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森と林業と動物の本

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2026年1月

2026/01/31

選挙の代理承認欲求

1週間後の選挙結果予想を書きかけて、やめた。

興味が、投票行動の心理に移ったから。

昨今の投票行動は、公約やイデオロギーで説明できない。人気投票か、と思いかけたが、そうでもない。ようやく一種の「代理承認欲求」ではないか、と気づいたのだ。(この言葉は私の造語)

誰もが承認欲求を持つ。大きい承認ほど快感がある。しかし、そのため自己を磨いて自分への承認を求めるではなく「推し」の人物に託す。

トランプ大統領が自己愛パーソナリティー障害であることはよく指摘されている。承認欲求の塊だ。同じく高市首相も中二病が肥大化した自己愛丸出しだ。見て見て私を見て。みんな私に従って。全権委任して。反対するものは攻撃だ~!(アホか)

選挙民は、自分で考えるのは疲れるから他人のスカッとする行動に乗る。理性はない。スキャンダルだって「承認」だ。スキャンダルと戦う姿がカッコいい!と評価する。投票した人物が勝てば自らの承認欲求の代理を果たしたことになる。ドーパミンがドバっと出る。快楽を得る。

新聞、雑誌、TV、ネット記事、そしてSNSでも高市批判は増えている。しかし、それらは投票に影響しないだろう。政策は判断基準にならないから。

人は損得で動く、というのが経済学や社会行動学の前提だ。しかし現実は、損をするのを承知で選択することが多い。あえて失敗する道を選ぶ。クラファンや投げ銭など、ときに借金して寄付する人も出る。スカッとすればよい。そして結果に興味はない。物理的な損よりも心理的な快楽が優先する。

もはや選挙も、そのレベルなのである……。と、ここまで考察がたどり着いた。

そして私も、選挙の投票先を考えるより投票の行動原理を考察することに快感を感じている(^_^) 。
こうした心理の元に、今後の執筆も考えよう。

2026/01/30

「四万十ドラマ」の大躍進?

たまたま阪神百貨店を訪れた。そして地下の食料品売り場を歩く。

そこで発見した店が「四万十ドラマ」だった。和菓子を中心とした商品が並んでいた。

びっくりだ。四万十ドラマが百貨店に常設店舗を持つなんて。(昨年10月オープンらしい。)

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「四万十ドラマ」とは何か。実は株式会社である。今から30年ほど前、この四万十ドラマを取材した。高知県四万十市の「地域商社」を名乗っている会社?だった。会社と言っても、自治体と組んで立ち上げた団体だから第3セクターになるか。ようするに四万十市(当時は中村市だったかな)の産物を売っていくという意図であった。

まあ、手づくりぽさが目立ったが、これに注目したのは、売り出す商品が面白かったから。

くそっぱ。フキの葉である。これで野ぐそをしたときに尻を拭くと気持ちよいのだそうだ。(……私も実験したことがあるわ。たしかに。)
川舟。四万十川で使われる舟である。川舟大工がまだいたのだ。
小学生の書いた作文、研究発表の冊子もあったような。
ほか、なんだったかなあ。一応、ヒノキ片とか、米とか野菜、鮎、地元の栗の菓子などもあったかと記憶するが……。

面白いけど、売れるかい~!と思うものが並んでいた。まだインターネットが始まった(Windows95が出た)ばかり?の頃だったのでネット販売も無理だった。
ようは商品売るより、名を売る戦略だった。川舟売りますとあれば目を引くが、実際に買ってもらいたいのは別の農産物というわけだ。

取材した記事は「ビーパル」に掲載したのか、「田舎暮らしの本」だったか。一度、バックナンバーを探してみようかな。

しかし、その後正当派の地域商社になったようだ(笑)。

ちなみに、今はしっかり四万十ドラマオンラインストアが立ち上がっている。くそっ葉も川舟もないけど。

当時取材した若者も、今や立派な社長だ。なつかしいなあ。
決して尻すぼみの地域起こしではなかったことを証明しているのだ。

 

2026/01/29

林業界の新タコツボ用語?

名古屋市のガス会社、東邦ガスが「森林価値の見える化」サービスの事業化をめざしているそうだ。

森林のCO2吸収量をJ―クレジット化して利益を得ようという発想らしい。具体的には、森林モニタリングをドローンとAIを活用して効率的な手法の確立を目指している。実際にやるのは、京都のディープフォレストテクノロジーズという会社で、ドローンで撮影した画像から森林の状態を解析し、CO2の固定量や吸収量を算定し、クレジットを創出するのだという。

森林計測技術も林業界だけでなく、こうした別分野の会社が別の目的で利用する時代になったんだなあ……と感じていたのだが、そこで私も勉強がてら新たな林業の技術を知ろうと読んだ本がひどい。

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何がって、言葉が。アルファベットの略号ばかりが頻出する。

IT、ICTぐらいならいい。社会的にかなり使われるようになっている。しかし、これ、何の意味?と思わせる言葉が並ぶ。
UAV、SCM、GNSS、MVS、SfM、DCHM……そのほかバリューバッキングとかオルソ補正だとか……。

無理して読んでいると、UAVは、ようするにドローンのことだった。私も、そこそこ知っているつもりだったが、ページをもどして、どこかに説明あるかと探したりもするが、それが大変。いちいち頭の中で、この用語の意味は何か考えながら置き換えなくてはならずうんざりした。これ、林業界なら通じると思っているのか。知らない人はどうでもいいのか。

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もともと林業界はタコツボに入っていると言われるが、スマート林業とか林業DXとか言い出したことで、さらにタコツボを細分化した新たなタコツボをつくっているような気がする。こうした仲間うち(もっとも、本当の仲間かどうか怪しい)の言葉は、社会との断絶を感じる。

私の著書では、素材生産業者といった言葉は絶対に使わないと決めている。素材生産って、何よ。素材と言えばありとあらゆる物質が含まれてしまう。読者には通じない。だから伐採搬出業者などと言い換えている。多少のずれはあっても、より理解の進むように心がけている。

タコツボ用語を好んで使う業界は、外野の人々を呼び込めずに、どんどん衰退していくと思うよ。


2026/01/28

竹の行く末~茶筅の里

生駒市の特産品に茶筅がある。茶道などで使われる茶を立てる道具だ。

これ、実は生駒が生産シェアほぼ100%。全国の全流派の茶筅をつくっているそうだ。そのために冬になると竹を干す。この風景が名物にもなっているのである。

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今が盛りと聞いて、見てきた。

が、盛りというわりには量が少ない。また昔はもっと長い、つまりこの竹を組んで干す高さも3メートルくらいあったように記憶する。
もしかしたら別の場所で干しているのかもしれないが……周辺には見かけなかった。

茶筅の需要が減っているのか。この茶筅の里は、若い後継者がちゃんと育っていて、廃れていないと言われていたのだが、この人口減のご時世、茶道人口も減っているだろうし、将来は危うくなっている可能性だってある。新たな竹製品を開発する必要がある。

店先には「究極の耳かき」つくります、なんて看板もあったな(^^;)。

思えば、昔は竹材は捨てるところのない重要資源だった。タケノコの収穫から始まって、太さ・大小さまざつな竹が加工品になっていた。竹竿そのものが洗濯物干しにもなれば建設足場にも組まれた。そういや香港だったか高層ビルが大火事になっていたが、その一因として竹の足場が燃えたことがあるそうだが……。

だが、今や竹は生態系の破壊者だ。。。どこでも猛烈な速度で生えて、ほかの動植物を蹴散らす。迷惑植物トップランナー。

生駒山系も、竹だらけになっている。雑木林だけでなく、人工林も竹の侵入で様相が一変している。
よく花が咲いたら枯れるというが、実際に花が咲いた竹林を見ると、たしかに枯れているのだが、その下から次の世代がはえているのを見る。竹林としては再生してしまいそうだ。

