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森と林業と動物の本

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2026年3月

2026/03/31

Wedge ONLINEに「奈良のシカが大阪に出没?」を書いた裏事情

Wedge ONLINEに「奈良のシカが大阪に出没?シカに「県境」は分からない!「奈良公園を出たら天然記念物ではなく野生動物」…クマだけではないアーバン・ディアにご用心」という記事を書きました。

なおYahoo!ニュースにも転載されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/61c1e7258e4586b6429579573f63840fa43f0a2e

このシカ、捕獲されたのでニュースとしては終わりか、と思ったのだが、意外や需要はまだ続く……(^^;)。

時事性はもうないので、歴史的な奈良のシカの位置づけを記した。ただ正式には「大阪に現われたシカが奈良のシカだと断定はできない」ということになっている。

なお同時期に東京新聞の取材も受けて、コメントを出している。こちらでは、奈良のシカだという推定根拠が重要のよう。

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なんか、動物ネタを求めている世相もあるのかしらん。

ただ、コメント時にも言ったが、「これ、大阪に出たから報道されて話題にもなったでしょ」である。実は奈良県内ではもう少し前から話題になっていたのだ。ニュースというよりネット、それもSNS中心だろうが、私は奈良県の人を多くフォローしているし、またコミュニティもあるから、以前より「こんな所まで奈良のシカが来ているよ」という投稿が多くなっていることに気づいていた。
そして、今回のシカの大遠征も、奈良市の公園外の住宅地、そして生駒市で目撃例が次々とアップされていて、私も目にしていたのだ。

ただ全国版のニュースになったのは、生駒山を超えて東大阪市に入ったからなのである。

気になるのは、生駒市の生駒山麓で6頭の目撃例があるのに、東大阪市では2頭になり、大阪市の城東区に入った頃は1頭になっていたこと。
ほかのシカはどこへ行った? おそらく生駒山中にいるのではないか。これは探さないと。生駒山にシカの生息はしていないのだから。もっともいずれもオスらしいので繁殖はしないと思うが……。

 

2026/03/30

朝ドラ『風、薫る』の舞台は旧黒羽藩

朝ドラ『風、薫る』がスタートした。

明治時代の看護師創成期がシチュエーションだが、主人公の一人が一ノ瀬りん。下野(現・栃木県)の旧黒羽藩筆頭家老の一ノ瀬家に生まれた娘という設定だ。実際、モデルとする大関和も、黒羽藩国家老の大関家出身である。

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ただ、私にとって黒羽藩と言えば『興野家文書』である。黒羽藩重臣の興野家5代目興野隆雄が残した林政書『太山の左知』は、林業遺産の指定も受けた。その点については、以前にも記した。

興野家文書と林業技術のアレンジ

興野隆雄が生きたのは幕末であるから、時代的には大関家が明治維新で帰農する時期と重なる。家老とともに黒羽藩を支えていたはずだ。

ま、今回の朝ドラで黒羽藩の林政・林業について登場する可能性は皆無だが(^^;)、ちょっと背景を考えると面白い。

また看護師になっていく点からすると、私には新島八重が欠かせない。まさに会津落城から京都に渡った八重は、新島襄と出会って結婚するも、襄が亡くなってからは様々な分野を手がける。その中の一つが看護師だ。篤志看護師として、日清、日露戦争で活躍した。八重は専門的な看護技術を習得していたわけではないが、何より会津戦争の現場で戦闘の真っ只中を過ごして戦傷、戦病者に対応したはずで、肝が据わっていただろう。おそらく現場で大関和とも絡んだのではないか。

この時代の人を一人取り上げると、何かとほかの有為な人々と交錯してくるのである。

 

 

2026/03/29

ナラシカトレインの草花はこれだ!

昨日訪れた平城宮跡で、ふと足元を見ると、草花がいっぱい。春だ……と思ったと同時に、これだ! と気づいた。

13日に紹介したナラシカトレイン(近鉄)の床に描かれた芝地の草花である。

ナラシカトレインの床 

ここで、何の花かと考えたわけだが、これでしょ。

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これはサギゴケだろう。ゴケと付いても苔ではない。正確にはムラサキサギゴケで、サギゴケ科サギゴケ属の多年草である。キクの仲間でもある。なかなか可憐な花を咲かせる。

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こちらはタンポポ。

この二つが、ナラシカトレインの床に描かれた花ではないか。

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もっとも、平城宮跡にナカシカはいない。奈良公園とは違うのだ。だが、生える草花にそんな違いはないだろう。

ところで最近のロングランをするシカが出ることを考えたら、何も大阪まで行かなくても平城宮跡に行けばよかったのにと思う。餌はたっぷりあるし。来客も歓迎してくれるだろう。管轄する国交省はどうするかな。
そういや公園を出たと思われるのは6頭で、大阪まで行ったのは2頭。そして捕まったのは1頭。あとの5頭はどこに行った。もしかして、生駒山中で彷徨しているではないか、と私に睨んでいる。

まあ、ドーデモいいと言われたら、どうでも良い(笑)。

2026/03/28

平城宮跡の桜の枝

平城宮跡を散歩する。そろそろ桜も開花しだしている。5分咲きといったところか。

その中に妙な枝を見つけた。

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角度を変えると……。

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あきらかに下に直角以上の角度で折れ曲がっている。しかも、その下部でもう一度折られている。

誰か人が折ったのだろうが、その枝はそれでも枯れずにいる。そして花を咲かせようとしていた。

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春の命を感じるねえ。

ちなみに奈良の1本ザクラでもっとも有名なのは、こちら。

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宇陀市の又兵衛桜。こちらも4分、5分咲きか。予想に反して人気は少ない。訪れたのが平日の夕方で、天候もイマイチ、満開にはまだある、からだろうか。私も車から降りて根元まで行くのはやめた。駐車料金取られるしね(^^;)。ただ、遠目にはピンク色に染まって見応えがある。人だらけでなく桜だけの写真が撮れたことを良しとしよう。

いよいよ桜花の季節の到来である。

2026/03/27

『ばけばけ』のヘブン視点

朝ドラ『ばけばけ』が本日最終回。さほど夢中になることなく、されど途切れることもなく、寝起きの朝の行事のように見続けた。

実は、私が心を惹かれたのは主人公のトキではなく、ヘブン、つまり雨清水八雲、小泉八雲のモデルの方だ。決して恵まれた人生を送っていなかった外国人が、明治の異国日本を訪れて教師&文筆家として生きていく姿、その生きざまを惹かれるものがあった。

