海遊館があるなら森遊館があってもいいじゃないか
大阪の水族館・海遊館に行ってきた。ジンベイザメの泳ぐ巨大水族館として話題になり、オープン当初はよく取材にも行ったものだ。今回は、近くに行った際に、せっかくだからと寄ったのだが、最後に行って20年ぐらい経っているだろうか。
大阪の観光客はみんな万博に行って空いている……と期待したが、甘かった。チケットを買うためだけに長く並んで、しかも入場時間指定なのである。外国人も多い。田舎者は万博行けよ。←排外主義
ようやく入れて、ホッとして最初に感じたのは……汗くさい(> <;)。みんな並んで汗かいて、それが一斉に屋内に入って満員なのだから、相当臭っているよ(´Д`)。。。
とはいえ、エアコンはよく効いていて、ホッとした。その点だけでも万博よりマシだな。
人波に負けずに、ゆっくりと回る。すると、なかなか見せるじゃないか……と感じる。昔より格段に見せ方が上手くなっている。巨大魚やイルカ、ペンギンなどの人気者だけでなく、カタクチツワシの群とか珊瑚礁とか、展示も工夫がされている。
たとえば巨大水槽前にベンチがあって、そこに座れたら、落ち着いて水槽内の生き物と対話できるのだ。海面から海底まで徐々に深くもぐりつつ観察できるのも楽しい。時間制限もない。
思えば万博の展示は薄っぺらかったなあ。あれで感動したという人がいるんだから……。(万博批判ヤメレ)
水の中だけでなく、水上なども整備しているし、動物の動きを考えた設定だ。迷路のような海底に小さな穴や隙間があり、そこをペンギンやアザラシがくぐっていくのを見ると、楽しそうでもある。単調でないし隠れ家もつくっている。万博のパビリオンは、生き物などいず、映像ばかり。そしてトコロテン式に客を流すんだよな。それが腹立つ……(しつこい)
眺めていると、心までほぐれていくのである。オッサン一人で水族館なんて……という心配もしていたのだが、気にしなくてよかった(^o^)
その点でも万博より楽しめる。万博は長くいるとイラつくばかりで……(ヤメレ)
ふと思った。海の世界は、このような水族館として見せる施設があり、また人気を呼んでいるのに、森を見せる施設はほとんどない。野外の本物の森を歩いたら、というのでは駄目なのだ。エアコン効いていないし雨では歩けない。説明もほとんど樹種程度である。
だが、水族より森の動植物の方が展示は簡単でコストも安いはず。大木はレプリカでもよいが、小径木や草は室内でも育てられる。ちゃんと屋内施設で、森の生態系を見せる施設をつくれないか。森を立体的に見せるコースもつくってほしい。梢から樹冠を歩き、徐々に枝を伝って下に下りる。また地下にもぐるのだ。土壌の中に透明チューブを通して地下生物を展示できる。アリの巣が見られるとか、落ち葉の間から透明ドームで顔を出して、森の中を眺めたら面白い光景が描けるはずだ。
植物の温室のような感覚で森の中を周遊して観察できたら楽しめるのではないか。小動物を生きたまま放すのもよいだろう。リスやノウサギ、タヌキぐらいなら飼える。もしかしたら小型のサルもOKかもしれない。クマは無理だけど。
ショーとしては、たまに森の中に林業家が現れて、伐採するとか(⌒ー⌒)。木登りをしてもよい。水族館でも、よく飼育員がスクーバダイビングしているではないか。
海遊館があるのなら、森遊館があってもいいぞ。それぐらいしないと、森林の理解は広められない。見せる場と学べる場を両立させた施設だ。
誰か計画しないかなあ。あるなら企画に参加したい。万博よりも楽しめる恒久的な施設にできるはずだ。
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