何もかもが時代の曲がり角なのかもしれない。

 

2026/01/27

日本最古の街路樹

古代道路の謎』(近江俊秀著・祥伝社新書)を読んでいる。

この本によると、奈良時代に全国に伸びる巨大道路網が建設されたのだという。これを駅路と呼ぶ。
その総延長6300キロ! 幅6~30メートルあり、可能な限り直線につくられていた。そのため山を削り、池や湿地を埋め立て、盛り土をして……とてつもないプロジェクトである。

江戸幕府のつくった五街道などよりはるかに大きな道が伸びていたというのだ。

目的は、やはり軍の速やかな派遣と、物資輸送、そして情報伝達のためらしい。奈良時代は各地で反乱が起きたが、そこにすばやく軍勢を派遣して鎮圧する役割があったという。また唐の街づくりにも駅路があり、それを真似る意味もあったのだろう。

すでに各地から遺跡として道路は発見されている。だからあったのは間違いない。ただ文献にはほとんど登場しないのだそうだ。道路を建設したとか、道路建設を命じた命令などが見つからない。そして、ある時期からいきなり廃絶されて消えていく。

この謎も面白いのだが、この本にはそれに関連して、街路樹の誕生について触れている。私は、こちらに反応した(^^;)。

それによると、『類聚三代格』という平安時代、11世紀に編纂された法律書に記されているらしい。『類聚三代格』巻七「牧宰事」
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なんでも、つくった道を納税のため都に登った人々が、帰り道に餓死するケースが多発したらしい。なにしろ重い荷物を担いで、1日20キロ進むのが決まりだったという。しかも食料などは自前。当時は治安もよくなかっただろう。行きは国司が付き添うというか、睨みを利かせているが、帰りは放置なのだ。

そこで東大寺の僧普照により、度を路の両側に果樹を植栽するよう意見書が出され、それを受けて命令が出された。天平宝字3年(759年)のことであった。これは奈良時代の後期である。行き交う人は、木陰で休み、果樹を食べて飢えをしのぐわけである。

こうした道路際の樹木の遺跡は発見されていないが、街路樹伐採禁止令も出されたというから植えられたのは間違いないのだろう。

そのほかの文献にも並木に果樹を植えた記録はあった。

 ・光明皇后が桃や梨の木を植えた。
 ・藤原京や平城京に柳や橘を植えた。
 ・平安京には柳や槐を植えた。

これが、街路樹の原点か(当時は街路樹という言葉はなく、並木だった)。織田信長も街道奉行を設立し木を植えさせたと聞くが、はるか前に街路樹、並木の原形が生まれていたようだ。

面白いので、私なりに調べてみた。こんな本も見つかる。

王朝時代の道路法

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これは江戸時代の木曽街道。ちゃんと並木が描かれていた。

2026/01/26

書店との相性

書店とも相性がある。入って、ぶらぶら書棚を眺めて、すぐに自分の興味を引く本があるか。あるいは並ぶ書籍や雑誌は多いのに、全然見つからないか。

近年は書店危機が叫ばれている。恐るべき勢いで書店が減っていく。本は、やはり手に取って、中を眺めて買いたい、それにリアルだからこそ、知らなかった本を発見できるのだ……という声は多いが、実際のところリアル書店は減っているし、売り上げも落ちている。手に取って……と言いつつも購入はネット書店にしている人が多いのだろう。

私も、書店を見かけたらフラリと入って何か掘り出し物がないかと探すのだが……。その点、新刊書店は不利だ。当然ながら新刊を表に並べるわけだが、だいたいどこも同じようになる。

やはり一期一会の本と出会いを求めるのなら、古書店が有利だ。何が並ぶか予測できない。もっとも、ブックオフなどでは、あまり変わらなくなっている。それに本は減少傾向でゲームやフィギアばかりのコーナーが増えている。

そんなとき、たまたま大阪で見つけた古書店。ここがすごい。たいして広くないのに、どのコーナーを眺めても、目を見張るような「私好み」の本が並んでいるのだ。つい買いすぎる。専門書ばかりの棚に見えて、そこに光る本がある。

私が興味を持っている分野の本は、当然ながらすでに出版状況をそれなりに把握しているつもりだし、私の書棚にも多くが並ぶのだが、まったく知らなかった本がその店にはある。一度行ったら尽きるかと思ったが、1か月後に再び行くと、またもやすごい本が並んでいる。

しかも、安い。(まあ9000円の本が4000円だったら安いのだが、すぐに買うかどうかは悩むところだが……)それでも古書は一期一会である。今買わないと、次はあるかどうかわからない。

今回購入したのは、こちら。

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木工を歴史的に研究している。実は、まだ読んでいない(^^;)が、ページを開くと、日本最初の伐採の絵画……なんてのが出てくる。発掘された切り株とか伐採道具、さらに古代の製材とか木工道具なんてのもある。石器時代から縄文、弥生、古墳時代まで。

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伐採と製材の絵画

こんな研究から日本の林業の誕生、あるいは木材の加工の始まりを考えてみると面白い。いつか林業・木工業の歴史についての本でも書こうかな……。

まあ、これは仕事にも役立ちそうな本という一例にすぎず、たいてい見つけるのは趣味の分野なんだけど(^^;)。

こうした本屋があることは大切だなあ。

 

 

2026/01/25

マハティールよ

昨夜、何気なくTVをザッピングしてETV特集で「マハティール100年の風に立つ」をやっていた。思わずかぶりつきで見た。

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マハティールはマレーシアで長く首相を務めた政治家。なんと御年100歳。にもかかわらず、元気……というか頭脳の明晰さに驚嘆する。

私にとってマハティールは、世界中でもっとも尊敬できる政治家である。彼を超える者はいない。そのスタンスと思想、哲学どれをとっても、日本の政治家は及びもつかない。もちろん政局時の立ち回りや政策的にどうかな、と思う面もないではないが、それを超えた人間的な魅力である。

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実は彼が最初の首相に就任した時から追いかけている。そして「マレージレンマ」の出版と「ルックイースト政策」の推進……ちょうど私がマレーシアのボルネオに通い出した頃と重なっているので、常に注目していた。

そういや欧米の幼児がマハティールに「熱帯雨林を破壊しないでください」と手紙を送った逸話がある。それに対して、彼は本気で返事を書いた。これまでいかに欧米人がマレーシアを、世界中を植民地にして搾取してきたかと。子供に対して大人げない?いや、子供扱いしない、全力全身で向き合ったのだ。議論としてはかみ合っていないけど、10歳に満たないイギリス人が、上から目線でかつての植民地の首相に忠告したような手紙にかみついたのだろう。

思えば、現在の地球環境問題にも似たところがある。

アジア通貨危機に対して変動相場制を捨てるという世界経済を敵に回す荒技もとった。強欲ファンドの批判もする。同時多発テロに対するアメリカのアフガン、イラク攻撃もたしなめた。首相引退後は、世界中の庶民の格差解消と平和教育に取り組み、日本にもよく来ていた。
ちなみに日本びいきに見えて、実はしっかり日本が出すぎない手をとっていて、策士であった。

もちろん、強引で、独裁的、そして策略を巡らせて国際的に孤立するような振る舞いもあった。ただ、そうした点は、マレーシアからの留学生と話していて腑に落ちた。

「大国ならできないが、マレーシアの規模の国なら許されるのではないか。自らの尊厳と国を守るためにやったのだ」と聞いたのだ。IMFの言う通りにすれば、主権を奪われ、また経済格差が拡大する。それに怒ったのである。清濁併せ呑む政治家なのだ。