日本人からすれば高給取りだが、必ずしも安定した身分ではなく、職を失えばおろおろし、本を書けずに苦悶する。また異人の奥さんを迎えて国籍も変えたものの、自分はどこに根付くべきか、根付いてもいいのかと迷う。それでいて奥さんに連なる大家族を養わなくてはならない。そして最初の本はベストセラーになったものの、その後は鳴かず飛ばず……。なんとなく、我が身に置き換える(^^;)。

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最後に執筆した『KWAIDAN』も、出版当初の評価は低かった……。だが、こんな字幕が出る。

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死後かあ。死後にベストセラーになり、小泉八雲の評価も高まったのだなあ。そして日本でも作家としてだげでなく、日本の庶民に沈殿していた民話をすくい上げたことは民俗学的にも価値が高いとされる。

ヘブン、いやモデルのハーンは、きっと現代社会なら落ちこぼれ扱いされそうなエキセントリックな性格だろうが、それが明治の日本社会だからこそ馴染んだのかもしれない。

私も、きっと……いや、死後でない方がいいけど(⌒ー⌒)。万人に受け入れられるベストセラーは望まないし、むしろその手の作品は苦手なのだが、人々の記憶に爪痕を残したいと思っている。

2026/03/26

中国の花粉症事情

日本ではスギ花粉憎し、次はヒノキ花粉だ……と相変わらず騒いでいるが、実は同じことが中国でも起きているらしい。

中国の花粉症の有病率は、成人で約18%に達しているというのだ。

意外なほど多い。日本はほとんど5割になっているが、面積と人口密度、などを考えると、18%とは驚異的だ。日本の30年前くらいの水準。今後はもっと増えていくのではないか。

面白いのは、症状の元になる花粉である。北京では3月~4月にかけて、ヒノキ科の花粉が増えるという。具体的な樹種が書いていないのだが、コウヨウザンも入っているのではないか。それに広葉樹のポプラやヤナギ。加えて、この春先の花粉症は黄砂も関係しているらしい。

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これで気づかないか?ポプラとヤナギ、ヒノキ科……これらは中国の大造林樹種だ。乾燥地帯を緑に変えるために植えに植えた。40年間で3000万ヘクタール以上の植林したのだ。さらに街路樹のプラタナス……。

さらに秋は、ヨモギやブタクサなどの雑草の花粉が花粉症を引き起こしている。

日本と同じ展開。

同樹種の単一造林は、日本だけではないから、もしかして造林の仕方を花粉症対策として変えるべきかもしれないね。

2026/03/25

日本最古のネコとイヌ

昨日、Yahoo!ニュースにコメントをつけた。

約1400年前の土器にくっきり残る肉球…国内最古のネコの足跡の可能性 土器乾かす横をウロウロ?

“1400年前の古墳から見つかった土器にくっきりと残る肉球。当時、日本にいなかったはずのネコの足跡ではないかと話題になっています。
かわいらしい肉球型のくぼみ。これは、2007年に姫路市内の古墳から出土した須恵器と呼ばれる土器です。その後の調査で、大きさや爪の跡がないことなどから、ネコの足跡である可能性が高いことが分かりました。
日本では、ネコは平安時代初期の文献に初めて登場しますが、 この須恵器は、さらに200年ほど前のもので、ネコがより古くから身近な存在だったことをうかがわせます。”

コメントは、以下のよう。

「日本最古のイエネコの骨は、長崎県壱岐島にある弥生時代中期のカラカミ遺跡からの出土である。おそらく3世紀のものだから、この土器に残る足跡(7~8世紀か)より遙かに古い。イエネコの骨の出土例は、それまで13世紀のものが最古だった。壱岐は朝鮮半島から日本列島への渡来ルートにあるから、早くから渡来人とともにネコが渡ってきたのだろう。また同じ壱岐の原の辻遺跡では、イヌの骨も多く出土している。こちらは解体して食していた可能性がある。」

ようするに、元記事を否定した(笑)。姫路で発見された土器の足跡を日本最古としてはイカン。しかも、この土器の発見は2007年である。今頃、ニュースにすることではない。まあ、市の重要文化財に指定したからなんだろうが。

というわけで、改めて日本に渡来したネコとイヌについて紹介したい。というのも、私もこの動物の渡来に興味があるからだ。

そして見に行ってきたのが、壱岐の一支博物館だ。ちゃんと骨が展示されている。

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これがネコの骨。弥生時代の中後期というから、どう見ても今から1700年くらい前。こちらが最古である。果たして、愛玩動物だったのか、家畜だったのか。

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こちらはイヌの骨。ただし解体された痕があるので、食肉扱いだったのではないか、という説もある。

このイヌが日本犬の元祖に近いのかどうかはわからない。もしかしてニホンオオカミに近いのかもしれない。ニホンオオカミは、タイリクオオカミより柴犬に近いとDNAから読み解かれている。

壱岐は、朝鮮半島や中国大陸から倭国への航路に当たり、日本古代史に大きな役割を果たしている。古墳時代まで栄えた一支国があったのだ。古墳も多い。大和王権とも関係が深かったのだろう。壱岐にイヌやネコが渡来しても、日本本土に来たかどうかわからん……といったいちゃもんはつけないように。

ちなみに、本日は、この記事にコメントをつけた。

木桶仕込みの発酵文化を次世代につなぐ 香川県・小豆島でサミット

木桶サミット。今年もやってます。先年、取材として参加するつもりだったが、直前に高価なカメラを壊したので、意気消沈して取りやめたことがある(-_-;)。

 

 

2026/03/24

Y!ニュース「米造りコスト2811円?…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「米づくりコスト2811円?食料システム法は価格を変えるか」を執筆しました。

なんと!ひと月に4本も書くなんて、何年ぶりだろう。

昔は「毎週1本」のつもりで書いていたのだが、徐々に「10日に1本」、「隔週で1本」、「毎月1本」……たまには1本も書かない月だってあった。単純に忙しい、書くネタがないという理由だけでなく、書くことの面白さが減っていったこともある。Yahoo!ニュースは、アクセス数でギャラが決まる。それが意欲を割いているのも事実だ。ウケる記事、バズる記事、と意識することは、極めて執筆意欲を割く。不健康である。
それにネット記事では、Wedge ONLINEやpresident on lineもできたからだろう。(ああ、presidentは最近さぼっているな……)

そろそろライターとしても引退を考えてもいいよな。安穏な老後を送りたい……という気持ちだってある(笑)。

では、なぜ急に書き出したのか。アクセス数なんか気にしてはダメだ。世界情勢の急悪化と諸物価高騰で、暮らしが危ぶまれる予感も湧いてきた。安穏な老後どころではない! と目覚めた!

