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森と林業と動物の本

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2026年5月

2026/05/31

スイスと吉野の森と木材の価値

こんな本を寄贈された。

Book-1

「見てるだけで心躍る関西のモデルハウス」(吉野の杜 木の家ネットワーク)

本というよりカタログかもしれないが……昨年は『住宅建築』誌の別冊として出ている。関西のモデルハウスとあるが、発行元にあるように、吉野材による家である。

読み物ページをパラパラと読むと、知り合いがいっぱい出ている(^o^)。

中でも冒頭の対談記事。

Book-2

吉野の製材所の阪口さんと、山守の下西さん。阪口さんは、この本の発行人でもあるのだが……その記事で面白く感じたところがある。

Book-3

吉野に来たスイス人フォレスター(見習い)との話として、スイス(ヨーロッパ)では、生態系を重視していて、毒蛇が出ても、害虫が出ても駆除しないとか。
一方で、木材の価格は樹種で決まる。吉野のように1本1本、木目や節などを見て決めることはしない。

前者は想像したとおりだが、後者の木材の価格の決め方も、言われてみれば……と気づいた。だが、本当に欧米人は木目などを重視しないのか。

先日お会いした人は、吉野材のヨーロッパへの輸出に取り組んでいるというのだ。先日もヨーロッパ各国を回って営業し、向こうから吉野の視察が絶えないという。スイス人もよく来るそうだ。

生態系は、細かく環境の差があることで成り立つものだ。生態系に関心の高いヨーロッパ人は、1本1本の木目の違いにも潜在的に関心を持たせることができるのではないか。

もしかして、1本1本価値が違うことを売り物にできるのではないか。プレミア感はヨーロッパ人は好きそうに思う。その点を掘り起こせば、海外輸出に弾みがつくのではないか。

生態系にはあまり関心を持たない日本人(^^;)だが、木目にはこだわりを持つ。その点をもっと活かせるのではないか。逆に木目にこだわるのなら、生態系にもこだわれよ、とも思うが……。微妙な環境の差が樹木の生長に影響を与え、それが木質に、木目に反映されるのだから。

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吉野杉輸出の営業アイテム。木目の美しさ、違いを説明する(ICHI株式会社提供)。

2026/05/30

想像と創造~「豊臣兄弟!」に寄せて

NHK大河ドラマの『豊臣兄弟』、奈良県ではやたら盛り上がっている。秀長が大和郡山を中心として大和国を支配していたからだ。ただ、それは晩年の5年ほどにすぎないのだが……果たして、どれほどドラマに描かれるか。

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私は原作に当たる堺屋太一の『豊臣秀長』を随分昔に読んでいるが、その時の感想を思い出した。「これ、秀吉の物語だ……」。

そう、この小説に出てくるのは秀吉が中心なのだ。さまざまな秀吉を巡る出来事の際に秀長が横にいた、という作りなのである。

ようするに秀長の逸話が少なすぎるから秀長そのものの物語を書けなかったのだろう。仕方ないので秀吉の逸話に、実は秀長も関わっていたのだよ、的な書き方しかできなかったようだ。

堺屋氏はわりと史実に基づこうとしたのだろう。ノンフィクションに近い。あの頃から30年以上経って、新たな歴史的資料も見つかっているかもしれないが、それでも少なく、単体の物語にしづらい。「豊臣兄弟!」は全然史実に頓着なく、勝手に物語を作り上げているが。

小説やドラマはフィクションだから、わからない点も、想像で書ける。ストーリーを創造してしまえる。むしろ、創造部分に小説の価値がある。

だがノンフィンクションとなると、そうはいかない。論文ほど厳密ではないものの、想像してもそれが想像であることを明記する必要がある。創造してしまってはいけない。ある程度、裏付けになる資料や証言、条件証拠などがあることを前提に「~こうではなかったか」と記す。

それがノンフィクションの辛いところであり、宿命であり、醍醐味でもある。創造で物語を大きく羽ばたかせてワクワク感を持たせることはできないが、理詰めで納得感を持たせようとするのである。その分、地味になるが、それでも読ませるにはどうしたらよいか頭を絞る……。

