落合信彦が亡くなった
昨日、落合信彦が亡くなったというニュースを、息子の陽一さんの発信で知った。
84歳とのことだから、今どきでは「まだ若い」と言えるかもしれない。
私は、若い頃に幾度か落合信彦と会っている。
と言っても1対1ではなく、彼の講演会を主催している団体と懇意にしていたので、終了後の彼を囲む会に参加させてもらった、という形だ。それでも目の前に彼が座っていて、酒を飲みながら、豪快な話を聞いているのは面白かった。
それから彼の本も読み出した。よく読んだなあ。マジに言えば、いい加減なところもあるのだけど(ナチの残党がUFOをつくっているとか……)、そんなことを飛び抜けて面白かった。国際ビジネスの裏側の話とか、諜報機関の話。小説とノンフィクションの区別がつかない内容で、信じるとか信じないではないのだ。
一方で講演会の主催者側から裏事情も聞いたし、彼のゴーストライターにも会ったことがある。そんな裏表を合わせて楽しめた。
本当に面白かったのは、彼自身の経験談。1960年代にアメリカに留学したが、超貧乏学生の日本人が訪れた当時のアメリカは輝けるばかりか、人種紛争やマフィア、ギャングの暗躍するとてつもない社会だったようだ。そこで空手道場を開いたり、ロバート・ケネディの選挙ボランティアをしていて、目の前で暗殺されたとも語っていた。手がけたオイル・ビジネス(見事掘りあてて大成功したと吹くが、実際は失敗したよう)の話も経験談(これも誇張が含まれているにせよ)だ。
記憶にあるのは「新聞はベタ記事だけを読め」とか「インテリジェンスとインフォメーションの違い」とか聞かされた。ライターとしては、ある程度、影響を受けたことを白状する(^^;)。
ただ無茶苦茶言っているようで、実はリベラルな考え方だったと記憶している。
改めて彼の著作を調べると、わたしがよく読んでいた1990年代以降も、かなり多く出している。トランプ大統領についても触れて、アメリカの変質を訴えているようだ。
こうした本をまた読んでみようかと思う。若い頃とは違った感想を抱くかもしれない。
私にとって青春の1ページに登場していた人が、またいなくなったなあ。
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いしいひさいちの漫画ではほんとうですか落合さん、いや知らん、というやりとりが定番のキャラクターにされていたのをおもいだした。
投稿: 岡本哲 | 2026/02/03 10:37
その漫画は知りませんが、誇張を承知で読んだり聞いていると、楽しめます。そしてその中の本当の部分を読み取るリテラシーを持てば。
投稿: タナカアツオ | 2026/02/03 10:45