当時私は、マレーシアとの友好団体を運営していたのだが、「マハティールさん、呼んで講演会開かない?」と半分本気で提案したいたこともある。

そういやマレーシアである寺院を訪れたとき、急に周囲がざわつき始めた。聞けば、マハティール首相が訪れるという。それで写真を撮ろうと構えていた。当然、警備員に囲まれて整然と歩くだろうと思って。ところが、到着するや否や、いきなり民衆が殺到した。みんなマハティールに握手を求めているのだ。警護も何もない。それ以上にマレーシア人にとってとてつもない人気があることに驚いた。
で、私も写真は諦めて、その群集に混じってマハティールに接近、握手をしようと手を伸ばした。ほんのわずか触れたと思う。

と、ここまで書いて、以前も同じことを書いたな、と思い出した。探してみると、こちらである。

オルタナティブな仕事~Look Malaysia

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選挙を前に、彼を思い出す。

2026/01/24

「選挙」より「マーケット」

衆議院が解散されて選挙となった。何の政策も示さず、「自分に全権委任してくれ」という選挙である。

それにしても私が危惧するのは、各党の打ち出した公約のほとんどが消費税減税もしくは廃止を訴えていること。与野党変わらない。消費税を維持するとしているのは「チームみらい」だけだ。

つまり選挙結果がどうなろうと、減税することになるのである。その恐ろしさを感じていないのか。すでに高市政権は補正予算と新年度予算の枠組の中で、前年度より6兆円も多く国債を発行している。全然「責任ある」積極財政ではない。減税分なんて、円安がもたらす物価高騰が吹き飛ばすだろう。

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考えてみれば、投票とは「集合知」である。個別の判断には間違いも起こるが、多数決で選んだものに大きな間違いはない、また結果如何に関わらず自ら選んだのだから納得する……という暗黙の了解で成り立っている。

しかし今や投票行為は、推し活となり人気投票レベル、いやゲームに成り下がった。面白い展開を求めて、どこに、誰にクリックする?みたいな感覚。その結果はどうでもいい。ゲームだもの。ゲームオーバーになったらリセット……あれ?それができない。

 なんで、こんな体たらくになってしまったのか。結局は、政治制度、システムの欠陥である。デタラメ・浅慮の公約を発表してもよいというのが間違いだ。少なくても公約実現への設計図やロードマップを示さないのは、単なる思いつきなのである。立候補にも予備試験を実施して合格する条件でも付けるべきではないか、とさえ思う。憲法や法律の立て付け、経済学のイロハも知らないのでは話にならない。

では、民主主義という名の投票以外の指標・圧力はないのか。政策をコントロールするものは何か。

折しもアメリカはトランプの「グリーンランド」発言でトリプル安に陥った。さすがにトランプも発言を修正せざるを得なくなった。

それで気づいた。もはや投票行動が国の進む方向を決めるというのは虚構だ。決めるのはマーケットである。金融市場の動向が政策を左右する。

現在の日本の垂れ流し財政は、債権安(金利高)、円安だ。株だけは乱高下しながら上がっているが、臨界点を超えたら暴落するに違いない。円為替は、昨日政府の介入がある・あった情報が飛び交い円高に触れたが、長く保てまい。円安基調は続く。今後大暴落する予感。

馬鹿げた政策を止める力を持つのは、マーケットだけではないか。マーケットよ、反応しろ。英のトラスショックの時も、そのおかげでバラマキ政策が止まった。投票日までに一度、大暴落してほしい。

盗伐問題を取材していて気づいたのだが、いくら森林管理の法律を厳しくしてもダメだ。違法であることを証明するのは難しいし、それを調べて、罰則を下す担当官がやる気ないから。警察、検察、裁判所。みんな盗伐を取り締まる意欲がないから不作為で終わってしまう。

必要なのは、サプライチェーンの見える化と監視だろう。言い換えるとトレーサビリティとデューデリジェンス。これで「合法と確認されない」木材は流通させない。購入者には「知らなかった」では済まさず、合法と確認していないのに購入したことに罰則を与えるしかあるまい。

それはヨーロッパの森林破壊防止規則EUDRの発想である。同時にESG投資、TNFD(自然資本への依存・影響・リスク・機会評価開示)などの動きも含む。売買だけでなく、投融資も確認してグレーならしない。

立候補時の公約も、こうしたロードマップ(トレーサビリティ)と確認(デューデリジェンス)が必要だろう。そうすれば衆人環視の元、設計図の欠陥を指摘できる。実現しない場合の罰則も用意してほしい。
そんな政治システムにしないと、煽り公約とゲーム感覚の投票が肥大していく。

でも……無理だろうな。自分たちの首を占めるシステムを構築するわけがない。だから個人的には、ハイパーインフレに備えよう。貯蓄は、日本円でもっていてもダメ。国債や株も排除しよう。米国株も怖いなあ。やっぱりゴールドか?(⌒ー⌒)

私も国会前で、座り込みもとい坐禅を組みたくなったよ。。。

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2026/01/23

逃亡者は山に隠れられるか

我が家の裏山には多くの山道が伸びていて、それこそ何百回も歩いている。が、その中で山道に囲まれた一角が気になった。

小さな峰があり尾根筋なのだが、そこから水が流れだしているのだ。それが小さな渓流をつくり、やがて川となって、ため池に注いでいる。
はて、どこから水が湧いているのだろう。ざっと3本の山道に囲まれていて、その内部が盛り上がっているのだから、水が溜められるような場所はないはず。

という、軽い疑問から、水が湧きだすところを見てみたい……という些細な探検家気分で分け入った。結構な急斜面を登り、ブッシュを分けて進む。冬で葉が落ちている上、わりと獣道ぽい踏み跡があるから通りやすい。

すると、意外なほど複雑な地形であることに気づいた。単なる1つの盛り上がりではなかった。谷も入り、尾根は1本ではなく複雑に伸びていた。そこにもスギの植林地があったが、なかなかの大木に育っているじゃないか。深さ3メートルを超える渓谷だってあった。

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一転、平坦地も見つかった。結構広い。10メートル四方はあるから、ここにキャンプもできるのではないか。住宅地に近いのに、山道にだって近く囲まれているのに、こんな場所があるなんて、意外と誰も知らない(はず)。

人生に悩んだら、ここでテント張って、何日間も他人に会わないで過ごす……なんてどうだろう(  ̄▽ ̄)。

焚き火も可能だが、煙を出すのはまずい。しかし携帯コンロ……いやロケットストーブを使えば焚き火でも煙は出ないぞ。もちろん延焼しないように、垂直に切り立つ渓谷の底なら安全だ。水もある。イノシシが出たら危険だが、狩りはできるか。ウリ坊なら仕留められるかも? でも解体が大変か。

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この平坦地のすぐ奥に水が湧いている。

 

いっそ警察に追われても、ここに逃げ込んだら見つからないのではないか、と思いついた。

山狩りをされてもここまで人が入るだろうか。入っても、隠れられるぞ。ほら、あの岩影にもぐりこみ、落葉や落ち枝を被ればわからなくなる。じっと潜んでいたら……そして水が染みだしているところも発見。小さな流れになっている。ここで水が飲める。これなら長く滞在できるぞ。食べ物は、カロリーメイトを10箱くらい用意しておけば、1週間ぐらい持つ。そうして捜査線が解かれるのを待って、そっと山を下りて遠地に逃亡する……あ、これが一番危険だな。町に出たとたんに捕まるわ。やっぱり山でずっと暮らさねば\(^o^)/。

……どんどん妄想が膨らむ(笑)。

でも、グアム島の横井庄一氏は、住宅地のすぐ側(100メートルと離れていない)に穴を掘って、食料も自給しつつ28年間も隠れ住んだのだ。

アマゾン先住民は、手ぶらでジャングルに入り何日も旅を続けるという。

山には、それぐらい生存のポテンシャルがあるのだ。

 