何が言いたい? いや、私がノンフィクションの世界に迷い込んで、日々逡巡していることを記したかっただけ(^^;)。

現在「土倉龍次郎伝」を記しているわけだが、ある意味、秀長に通じるところがある。父庄三郎の陰になってしまったのか、資料が少ない。いっそ彼の人生を創造してしまいたいが、ぐっと抑えて、台湾領有初期と日本の花卉産業の黎明期を探って彼の足跡を拾いだす。そこから浮かび上がる壮大な人生を描きたい。

そんな呻吟苦吟していることを知った上で、出版してくれるところないかなあ。

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前列に座るのが龍次郎と政子や糸、小糸、末子? の妹たち。そして背後が庄三郎ではないかと思う。晩年だ。場所はわからないが東京だと思われる。庄三郎と龍次郎がともに写っている写真を探したら、これが見つかった。

2026/05/29

学校林を稼ごう!

奈良の高校の学校林が記事になっていた。

生きた教材「学校林」を次世代につなげ 奈良・山辺高で70年前のヒノキ林を生徒らが整備

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山辺高校は、約1・4ヘクタールの学校林を所有しているそうだ。この高校は、今は奈良市になった都祁村と山添村(分校)がある。

学校林に林業機械の大型重機が入り、地元森林組合の担当者が重機を操り全長20メートル以上に育ったヒノキを切り倒す。そして直径30~60センチの丸太を長さ約3メートル間隔に切り分けていく。作業に立ち会った同校農業探究科と自立支援農業科の生徒たちからは「すごい迫力」と声が上がった。

同校では課題研究の場として活用しようと、令和4年から教諭らが中心となって下草の刈り取りなどを始め、昨年度から公益社団法人国土緑化推進機構」の補助金を得て本格的な間伐などの整備を進めている。

この記述では、作業を生徒がするのではなく、見学したようだ。もちろん、伐採を素人ができるわけではないのは重々承知だが。

なぜ興味を持ったかというと、私も高校生の頃に学校林で作業をしたことがあるからである。まあ、かなり形骸化していたが、とりあえず草刈りとか切り捨て間伐をやった記憶がある。ただ学校林の説明をしてくれなかったので、作業の意味はわかっていなかった。その母校も、今はなくなった(閉校して、他校と合併し新高校が設立された)……。

全国に学校林は多くあったのだが、ほとんど消えたか、放置されているのだろう。それでも、最近は環境教育の現場として活用が模索されている。今回のケースは、それに加えて林業の振興……その前の林業の周知が目的としてあるのだろう。

Photo_20260529115701林業実習のイメージ

ただ、学校林の成立を振り返ると、山林の所有は金になるからだった。明治時代に学制が敷かれて各地に小学校の設立が命じられたが、国はほとんど金を出さなかった。自治体だってたいして出さない。結局、地元の名士、有志らが金を出し合ったのだ。それでも足りない分を穴埋めするため、当時の村落共有林を学校に寄付することになった。山林を所有して、金を稼ぎなさい、というわけだ。

実際、学校林から木材などを出荷することで学校運営費を稼いだという。作業は、生徒というよりその保護者と教師たちがやった。農林業に従事している人が多かったから、保護者でもプロが多かったのだろう。

それは戦後も続いたが、徐々に材価が下がって利益も出せないし、保護者なども作業ができなくなってきた。そして放置されたわけだ。

それが21世紀に入ったころから見直されて、今度は環境教育の場にしようということになったのだろう。

せっかくの山林、ぜひ有効に使ってほしい。学校が所有して自由に使えるというのはかなり有利だと思う。林業体験や環境教育もよいが、それだけではつまらない。アイデア次第で相当面白いことができるように思う。
アスレチック的なテーマパークみたいにするとか、ポケモンみたいな宝探しを主催するとか。いっそキャンプ場を経営する(笑)。もちろん生物・生態系の研究の場にもなるし、生徒数が減る中で募集のアピールポイントになる。

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(十津川村の「空中の村」)

もっと知恵を絞ってよ。

2026/05/28

「街路樹」なんかいらない

最近、街路樹がどんどん伐られているというニュースが目立つ。

消える木陰、世界と逆行 日本の街路樹50万本減、庭木も相続で伐採

街中の木陰が縮小している。東京23区では9年間で東京ドーム256個分が消えた。国内の街路樹はピークから50万本減り、枝葉が広がらない品種に植え替えが進む。気候変動で夏の暑さが厳しくなるなか、海外の大都市は気温上昇を抑える木陰の拡大に取り組む。日本も街づくりを見直す転機を迎えている。

