無料ブログはココログ

森と林業と動物の本

« グラント松、ブッシュ槙 | トップページ | 日米の木材貿易とトランプ関税 »

2025/10/20

Wedgeに「日本の法律は穴だらけ」を執筆した裏事情

Wedge ONLINEに「日本の法律は穴だらけ!野放図に拡大する違法伐採、森林破壊を食い止める手立てはあるのか?」を執筆しました。

内容は、主にクリーンウッド法。その問題点や役立たず(笑)さを記した。

Photo_20251020090601

別に意図したわけではないが、先週の弁護士会での盗伐問題の講演と重なっている。付け加えれば、『盗伐 林業現場からの警鐘』の書評が「林業経済」誌に今年6月だったかに掲載されたこともある。出版して1年以上経っての書評だったが、おかげで自分も忘れていた(オイオイ)ことを思い出した。それで改めてクリーンウッド法について復習したのである。

実は弁護士センセイとの懇談で、日本の裁判の現実についても話した。簡単に言えば、検察は面倒くさい案件は取り上げない。たいてい放置されて、デスクに積み上げておく。たまに新人が来たら、「これ、やらない?」と勧める程度。

そして裁判官は難しい訴状、証拠は読まない。原告などが難しい理数科学的な検証をして矛盾を突いても、読まない。面倒くさいから、いや理解できないから。さらに行政訴訟の場合は、行政の無謬性、つまり「行政は誤りを犯さない」という前提で考える。
たとえば原告が問題点を論理的に説明しても、「行政が許可出したんだから間違いない」という判決を出してしまう。

裁判官も公務員なので、同じ公務員の行政職員の味方をするわけだ。多分、自分の判決も「無謬」だと信じているのだろう。

脱線したが、クリーンウッド法が問題というより、運用が絶望的。この法律を使って盗伐を取り締まるつもりは毛頭なく、何をやっても合法と無理くりの解釈をする。だから絶望的なのである。

 

« グラント松、ブッシュ槙 | トップページ | 日米の木材貿易とトランプ関税 »

取材・執筆・講演」カテゴリの記事

政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« グラント松、ブッシュ槙 | トップページ | 日米の木材貿易とトランプ関税 »

December 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

森と筆者の関連リンク先

  • Yahoo!ニュース エキスパート
    Yahoo!ニュースに執筆した記事一覧。テーマは森林、林業、野生動物……自然科学に第一次産業など。速報性や時事性より、長く読まれることを期待している。
  • Wedge ONLINE執筆記事
    WedgeおよびWedge on lineに執筆した記事一覧。扱うテーマはYahoo!ニュースより幅広く、森林、林業、野生動物、地域おこし……なんだ、変わらんか。
  • 林業ニュース
    日々、森林・林業関係のニュースがずらり。
  • 森林ジャーナリストの裏ブログ
    本ブログの前身。裏ブログとして、どーでもよい話題が満載(^o^)
  • 森林ジャーナリストの仕事館
    田中淳夫の公式ホームページ。著作紹介のほか、エッセイ、日記、幻の記事、著作も掲載。