ベララベラ拾遺~焼き畑初体験
昨日記したベララベラ島における残留日本兵探しの記事を書くために、当時の写真を探したのだが、その中にちょっと面白いものを見つけた。
ベララベラ島で行われている焼畑地である。私がジャングルから脱出した(というより助けられた)際に、最寄りの部落に寄ったのだが、そこにあった焼畑だ。わりと大木も切り倒している。
改めて写真の細部をよく観察すると、焼き畑の原初状態というか、南洋の焼き畑のあり方が読み取れる。
今頃気づいたが、わたしにとっての焼き畑初体験はソロモンのベララベラ島だったのだ。その後シンボ島でも見た。その時は、さほど意識しなかったが、その後、林業史をかじりだして、焼き畑が重要な役割を占めることを知った。そして椎葉村やボルネオの焼き畑民を訪ねて回ることになるのだ。
ここに植えるのは、主にキャッサバとタロイモ。タロイモよりキャッサバの方が美味しいらしく、キャッサバが増えていた。私も焼くとほこほこしたキャッサバは好きだった。ココナツミルクと混ぜて焼くと、ホットケーキのようになる。
ほかにキュウリのような瓜もつくっていた。私が、喉が渇いたと言ったら、その瓜をくれた。私はナイフで切って食べたのだった。
雨が降り出した。どこも雨宿りする場がない。すると、現地の人々は周辺の椰子の木などを伐って、小屋を組み立て始めた。ほんの10分ほどで小屋ができる。それがこれ。
これが、なんと私専用だったのだ。みんなで入ろうと言っても、おまえのための小屋だと言って、私だけを入れてくれた。その時、私は風邪を引いていた。ジャングルの中に数日間いただけなのに、喉がやられて咳が出始めていた。それで、私だけを雨に打たれないようにしてくれたのだ。
その後、ランブランブの村に帰ったが、そこで完全に発病した。喘息である。それからまた地獄の始まり。翌日、カヌーで病院のあるギゾ島に渡ることになったのだが、途中で嵐に巻き込まれ、大波をくらいながら漂流したのだった……。
今となってはよい思い出(^^;)。オイオイ
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コメント
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自分もぜんそくがあります。大気汚染訴訟の原告側弁護団にいたこともあります。
ベロテックとかの吸入薬やホルモン系薬剤も洗練されてきて21世紀はだいぶらくにはなりました。それでも酸素吸入器が必要な将棋の有森8段(同学年)がいたりはします。
ジャングルのなかだとアレルゲンがあったのかもしれません。アレルゲン検査もものすごく細かいところまででるようになりました。
投稿: 岡本哲 | 2025/08/17 03:46
こんな自然の中で空気がきれいなのに……と言われました。ただ、現地でも喘息患者はわりと多いそうです。花粉などのアレルギーの可能性もありますね。
咳止めなどの薬はあまり効かず、吸入薬を処方されて助かりました。
投稿: 田中淳夫 | 2025/08/17 09:32