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2026/01/13

再エネは逆風か

このところ再生可能エネルギー、とくにメガソーラーは逆風、だそうである。

朝日新聞の「社説」にも、そんな論説が掲載された。

(社説)逆風下の再エネ 課題乗り越え、再び加速を

 先月末、政府はメガソーラーに関する政策を発表した。自然環境や安全、景観などの面で様々な懸念が生じているとし、「地域との共生が図られた望ましい事業は促進する一方、不適切な事業には厳格に対応する」とした。今後、地上設置型の事業用太陽光発電を補助金の対象からはずすことを検討する。

 釧路湿原での事業など各地でトラブルが生じており、違法な開発やパネルの廃棄も見られる。地元の理解と協力が不可欠なだけに見直しは必要だが、政府の姿勢には再エネにブレーキを踏もうとするような印象がぬぐえない。

何かトンチンカンに感じる。再エネにブレーキをかけることの問題点と、現在の再エネの問題点が混ざってしまっている。

とくに上げられている釧路湿原のメガソーラーが契機になったことは間違いないが、私に言わせれば、釧路湿原の計画はまだマシな方だったのだ。

面積は5、6ヘクタールで、比較的平坦。元の土地も森林に覆われていたわけではなかったよう。小さな森林法違反はともかく、明らかにひどいと思わせるような法的な問題はない。景観だって平地ゆえ、たいして目立たないだろう。ただ著名人が発言してSNSで拡散されたことが大きなブレーキの役割を果たした。

その点、全国で問題になっているメガソーラーのほとんどは、数十から数百ヘクタールにもなり、多くが森林などを切り開く。しかも斜面で造成も行う。私が何かと関わる生駒山系の平群町メガソーラーは、斜面に盛り土で防災上も大きな問題があるうえ、業者の出した計画書はデタラメな数値を並べていたことがわかり、極めて危険な代物なのだ。遠目に山の中腹をえぐった傷跡が見えて景観的にもよくない。

それに比べれば釧路のケースなんてカワイイとさえ思える。

再エネ推進とは、ようするに気候変動対策だ。つまりCO2の排出削減が大きなテーマとなっている。それなのに炭素を貯蔵していた森林を伐採して逆に排出を増やし、山崩れさえ誘発しかねない。こうしたメガソーラーこそ、なんとしても止めねばならぬ。

逆に言えば、それなりに気候変動対策として効果のあるメガ(でなくてもいいけど)ソーラーは、推進すべきだ。

同じことはバイオマス発電でも言えて、端材を燃やす以外のバイオマスは、インチキ再エネである。

そうした真贋を見極める判断基準を明確にしないと、再エネは全部反対?賛成?といった無意味な二項対立に陥るだけだ。

原点に還って、根本的な目的を達成する計画かどうかを考えるべきなのである。

そんなときに、こんな動きも。

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日本生命という、金融機関が地元とトラベルのある再エネは使いません、という宣言だ。これはCO2の収支などには踏み込んでいないが、環境問題に対する対応であり、いわばESG投資に近い。怪しげな事業計画には投資しません、というもの。

今後、より企業活動には環境問題にどう対応するか読み取って取引対象にしていかねばならない。単にメガソーラー? バイオマス発電? それって環境に優しいんだよね、だったら投資するわ、取引するよ、という時代ではない。

しっかり相手の事業内容を精査して(ディーデリジェンス)、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの非財務要素を考慮して投資先を選ぶESG投資の精神を持たねばならないだろう。

私がとくに危惧しているのは、やはり林業現場。今の林業のままだと森林破壊産業のそしりを受けかねない。いや、森林破壊をしているのは事実と思う。ヨーロッパのEUDR、森林破壊防止規則にも適合できず、木材商品の輸出も難しくなるだろう。

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コメント

中国人による環境破壊の側面が釧路にはありましたえん。
国際私法などでも企業の国内性は問題になりますが、このへんを勉強するひとは法学部の1割もなさそうではあります。わたしは国際私法学会会員ですが。

制度設計としては、環境におおきな影響を及ぼすものについては国内の企業に限る、あるいは10年程度の国内実績を要求したほうがよかったと思われます。ただ、環境の処分権を国民レベルでももっているといえるかどうかは、けっこう疑問なんですが。

国際私法という分野があるのですね。

法律は、そして裁判は、どうしても法の条文に合致しているかにこだわるため、近視眼的になる、というのが私の印象です。
本来の目的が置いてきぼりで、環境とか防災に影響あるかないかという点よりも許認可の有無だけで判断してしまう……。
釧路の件も、森林法違反で止めていますが、是正すればOKですからね。どうしたらよいものか。

だいぶ前になくなりましたが、ニフティの環境フォーラムのシスオペをやっていた、猫が好き?が生きていたらいろいろ取材していたことでしょう。

「猫が好き」さん。なつかしくもある。私とは、若干ぶつかりましたけどね(^_-)。
ニフティサーブのフォーラムは、ある意味、議論が行える環境でした。
FADVEN(冒険とフィールドライフフォーラム)のサブシスで環境会議室のボードオペより。

http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2012/06/post-897c.html

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