……わけではない(^^;)。そんな立派なことは全然考えていない(笑)。

先にブログに書いた
食料システム法の求める価格決定
を、より詳しく書きたくなっただけなのである( ̄^ ̄)。ちょうど、この記事を読んだから。

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ちなみに、ここで記した2811円というコストは、エンドユーザーに届くまでの集荷、卸売、小売りまでの流通を含めたコストである。農水省が出している農家の米産コストとは違う。あちらは半額以下のはずだ。

2026/03/23

「西日本は国有林が少ない…」にコメント

日経電子版に、「関西はなぜ国有林が少ない? 戊辰戦争や「林業ビジネス」影響か」という記事が掲載されている。

謎解きリポートというコーナーなのだが、その関連で取材を受けた。

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関西に国有林が少ないのは、土倉庄三郎の働きかけではないか、というのである。というのは、AIに聞いてみた結果だという(?○?)

驚いて私も検索してみた。グーグルだからジェミニ? それによると、たしかに山県有朋に働きかけたと出た(゜ロ゜)

「奈良県はもともと民間の林業が盛んだったが、地租改正の一環で明治9年(1876年)から実施されたが「官民有区分」の際、「土倉庄三郎が山県有朋に民間林業の重要性や実績を説明するなどして奈良県の森林が国有化されるのを防いだ」
「山県有朋は国有林を増やす方針だったが、土倉の説得に感銘をうけ、強引な国有林化はしなかった」

しかし、初耳。よく考えてみれば、国有林(官有林)がつくられたのは明治初年時(地租改正や、官民有区分)であるが、その当時の庄三郎は、まだ大滝で林業をやっている時代(30代)で、明治の元勲たちと知り合うのは10年以降(自由民権運動)だから、年代が合わない。

そこで取材では、庄三郎が山林経営に国の関与を嫌っていたのは事実だが、奈良県の山林が官有林にならなかった理由にはならない旨、説明した。

そのうえで日本の林業の歴史などを語った。山県も、庄三郎の勧めで林業に参入している。まあ、土倉さんを取り上げてくれるのなら、それに超したことはないのだが。

そしてなんやかんやと雑談して終わったが、それが記事になると……。

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いやあ、これは雑談の部分だわ(笑)。福島県令がいかに会津ほか福島県の民を弾圧したか話をしたのであった。ほか、奈良県令も奈良のシカを狩りで仕留めてすき焼きにしたのだよ。

基本的には、林業が経済的に成り立っていた西日本では、国に山林を取られないようにしたのだろう。藩有林も、殿様が強いと取られずに済んでいる。

なお、この記事が出てからAIに質問しても、国有林の成立に土倉庄三郎は登場しなくなった。おそらく、AIもこの記事を読み込んで回答を変更したのだろう。

日本の森林・林業の成り立ちをちゃんと歴史的に押さえておくと、現在しか見ない森林林業とは違った世界が見えてくるよ。

2026/03/22

裏路地の花園で唱える?日本ファースト

最近、何かと鬱気味。世界情勢に。国内政治に。ついでに日本のお粗末な森林と林業事情に。

憂さ晴らしではないが、ふらりと散歩に出て、幹線道路沿いの家屋の隙間に見つけた路地に入る。

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期せずして、リュウキンカの花園のような小道に出会った。

……と思ってグーグルレンズで確認したら、ヒメリュウキンカだった。なんだ、変種か……と思いかけたが、実は別種だった。リュウキンカはリュウキンカ属だが、ヒメリュウキンカはキンポウゲ属。(どちらもキンポウゲ科)

しかもリュウキンカは在来だが、ヒメがつくとヨーロッパ原産の外来種だった。そして外来種は繁殖力が強くて各地を席巻しているらしい。毒もある。誰も食べないだろうけど。

なお花の咲く時期も違って、3月はヒメである。在来は5月。この季節を彩るのは外来に軍配が上がる。
背丈も少し違う。まあ、花はどちらも黄色で可愛い。

ここでは排外主義者になるべきか? いや外来種も生物多様性の一員。日本の景観を彩ると「役に立てば」いい? 

2026/03/21

金魚のトラウマ

先に、我が家の池の金魚が何者かに襲われたらしく、数が激減したことを伝えた。

その後、生き残りの金魚はいったい何匹いるか確認しているが、最大で6匹しか見つけられない。まだいるにしても10匹は超えないだろう。以前は20匹いたのだから半減以下だ。池の中には隠れ家も用意していたのに、それを襲ったのだから、かなり頭もいいし、素早い動きの金魚を捕らえられたのだから、俊敏な動きもできるのだろう。

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今日は4匹を確認。しかし、水面には上がってこない。

とりあえず池の上にテグス糸を張りめぐらせたが、果たしてそれで守れるか……。

いや、それ以上に問題なのは、生き残り金魚の警戒心が半端ないことだ。以前は池の端に立てば餌をもらえると寄ってきたほどで、実際餌をばらまくと群がったのに、今や底の方に張りついている。餌を投入したら、寄るどころか逆に逃げてしまう。相当警戒心が強まっていると見られる。

10匹以上の金魚を襲った犯人は、池に恐慌をもたらしたようだ。金魚もその記憶をとどめているのか。

……でも、そろそろトラウマ解消に、若い金魚を入れてやろうかなあ。

そこで思いついた。

もしや魚類にもトラウマというものがあるのかもしれない。PTSD(心的外傷後ストレス障害) を発症しているとか。
そもそも餌に寄ってくるのは、一種の学習効果条件反射であるから、それと同じというか、反対に逃げる反応も起こり得るのではないか。また魚類の知能も侮れず、長期記憶もあるのではないか。

これ、誰か研究していないかな。研究してほしい。

恐怖の生態学」というのがあって、恐怖感情が生き物を進化させたという仮説もある。

2026/03/20

Y!ニュース「奈良のシカは、大阪遠征がお手の物」書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「奈良のシカは、大阪遠征がお手の物」を執筆しました。

まったく書くつもりはなかった。「大阪に奈良のシカが出現」というニュースにコメントをつけて終わるつもりだった。
それが朝になんとなくパソコンでニュースを周回していて、天啓を受けて(笑)、書くことにした。こんな短時間は珍しい。それでもあわてて資料を繰ったのだよ。幸い奈良のシカの資料は本を書くほどあるからね。(参照『鹿と日本人~野生との共生 1000年の知恵』)

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でも、10年も前の本だから、肝心の調べたい部分がどこに載っているのか忘れてる(^^;)。

