『住宅建築』10月号は吉野特集
建築雑誌『住宅建築』の10月号をいただいた。
特集は「育まれる家」だが、特別記事として立てられているのは「吉野の山と生きる」である。
かつて住宅雑誌を一生懸命に目を通していたことがあったが、それは『週刊住宅情報』に連載記事を担当していたために行うネタ探しであった。面白い家が紹介されていたら取材に行く(^^;)。二番煎じ記事である。切り口はまったく違うけど。
そのときに気づいたが、建築関係の雑誌でも、ときに林業を取り上げることだ。正確には建築材料としての木材を特集したりするときに、山元まで目を配るわけだが、それなりに面白く読んでいた。
さて、今回も吉野林業を取り上げている。そこで気づきもある。
一般に吉野と言えば銘木の産地で、しかも大径木が出ることを特徴とする。しかし、座談の中で「吉野は他の産地と違って、皆伐をしていないので小さな径から大きな径まですべて採れます」とあった。なるほど、吉野は面積的には小さな林業地だが、そこから様々な径級の材が調達できるということは、吉野ですべての木材を調達させることも可能というわけだ。
これは、もっと強調してもよいのではないか。もちろん、それぞれの木を製材など利用に合わせて加工するシステムも必要だろうが、パッケージにして窓口をつくり、一軒分の木材を全部提供してくれる仕組みができないだろうか。その方が安くつくように思うが。
もう一つ。吉野といえば吉野杉、それに桧ということになってしまうが、量はともかく広葉樹材やモミ、トウヒ、マツなども出てくる。吉野山の桜でもよい。そうした素材も網羅して扱えるようになることで、「どんな木でもそろう産地」になり得る。場合によっては他産地から仕入れて揃えたっていいのだ。
一気通貫という言葉どおり、消費者からすれば一つの窓口で全部済むことが有り難い。そうすると浮いた手間賃だけ吉野材が高くてもいいと思えるだろう。外部から規制や圧力をかけて、「吉野の木材を買え!」と迫る……あるいは逆に助成金などで安くなるから……そんな売り方ではダメなのだ。
付録?として、吉野の木によって建てられた建築物のカタログ。我が家で新築する予定はないけどね……。
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