新月伐採再び~林野庁の愚
gooブログが来月には閉鎖されるという案内が来た。私の旧ブログはgooのため、先日Amebaブログに移設した。
shinrin-journalistのブログという名に変えたが。今は両方のブログが並立している。(本ブログも含めたら3つになる。)せっかくだから、昔、私は何を書いていたのか……とgooブログを遡ってみた。
すると……飛び込んできたのが、新月伐採の話題であった。エルヴィン・トーマの著作「木とつきあう智恵」という本で紹介されたものだ。新月の日に伐採した木は丈夫……とか。カビが生えない、反ったり縮んだりしない、あげくに火事に燃えない……。ちなみに新月の晩に伐採するのではない。新月の定義も結構いい加減。
肝心のトーマ氏は、その木を販売する木造建築会社を経営しているのだけど。セールストークかよ。
ブログを始めた当初の2005年6月の記事。
当時、流行っていたので私も追いかけた。そして、トンデモな建材であるという結論に至った。2006年8月26日の記事。
新月伐採の危うさ gooブログ
新月伐採の危うさ Amebaブログ
何ら科学的ではなく、性能も何もかもデタラメである。コメント欄も読む価値あり。
含水率も落ちていない。デンプン量が落ちた? いったい検体はどれぐらい? え、1本だけ (゚o゚;) 。。。いずれにしろ辺材しか計っていない。木材は心材、つまり細胞が死んでいる部分が大半なのだよ。
どうせ、そのうち消えていくと思ったら、今もしぶとく広がっているようだ。
なんと、林野庁主催のシンポジウム「国際シンポジウム”Wood, Health and Sound”「木材、健康、響き」 」に、著者のエルヴィン・トーマをパネラーの一人として招いたらしい。9月17日だから、もう済んでいるけど。
もちろん当人が何を話したのか知らない。まだ新月伐採を推進しているのかな? それとも、単なるオーストリア建材の売り込みか。(それがルーマニアの国有林の盗伐材でないことを祈る。)
どちらにしても、私はこの手のオカルト論者を招待すること自体に嫌悪感を抱いてしまう。(オカルトとして楽しむ人の集まりなら結構だ。木材の可能性を論じるシンポだから腹が立つ。)
林野庁もトーマ、じゃなくてトンマだねえ。。。
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埼玉県の林業試験場も差は無かったと結果を出していますね。https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010761364
こちらも供試数は少なくて統計処理はできないのですが
この手の話題は明確に無意味とならない限り、ブームは繰り返すのか、2022年からはじめた森林組合もあるみたいですね…今のところ実害は無いからいいのでしょうけど、こういうオカルトちっくなのものが流行る土壌があるという点は注意を要しそうですね
投稿: 0 | 2025/10/24 09:31
初めの頃は、「木を売るセールストーク、ストーリーづくり」程度ならいいか、と思っていたのですが、どんどんオカルトチックな方向に走りました。
月の魔力だとか、自然界の法則だとか……。それに載せられて購入してから、後で性能に文句をつけなきゃいいですが。
少なくても行政が取り上げるものではないです。
投稿: 田中淳夫 | 2025/10/24 10:11