2026/01/22

Y!ニュース「冬眠しないクマ」「目覚めグマ」……を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに『「冬眠しないクマ」「目覚めグマ」がいる?』を執筆しました。

ここんところ、Yahoo!ニュースではコメントばかりつけているけど、本命の記事を書いていないなあ、そうだ、またクマのことを書こう、だって、まだ出没するんだもの……と思ってネタ探しをしていたところに、「冬眠しないクマか? 畑にクマ出没し駆除 1月の駆除は記録上初 北海道上ノ国町」というヒグマが出没したニュースが。

それにコメントをつけながら、あれ? これって、私が記事として書けるテーマ……。コメントだけで終わらせるのはもったいない。

というわけで、コメントも付けつつ、記事も書いたわけである。さすがに同じ内容ではまずいので少々ずらして、私が過去手がけた「クマの冬眠穴調査」の思い出にも触れながら、哺乳類の冬眠事情に話を膨らませたが。

問題はヴィジュアルだが、冬眠中のクマの写真なんぞある訳ない。そこでYahoo!ニュースが提供しているデータの中で、水彩イラストを選んだ。
しかし、このイラスト、雪の中で寝ている……。さすがに寒いでしょ。せめて穴の中に寝ているのはないかと思ったが、それなりに可愛いので、まあよいか。世間的には、可愛いクマの方が多いみたいだ。凶暴なクマの話ばかりでは面白みに欠ける。

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2026/01/21

林野庁のクマ対策、山火事対策

2026年の年初めは、山火事とクマの市街地出没から始まった。

山火事は山梨のほか静岡や埼玉など各所で起きた。まだ消えていないところもある。
一方で、冬眠に入っているはずのこの時期のクマの出没にも悩まされる。すでに元旦以降、少なくとも北海道や東北6県、新潟県で目撃情報が寄せられている。

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ちょっと復習。昨年のクマ出没の統計が少しずつ出てきた。

その前に昨年の状況を改めて確認すると、環境省は4~11月のツキノワグマの出没件数は、4万7038件だった。これまで最多だった23年度の1年間(2万4348件)の2倍近くに達していた。そして駆除数は、ヒグマも含めて25年11月末時点で1万2659頭に上り、初めて1万頭を突破した。12月分も足せば、1万3000頭くらいになるかもしれない。
市街地で発砲を可能とする「緊急銃猟」は、制度が開始された9月から12月末までに54件実施された。

今年もクマの出没に悩まされるのだろうか。そこで今年から始まる対策を紹介しておこう2025年度補正予算に盛り込まれている。
まず捕獲関係。

・被害要因、生息状況に基づいたクマ・シカの捕獲対策に係る総合的な取組や、イノシシの捕獲強化を支援
・ 被害防止活動従事者や農業者の安全確保のため、クマスプレーの導入を支援

私が注目したのは、クマが農地や市街地に出没しないようにするため、森林と人の生活圏を分ける緩衝帯などを整備する自治体を支援する事業。これは公有林だけでなく、私有林も事業対象としている。これは森林の特定機能回復事業のうち、林相転換特別対策の対象に野生鳥獣被害防止を追加するものだ。
緩衝帯は農地と山林の境界付近などで、伐採や草刈りを行うというもの。見通しを良くすることで、クマが山から出づらくするとともに、人もクマの確認をしやすくする。また広葉樹への植え替えも行うという。

実は、この事業、林野火災の拡大防止にも役立つ。草木のない帯をつくることで延焼しづらくなるからだ。こちらも、私有林を含めた。 火災の多い冬に葉が残る樹種は、樹冠まで燃えて炎が飛び火しやすいので、落葉樹へ植え替えることは拡大防止となる。
ほか、消火活動のための林道整備などに取り組む。

両対策とも費用負担は国54%、都道府県18%。残りの28%は市町村や森林所有者などの負担という配分だ。所有者が負担できない場合に自治体が負担する場合は特別交付税措置がある。

森林整備による対策

ほかに効果的な林野火災予防対策の実施に向けて、行政、林業関係者、消防関係者等が連携して行う、林野火災予防に係る新たな技術を利用した実証を支援……というのもあった。

とまあ、クマと山火事対策に森林整備の補助金を注ぎ込むわけだ。名目としては、反対しづらいだろう。

しかし広葉樹を植えるのは、クマの餌となる木の実を増やすためという記述がある。

これって……熊森協会の主張?

今から木の実のなる広葉樹を植えても実るまでに10年ぐらいかかりそうだが、それでクマが市街地に出てこなくなるというのはちょっと短絡思考ではないか。まずイノシシやシカが食べるだろうし、クマにとってもドングリ食べて生息数増やして人里に行こう、というキャンペーンみたいだ。世間向きに安易な理由を並べてほしくない。

 

 

2026/01/20

木製鳥居の復活を

台湾檜でつくられた建築物を探している。そこでふと気づいたのが、鳥居。これ、全国にあるのではなかろうか。

すぐに思いつくのは明治神宮の第2鳥居だろう。ほか橿原神宮などにもある。

だが、もっと大きな鳥居、それも1本の原木でつくられたものがあった。福岡護国神社の一の鳥居だ。明治神宮のものは、たしか寄木ではなかったか。

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これ、1943年、つまり戦時中に建てられたらしい。当時の台湾は日本領だったから、どんどん台湾の巨木を伐って日本に運んだのだろう。そして日本の神道の鳥居になっていく。

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こちらの写真だったら、いかにも原木をそのまま鳥居の足にしたという感じがする。

もともと鳥居は木製だったはず。それも巨木を使うから神聖な結界を敷くことができた。宮島の巨大鳥居もクスノキだった。しかし、掘っ立て柱では、すぐに木は腐る。そこで石で作り出し、やがてコンクリート製や塩化ビニール製の鳥居を作り出すのだね。まあ、ときとして銅製の鳥居などもあるが、よほど管理をしっかりしないとすぐに錆びて腐り落ちる。

なぜ台湾檜を使ったのかと言えば、ようするに日本本土に鳥居にできるような巨木がなくなったから。

しかし今なら、スギならかなりの大木も育ってきたし、防腐措置を施した木製鳥居もつくれる。木製鳥居を全国的に復活させたら、結構な量の木材需要が生み出される、かも?

 

 

2026/01/19

林草局と黄砂

このニュースを目にして、最初に思ったこと。

中国の森林率が25.09%に―中国国家林草局

林草局? これって役所名なのか……。草も管轄しているのね。そういや日本の場合は「林野庁」、つまり林と野の役所であった。日本の場合、野と言えば草地なのだろう。中国では、かなり砂漠・半砂漠が含まれるだろうが。黄土高原も、それに近い。

記事は、極めて明瞭簡潔。

中国国家林草局は15日に開いた全国林業・草原事業会議で、中国の2025年の国土緑化面積が約846万6666ヘクタールに達したことを明らかにした。うち、造林・営林面積は356万3333ヘクタールで、草原改善面積は約492万6666ヘクタールだった。
中国の森林率は25.09%、森林蓄積量は209億8800万立方メートルに達し、グリーン発展の基礎がさらに固められている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

たしかにすごい数字であり、また地球上の緑被率を上げているのは間違いない。かつては10%以下だったのだから。
でも、そ
ろそろ量で勝負するのは止めない?

同じ木ばかりを植えているので、炭素蓄積にはなっても生物多様性はあまり見込めない。むしろ樹木ばかりを植えて草が育たないとも聞く。砂漠に木を植えると、木が優先的に水分を奪ってしまうのだ。しかも散水しないと育たない。

一方で、黄土高原の草木は農地化で剥がされて、それが黄砂を生んでいる。通常は早春の風物詩だった黄砂も、今年度は冬に入ってから黄砂が非常に増えた。毎年500万トンの砂塵が飛んでいるというが、そのうち3分の1以上は日本の陸地に降っている。ざっと160~200万トンである。今年はもっと増えるかもしれない。

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玄界灘の夕日。天頂は青空なのに、黄ばんで見えるのは黄砂のせい?

