迷路とベンチ~平城宮跡にて
気分が晴れないときは、平城宮跡へ。なんたってだだっぴろい。快晴の日は訪問者も多い(駐車場が満杯)が、130ヘクタールの草原に吸い込まれてみんな見えなくなる。
おりしもオギの白い穂が満開だ。ススキのように見えるが、平城宮跡に生えているのは近縁のオギと、ヨシである。
そして「おぎの美術館」が開かれていた。オギの野原を美術館に見立てたアートイベントである。
背丈を超えるオギの原の中に迷路のような遊歩道がつくられているのだ。風景がそのまま絵画になる。描かれているのは朱雀門だ。
そしてベンチ。寝転がると空に描かれた空が見える。
私は、「迷路」と「ベンチ」によるまちおこしはできないか、と考えている。町の魅力は迷路であることと思うのだ。その角を曲がると何かあるのかわからないドキドキ感。目的地がわからなくなって彷徨う感覚。その中で意外なものを発見する興奮。これらがあると、その町は魅力的になる。
ただ、ひたすら歩いて迷って出られない……というのは恐怖となる。そこに必要なのがベンチ。街角にベンチがあると、腰掛けて休める。そこでお茶できたり、つい買い物をしてしまう。たまに誰かと出会って会話する。ホッとして、また歩こうと思い出す……。
そんな街づくりをすれば、人は勝手に集まると思うのだ。
この「美術館」には迷路とベンチがある。
実は、平城宮跡の中には、数多くのベンチがある。何千人と人が来ても吸収してしまう草原と、そこで休めるベンチ。
ベンチに座って1300年前の賑わいを想う。
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