ダム湖底から現れた巨木の切り株
川上村に大滝ダムが築かれて早20有余年。ダム湖には、由緒ある川上神社上社は水没した。神社そのものは現在は高台に移転したのだが。
旧社は撤去されたわけだが、そこにはご神木として樹齢500年を超えるとされるスギが生えていた。
私はダム建設が始まる前に、この旧社を訪れており、ご神木を目にしている。どんなスギだったのかあまり記憶にないのだけど、まあ、大きかった(^^;)。
そして、ご神木も沈む前に伐採された。私はその後にも訪れており、残された切り株の大きさを実感しようと切り口の上に寝転がった記憶がある。なにしろ直径2メートルを超えるのだ。自身の身長が全部切り株の中に納まったはずである。どんな感慨を持ったのか、あまり記憶はないけど……(^^;)\(-_-メ;)。
そして水没して、もう見ることはあるまいとされた旧社跡と切り株。ところが今年はダム湖の水が近来ないほどに減ったとかで水位が下がった、おかげで旧社の当たりが地上に現れた、と聞いた。
そこでさっそく見に行ってくる。と言ってもダム湖内に入るのは禁止とかで遠くから見るしかない(> <;)。これは対岸から撮影。
わかるだろうか。各所にわずかながら石垣や当時の橋などが見られる。そして境内跡には僅かに神社跡ぽい四角の土台が露出し、その横に3本の切り株がある。そのうち2本がご神木のはずだ。
望遠で拡大すると、こんな切り株になっていた。かなり朽ちているようにみえるが……。水中でシルトをかぶっていたようで泥に覆われている。
あまり大きさが伝わらないか。
ちなみに伐ったご神木は、新しい社殿にいろいろ使われたとのことだが、断面も展示されていた。
でも、これは直径2メートルあるように見えない。根元ではないからだろう。これは吉野林業的な人工植樹された木とは思えないから天然木だろうが、木目が非常に詰まっている。
なお、旧社のあったところの地下から縄文時代から代々続く遺跡が重なって発見されており、宮の平遺跡と呼ばれている。約1万年前とも云われる畿内最古の縄文遺跡だ。立石もあり、ストーンサークルが設けられていた。それは、立てたまま、森と水の源流館に移設展示されている。
世界各国に立て石遺跡はあり、ヨーロッパの巨石のものはメガリスなどと呼ばれる。ストーンヘンジもその一つだ。日本なら秋田県の大湯環状列石が有名である。この遺跡も生のまま残っていたら、考古学上の名所になったのに。やはり大昔から聖地とされていた場所なのだ。
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