愚痴・書店の棚とタイトル
定点観測的に覗いているジュンク堂書店難波店の森林棚。
『山林王』とか『絶望の林業』、それに『フィンランド 虚像の森』も平積みしてくださっているので有り難いのだが……。その一角にある『樹盗』。この本のポップに「盗伐」という大きな字がある。だが、拙著の『盗伐 林業現場からの警鐘』は並んでいない? なせだ!
よく見ると、右隣の上の棚に一冊だけあった。しかし、目立たない……。内容は『絶望の林業』や『樹盗』と随分かぶっているのに、なぜ同じように扱われないのだ(泣)。とくに内容が劣るとは思わないし、そもそも内容を吟味して置いたわけではないはずだ。
書店子よ、いかなる基準で棚づくりをしているのか。
以前より感じているのだが、『盗伐』というタイトルがいけないのかも、と思う。実際、発売直後のネットの反応の中で「盗伐という言葉を知らなかった」というのがあった。樹を盗む、というタイトルなら言葉としては知らなくても意味は類推できる。しかし盗む・伐る、ではわからないのか。「林業現場からの警鐘」と付けているが、林業からは連想しないのか。
多少とも林業とか森林関係をかじっている人なら,盗伐という言葉はそんなに違和感なく知っているのだろうが、一般人にはピンとこないのかもしれない。
どうせなら、社会事件ネタの棚にならべてくれないか。強盗とか殺人事件のルポと同じ扱いをしてくれ。
タイトルは、私は短い言葉がいいと思うのだが、その短さが知らない言葉になってしまうとまずい。発売時には「森を盗む」とか「盗まれた森」というタイトル案もあったのだけど、より端的さを狙いすぎたか。
タイトルを見て、面白そうと感じて読んだら、まったくつまらなかった経験もある。途中で投げ出した。まるでラノベみたいな文章力、冗長なストーリー、主人公のキャラも平板……と思ったが、その本はよく売れたという。ウソ~!と思ったが、私と同じくタイトルに引き寄せられる人は多いのか。それとも読んで面白く感じたの?
書籍を売るに当たって、タイトルは重要だなあと思った次第。次の本のタイトルは、よお~く考えよう。(今年は出版しないことにしたんだけどね。)
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