消費税減税のため削るところ
高市政権は、圧倒的多数を握ったことで政策を猛スピードで進めるつもりのようだ。
そして「消費税の食料品を2年間ゼロ」という公約も国民会議とやらをつくって実行するという。年間5兆円、2年間で10兆円をいかに捻出するかが鍵だ。国債は発行しないというのも公約だから、とりあえず最初はその路線で検討するだろう。
識者は「補助金や租税特別措置の見直し、税外収入などにより、2年分の財源を確保」程度で5兆円を確保するのは無理と否定的だが、やらなければ公約違反になって失速する。
だいたい、消費減税以外にもガソリン減税、109万円の壁撤廃、さらに防衛費の増額なども唱えている。こちらの財源は「金融所得課税の強化」や「法人税特例(研究開発税制・賃上げ税制など租税特別措置)の見直し」「歳出削減」などを挙げている。
いずれも難問ぞろいで、批判の声も上がるだろう。だが、無視してやるのが高市政権の真骨頂(^o^)。
この際、林業関連の補助金をバッサリ切り捨てることを提案したい。林業がいつまでも脆弱なのは、補助金で守られているからなので、今こそ林業補助金をゼロにするチャンスだ(⌒ー⌒)。
林業補助金は、あまりに無駄が多い。過去には皆伐に補助金をつけたり、CLTの使用を実質タダにする補助金なんてのあったほどだ。(今でもCLTは支援制度がてんこ盛り。)
本末転倒の林業政策、山を丸裸にする補助金の危うさ(Wedge2018年)
まあ、それでも捻出できるのは数千億円程度だろうが、5兆円をひねり出す足しにはなる。
それでは、林業が壊滅する? 今の林業にそれが困るといえるだけの価値があるかね。だいたい伐採とは、木材を生産するという経済行為だ。個人資産を得るために税金を投入するなんて倫理違反である。少なくても木材を伐採搬出することに補助金はいらない。
例えば車を一台売るごとにメーカーが補助金もらっているなんてあり得んだろう。
造林や下刈りなどには、環境名目で補助すればよろしい。木を植え、森をつくることと、経済行為の伐採を一緒にしてはいけない。
どうだね。高市政権に進言しようかな。
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大賛成です。日本の林業は即死でしょうけど、そこから這い上がる産業であってほしい。
投稿: くま | 2026/02/12 08:38
実は、どこの補助金や特別措置を撤廃しても同じです。誰も困らない補助金なんてのはなく、どこの業界でも、深刻な打撃になる。だから識者は無理だというわけです。
だが、高市さんなら、そんなことに気を回さずにやりそう。とくに彼女が興味のない林業界なんて悲鳴が上がっても気にしないのではないか。
まさに、そこから這い上がる覚悟を持つ林業家はどれほどいるか楽しみです。
投稿: 田中淳夫 | 2026/02/12 09:57
わたしは反対です。
林業、森林管理は公益的機能も果たしており、むしろ補助金ではなく土木事業のように公共事業になってもおかしくないと思っているほどです。国民は産業としての林業よりもそれ以外の機能を求めているところもありますし。ではそういう施業をもっと進めて、公共事業にしてはどうかと。
投稿: 森林プランナー | 2026/02/12 10:03
公益的機能と言えるのは、かろうじて造林までです。伐採に補助金を出すのは、納税者への裏切りですよ。
事実、林野庁も最初は植林だけ、少しして下刈り、また切り捨て間伐……と補助の幅を広げてきましたが、1990年ごろまでては「利用間伐に出してはいけない」と言っていました。収益を得る行為に補助金を出してはいけないという倫理観があったのだと思います。今は底抜けですけどね。
投稿: 田中淳夫 | 2026/02/12 10:45
当初の間伐補助金は利用間伐が前提で始まり、切り捨て間伐は認めていない方向でした。切り捨て間伐を認めていないという絶対的なものではなく何となくそのような解釈にあったのです。そのために現在行われるような切り捨てたまま倒れた状態で放置することはなく、少なくとも山に揃えた状態で切った木材を揃えていました。その後それら木材が搬出され利用されたかどうかは定かではありませんが。
福井県の林業家が一回目の間伐の重要性から、手間のかからない切り捨て間伐を進めるように訴えていました。しかし、国はその声に耳を貸さず切り捨て間伐が事実上放任されたのは大分経ってからです。つまり植林して20年近くになったときの一回目の間伐の時期を逸ししたのです。放置された林地は細く高さだけが育つ弱い木々になっていったのです。
国の政策は全くの的外れのものでしかなく、30年以上前から逆効果の林業政策でしかありません。現在の林業のどうしようもない状態はこの国の無策でしかないと断言できます。そして、関係者は補助金を期待するだけの存在なのです。
投稿: フジワラ | 2026/02/14 11:20
ありがとうございます。
ただ80年後半に、これ以上間伐の補助金をつけられない理由として「経済行為には出せない」という発言があったんですね。ま、結局は出したんですが。
林野庁も、どんどん言うことが変わっているわけです。
同じことはCLTにもあったし、結果よりも庁内の辻褄合わせが優先して、無駄な補助金が出るわけです。
そして関係者は補助金という麻薬づけ……。
投稿: 田中淳夫 | 2026/02/16 12:07