2026/01/17

リンゴの木のフラス

気がついたら、庭のリンゴの木からフラスが出ていた。

フラスとは、木の幹に穿孔性害虫が進入した際に出る木屑や無視の糞。

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ということは……。またやられたか?

もともとこの木は3年前にカミキリムシにやられたのだ。

リンゴの木、非常事態

それで枯れるかと思っていたら、翌春、復活した。

リンゴの木復活

ただし、実が実る量は極端に落ちた。そこで幹にテープを巻いて、カミキリムシ(の幼虫)が入らないようにした。
まあ、ゆっくり回復するだろう。と思っていたのに、今度はフラス。

どんな昆虫だろうか。クビアカツヤカミキリではないだろうな。クビアカは梅や桜、桃が多く、あまりリンゴへの被害は聞かないが、可能性がないわけではない。みんな同じバラ科だし。奈良にも出現したのはわかっている。

それどころか吉野山でも見つかった。桜が全滅しかねない。梅の産地もあるし、ヤバ。

まだ幼虫も見つからないが、要注意だ。

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奈良県中部の田原本町で見つけたクビアカツヤカミキリ。もちろん、即座に踏みつぶした。

2026/01/16

ウッドデザイン賞を見る

今年のウッドデザイン賞が発表されていた。

2025ウッドデザイン賞

Photo_20251224163501モクレポ12月号より

第11回目となるウッドデザイン賞2025は、327点の応募があり、206点が入賞に当たる「ウッドデザイン賞」を受賞……。

え?入賞が206点ということは、応募の6割以上なのか。

そう聞くと、受賞できなかった応募建築物や技術などを見てみたい……。なぜ、落ちたのか知りたい。悪趣味か。いや、重要だろう。
なお分野を見ると、建材やら研究やらビジネスモデルやら。何でもありだ。こうでもしないと応募が集まらないから?

なお、その中から
最優秀賞(農林水産大臣賞、経済産業大臣賞、国土交通大臣賞、環境大臣賞)各1点
優秀賞(林野庁長官賞)9点
日本の技・文化特別賞(日本ウッドデザイン協会会長賞)3点
奨励賞(審査委員長賞)15点

これで17になる。受賞作をなんとか増やしたい思いが透ける。

なお不思議なものも見つけた。2024年の農林水産大臣賞、つまり最優秀の「浦河フレンド森のようちえん」である。その園舎が受賞しているが……え? 森のようちえんって、園舎がないのが特徴ではなかったのか。それとも、これは名前に「森のようちえん」が入っている認可幼稚園であって、森の中で保育する「森のようちえん」とは別物なのか。

なんか、もうわからない(´_`)。

と、とりあえず、賞をもらって箔づけに使えてよかったね。

NHK福岡の番組に出演

今日のテレビに出演する。NHK福岡の「ザ・ライフ」という番組だ。放送は九州一円らしいが、ネットではどこでも見られるのだろう。NHKoneに加入しないといけないが。

テーマは、「調査報告 獣害ハンターの現実」。ようするに猟友会の問題を取り上げる。

実は、当初は獣害問題がテーマで、私が福岡に行って生放送に出演するはずだったのだが、急遽内容が猟友会に変わったので、録画撮りになった。そこで奈良の自宅までテレビクルーが訪ねてくるという展開になった。なんと玄関を開けるシーンから撮影。単なる取材インタビューというより、我が家が映る!ことに緊張する(> <;)。

初回放送日 1月16日(金)午後7:30

獣害駆除の担い手となってきた猟友会。都道府県ごとに組織され、傘下に支部がある団体で会員数は約10万人。ピーク時(1978年)の約40万人の7割減、高齢化や資金不足が懸念されてきた。一方、複数の地域で自治体が行う駆除の認可を猟友会が代行、新たなハンターの障壁となり閉鎖性を問題視する声が…。NHKでは九州沖縄の約270市町村にアンケートを実施。見えてきた獣害ハンターの実態、持続可能な対策を探る。
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そこで撮影用に書棚の前に座席をセット。もちろん背景の書棚には拙著が映るように配置してっと(笑)。番組見た人、ちゃんと本が映っていたか教えてください。私は見られるかどうかわからない。
正直、猟友会そのものは私の扱う範疇ではない。ただ取材を通して猟友会の評判や会員自身の声は聞いているし、また執筆に合わせてそれなりに勉強してきたので、そうしたことを交えて話す。それが番組の中でどのように使われるかは、私も知らないよ。
そして、私自身は、この番組ディレクターに売り込んだのが盗伐問題。宮崎県でこんなことになっている、裁判も始まっている、これを番組で取り上げてくれ、と力説したのであった。
意外と硬派の番組枠らしいので、そのうち取り上げてくれたらいいなあ。

2026/01/15

Wedge ONLINEに「…火の生態学」書いた裏事情

Wedge ONLINEに「相次ぐ山火事、火の生態学(ファイヤーエコロジー)について考える……大規模化する理由、山の環境を変えるのか?」書きました。

同じ記事は、Yahoo!ニュースにも転載されています。

相次ぐ山火事、火の生態学(ファイヤー・エコロジー)について考える…大規模化する理由、山の環境を変えるのか?

この記事を書きだしたのは、今年始め。正月の真っ最中であった。初原稿である(^-^)/ 。

当初は「林野火災警報」制度ができたことに寄せて、であった。私の肩書に山火事ジャーナリストを加えようかと思っているので(オイオイ)、まずは一発目。書き上げかけたのが7日か8日。

そして8日に山梨県上野原市で山林火災が発生したのである。しかし、その時はすぐに消えそうな報道だった。風もない、人家も近くない、というのだ。それならどこかで少し触れるぐらいか。すぐに鎮火したら削ってもよいか、という心づもりである。

が、一向に収まらない。それどころか規模がどんどん拡大していく。そこで冒頭に触れることにしたが、規模がわからない。一応、10日に原稿を納めたが、ジリジリと焼失範囲は広がり、気づけば100ヘクタールを超え、150ヘクタールに達し……という状態。まだまだ鎮火までの道行が見えない。

Img_943b5d69b38a5074092d3d8ccce0f29d7460上野原市の扇山

ヤバいぞ、と思いつつ、初校が出来上がるのを待って、冒頭に直しを入れた。が、まだ火災は消えていないのである。風も強まってきたし、今後どうなるかわからない。ジャストタイミング、と思っていたのに、今度は逆に公開された時にどうなっているのか心配になってきたのである。

もっとも記事の内容は、速報ではなく学術的でもある。私が以前より興味を持っていた焼畑に絡んで勉強した「火の生態学」を取り上げられたから満足だ。多分、読者ウケはしないだろうけど、山火事=怖い、危険だ、一辺倒ではない情報を提供したい。

さて、上野原の火災、どうなっていくだろうか。そろそろ消えてほしい。

 

2026/01/14

高市首相とクマの生息数

高市首相、本気で解散総選挙をするつもりのようだ。

おそらく自民党はそこそこ議席を伸ばし勝つだろう。若者の支持率は非常に高いし、公明党もまだ野党化していず一部は従来の候補者を支持する。維新は負けても下駄の雪だ。立憲民主党に勝ち目はないだろう。

選挙の勝敗を決めるのは、組織ではない。感情であり気になるかどうか。それぞれの政党にいかなるイメージを持っているか、リーダーの注目度にかかっている。もっとも高市氏本人以外の自民党のほかの議員はわかっていなさそう。だから、伸び悩むかもしれないが……。

国民民主党、参政党はどうか。おそらく伸びると思う。とくに参政党の支持者は、既成政党に幻滅している人たちが支持層で、組織も関係ない。それでいて、地域活動に熱心で、地ならしを進めている。いくら主張の似ている高市首相でも、自民党にもどらない。

