「林業経済」誌に『盗伐』書評
林業経済誌78巻4号に『盗伐 林業現場からの警鐘』の書評が掲載された。
これは誰でも読めるよう公開されている。ダウンロードはこちらから『盗伐 林業現場からの警鐘』(鮫島弘光評)
ここにも張り付けさせていただく。
出版して1年以上経つので、私は何を書いたっけなあ、と拙著を本棚から取り出して確認する有様である(笑)。
そうそう、こんなこと書いたんだ……と思いつつ、読み直しかけて、頭がカッカッとしてきた。また怒りが蘇る。
なお出版後に宮崎県だけでなく、各地に新たな盗伐事案が報告されている。九州は大分、熊本まで広がり相変わらず多いが、北海道でも大規模事案がある。ただ警察が捜査するか裁判の事案にでもならないと、表沙汰になりにくいのが実情だ。きっと盗伐被害を洗いざらい掬いあげたら、とてつもない件数と面積、そして木材量になるに違いない。
今更なので盗伐内容は繰り返さないが、出版後に強く感じたことは、結局、林業者および林業周辺の関係者の「甘さ」である。厳しいこと、不都合な事実は目をつむって見ない、読まない、考えない……傾向があること。宮崎県では、書店が本書を仕入れない、並べない。また読者の中には「読みかけたけど気持ち悪くなって止めました」なんて声もあった。これが一般市民ならともかく、林業関係者なのだ。
幸い、最近になって宮崎県では盗伐業者の摘発が続いているという。理由はわからないが、宮崎県検事正が交代したことも関係しているかもしれない。それが新たな潮流になればいいのだが……。
といいつつ私自身も、この本を書いて以降、急速に林業への興味を失っている。正確に言えば、林業なんかにこれ以上関わったら人生台無しになる、ぐらいの意識になってきた。
本書評の冒頭では、過分なほめ言葉が並んでいるのだが、私の主張が林業界に影響力あるのかどうかはともかく、私のできることはやりましたよ、もういいでしょう、という気分なのである。余生は、もっと自らの感性に触れる、わくわくする分野にシフトしたい。
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