入れて国を回すのは邪道だとか、彼にとって外国人・外国産は「侵略的外来種」に過ぎないのでしょう。
左手に数珠の様な物を着けてますけど、仏教はすべての生き物とのつながりを説く宗教なんですけどねえ…。
投稿: 市井民 | 2025/07/17 15:54
参政党(だけじゃなく、どの党もだけど)の公約をそのまま信じちゃいけません。できもしないことを並べるのが定番ですから。
思えば食料自給率100%めざすのも、働かせるため移民を求めるのは邪道だというのも、それ自体は正しいと思いますよ。ただ、できっこないことを唱えても仕方ない。
今しか見ない公約よりも、未来を見通した公約を掲げてほしい。対症療法は飽き飽きした。
投稿: 田中淳夫 | 2025/07/17 22:50