でも、感情選挙というのは今だけ刹那主義でもある。先のことは考えない。目の前の好き嫌いで決める。いや好きでなくても面白さで決める。芸人と同じだ。

選挙報道のおかげで、株式は乱高下しつつどんどん上がる。そして急激な円安と長期金利高が進む。こちらの方が先を読んで動いている。
いずれも物価高を呼び込む材料ばかり。貯金もなく、借金・ローンのある貧乏人は困るだろう。逆に貯金や投資が多い人はウハウハ喜ぶ。私のような富豪はバンザイなのである(⌒ー⌒)。

円安は怖い。国の安売りだ。日本の輸出依存度は2023年で162か国中126位。その裏返しで海外株式と通貨や金が上がる。つまり、それらに投資している私のような富豪はバンザイなのである。

若者の多くは貧乏だろうが、高市首相を応援する。私のような富豪は、本音は高市首相を馬鹿にしつつ、儲かっているからほくそ笑んでいる。物価高って、ようするに貧乏人から金を毟り取って、金持ちに渡すという構造だね。これっていい構図だ(私のような富豪には)。
でも若者に貧乏人は、生活が苦しくなれば政治を恨んで批判するのではなく、より強そうな指導者をすがりつく。高市政権は大磐石であろう。

さて、戯れ言を書いてしまったが、先を読む、裏を読むということは重要だな、と思った次第。

たまたまクマの出没に関して検索していたら、ヒットしたのが、このブログ記事。

2012/01/26ツキノワグマの生息数が激増?

おお、14年前にクマが増えていることを指摘しているのか。立派。そう思って開くと……。

なんだ、私が書いたんじゃないか!! (´Д`) 

昨年2011年の長野県内のツキノワグマの推定生息数は、3624頭。この数は、10年前の8割増だという。2001年は1913頭だったのが、06年が2771頭になり、とうとう3000頭を超えたわけだ。

言い換えると、14年前からクマは増えていることは、研究現場では指摘されていたということだ。10年で8割増。いや、2020年の調査では7270頭になっているから、さらに2倍だ。現在は、もっと多いかもしれない。

昨年のクマの捕獲頭数は、1万頭を超えている。25年11月末時点で過去最多の1万2659頭である。12月分を加えたら、1万3000頭を超えるかもしれない。冬眠するはずなのに、今も出没を繰り返しているからだ。とくに子グマが多い。全国の生息数は、おそらく7~8万頭、いや10万頭になっているのではないか。
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私のパソコン内に収蔵されている写真の中からクマを探したら、こんなものしか見つからなかった……。かぶりものとぬいぐるみである。こちらの方がカワイイね。

2026/01/13

再エネは逆風か

このところ再生可能エネルギー、とくにメガソーラーは逆風、だそうである。

朝日新聞の「社説」にも、そんな論説が掲載された。

(社説)逆風下の再エネ 課題乗り越え、再び加速を

 先月末、政府はメガソーラーに関する政策を発表した。自然環境や安全、景観などの面で様々な懸念が生じているとし、「地域との共生が図られた望ましい事業は促進する一方、不適切な事業には厳格に対応する」とした。今後、地上設置型の事業用太陽光発電を補助金の対象からはずすことを検討する。

 釧路湿原での事業など各地でトラブルが生じており、違法な開発やパネルの廃棄も見られる。地元の理解と協力が不可欠なだけに見直しは必要だが、政府の姿勢には再エネにブレーキを踏もうとするような印象がぬぐえない。

何かトンチンカンに感じる。再エネにブレーキをかけることの問題点と、現在の再エネの問題点が混ざってしまっている。

とくに上げられている釧路湿原のメガソーラーが契機になったことは間違いないが、私に言わせれば、釧路湿原の計画はまだマシな方だったのだ。

面積は5、6ヘクタールで、比較的平坦。元の土地も森林に覆われていたわけではなかったよう。小さな森林法違反はともかく、明らかにひどいと思わせるような法的な問題はない。景観だって平地ゆえ、たいして目立たないだろう。ただ著名人が発言してSNSで拡散されたことが大きなブレーキの役割を果たした。

その点、全国で問題になっているメガソーラーのほとんどは、数十から数百ヘクタールにもなり、多くが森林などを切り開く。しかも斜面で造成も行う。私が何かと関わる生駒山系の平群町メガソーラーは、斜面に盛り土で防災上も大きな問題があるうえ、業者の出した計画書はデタラメな数値を並べていたことがわかり、極めて危険な代物なのだ。遠目に山の中腹をえぐった傷跡が見えて景観的にもよくない。

それに比べれば釧路のケースなんてカワイイとさえ思える。

再エネ推進とは、ようするに気候変動対策だ。つまりCO2の排出削減が大きなテーマとなっている。それなのに炭素を貯蔵していた森林を伐採して逆に排出を増やし、山崩れさえ誘発しかねない。こうしたメガソーラーこそ、なんとしても止めねばならぬ。

逆に言えば、それなりに気候変動対策として効果のあるメガ(でなくてもいいけど)ソーラーは、推進すべきだ。

同じことはバイオマス発電でも言えて、端材を燃やす以外のバイオマスは、インチキ再エネである。

そうした真贋を見極める判断基準を明確にしないと、再エネは全部反対?賛成?といった無意味な二項対立に陥るだけだ。

原点に還って、根本的な目的を達成する計画かどうかを考えるべきなのである。

そんなときに、こんな動きも。

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日本生命という、金融機関が地元とトラベルのある再エネは使いません、という宣言だ。これはCO2の収支などには踏み込んでいないが、環境問題に対する対応であり、いわばESG投資に近い。怪しげな事業計画には投資しません、というもの。

今後、より企業活動には環境問題にどう対応するか読み取って取引対象にしていかねばならない。単にメガソーラー? バイオマス発電? それって環境に優しいんだよね、だったら投資するわ、取引するよ、という時代ではない。

しっかり相手の事業内容を精査して(ディーデリジェンス)、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの非財務要素を考慮して投資先を選ぶESG投資の精神を持たねばならないだろう。

私がとくに危惧しているのは、やはり林業現場。今の林業のままだと森林破壊産業のそしりを受けかねない。いや、森林破壊をしているのは事実と思う。ヨーロッパのEUDR、森林破壊防止規則にも適合できず、木材商品の輸出も難しくなるだろう。

2026/01/12

氷の下の金魚

さすがに昨夜、いや今早朝は冷え込んだようだ。朝の日課である、庭の池の金魚への餌やりに出ると……。

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凍っていたよ、水面が。かなり固く凍ったよう。これまでも氷が張ることはあったが、完全に封鎖されたのは久しぶり。多分、かなりの強風が吹いて放射冷却が進んだのだろう。餌も、冬はあまりやらないのだが、さすがに今日は、ストップ。餌を撒いても届かない(> <;)。

しかし、金魚はちゃんと動いている。問題なく生きているようだ。氷の厚さはどれぐらいか。1センチもないと思いたいが、その下は意外と氷が防寒になっていて、水も冷えないのかもしれない。氷は、ときに強くなるための試練となる。金魚は、意外と寒さにも強いようだ。

日に日に世界も悪くなる……気がするが、焦らず氷の下でも生き抜けば、やがて春は来る。そう思いたい。

2026/01/11

無人伐採機は実用化するか

こんなニュース。

遠隔操作で無人伐採 東急建設がラジコン式伐倒作業車を本格導入
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写真は、当HPより借用。