50万本減、世界と逆行……なんてタイトルに付けられたら、みんな反応する。

……だが、本当に街路樹は必要か。巷間言われている街路樹の効果とはいかなるものか。いや、そもそも樹木側として街路樹の植えられている環境は望ましいものか。

私は、ほとんどの街路樹(ほぼ高さ3メートル程度だろう)はたいして日陰をつくらないと思う。生物多様性にも影響は少なく、緑を見て楽しむ人の情操面でも、か細い木の並木よりも、まとまった面としての緑地を見てほしい。

なかには高さ5メートル以上に生長して道路を覆っているものもあるが、それはそれで問題が発生する。道路と言っても歩行者専用の場所だったり、公園に近かったりして、「街路」なのかどうか。むしろ緑地なのではないか。

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これは大阪・中之島。この界隈全体が公園である。
これほど幅が広く、車も入ってこないのならよいが。それでも樹木そのものは狭苦しいところに植えられている。

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わりと好きな台湾の街路樹の風景。広い歩道に2列になっている。その繁り方も絵になる。

だが、多くの街路樹を取り巻く環境はいかなるものか。

伐採されるというが、自治体が好きで伐るより、問題を指摘されるから伐る。そもそも伐採するのは市民からの声がある。大木化して枝葉が邪魔、腐って倒れそう、落葉が汚い・滑る……実際、伐られるのは、たいてい問題木だろう。

樹木の生育環境としても劣悪な所が多い。根が広がれず危ない上に可哀相で、しかも樹冠も伐られてしまう。無理に植えるよりも、まとまった緑地をつくる方がよいと思う。

たとえば1辺5メートルの緑地を10配置する方が、だらだら小さな植樹枡に植えた街路樹を1キロつくるより環境的によいのではないか。

植樹枡の広さに合わせて、樹木の高さ規制をすべきではないか。幅1メートルのスペースに植えるのは高さ2メートル以下とか。

本来の街路樹のスペースは、幅5メートルくらいはほしい。根を広げ、幹の根元にも灌木や草が繁る空間だ。一種類だけを植えるのもよろしくない。街路だけ植えるより、まとまった緑地をつくって面で植えた方が気温緩和効果もあるのではないか。

2026/05/27

庭で感じる異変

庭の池の金魚が次々と浮いている。藻が発生したせいだろうか……。

どうすりゃいいのかAIに聞いたら、水温の上がりすぎでしょう、と出た。今どき、AIに頼っていいの?と主な胃でもないが、とりあえず池の半分にスダレをかけて日光が照りつけないようにしてみる。それと水草が生長すれば、池の水の栄養分が減って、多少は藻の発生を抑えるなのではないか、と期待しておく。

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庭の一角で家庭菜園的に植えたパプリカの苗。背丈が全然伸びないうちに花が咲き、稔りだした。早すぎ。

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なんとなく、庭の様子が例年とは違う。もともと放置しがちな庭だが、昨年まではちゃんと作物も金魚も育っていたのに……。
柑橘類の花もドッと咲いたかと思えば、さっと散ったし。
雑草の種類も昨年とは全然違う種が生えてくる。今年は、なぜかカラスノエンドウが大発生した。
チューリップの球根を植えたのに、花が咲かないまま枯れるのはなぜ? 昨年は放置した所からもどんどん咲いたのに。

今年は異変が次々に起こる。理由はわからない。すべてを温暖化のせいにできたら楽なのだが……。

このフキの葉の上にヘンな葉が伸びてきたのは……。

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これはミョウガの葉がフキの葉の裏から伸びて、たまたま虫食い穴から表に出たらしい(^^;)。異変じゃないわ。

 

2026/05/26

改めて『編成王川島』にクレーン船

4月20日にNHKの番組『編成王川島』にクレーン船登場!でクレーン船を取り上げることを告知したが……。

実はこの日、大地震があったために、放映は中止されていた。私もこの日は出かけていたので直に確認していないのだが、NHKoneにも記載がないので配信で見られなかった。

それが昨夜、いきなり放送されていた。たまたまテレビを付けっぱなしだったため、目にすることができたのである。

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ちゃんと、今は配信もしている。1週間かな。
Season2 (3)巨大クレーン船で暮らすレアコミュニティーに仲間入り!?

