クマブーム?
今年はクマ出没が多かった(現在進行形)が、それに合わせたクマブームが起きているよう。
書店の店頭平積み台には、クマ本コーナーがつくられていた。よく集めたね(^o^)。ここにあるのは新しいものが中心なので、古いクマ本もあるよ。
ちなみに私にも「クマブーム」が。私が執筆するのに加えて、記事のコメント依頼が多いのだ。講演まであった。
私は「頼まれるとイヤと言えない性分」なので(^^;)、一応全部お応えするのだが、その際に必ずいうことは、「私はクマの研究家ではないし、クマに特別詳しいわけでもない。ただクマの情報を収集して、それらの内容を分析しつつ、合理的な説明をできるようにしているだけ」ということだ。「それでもいいか?」と聞くと、それでいいというのだもの。依頼者は、そろそろ単に「クマを見た、クマに襲われた」といった証言を求めるところを脱して、クマの出没多発の全体像を説明する人材を求めているのだろう。
私がクマと直接関わったのは、学生時代に「クマの冬眠穴調査」を手がけたことぐらいだ。ハンターの案内で、山の中を歩き回ってクマの冬眠穴を調べるのだが、春先ですでに冬眠は開けているはずだったと思うが、もし中にいたら……と思いつつ岩穴や樹洞を覗き込み、大きさなどを計測していた。木に登って樹洞を覗くときには「足が震えているぞ」とハンターにからかわれたのを覚えている。
ほかは、各地の農山村や森林を歩く中でクマの痕跡を発見したり、クマを見かけたぐらい。
だから、依頼に応えるためにクマの本や論文を探して随分読んだし、日夜クマ出没のニュースを探して集めている。
そこでわかってきたことは、無茶な思い込み(クマは飢えているから仕方なく人里に出てくる、クマは本来臆病な動物なので、人を襲うのはよほどのこと……)は排したうえで、多様な生態を持っていること。そして、どんどん変化していること。昔のクマの行動生態調査の結果は通じなくなってきて、今風のクマが増えている。クマ対策に正解はないこと。クマの本が多数出るのは悪くないと思うが、誰が読むのか。
あまり続くと飽きてくる私。シカやイノシシの本は出版したが、クマの本を執筆することはなさそうだ。
そろそろクマブームから脱しなけばなるまい。次は何が起きるだろうか。
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