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森と林業と動物の本

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2025/10/13

「滋賀県山林会報」に見つけた文字

大阪天満宮で開かれた古本市に顔を出した。

その中の一店が、全品100円と謳っている。昨日まで200円だったのを100円に下げた、という。それにしても店内は山積み。文庫や新書もあれば大型写真集、それにパンフレット、雑誌のたぐいまでドカドカと広げてある。わりと最近の写真集もあれば、戦前の冊子までごった煮状態。これらが、何れも100円なら……。

思わず物色する。幾冊かそれなりに興味深い本を見つけた。通常なら買わない本でも、100円だと、ま、買っておくか、という気持ちになる(^o^)。その中の1冊に目が止まった。

12-1

滋賀県山林会報。大正12年8月号だ。なんとも古いものが1冊だけ。表紙に「土山太郎殿」とあるが、裏にある名前の文字が読めない……。

12-2

こうした古い林業雑誌は、当時の森林事情がわかって面白いかな……と思って手に取ったのだが、パラパラとめくって見た。

森林視察旅行に就いて」という記事があった。滋賀県の技師斉藤勝蔵クンの投稿のよう。滋賀県で開かれた大日本山林会の総会時に森林を案内したものであるようだが、私の目にいきなり飛び込んできた文字にびっくり。

わかるかな。下の段だが。「吉野の土倉庄三郎さんが一番に目を着けて居られたところでありまして」。

これが姉川の上流、高時川の山林らしい。ここの600部歩ほど造林した、とある。たしかに庄三郎が近江に造林した記録はあるのだが、そのことだろう。杉と偏柏とあるがスギ、ヒノキのことだろう。そうか、よほど地味がよくて造林向きの山だったのだろう。

しかし、私の目は「土倉目」になってる(^^;)。どこに庄三郎名があるのか発見できる?

12-3

こんなところで発見するとはなあ。古本市には、こうした偶然の掘り出し物があるので面白い。

ちなみに5冊を選んで会計に出し、当然500円払ったのだが、「あと、2、3冊、持って行ってもいいよ」とのこと。えええ!

こんな売り方あるのか。少しでも本が捌けてほしいのか。そう言われたら、思わず探し直して、汚れているものの豪華本の、手塚治虫の漫画を買っか、いや、もらってしまったよ。

 

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

裏表紙の名前は
「弥麻保志」ではないでしょうか。
(↑かなり適当です)
ちなみに庄三郎名は下段六列目ですね(笑)

そうとも読めるんですが、名前としてはかなりレアですね。まあ、ここで何者かわかっても戦前の人でしょうかね。

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