無料ブログはココログ

森と林業と動物の本

« なんで、こんなマグカップで… | トップページ | お米価格形成の不思議な循環 »

2026/03/03

スギ林1ヘクタールが生産する花粉量

毎度おなじみの花粉症の季節。

朝日新聞にこんな記事が出た。1面をぶち抜くデータ・ジャーナリズムだそう。

20260303-1157531

読めないだろう。読まないでいい(^^;)。まあ、さほど新しいことは書いていない。花粉が飛散する予想分布図と、対策といえば無花粉スギ植林の馬鹿の一つ覚え。もう少し頭ひねれよ。

しかし、データと言うなら、もっと出してほしい数値がある。分布なんて気象庁もやっていることだが、そもそもスギの生産する花粉の量はいくらなのか。その点を調べていると、『森と花粉のはなし』(齋藤秀樹著)によいデータが載っていた。

それによると、オモテスギは平均40兆粒/ha。ただ豊凶の差が大きく、ときに1000倍の違いが出ることもあるという。
ウラスギは、平均的に少なく、オモテスギの4分の1くらい。
ついでにヒノキは、16兆粒/ha。

それを重さにすると、1ヘクタールのスギ林で多い年には1000キログラムになる。ときに1・5トンを超える年もあったそうである。ちなみに花殻も同じぐらい生産する。すると2トン以上か。
多いように聞こえるが、桜と変わらないとかシイはスギより多いとか、多種多様な樹木の花粉はとてつもなく多くの花粉を生産しているのだ。

こうした数値を並べると、すごい量だが、そのうちどれぐらいがどこまで飛んで行くか、が重要だろう。ある程度は林内に留まるというか、そのまま地表に落ちるのは何割か。花粉だけでなく花殻も花粉症の元だった記憶があるが、

519cxvg1ql_sl1000_

スギはクローン挿し木苗をつかうと老齢化して、花粉量が増えるという。やはり実生苗を植林した方がよいのではないか。

« なんで、こんなマグカップで… | トップページ | お米価格形成の不思議な循環 »

森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« なんで、こんなマグカップで… | トップページ | お米価格形成の不思議な循環 »

April 2026
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

森と筆者の関連リンク先

  • Yahoo!ニュース エキスパート
    Yahoo!ニュースに執筆した記事一覧。テーマは森林、林業、野生動物……自然科学に第一次産業など。速報性や時事性より、長く読まれることを期待している。
  • Wedge ONLINE執筆記事
    WedgeおよびWedge on lineに執筆した記事一覧。扱うテーマはYahoo!ニュースより幅広く、森林、林業、野生動物、地域おこし……なんだ、変わらんか。
  • 林業ニュース
    日々、森林・林業関係のニュースがずらり。
  • 森林ジャーナリストの裏ブログ
    本ブログの前身。裏ブログとして、どーでもよい話題が満載(^o^)
  • 森林ジャーナリストの仕事館
    田中淳夫の公式ホームページ。著作紹介のほか、エッセイ、日記、幻の記事、著作も掲載。