最近はYahoo!ニュースは月に1本くらいになっているのだが、今月は3本目。なぜ、急に書き出したか。

何、仕事がヒマだからだよ(⌒ー⌒)。

別に焦っているわけではなく、どちらかというとし仕事がない方が楽ちんと思っているが、ヒマなら書きたいことが見つかるのは貧乏性なのかね。

2026/03/19

バイオマス発電の全国組織が訴えること

未利用木材を燃料とする木質バイオマス発電所の新たな全国協議会が発足したそうだ。「地域資源木質バイオマス発電全国協議会」である。発電事業関連の26社が参画したという。

未利用材というのは、だいたい林地残材であり、国産のバイオマス燃料を使っている業者ということだろう。ただ目的は、国内の未利用材を使った10メガワット未満の発電所で、苦しい経営を何とかしてほしいという、政府への陳情団体みたい。

その主張するところは、想定を超える物価上昇と、円安などでコストが膨らんでいるのに売電価格が固定されていること、燃料費だけでなく灰処理費用も約1.5倍に上昇したこと、また大型発電所の相次ぐ火災事故により、保険料もFIT制定時の年間500万円から6倍近くに高騰したこと……などを上げている。
その根本として、FITでは売電価格と発電容量が固定されていて経営の自由度が少ないことが問題だとしているのだ。

これって、ようするにFIT価格をさらに上げろということ? 当然、再エネ賦課金は上がることを意味する。輸入燃料を使っている大型発電所に比べれば円安の波は小さいと思うが……。林業や環境への貢献も持ちだしているが、バイオマス発電がどちらにも役立たないことは証明済みと思うのだが。

というわけで、バイオマス発電の現状のグラフを見つけた。

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稼働中なのは、やはり一般木質、つまり木質ペレットとヤシ殻が一番多い。大型施設が多いので、発電量で見れば、圧倒的になる。
逆にリサイクル木材使用の発電所が少なすぎる。当初の理念からすれば、ここが中心になるべきだった。

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私の見解では、施設をもっと小規模にして、端材・廃材だけを燃料にするバイオマス発電にすればよいかと思っている。そもそも発電をしなくてもよい。電気より熱利用を中心に行うべきだ。それでこそ地域密着だろう。
ちなみにリサイクル木材(廃材)のFIT価格は17円/kwだが、建築廃材を処理する意味合いで考えればFIT適用も必要なくなるだろう。

バイオマス発電は、世界的に見ても失敗したとされており、今は「終わりの始まり」だ。早く熱利用に切り換えることをお勧めしたい。

 

2026/03/18

スイカズラの蜂蜜

養蜂家のお店を訪ねて、発見した蜂蜜にすごいものがあった。

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スイカズラの蜂蜜! こんなの見たことがない。スイカズラから蜜が採れるのか? いや蜜はあるだろうが、蜂蜜として収穫できるほど……。

それが採れたのである。それも生駒山で。これ、昨年初めて収穫できたという。売り物にするほどだから、そこそこの量だ。スイカズラは、道端などに繁っている蔓植物のイメージがあるが、そんなに大量に繁っている場所があるのか? ほとんど雑草扱いされているように思っていたが。

調べてみると、スイカズラの蜂蜜はたしかにあるが、かなり希少な存在らしい。おそらく国産を販売している業者はいないのではないか。

そこで、恐る恐る味わってみる。う~ん。軽やかでさっぱりしているけど、香りがある。これは名品ではないか。レンゲなどより私は好きだな。

ただ、疑問も出た。これまで収穫していない蜜を、なぜスイカズラとわかったのか。

実は、この養蜂家の娘さんが物凄い舌を持っていたのである。一舐めすると、わかるそうだ。ジャスミンの香りがするという。ジャスミンはモクセイ科だが、香りは近いらしい。ただしジャスミンのように濃厚ではない。

なんでも、某フードフェスティバルで某養蜂家が出展されていたヘアリーベッチの蜜を舐めて、すぐに「砂糖入り」と見破ったそうである。そう、蜂蜜100%と売り出している中にも、ほかの蜜や砂糖、水飴を混ぜて増量している商品がわりとあるのだ。中国産蜂蜜も、多くが混ぜ物をしているが、なかには完全100%の逸品もあって、それは値段が一桁違うそうである。(それを購入する富裕層が中国にはいる。)

一方で日本では国産蜂蜜は壊滅状態らしい。私が取材した20年位前は、まだ1割くらいが国産と言われていたが、今や公式には3%。実態はそれより遙かに少ないそうだ。収穫量は減るし、コストは上がるし、高級蜂蜜を購入する顧客も少ないし……。

減った理由として上げられるのは、やはりシカの増加。そしてメガソーラーなどによる蜜源植物の消失らしい。加えてクマも出るから……。

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もう一つ、こちらも珍しい延寿蜜。エンジュの蜂蜜である。ニセアカシアに近いが在来(古代に中国から渡来)のエンジュの蜂蜜も採れるのである。

 

 

2026/03/17

Y!ニュース「電気代上げる再エネ賦課金……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「電気代上げる再エネ賦課金。バイオマスは総額8兆円が海外流出か」を執筆しました。

昨日に続いてネット記事ばかり書いてる(^^;)。

今回はタイトルも悩んでつけた。なんとか8兆円という数字を入れたかったのだが、その根拠を探すのに苦労する。

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その根拠というか参考文献がこれ。
『私たちの電気代が支える偽りの気候変動解決策: 輸入木質バイオマス発電をめぐって 』

タイトルが長すぎる(-_-;)。

注釈にあった計算式は、
現在の一般木質バイオマス発電区分の稼働容量400万kw×24時間×300日(年間稼働日数)×24円-10円(通常の電力コスト。差額の14円が賦課金による負担)×20年=8兆640億円

ちなみに現在は1年間に約4,8兆円の賦課金が支払われているが、そのうちバイオマス発電は5000億円くらいかな。誰か計算してくれ。

 

2026/03/16

Wedge ONLINEに「森のお墓は山村を守れるのか?」を執筆した裏事情

Wedge ONLINEに『「森のお墓」は山村を守れるのか?高まる森林での散骨への動き、合わない理想と現実…私財投じ山を購入した和尚が求める“変化”とは』の記事を執筆しました。

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記事では、安倍元首相の色紙を「いやいやいや」と断っているかのように書いたが、実はもらっていた(笑)。
どうしようか思案中である。そういや、この湯飲みも……。

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まさかメルカリに出展するわけにも行くまい(^^;)。やっぱり自宅に飾ろうかなあ。

それはともかく、記事は「森のお墓」なのである。私も、自分の入るお墓探しをしようかと思う昨今。

 

