クズの栽培、イノシシの飼育
クズと言えば、今や大厄介な雑草扱いで、世界中で問題視されている。だが、日本文化からすると、葛は貴重な資源。根っこからデンプンをとった葛粉は食品としても漢方薬にしても、有用な植物だ。また蔓の繊維は、何かと細工物にされてきた。
ただ肝心の根っこの堀り子がいなくなってきた。吉野葛も、今や地元では掘る人がいなくなってきて、鹿児島から取り寄せているそうだが、鹿児島にだって堀り子がいつまでいるのかどうか。
それを栽培しようという提案を、奈良県の五條市立西吉野農業高校の生徒たちが行っている。それが、高校生ビジネスプランコンテストで優秀賞・地域部門賞を獲得したというニュースを読んだ。
奈良の西吉野農業高校生がビジネスプランコンテストで地域部門賞
これって、想像以上に面白い。ちゃんと畑で育てる栽培モデルを確立しており、葛根を生薬業者に出荷すると、20アールで1350万円、営業利益は950万円稼げるというのだ。栽培したのだったら、場所は集中しているし、掘り出すのも簡単だ。
経たな農作物より稼げる可能性がある。農地だけでなく、人工林の林床で行うという手も考えられる。また製品も、葛粉ばかりでなく、繊維を利用した新製品もありえるし、その成長力を活かせば草食性の家畜の餌にもなりそうに思える。
そもそもクズを厄介者とした時点で、生産者はいなくなっている。いわば希少性を担えるのだ。こんな資源が山にはほかにもありそうな気がする。
厄介者も栽培すると、利益になる……それで思い出したのは、獣害を引き起こすイノシシも肉が高く売れるのだが、そうすると野生のイノシシを捕獲するのではなく、牧場をつくって飼育する動きが起きていること。その方が収穫が簡単で安定供給できて、しかも肉質もよくできる。
また野生のイノシシを夏に駆除せず数を増やそうとする猟師もいるらしい。農作物被害が出ても、数が多ければ、冬にたくさん仕留めて出荷できるから……。
ちなみにシカも牧場で飼育する実験は何度も行われている。ただ広い土地が必要なので意外と上手くいかないらしい。肉もそんなに売れない。
では、クマはどうかなあ。牧場で飼育して、よく慣らして人間の味方にしたら……(^^;)\(-_-メ;)。
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クズが外にでていかないようにするノウハウがいりそうですね。
まわりが水田だとかだといいのかな。
上海ガニも養殖は外にでないようにするノウハウがいるけど冬寒い地域なら、外にでても死ぬから奈良の高地はいけるかも。
投稿: 岡本哲 | 2025/10/27 10:14
記事では、周囲を波板で囲い、櫓を組むそうですから、外部への伸長は抑える手立てをしているようですね。周りも畑だったら、「脱走」しないかも。
クズは外来種ではないけれど、気をつけないと。
投稿: 田中淳夫 | 2025/10/27 10:48
葛根以外の副産物
YOU TUBEでわらの歴史とかがありまいた。
化学材料として活用が進行中とか。
クズの根以外の部分も活用はできないのでしょうか。
投稿: 岡本哲 | 2025/10/28 08:46