偏愛博物館の『木組み博物館』
BSテレビでは、ときに掘り出し物のような番組を見つける。あまり宣伝もしていないので、新聞の番組表を頼りにタイトルだけで目利きしなければならない。
昨年末に見つけたのがBS-TBSの「偏愛博物館」。個人的な思いから作ってしまった私設ミュージアムを伊集院光が訪ねる番組で、これが傑作ぞろいなのだ。
ただ放映日がまったく落ち着かず、深夜かと思えば夕刻だったり、曜日も間隔もバラバラ。相当必死で探さねばならない。幾度か気づかず見落としたが、幸い再放送も多いので、ほぼ網羅している。
最新回は、4月3日11時からあった「木組み博物館」だった。
そう、伝統的な日本の建築技法である木組みを紹介する博物館なのだ。木継ぎや仕口など釘を使わず木材をつなぐ技法である。
なんでも、木組みの種類は4000種くらいあって、今も更新されているという。過去の伝統だけでなく、現在の大工が発明し続けているそうだ。それらの見本がズラリと並ぶ……いやあ、魅せられます。入館者の3~4割は外国人で、大工が多いというのも納得する。これぞ、クールジャパンの実力だ。
展示だけでなく、実際に体験もできるし、講座も開いているらしい。開館は週三日。
思ったのが、何も古い技術と思わず、現代でも応用が効くのではないか……ということだ。そもそも大口径・長大材が枯渇した現代、接着剤で張り付ける集成材などではなく、木組みを利用すれば小径木や端材の大規模化が図れる。接着剤で固めたエンジニアウッドは、木質の持つ個性や柔軟性を殺してしまう。木組みならば無垢に近い木材の特性が活かせるだろう。
木組みづくりも、大工の個人的腕前に頼るだけでなく、今の時代なら機械化することだって不可能でもあるまい。
場所は東京は早稲田の穴八幡宮の近くだ。いつか行ってみたい。木造建築の過去ではなく、未来を考えるのによさそうだ。
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