2026/03/15

木造住宅の木材出所

林野庁長官の講演資料を見ていると、こんな図表があった。

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木造住宅で使われる木材の内訳だ。これが、個別部材別に見ていると、なかなか興味深い。

柱材は、57%が国産材だが、48%は集成材。
横架材(梁など)は90%が輸入材。
土台は国産材が75%。羽柄(筋交いなど)材が64%で、面材は81%。

これで国産材の使われ方の特徴が見えてくる。ボリュームの大きい横架材は、輸入材が圧倒的に多いのだ。もう一つのボリュームのある筋交い(羽柄材)はそこそこ国産材が使われているが、下地に隠れ、目立たないし細い材からつくられるから価格も高くはない。面材も、ほとんど合板ではないか。
ちなみに内装に使われる木材は登場しない。

ただし、このデータ元は比較的規模の大きな住宅供給会社とあるのがミソだ。ようするにハウスメーカーだろう。ちゃんとデータを持っているのは、ハウスメーカーぐらいではないのか。中小の町の工務店、ビルダーではない。

こうした割合を見て、何を考えるかは、各人の自由にしておこう。

2026/03/14

音楽は山を越える

昨日、久しぶりに山を散策するか……と思って裏山に入った。自然と戯れるのだ……。

ところが、山に入った途端に響いたのが、妙な音楽。なんだ、ソウル?レゲエ?ロック?ラップ?テクノミュージック? アフリカの民俗音楽のような……わからんが、若者のウルサイ系ミュージック。うっすら聞こえるレベルなのだが、なんで山の中に入った途端に聞こえるのだ。

本当の山の中、雑木林の中で演奏しているとは思えないので、(スマホで)地図を広げると、まあ可能性のあるのは生駒山麓公園である。しかし距離は直線で1~2キロあるかな。ほかに、山の中に何か施設をつくっている個人もいたが……よし、正体を確かめよう。それが山歩きのテーマとなった。

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どうするか。簡単だ、音のする方向に進む(^o^)。もちろん道はない。

かき分けかき分け、進む。多少は歩き易い方向に舵を取るが、とにかく音源をめざすのだから、大きくは変更できない。だいたいイノシシの獣道があるから、それを利用して急登したり、ブッシュをかき分けたり、谷を下ったり……想像以上に地形は複雑なのだ。しかも倒木が多い。崩壊斜面もある。巨石が転がっている。山の奥で何があるのか。う~ん、気分は水曜スペシャル川口浩探検隊。

それでも尾根に出たら、少しは歩きやすくなる。そして尾根に立つと音楽が一際聞こえる。ただ、ちゃんとした演奏ではなくて、何度も繰り返したり途切れたり……と練習しているかのよう。それでも、音で方向性を確認して、また進む。

とうとう覚えのある山道に出た。ここから道沿いに山麓公園に向かうことにした。直線ではないが、さすがに進みやすいから早く着く。

そして山麓公園の入り口に着くと……なんと音楽は聞こえなくなった。演奏やめた?思えば風向きが変わった。風で音が流され聞こえなくなるのだろうか。距離的には目の前に近づいたはずなのに……。

公園内を歩くが全然音楽は聞こえない。人気もない。はて? だいたい平日の真っ昼間に演奏会を開いても人は来ないだろう。

と運動広場に出ると、やっと、正体がわかった。広場に舞台を築いている。そして巨大スピーカーも見えた。どうやら設営中のようだ。

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音楽は、そのテスト用だったようだ。しかし、大音響だなあ。。

ウルサイ系音楽は嫌いなので、早々に立ち去った。しかし、何があるのか。検索すると、14日(土)にサッカーチームIKOMA FC 奈良が贈る「音楽」と「光」が織りなす一夜限りのスペシャルイベント……が開かれるとか。。生駒にサッカークラブが結成されるわけ? その記念イベントなのか。ドローンショーもあるという。

そして。本日、今だ。昨日どころではない大音響が我が家まで響く。ウルサイ。もうすぐドローンが飛ぶのか?しかし、我が家から見えるだろうか。まあ、興味ないけど。

2026/03/13

ナラシカトレインの床

近鉄電車、とくに奈良県にはナラシカトレインが走っている。幾度か紹介したことがあるラッピング電車だ。

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外観だけでなく、車内装もすごくて、座席も壁も、窓ガラスにさえ奈良のシカが描かれていて、吊り革だってこのデザイン。おかげで大人気だ。最初の頃よりもくげきれい増えて、台数が増えた気のせいだろうか。

凝ってるなあ……と思って私なりに喜んでいたのたが、先日酔っぱらって帰ってくる際に乗り合わせ、見落としがあることに気づいた。

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床だ。床にも奈良のシカと対になる芝生模様ではないか。たしかにナラシカがいるのは、主に芝生である。花が咲くこともある。
つい撮影してしまった。スマホを向ける方向に気をつけないと盗撮ぽくなるので気をつけねば……と考えたことを覚えている。酔っぱらっても、その点は……(^^;)。

そして、この芝生に咲く花は何かと考えたのだが、いま一つ確実な名が浮かばない。青いのはネモフェラ? それともスミレか。
薄黄色なのはタンポポ? う~ん、この描き方だと同定は無理か。そもそも実際の花を写したのかどうかもわからん。

誰か、ズバリわかる人はいるだろうか。奈良公園に、これらとよく似た花を探しに行くか。

 

ちなみに、最近のラッピング電車には、こうした図柄もあった。

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2026/03/12

我が家の鳥獣害

毎朝、庭の金魚に餌を上げる。そして何匹いるのか数えるのだ。動き回る金魚をいかに数えるか。なかなか頭の体操になって、朝の恒例行事として定着している。

だいたい数えられるのは15~18匹まで、記憶的と模様や大きさなどからすると、20匹はいるはず。それに池で生まれた小さな小赤もいる。

ところが、昨日の朝は一匹も見つからなかった。

え? 寒いから水面に出てこずに潜っているの?とか考えたが、真冬の氷が張っている時でさえ、何匹かは確認できたのに。
改めて昼間に暖かくなってから見るが、まったく姿を見せない。

そして、発見してしまった。池の縁に大型金魚の死骸を。5、6匹は、体長7~10センチくらいに育っていた。そのうちの一匹だ。

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あわててすくい上げる。内蔵がない。

これは……何に襲われたのだろう。まずノラネコの可能性がある。よく、出没しているからだ。しかし、池の縁から水面までの段差が大きくて、池に飛び込まないかぎり無理だろう。

では、鳥か。以前も金魚が全滅したことがあった。あきらかに鳥、おそらくサギの類が池の魚類を襲ったと思われた。
しかし、だからこそ、現在は水面にテグス糸を張りめぐらせ、また池の底に石や植木鉢などを沈めて隠れ家も用意した。それから、一度もやられていない。

