浅慮近視眼
このところ、本が長く読めなくなった。本を読み始めると短時間で疲れが出て止まってしまう。スマホでショート動画を見る方が楽ちんだ。だら~と眺めておくだけのものがよい。
ようするに脳の思考機能が落ちたのだろう。これを年のせいにするのは簡単なのだが……。
もしかして、全人類の課題なのではあるまいか。
人類の思考力が落ちたというより、人類の大脳が備えている思考力のキャパシティが限界にきたのではないかと思うのだ。現代社会は情報があふれており、その処理に膨大なエネルギーを要求される。前世紀から情報化社会だと言われてきたが、インターネットによって各人が発信する情報量が爆発的に増加した。しかもSNSは情報をプッシュしてくる。知るつもりのなかった情報まで、ねじ込まれるがごとく押しつけられる。
脳は、人類の身体の2~~%しかない容量なのに、エネルギーの25%以上を脳が消費するらしい。それでも処理できないほどの情報が流入すると、脳は活動をストップする。全部処理しようとすると脳疲労が加速して壊れる。そこで深く考えない、複雑な問題は陰謀論のように思考をショートさせてわかった気分にしておいて外に逃がす。目の前のことだけを考える……。
考えないのは脳の防衛本能なのだ。深慮遠謀ならぬ、浅慮近視眼にすることで脳を壊れるのを防ぐ。
日に日に世界は悪くなる……かもしれないが、考えずに散歩に出るのが一番の解決策かもしれない。
これは昨日の朝、庭のバケツにいたボウフラ。冬でもボウフラはいることに驚いたが、なんと、動いている。
そして、こちらは今朝のバケツの底。
凍っている。夜は冷え込んだからだろう。それでもボウフラは動いていた。想像以上にタフだった。
蚊のように、ボウフラのように、正月は考えることを停止させて脳を休め、散歩に出よう。
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