『ばけばけ』のヘブン視点
朝ドラ『ばけばけ』が本日最終回。さほど夢中になることなく、されど途切れることもなく、寝起きの朝の行事のように見続けた。
実は、私が心を惹かれたのは主人公のトキではなく、ヘブン、つまり雨清水八雲、小泉八雲のモデルの方だ。決して恵まれた人生を送っていなかった外国人が、明治の異国日本を訪れて教師&文筆家として生きていく姿、その生きざまを惹かれるものがあった。
日本人からすれば高給取りだが、必ずしも安定した身分ではなく、職を失えばおろおろし、本を書けずに苦悶する。また異人の奥さんを迎えて国籍も変えたものの、自分はどこに根付くべきか、根付いてもいいのかと迷う。それでいて奥さんに連なる大家族を養わなくてはならない。そして最初の本はベストセラーになったものの、その後は鳴かず飛ばず……。なんとなく、我が身に置き換える(^^;)。
最後に執筆した『KWAIDAN』も、出版当初の評価は低かった……。だが、こんな字幕が出る。
死後かあ。死後にベストセラーになり、小泉八雲の評価も高まったのだなあ。そして日本でも作家としてだげでなく、日本の庶民に沈殿していた民話をすくい上げたことは民俗学的にも価値が高いとされる。
ヘブン、いやモデルのハーンは、きっと現代社会なら落ちこぼれ扱いされそうなエキセントリックな性格だろうが、それが明治の日本社会だからこそ馴染んだのかもしれない。
私も、きっと……いや、死後でない方がいいけど(⌒ー⌒)。万人に受け入れられるベストセラーは望まないし、むしろその手の作品は苦手なのだが、人々の記憶に爪痕を残したいと思っている。
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