今回は、テグス糸をかいくぐる鳥が現われたのか。それともネコ以外の害獣……アライグマなどが出たのか。謎だ。
おそらく生き延びた金魚も、驚いて底に隠れているのだと思う。全滅はしていないと思う(希望)。しかし、まったく水面に姿を見せなくなるとは、よほど恐怖だったのか、追いかけ回されたのか。まさか全滅しているとは思いたくないのだが……。

二日目も同じく姿が見えない。粘って、水底に赤いものが動いたので、これは生き残り金魚だろう。しかし、水明には顔を出さないところをしみると、相当警戒している。

また姿を見せてほしい。どんな対策をとればいいのか。今以上のテグス糸が必要か。それとも池周りに罠を仕掛けるか。

我が家も鳥獣害を受けるようになってしまったんだなあ。

2026/03/11

森林・林業基本計画の項目が変わる?

林野庁が5年毎に作っている「森林・林業基本計画」。

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いつも目にしつつ、これ、何に使うの?ぐらいに思っていた。計画は立てても、それを活かしているように思えなかったからだ。

2011年の東日本大震災の年も、私が某県庁を訪ねていくと、被災県の課員が一生懸命に森林・林業基本計画から下りてくる全国森林計画、そのまた下の地域森林計画を作っているのを見て、「今、これ必要なの?」と思った記憶がある。もちろん全国的な流れで作るにしても、この危急の時期に手がけることなのかと。だいたい、計画通りに森林整備、木材生産などが行えるように思えなかった。

今年から林野庁は「森林・林業基本計画」に、具体的な成果指標を明記する方針になったという。そして達成状況は林政審議会で毎年確認し、政策効果の的確な評価や見直しにつなげるのだそうだ。

基本計画は、森林の状態と林業の状況に5年後、10年後、20年後の森林面積と、建築木材用や燃料用など林産物の供給量と利用量に関する目標を定める。ところで次期計画は、それに加えて詳細な約30項目の成果指標(KPI)を定めるのだとか。

それが人工林の造林面積、生物多様性に配慮された森林面積の割合、国産材の利用量、公共建築物の木造率といった目標値などを入れるらしい。
こりゃ設定も大変なら実行を迫られるのも大変だと思う一方で、ようやく目標と達成の内容を(林政審議会で)見える化することかもと思う。

でも目標を設定することで、また無理な施業を行うことにもなりかねない……。無理やり造林したことにする、無理やり生物多様性に配慮したことにする……。

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もう一つ気になるのは、木材自給率の算定の際に、分母となる木材量から木材輸出分を差し引くという点。輸出する分は自給率と関係ないというわけだが、これで計算上は、木材自給率が高まるだろう。「自給率50%」というかつて立てた目標のためには、こうした姑息な(笑)基準変更もありかもしれない。

 

2026/03/10

里道で見かけた獣害対策

奈良盆地には矢田丘陵があり、里山風景が広がっているのだが、そこを散歩中に通った道。

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やたら道と雑木林の間に金柵があるので、よほどイノシシなどが出るんだろうな、と思っていたら、こんな路面に遭遇。これは害獣が、足を踏み入れるとひずめが穴に落ちるから怖がり、侵入を躊躇させるための仕掛けだろう。それでいて自動車は通れる。

奥山で鹿害対策用に見かけたことがあるが、イノシシにも有効なのか。(矢田丘陵にシカはいないはず。……知らんけど)

里山に設置しているのは珍しいだろうが、なかなか物々しくてよい。実はここ、大和郡山市と奈良市の境くらいで、近くにイオンタウンも道の駅もあり、新興住宅街が広がり、ついでに富雄円山古墳もあり、比較的賑やかなところである(^^;)。

ただし、よく見てほしいが、右手の柵は、仕掛けの途中で途切れている (@_@)。まあ、これでも害獣の侵入は難しいかもしれないが、イマイチ手抜きだな。土地所有者の意向もあるのかもしれないが、効果半減かもしれないよ。

2026/03/09

Y!ニュース「人を襲うクマ予備軍……」を執筆した裏事情

Yahoo!ニュースに「人を襲うクマ」予備軍は大幅に増えていた」を執筆しました。

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論文を紹介するという、Yahoo!ニュース読者にはウケないスタイルの記事(^^;)。でも、相変わらずクマの出没だけがニュースになる中では、書いておく必要があるのではないか。

とはいえ、読まれないのは悔しいので、それなりに執筆スタイルを微調整した。先日紹介した「本を読めなくなった人たち」(中公新書ラクレ)で、いかに現代は長文を読まなくなってきているか、ということを参考に、できる限り短く、結論だけを切り取った記事にする。断定調にする。論文執筆者からは嫌われるタイプだ。

先日、Yahoo!ニュースの執筆者の集会に参加したのだが、そこではLINEヤフー社の方針なども発表される。示されたのは、いかにアクセス数を伸ばすか、という手法だった。以前は、「新しいメディアをつくる!」という意気込みや、ほかでは読めない記事を出すという理念が語られたのだけど、今やアクセス数を増やすことに熱心になってしまった。なんか、つまらん。

私は、他人の知らないこと、書かないことを書くのが信条なのである。言い方を変えると、あまり興味を持たれないことをテーマに選ぶ。それをいかに読ませる記事にするかが腕の見せ所なのだけど、残念ながら、あまり見せ所がない……(-_-;)。

2026/03/08

食料システム法の求める価格決定

今年4月1日より「食料システム法」が施行されることを知っているだろうか。

正確には「食品等の持続的な供給を実現するための食品等事業者による事業活動の促進及び食品等の取引の適正化に関する法律」となっている。

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食料、それも指定品目(米穀・野菜・豆腐 ・納豆・飲用牛乳~成分調整牛乳を除く)があるものだから、関係ないもん、と思っている人も音委だろう。いや、指定品目に関わる業者でさえ、どこまでこの食料システム法を意識しているか。

だが、これこそ私が注目していたフランスのエガリムⅡ法の日本版(となるかどうか、とりあえずのプロトタイプ?)だと思っている。
私は、すでに3年前に記事にしている。

トレーサビリティの次はコスト明示。適正価格求めるエガリム2法

正直、この記事を書いたときも、まったく興味を持たれずアクセス数は最低辺だったが……。

ようするに食料の生産を持続的にするためには、ちゃんとコストを意識した価格決定をしなさい、という法律だ。フランスでできたときは画期的だったが、なかなか当地でも施行には苦労しているようだ。しかし、日本の農水省は、これを参考に近いものを策定したのである。

