陸地面積の移ろいやすさ
石川県の面積が福井を抜いたという。その理由は能登大地震。
県面積、石川が福井を抜き逆転 能登地震で4平方キロ増 国土地理院
国土地理院は26日、全国の都道府県と市区町村の面積(7月1日時点)を公表した。2024年1月の能登半島地震で隆起した影響で、石川県の面積が4・74平方キロ増えて4190・94平方キロになり、福井県(4190・59平方キロ)をわずかに上回った。この結果、石川県の面積は全国の都道府県で34位、福井県が35位になった。
日本全体の国土面積は37万7980・29平方キロで、4月1日時点より4・92平方キロ増えた。
ようするに地震で海が盛り上がって陸地面積が増えたわけである。
国土面積は、意外と移ろい易い。地球温暖化で海面上昇が進んで国土が全部沈んでしまう危機にある太平洋の国、ツバルもそうだ。
近年は、海流で砂が運ばれて積層することで地上面積が増えていることがわかった。沈むどころか、国土が広かった?
この点は,『虚構の森』の記事の要約という形で、プレジデントオンラインに掲載されている。
「115年前から32ヘクタールも拡大」温暖化で沈むはずのツバル諸島の面積が増えているという不都合な事実
編集部に『虚構の森』を読んだという読者から手紙が届いたそうだ。もっとも感想というより、自身の経験談として、学生時代に指導教官がツバルのことに触れた際に冷笑したらしく、それが元で教官と言い争いになったという……( ̄∇ ̄;) 。
ちなみに私の見解は、別にツバルは沈没するどころか国土を増やしてウハウハだ、ということではない。むしろ沈没の可能性は高まっていると思う。一時的に砂州ができて面積が増えても、その土地を開発できるわけではなく、海面上昇によって失われる海岸線の代わりにはならない。増えた部分も高潮で削られる可能性だってある。
物事を一元的、一方向からだけ見ていては、現実はつかめないのである。
私は、何もひねくれて世の中を見ているのではなく、素直に情報収集する中で、こうした事実を発見しただけだ。
ただ不都合な真実を見つけた時に隠さず紹介してしまうという、これも私という人間が素直であるゆえに行えるのである( ̄^ ̄)。いかに私ができた人間であるかがわかるだろう。と、こう自画自賛してしまうところは傲慢だけど(笑)。
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