ここまで来たか、という思いと、果たして成功するか、という疑問と。東急建設が開発しているもので、

ラジコン式無人伐採車「シン・ラプトルII」を本格導入したと発表した。

シン・ラプトルIIは、木を狙った方向にコントロールしながら切り倒して伐採する「伐倒」と、切り倒した立木の搬出を、離れた安全な場所から遠隔操作で行う無人作業車だ。伐採後の木を集めやすいように列を作って間伐する「搬出型列状間伐」にも対応。最大45度の傾斜地で運用可能で、ボタン1つで伐倒を自動実行でき、高い安全性と作業効率を両立している。

記事は全部読めないが、これは、たとえば遠く事務所内で操縦することも可能なのだろうか。それとも、実験の様子のように、現場に人が張りついて、リモートコントロールするのか。

たしかに安全になるのは間違いない。ただ、コストカットになるのかどうか。現場に人がいなくてもできるかどうかは怪しい。人がいるとしても伐倒技術よりコントローラー技術のある人を求められるかもしれない。途中でエンコした時は、誰が直す? 困るなあ。

これで思い出すのは、枝打ちロボット。今から数十年前に開発が行われた、自動枝打ち機で、人が木に登らなくてもセットしたら勝手にスギやヒノキの上部まで登りつつ、下部の枝を切り払うものだった。取材したなあ。

が、セットするのが大変。重い機械を、せっせと運んで根元に据えつけないといけない。途中で止まったらどうして回収する?という点もあった。結局、枝打ちそのものが流行らなくなったので、実用化まではしなかった記憶が。一応、販売は始めたはずだが……。

今回のものは自動で走るようだが、列状間伐地なら使えるかもしれない。が、完全な無人化は難しいだろうな。

いっそAIで完全自動で走り回りながら伐採し、それを土場まて引っ張りだす機能もあれば、もう林業界に人は必要ない?

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こういう職人芸も、今は昔。(吉野林業全書より)

2026/01/10

干し柿完成

昨秋、取り組んだ干し柿づくり。

皮を剥くのが大変で、20個ばかりで試してみたのだが、約2か月ほど軒下に干した柿を収穫した。

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なんか、貧弱な干し柿になったなあ……と思ったのだが、食べてみたら美味い! 完全に干し柿になっている。しかも熟してねっとり美味い。
これ、どうして食べよう。単にお菓子のように摘んで食べてもよいのだが、何か工夫できないか……(そういや、正月は「柿なます」をつくったのだった。)

そうか、干したら縮むのであった。当たり前だが。当時、大きな実は生食するからと、小さな柿ばかりを選んだような気がする。しかし、それが縮んだら余計に小さくなってしまった。干し柿には大きな実を選ぶべきであった。

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途中で黴びちゃうんじゃないかあ、と及び腰で数も少なめだったが、こんなに上手く行くなら、もっと吊るせばよかった。来年に挑戦だな……って、来年は柿がそんなに実る保証はないのだが。

現在は、まだ30個ぐらいの柿が残っている。いずれも熟してトロトロに軟らかくなっているのだが、これを利用して最後の柿食品をつくるべく準備中。これで、柿はお仕舞いにしよう。

 

2026/01/09

不思議な「地層」?

腰が痛い。そこで運動しようと雪の舞う中、某山中を歩いたのだが……そこで見かけたもの。

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おお、見事な地層ではないか。岩石に節理が入った状態か……と言いたいところなんだが、ちょっと違う。

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これが、横から見たところ。実は倒れた樹木の根っこ、根株なのだ。ペロリとめくれた根っこが包み込んだ地面が縦になって地層ぽく見えているのであった。

しかし、それではこの層は上下ではなく横一面に広がっていたことになる。おそらく岩の表面に土がたまり、そこに根っこを伸ばしていたのだろう。ただ土壌は薄いから、風で樹木は倒れたのではないか。
とすると、この細かな石の層は、縦に割れ目が走っていることになる。風化が進んだ節理なのかもしれない。

こんな面白いものを見つけられただけでモウケモノだと思ったのだが……道のないところを進んでいたら、なぜか標識を見つけて、それをたどる(と言っても、ブッシュをかき分けるのだが)と、こんな伐採現場に出た。

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なんか、ひどい伐り方をしているよ。何がしたかったのかわからない。しかも燃料缶がいくつも転がっていたり、ペットボトルが落ちていたり。かなりマナーの悪い伐採の仕方。
今後どうするつもりだろう。もっと切り開いて、宅地造成でもしようというのではあるまいな。

2026/01/08

週刊プレイボーイにアーバンベア記事

週刊プレイボーイ1月26日号が届いた。

年末に取材を受けた記事が掲載されている。テーマはクマの出没問題。何か所も取材するという中で私にコメントを求められたのである。

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えー、ほとんど全面、私のコメントだ(笑)。他の専門家、取材したんじゃなかったのか。

ようするに私の指摘した「クマは増えている」が刺さったのだろう。また森は豊かになっている、という点も意外性があったのかもしれない。

コメント部分を確認してくれと言われたので原稿にも目を通したが、基本的に私は他人の原稿に手を入れない。間違いや曲解に気づいても、いちいち文句を入れることもない。今回は、向こうから確認してくれと言われたので目を通して、明らかに間違いは指摘したり、ニュアンスにズレを感じたところは説明し直したが、それをどう活かすかは筆者に任せた。結果的に、かなり書き直して別の記事になったかのよう。

なぜ、自分のコメントなのに手を入れないか。それは私も書き手だから(⌒ー⌒)。他人に直されるのはイヤなのである。もし本気で手を入れたら、全面的に私の文章に書き改めてしまうだろう。

もう一つ。この手の記事の内容は、読み手の読解力によって受け取り方が変わる。どんなに詳しく説明しても伝わらないときは伝わらず、自分の信じたいように解釈する。全部、理解してもらおうとは思うのが傲慢なのである。これは、自身が書いた記事だってそうだ。私の文章力の問題なのか、読者の読解力のなせる技なのかはともかく、読者との相互理解は厳しい、相互誤解の方が多いからである。


さて、昨年はクマ問題に明け暮れたが、私はクマの専門家ではない(笑)。いまさら言うか。。。
一方、来週福岡でNHKの番組に出演するが、そのテーマは野生動物。九州にクマはいないから、シカやイノシシが主役だろう。こちらの方が私にとって扱いやすい。

 

2026/01/07

台湾林業に復活の芽

日本の林業界は、すぐ外国にモデルを探す。ドイツにオーストリア、スイス、スウェーデンにフィンランド。そして今はフランスに目が向いている。ヨーロッパばかりなんだが……。ま、モデルにしてどうするのか、怪しいのだけど。せいぜい高価な林業機械を導入(補助金付きで)するのが関の山。もう少し、なんとかならんか。

ならば、私が目をつけている“国”を先取りして教えよう。

台湾だ。

台湾林業が面白そうなのだ。ほんの少し前まで「台湾に林業なんてあったの?」と言われており、事実、台湾の木材自給率はコンマ以下だった。つまりほとんど輸入で賄っていた。天然林は伐ってはダメという法律もある。

だが、今や復活の気配なのだ。

歴史を振り返ると、台湾で林業が始まったのは日本の領有からである。土倉龍次郎が先駆者となり、その後阿里山のタイワンヒノキ林の発見によって大規模な木材生産が行われるに至った。それは戦後も続き、タイワンヒノキは国民党政府の貴重な財源となる。それゆえに伐りすぎて枯渇させ、ついに伐採禁止になる。一方で植林は進めたものの、それを管理し育林し、また伐り出すサイクルが途切れたため、その技術も人材も廃れてしまった。……とまあ、このように経緯を追うと、台湾に林業なんてないように思えるのだが。

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タイワンヒノキの葉。そして阿里山に残されたタイワンヒノキの巨木。

ところが、2024年に台湾の国有林は、すべてFSCを取得した。それは全森林の7割を超える。また林業局は林業自然保護署に名を改めた。国産木材生産活性化政策を打ち出し共同研究も開始した。「自然環境から資源を体系的に獲得する」ことを練り上げた政策が動き出している。

日本が学ぶべき林業政策が、そこにあると思わないか?