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日本のものは努力義務だから、罰則もないし、実際にコストの価格転化がされていない場合はどうなるのか実効性に不安は残るが、少なくても明文化したのだから、生産者の交渉力にはなるはずだ。

現在の経済は、国際的に消費者の方が強いことは以前にも触れたが、多少とも生産者に力をつけてもらうことで価格決定権を五分五分に持ち込めるだろう。

立木価格と製材価格の移り変わり

そして、これは食料品だけに留まらない、というのが私の指摘だ。残念ながら、現代社会は性悪説で成り立つ。人は、必ず自分だけが得をしたいと願い、購入物を安く買いたたこうとする。それに待ったをかけるのが法律の役割だ。

だから、木材価格もしかり。苗木を植えてから数十年に渡るコストを全部反映できるかどうかはともかく、コストから補助金支出額を差し引いて、売却金額に反映させるべきだろう。

いつか必ず、世界に普遍的な原則になる。トレーサビリティがそうだったように。今回の法律改正は、農水省のヒット作だと思う。

※ちなみにエガリム法は、農業者の所得向上だけでなく、取引の透明性確保、高品質な食料(オーガニック等)の調達、プラスチック削減、食料廃棄防止なども目的になっている。日本でそれに相当するものに、「みどりの食料システム戦略」がある。

 

2026/03/07

「木材活用」を論じる場の不可解

このところ、様々なメディア(紙に電波にシンポジウムなどイベント、そしてネット……)で「木材活用」が謳われている。ようするに木材をもっと使おう、木造建築を広めよう、というキャンペーンのようだ。それに対する違和感が拭えない。

たとえば、これ。2025年12月12日開催の「木材活用フォーラム2025~発注者は木造建築に何を求めているのか~」の一部である。

木材活用の普及はどうすれば加速するか

木造建築の正しい知識をどう伝えるか

日経クロステックという雑誌?記事で、フォーラムで話された座談会を取り上げている。そこに出席しているのは……。

CSRデザイン環境投資顧問代表取締役社長 堀江 隆一氏
三菱地所関連事業推進部木造木質化事業推進室統括 兼 三菱地所設計R&D推進部木質建築ラボ チーフエンジニア 広島大学客員准教授 建築材料学研究室所属 海老澤 渉氏
林野庁木材産業課課長 福田 淳氏
芝浦工業大学建築学部教授、ビルディングランドスケープ 代表 山代 悟氏
日本福祉大学工学部工学科建築学専修准教授 坂口 大史氏
シェルター常務取締役 安達 広幸氏
モデレーター:日経BP 総合研究所 小原 隆

あまりに長い肩書羅列はともかく、こうした集まりに登場するのは、いずれも経済、木材、建築畑の人ばかり。林野庁の人は、各部門を渡り歩いているかと思うが、今は木材産業課であり、森林部門ではない。

木材を活かしたり欠点を直したりする建築・素材加工技術だとか、環境に優しいとか、経済的に有利だとか語るのは、まあいい。が、その木材を生産する場である森林のことを語る人、その調達のための作業である林業現場を知っている人の姿が見えない。

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揚げ足取りをしたくはないが、森林が木材になる過程を把握していないのではないか、と思わせる発言も多数だ。

木を伐れば森林を破壊してしまうこと、そこで働く人の安全や健康、そして林業経営の問題点……そうしたことを念頭にした発言はほとんど見られない。それはソッチの分野で上手くやってくれ、としか考えていないのだろう。

しかも、そこでは論理重視だ。これこれの加工をすれば耐震・耐火にも強くなりますよ、価格も抑えられますよ……という話は出るが、人の心はそれだけでは動かない。

たくさん買ってやるから木を伐って持ってこい。こう加工したら高くなるから、それに合わせて木を伐れ。これこれこのように伐れば環境破壊にならない。そんなことを言われたら、つむじ曲げて「出荷してやるもんか」と応える林業家もいるだろう。

購入が安く済んでもイヤなものはイヤである。機能が高くても興味ないものはない。可愛いく感じると、欠陥があってもよい……。
面倒なことはしたくない。新しい方式で行うのは頭を使うからやりたくない。上から目線で言われたからやらない。
シャーロンフロイデ……「他人の不幸は蜜の味」のように、他人が失敗して苦しむのを喜ぶ気持ちだってある。

そんな不都合な点は、座談会で話していても、絶対に指摘しない(⌒ー⌒)。

 

2026/03/06

格安のジンを飲んで

イオン系列のお店で見つけたジン。

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これが格安の880円。

ジン好きの私は、様々なジンを購入している。昨今はクラフトジンのブームとかで、日本の酒造メーカーも次々と出す。私も珍しいものには目がないが、そうすると価格は徐々に高いものに手を出してしまう。なかにはスコッチのシングルモルトよりも高いものもあって……安酒ジンのイメージは崩壊しつつあるよう。

そんな中で880円! 度数は37度と低めだが、やはり試さなくてはならんだろう。

そして口切開けしたのだが、わりとジェニパーの香りもして悪くない。いや、かなりよい。日本のクラフトジンの中には(大半だが)、和風を意識しすぎて、ヒノキやらワサビだか、ミョーなボタニカルを入れたジンを出しているが、まずくはないにしても、私に言わせればジンではない。ハーブ酒だ。

その点、このジンは美味いよ。ロンドンドライジンとあるが、イギリス製のボトリングで、何もイオンが製造した酒ではない。つまり本場の味だ。

まあ、私の舌が、その程度のものといえばそれまでだが(否定はしない)、もともとジンとはカクテルの割材の酒のイメージが強くて、そんなに高くて美味い酒をめざしちゃいけないんだ(笑)。

そう、酒類の価値は、価格やイメージに左右されがちだが、実はたいして変わらんのだ(私の舌もそんなもんだ)。

世の中の商品には同じ材料なのに価格差が大きいものが多くある。5倍、10倍の価格差なんてざらにある。しかし各商品の機能性はたいして変わらず、単にイメージで価格の差が出ている。

木材も、その手のものの代表だよ。銘木も並材も変わらない。木っ端も木粉も同じ。無節よりも節ありの方が強度が高いのに価格は差がある。

いかに既存イメージをぶっ壊すか。いや新たな高級イメージを付与するか。それで値段は10倍にできる。……と、ジンを舐めながら考えるのであった。

2026/03/05

常緑樹の落葉

今朝、庭を見回ったら、ミカンの木の下にたくさん落葉があった。昨夜?の強風で葉が随分落ちたらしい。

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柑橘類は常緑樹で、冬でも緑を保ってくれたのだが、落葉が出るということは、いよいよ春を迎える証拠か。

