新築五重塔
朝日新聞の土曜版に「はじまりを歩く」という連載があり、そこで五重塔を取り上げていた。
しょっぱなが北海道石狩市の弘照院。今年10月に完成したのだという。今どきの五重塔? そして最古は明日香村の飛鳥寺にあった五重塔。
驚いたのは、現在日本には80基以上の五重塔があるというのだが、そのうち30基以上が平成以降の新築なのだということ。なんと現在残る最古の法隆寺から数えても1300年も経っているが、五重塔の4割近くが、ここ30年ぐらいの間に建てられたの?
そういや私も仙台で五重塔を見かけて訪ねたことがあった。
孝勝寺の五重塔で、平成15年に建てられたのだという。これだって今から20年以上前なのだが、やたら新しく感じる。
しかし、五重塔というのは、実は役立たずなのだ。本来は仏舎利や仏像を納める塔であり、インドやスリランカでいうスツゥーパだから。
記事では「眺める建築物」としているが、それも飛鳥時代や奈良時代ならともかく、現在高さも様式も、見るものを驚かせる要素は少ない。あえて金をかけて五重塔を建てる意義はどこにある。
そもそも心柱を通しているから、部屋がない。いわば1階建ての上に高い天井があるのだ。外から見ると、屋根・庇が5つあるから五重なだけ。さらに飾りの裳階 (もこし)という庇もあるから六重塔に見える三重塔も多い。
ただ東大寺などにあった七重塔は、巨大で上部の階まで登られたはず、という説もある。登って眺めていたんじゃないか……というのだが。
何のために今の時代になって五重塔を建てるのか。ミョーな憧れがあるらしい。
もしかして、建てることで古代建築の技術を守っているのかもしれない……と思ったりもする。もちろん当事者がどれだけ意識しているのかどかはともかく、こうした建築もしくは修復がないと、実践の場がないわけで、消えてしまうからだ。
奈良興福寺の五重塔は、現在修復中。大屋根の中だ。
やりがんな振るって木材を削っているのかなあ。
ちなみに生駒の某霊園にある塔はなんだ?
これはコンクリート製なのだが(^^;)。
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