まだ林業技術などの面では、日本にさえ劣るかもしれないが、その理念、その政策誘導の方向性は世界トップクラスではなかろうか。

実は、私もタイワンヒノキに大いなる興味を抱いている。戦前戦後、あれほど大量に伐り出して日本に運んだタイワンヒノキ材はどこに使われたのか。有名な明治神宮や靖国神社、あるいは橿原神宮などに使ったくらいではすまない。もっと日常的な建築物にも使われたに違いない。それを探している。誰か、知らないか。有名寺社もいいけれど、もっと意外なところにタイワンヒノキ建築があるはずだから。

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靖国神社の門。タイワンヒノキ製の模様

誰か教えてくれ。どこを調べたらわかるかヒントでもあればよいのだが。

そして台湾の林業視察に行きたいと思っている。興味ある人、いる?

 

 

2026/01/06

初詣の森

毎年、初詣は宝山寺と生駒大社と決めている。

宝山寺は現世利益が売り物?で、毎年混んでいる。宝山寺よりマシなはずと選んだ生駒大社も劇混みし、車の列は何キロ伸びているのか。とくに今年はトンデモなく混んでいる。境内前にたどり着くまでに何時間かかるのか。旧Twitterには2時間待ちとか一時間待ちとか嘆く声が……。

そこで気づいた。生駒大社、と書いたが,実は往馬大社が正しい表記。つまり馬の字が入っている。そのため参拝客が殺到しているのだろう。

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結局、4日の夕方に行ったが、それでも40分待ちであった。

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この神社の森は「椎の杜」と名付けられた生駒山の原植生を保っていると、奈良県の天然記念物に指定されている。昔からの森が守られているのか、保護されて復活したのかはわからないが、たしかにシイ、カシの大木が林立しているのである。

生駒山系は、古く(奈良時代)から開発が進み、かつては草山であった。私の幼少期でも、尾根は草原状態だったのを覚えている。今は山頂ギリギリまで森だけど。ちなみに山頂は、遊園地(^○^)

だからこれほどの植生を残しているのは、生駒山周辺でもほか数か所しかない。森林生態の研究の場になるかもしれない。

ちなみに元旦は、初詣に敗退して、スリランカ料理店ラッキーガーデンを訪れた。ここで娘とミルクティを飲む。よく元旦から開けていた。

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これもまた、正月の過ごし方か。

2026/01/05

「STAR WARS」の世界観

年末になるが、居酒屋を渡り歩いてほろ酔いで生駒駅前を歩いていたら、新しいバーを見かけた。
つい入ってしまう。オープンしてまだ1か月ほどらしい。たまたまマスターと私の二人きり。映画をネタに交流する場になれば、というコンセプトで開いたとのことで、室内には映画上映もできるそう。

私はそんなに映画に詳しいわけではないのだが、マニアックな映画ばかりを扱うわけでなく、シネコンで上映するようなメジャー映画も好きということで(その割には10数年前のマイナー映画の話を延々してしまった)、いつしかスターウォーズの話題に。

エピソード2「クローンの攻撃」が好きだ、という話になった。ストーリーはお決まりのハラハラしつつ「正義は勝つ」なのだが、不穏な空気を漂わせているエンディングが好きだったのである。

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スターウォーズの舞台は、宇宙の諸惑星でつくる銀河共和国だ。ただ元老院の腐敗と通商関税抗争で、議会は機能しなくなり、各地で分離主義者の反乱も起きている。それでも体制を守ろうとしているのがジェダイの騎士。フォースと呼ぶ超能力を持つ集団である。だがジェダイからダークサイド(暗黒面)に陥る者が出てきた。そしてシスの独裁帝国に変えられる陰謀が進行していた……というのが全体の筋立て。

全9話を概観すると、エピソード1と2は、かろうじてジェダイが勝利して事を抑えるのだが、3では完全にダークサイドが勝ちジェダイは滅ぶ。4は共和国軍が反撃に成功するが、5で帝国の逆襲に破れる。6で再び勝利したものの、その後の続編7、8と帝国軍が圧倒な強さを見せる。共和国はすでになく、レジスタンスにすぎない。最後の9は、まあ、どうでもいい(笑)。

こうして概観すると、圧倒的に帝国側、つまりダークサイド側が強いというストーリー立てだ。そしてフォースも、ジェダイより暗黒面に落ちたダースベイダーの方が強い。局地的に反撃してもすぐにたたき潰されて、常に圧倒する強さが暗黒面にある。

暗黒面とは、ようするに怒りや快楽、欲望に身を任せる黒い感情である。他人を力で支配したい、欲しいものは力づくで取る、嫌悪する者は消し去る。正義や倫理、公正、自由、さらに他人への共感……そんな理念など知ったことではないのである。ポリコレ(政治的正しさ)嫌いもその一つだろうし、(自分)ファーストなのも暗黒面の感情のなせる発想である。

まさに世界情勢を先取りしているようだ。20世紀後半、理想を掲げて発展させてきた民主主義や自由、平等、戦争の抑止などの理念は崩壊に追い込まれて、剥き出しの欲望による帝国主義が跋扈しつつある現代は、スターウォーズの世界観に酷似している。しかも為政者だけでなく、皆がダークサイドに落ちていく。

そんな今は、さしずめエピソード2が終わった後の、3のエピソード途中の時代なのかもしれない。

ただね。自由だとか平等だとかは、しょせん人間社会の内側の問題だが、環境はそれでは収まらない。地球環境が破滅すれば、ダースベイダーのような人類も含めて、全生命は生きる場を失うのだよ。

……とまあ、そんなことまでバーで話したわけではないが、年明け早々、まさにダークサイドに落ちたトランプの暴走が如実に示されたことに衝撃を受けざるを得ない。

 

2026/01/04

道をつくりたがる人々

新年である。裏山を歩いていると、以前はなかった道に気づくことがある。

山の中のブッシュを切り開き、ときに木を伐り、足元を土を均して階段もどきもつくってある。ときとして、標識や地図を木々に張り付けているケースもある。この道はどこに伸びているか、そこからは眺めがいいよ、近道だよ、と知らせている。

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測量のためとか、たまたま大人数が通ったので自然に踏み跡が道になったとかではない。あきらかに新しい道を(勝手に)つくった人がいるのだ。つくりたい人がいるのだ。

実は、各地の山、それも登山に人気の山ほど、この手の勝手道が増えている。

これ、行政はもちろん、山の所有者の了解も得ていない違法行為だろう。しかも、道としての基本を守っていないうえに管理もちゃんとするわけなく、ときとして消える。間違ってトンデモな場所に進んでしまう場合もある。そんな勝手道を進んで遭難する人も出ている。

新たな道を切り開く、と言えば何かかっこいい。だが、ある意味、道をつくるのは自然の中に自らの傷跡を残す行為である。多分に自己満足的であり、それが他者や環境にどんな影響を与えるかについて興味がないのだろう。我が道を行く?いや我が儘に行く、のである。

私も、道なき山を進むのは好きだが、なるべく跡を残さぬよう、草木を傷つけぬよう進む。通った後に振り返ると通った跡がわからない……というのを理想にしている。

でも、勝手道の作り手は、他人に知ってもらいたいようだ。自分がつくった道を自慢したいようだ。自らの“作品”の誇示か、それともつくった自身の顕示欲か。

 

正月早々、また戦争が始まった。我が道?いや我が儘道を行くトランプのアメリカは、すでに先行して無茶な道を進んでいるプーチンのロシアに憧れたのかとさえ思わせる。でも、それは新しい道ではなく、過去にさんざん繰り返して、もう通らないことにした危険な、古い道なのだよ。

 

 

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