常緑樹でも、葉は更新しなけばならないから、古い葉を落とし新たな若葉を伸ばすことが木の生長だ。葉が落ちやすくなっているのは、葉の世代交代の始まりである。落葉樹のように秋に一気に落とすのと違って、ちらほらとひっそり落とし、また若葉も少しずつ伸びるから目立たないが重要だ。

そこで剪定することにした。このミカンの木の枝をバッサリ落とした。三脚を立て、コカ過ぎて果実を収穫するのが大変だったところを切り落とす。

葉が重なるところや、高く、長く伸びすぎた枝を落として、古い葉を落とす。そこから新たな芽が出ることを期待する。切り口から分けつすると葉が増えて、多くの生物生産されることを期待する。そして今年も稔りが多くなるのならよいのだが。

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こんな具合。これらの葉も、時間をかけて堆肥になるだろう。

ほかにも多くの草木が若葉花芽が育ちつつある。春の風物詩としての(常緑樹の)落葉を季語にしてくれないか。

2026/03/04

お米価格形成の不思議な循環

ディスカウント店で、久しぶりに米の価格が4000円(5キロ)割れを見かけた。

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もっとも全部ではないし、他の店では相変わらず4000円台をキープしている。総選挙ですっかり忘れられてしまったが、物価高騰の象徴であった、お米。ちなみに「お米券」の配布はどうなった(笑)。イランケド

昨年からの米の価格は経済学の常道を外し続けていて、「足りないから高い」から「新米が大量に出ても高い」「売れずに在庫がたまっているのに高い」という状況が続いている。

一応、識者の説明では「高く買いつけたから、安売りできない」と言うもの。でも、高いから買う人も量も減っている。だからだぶつく。保管のための倉庫代も高くつくから、安くできない……という不思議な循環。

本当は安く放出して損切りするべきなのに、その決断ができないのは、米業者はこれまで価格形成に需給を睨んだ真剣な商売をしてこなかったからだろう。

思うに、昨年は備蓄米を放出したから、今度は高いままの米を買い取ってくれることを期待している。新年度予算にそれが組み込まれるのを待っているのだ。しかし、確実に政府が買い上げる保証はないわけで、ジリジリとチキンレースのようになってきた。

農協は、農家の安売りを邪魔して、必死で陳情しているに違いない。大臣が大臣だから……。

今年の新米が出始める7月直前まで粘るかな。それを過ぎたら古米扱いで、どうやっても高いままでは売れない……。

でも、写真にある秋田県の米が、いきなり3500円台というのは、多分、一部の業者が先週あたりから投げ売りを始めたのだろう。

今週の相場を見ると、こんな感じ。

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今週は青森、山県、茨城の米が下がった。いよいよ崩れだすかな。ウッドショックの際の木材価格も、暴騰したあげくに一気に暴落したからね。同じ軌跡が見えるようだ。

2026/03/03

スギ林1ヘクタールが生産する花粉量

毎度おなじみの花粉症の季節。

朝日新聞にこんな記事が出た。1面をぶち抜くデータ・ジャーナリズムだそう。

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読めないだろう。読まないでいい(^^;)。まあ、さほど新しいことは書いていない。花粉が飛散する予想分布図と、対策といえば無花粉スギ植林の馬鹿の一つ覚え。もう少し頭ひねれよ。

しかし、データと言うなら、もっと出してほしい数値がある。分布なんて気象庁もやっていることだが、そもそもスギの生産する花粉の量はいくらなのか。その点を調べていると、『森と花粉のはなし』(齋藤秀樹著)によいデータが載っていた。

それによると、オモテスギは平均40兆粒/ha。ただ豊凶の差が大きく、ときに1000倍の違いが出ることもあるという。
ウラスギは、平均的に少なく、オモテスギの4分の1くらい。
ついでにヒノキは、16兆粒/ha。

それを重さにすると、1ヘクタールのスギ林で多い年には1000キログラムになる。ときに1・5トンを超える年もあったそうである。ちなみに花殻も同じぐらい生産する。すると2トン以上か。
多いように聞こえるが、桜と変わらないとかシイはスギより多いとか、多種多様な樹木の花粉はとてつもなく多くの花粉を生産しているのだ。

こうした数値を並べると、すごい量だが、そのうちどれぐらいがどこまで飛んで行くか、が重要だろう。ある程度は林内に留まるというか、そのまま地表に落ちるのは何割か。花粉だけでなく花殻も花粉症の元だった記憶があるが、

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スギはクローン挿し木苗をつかうと老齢化して、花粉量が増えるという。やはり実生苗を植林した方がよいのではないか。

2026/03/02

なんで、こんなマグカップで…

ななんで、こんなマグカップでミルクティーを飲んでるんだろう。。。

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プーチンが、マグカップになるほど、人気だった時代があるのだ。もっとも裏はオバマなんだが。この頃は、両者に期待する人も多かったはず。

今はプーチンもトランプも下品極まる悪辣なリーダーになってしまった。日に日に世界は悪くなる……。

昨日、インスタなどでアップしてしまった安倍晋三湯飲みは、彼の葬式の引き出物として配られた萩焼だが、こちらは人気みやげ物。思えばこうした個人の記念モノは、後の世にどんな価値を見いだせられるだろうか。

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名前や顔写真を入れて価値か出るか、もしかしたら将来の笑い物になるか。

「名を残さぬ偉人」に憧れる。そして、ちょっぴり、その名を記録してあげたくなる(^^;)。

2026/03/01

庭にフキノトウ!いよいよ収穫か

ついに庭にフキノトウが出た。

昨年はたった一つだけだったので、あえて採らずに増殖にかけたのだが、ついに、ついに今年は……今のところ4つ発見。

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上手くいった。正確には、2024年にフキの株をもらってきて、それを庭に植えたのが始まりだ。それを根付かせ、昨年はついに芽、つまりフキノトウが出るまでになったのだが、それを放置して花を咲かせ、種子の散布と株の広がりに期待して本年に至ったのである。

4つあるから、一つ二つは採集しようかと思ったが、まだまだ出る可能性があるので、しばらく様子を見ることにした。そのうち天ぷらの準備をしてから採集しよう。

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以前の家でも庭いっぱいにフキを増やし、フキもフキノトウも収穫できたし、小人さんがいるような世界観を作っていた(^^;)のだが、今の家ではフキがなかったので、あえて移植したのである。フキノトウが庭で取れるなんて、なんて田舎なん、、、自然にあふれた住まいだろう。ビバ、奈良。ビバ、生駒。

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以前の家。

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