日本人の環境意識は…(泣)
昨日、奈良で開かれたシンポジウム「ネイチャーボジティブ奈良の輪(和)」を紹介したが、もう一つ。
実に様々な人々が演壇に立って話すのだが、まあ聞いていると「頑張ってるよね」「奈良にはこんな魅力があるんだね」とほんわかしていられるのだが、後に冷や水をかけられたような話が。
奈良教育大学の准教授による総括だったのだが、映し出されたこの画面。
ようするに日本人は15年間の間に、気候変動による影響を懸念している人が8%も減り、環境系のボランティアをする人も5%減り、気候変動対策は自身の生活を脅かすと6割が否定的……という調査が出ているのだ。これらは、みな世界各国とは逆の動きだ。
たしかにバックラッシュが起きて、再エネやプラゴミ、森林保全などの環境対策に反発している人が出ているのは感じているが、それは世界中どこでも同じ。トランプによるアメリカなどもひどいものだ。が、実はアンケートなどでは、それぞれの市民は自覚していることを示している。
しかし、日本人が、ここまで露骨というか、レベルが低くなっているとは思わなかった。
個人的には、カーボンニュートラルよりネイチャーポジティブの方が重要だと感じている。つまり気候変動以上に生物多様性の方が危機的で人類の存亡に関わっていると思う。が、日本人はノホホンと気にしていないんだなあ、と気づく。何か背筋がヒヤッとした。
ネイチャーポジティブとは「生物多様性を高める」と言ってもピンと来ないらしいが、簡単に「自然を豊かに」「自然を増やそう」という運動だと理解しておけばよいかと思う。そして、それがなぜ必要なのかという問いには、「自然の中にいると心地よいから」と思えばよい。
だが、日本人は自然の中に入っても心地よく感じないのか、感じることを知らない生活を送っているのか。
日に日に世界は悪くなる……。
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日本人はマスコミをはじめとするメディアの影響を受けやすいので、話題に取り上げられなくなると関心が薄れるのですね。
いつの日か真の生物多様性を受け入れられる日が来ることを願っております。
投稿: Lago | 2026/02/17 00:16
表面だけの流行だったのでしょう。飽きてきたら忘れるわけです。
投稿: 田中淳夫 | 2026/02/17 22:39