高市ショック?の既視感
公明党が自民党との連立を離脱すると宣言して政界にはショックが走っている。が、私には、何とも言えない既視感がある。
私の住むのは、以前高市議員の選挙区だった(今は区割り変更された)。私も幾度か会っている。名刺も交換したはずだ。それに地元ゆえに、さまざまな噂も含めて情報が入ってくる。その行状からは、今回の事態は、さもありなん、であった。
既視の記憶の一つは、前回の奈良県知事選だ。当時の現職(前知事)は5選をめざすのか引退するのかが焦点だった。年齢的には70代後半であり、高齢多選批判がくすぶっていたからだ。
普通に考えれば、支持母体である自民党が引導を渡すのが筋である。が、その時に県連会長だった高市議員は、まったく話し合いの場を持たずに、いきなり別候補を立てた。それも自分の元秘書の官僚である。それに前知事は怒って、出馬を強行する。結果的に与党分裂選挙になったわけで、漁夫の利を占めたのか現知事。
あの時、膝突き合わせて引退を説得していたらどうだろう。出馬を断念する可能性は十分にあったし、仮に出馬しても世間の反応は違っただろう。いや、そのまま現職に自民党県連も乗るという選択肢だってあった。が、自分の元秘書を知事にしようと固執したわけだ。
この候補、選挙中の言動を追うと、見事に傀儡ぶりを発揮していた。支持者になるはずの市民団体との約束も破る。「だって上に言われたから」である。自分の意見よりも上の意向なのであった。ま、落ちたからいいけど。
それはともかく、高市氏の性格は、嫌いな人・苦手な相手とは会いたくない、話したくないタイプである。積極的に口説く覚悟はなく、騙し討ちしがち。さらに周囲への気遣いも欠けている。……この点は、石破さんに似ているのかもしれないけど(笑)。
それに上から目線。うちの娘が中学校だかの修学旅行で国会議事堂を訪問した際は、地元議員ということで高市議員の案内を受けたのだが、「あなたたちが国会に来ることはもうないでしょ」と言い放ったそうで、みんな怒っていた(笑)。今回も口うるさい公明党は嫌い、どうせ下駄の雪、ほっといても着いてくる、と上から目線だったのだろうなあ。
「奈良のシカ」発言でも奈良の人を怒らせるし、下品だ。口汚い。右翼イデオロギーはともかく、ネトウヨはイデオロギーではないよ。私の見立ては、総理の器ではない。いや政治家としての資質も疑問だ。
さあて、これからどうなるか。過半数割れしているとはいえ第一党で、野党にまとまる気配がないから、とりあえず総理大臣には指名されるだろう。だが、来年の予算を通すまで保てるか? 多分、汗をかいて事態を収拾させようとする側近はいない。
私が懸念するのは、当人が積極財政論者で、野党もバラマキ要求が強いから、赤字国債発行で壮大な財政出動を始めるのではないか、という点だ。そうなると、マジで(イギリスのトラス首相が引き起こした)トラス・ショックが再来しかねない。国債金利が跳ね上がり円も大暴落する。
それもすぐに暴落したら止めようがある(イギリスがそうだった)が、もし実施後、半年~1年ぐらいかけてジリジリ下がった場合は、どうにもならない。すでに金をばらまいた後だったら、回収できずにハイパーインフレを招くかもしれない。(自民党の中に止め役の議員よ、いてくれ!)
追伸・高市早苗議員の名刺を探したけど、見つからなかった。代わりに辻元清美議員や菅直人議員……の名刺が出てきた。ほかにも各地の知事やら県会議員、市会議員やら……政治家の名刺が意外と多い。それこそ自民党から共産党、参政党もあった(^^;)。ああ公明党もある。でも、何の機会に会ったのかも覚えていないんだよ。名刺として役に立たないなあ。
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