料亭の紅葉写真、その裏事情
奈良に「百楽荘」という料亭がある。敷地面積1万坪とかいって、園内に10の離亭があり、戦前の瀟洒な建築物が見られる。そこの庭の紅葉が美しいと言われつつ、これまでは料亭利用者でしか見られなかった。それのを今年は無料公開していた。
近くなもんで気軽に寄ったのだが、そこで写真を撮る。
どう? なかなかしゃれているだろう。が、これらの写真は、ちょっと現実離れしている。何が?
もう一枚、お見せすると……。
これが普通。紅葉自体はきれいなのだが、とにかく人が多いのよ。私は気軽におとずれたつもりだったが、どうやら各地に告知されていたらしく、物凄い人の列ができているのだ。人抜きで写真を撮るのは至難の業。せっかく人の切れ目を狙ったつもりなのに、背景に入ってしまったり。
そう。3枚の上記写真は、みんなAIで処理して余計な人物を消している。ただし2枚目は一人だけ残して庭の広さを強調してみた。
このAI機能がスマホなどについたことを知り、いろいろいじるのが楽しくなった(^-^)/ 。今のところ、邪魔に映り込んだ電線や人物を消す程度だが……。
最近、朝日新聞が野生動物の写真をAIで加工したものを掲載したので訂正を出していたが、(これは暗い所の動物をよく見えるようにしただけでなく、写角まで変えていたので問題となった。写真の提供者が加工していた)この手の問題はなかなか厄介だ。
これとは別に、最近は取材で撮った写真に人物が写っていると問題になるケースが起きている。とくに子供の場合は何かと気をつかう。
最近も木育の写真を撮らねばならなかったのだが、子供たちが映り込む場合、保護者に許可を求める余裕のないタイミングもある。しかし、顔が写っているものは新聞や雑誌に掲載しづらい。結局、顔のわからない遠目に引いた写真とか、後ろ姿ばかりの写真になってしまう。
そんなとき、AIで顔や姿全体を消してしまおうかな、という誘惑にかられる。さて、どこまで許されるのか。メディアの発信者として考えねばならない点である。
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