番組内容は見てもらえばよいのだが、私も経験したことが、ここで再現されている(笑)。乗り込んだのは「駿河」だが、会社は同じ深田サルベージ。その内容は、『クレーン船解体新書』で確認してほしい。

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ちょうど1年前、私はルポを担当したので、日帰りで乗り込んだのだが、なかなか船員のコミュニティに入るのは大変だ。だから番組内で話しかけるのに苦労している雰囲気はわかる。

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私自身はコミュに入りたかったのではなく、あくまで取材なのだが、仕事中は話しかけないように、と最初に言われていた (゚o゚;) から、「じゃあ、どうして取材すりゃいいんだ!」状態だったのである。しかも食事は、船の食堂では取れなかった。甲板で菓子パンをかじっていただけだ。

結果的には、そこそこ話しかけて話を聞いた(⌒ー⌒)。みんな、応えてくれたし決して冷たくないよ。取材には協力的で、面白がっている面もある。番組のように陰険な雰囲気にはなっていない。ときに雑談もした。とはいえ、知らない世界に触れるのは緊張と場違い感があって苦労する。

逆に今だから面白かったと言える面もある。クレーン船という異世界をNHKの番組より先に知っているという優越感もある(笑)。ホント、知っている人が少ない裏の業界だ。基本は繊細な作業を伴うガテン系の現場なのである。

『解体新書』も、そんなつもりで読めば、異世界転生モノになるよ。そういう意味では林業の働き方を写真と図説で示す本もありかも。同じく異世界シリーズは可能ではないか。……この実験番組に、次は林業現場というレアコミュニティーに誰か送り込んでほしい。

 

2026/05/25

すき間バイトで林業?

こんなテレビ宮崎発のニュース。

林業の人手不足解消へ すき間バイトのタイミーがマッチング説明会

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すき間バイトで林業 (@_@) 謎だ。

初心者でも林業に関われるようアルバイトのマッチングについて説明会が開かれました。
説明会は、宮崎県美郷町で林業を行う「HUTTE」とアルバイトのプラットフォーム最大手「タイミー」が連携して開き、県職員や林業従事者など約20人が参加しました。
林業は伐採など危険な作業や植林など法規制のある作業があり働き手が集まらず、造林が進まない現状があります。
説明会では、初心者でもできる運搬作業などのアルバイトの募集が提案されました。
正社員での就業につなげたいという狙いもあります。

初心者でもできる運搬作業って、何だろう。軽トラなどで作業道を走って資材の運搬? それとも植林用の苗など荷を背負って山の現場まで登るとか。植林そのものも含むかもしれないし、下草刈りもできるか。しかし、作業道を馴れない人が車で走るのは怖いし、刈り払い機も使えるのか。手鎌でやるかな。

山の現場だとタイミーだからと言っても1日1時間2時間というわけにはいかないだろう。ガッツリ丸1日か。体力勝負でもある。

もしかして、宮崎県民はみんな林業を経験したことがあって、たいてい経験者だから大丈夫だとか(偏見^^;)。

人手不足の時代、現場が変わらなくてはならない。従来通りでは人が来ないし、仮に待遇をよくしても集まらない。外国人も敬遠する。まずは仕事内容の見直しからだろう。

2026/05/24

木材技術開発は……パネル化?

林野庁の、こんな報告を見ている。

木材の技術開発 ~ この10年の振り返りと今後の展望 ~

なかなか面白い。一生懸命、木材、それも国産材の利用拡大をめざして、それに使えるような木質建材を研究している。やはり目立つのはCLTなわけだが。

私が目を止めたのは、こちら。

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内装材として、無垢フローリングに複合フローリング、そしてDLTが紹介されている。私は、この中でDLTが好きなのよ(^o^)。

DLT、ようするに木ダボ、つまり木の栓で板をつないだパネルだ。CLTが接着剤で張り合わせるのと違って、木ダボだから小規模な工場で作れる。またダボを抜いて再び板に戻すことも可能になる。少なくても接着剤を使わないからチップにしても大丈夫。ま、CLTほどの強度はないという不安はあるが、内装に使うなら問題なし。

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そして次に、大スパン用部材。

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こちらにはNLTが登場する。板(ツーバイフォー材)を釘で止めた建材だ。

接着剤でなく釘を使うことをどう評価するか。まず小さな工場で生産可能になる。でも分厚い横架材になるのだから、大断面集成材と比較すべきか。

ここで開発している技術に関しては、サイトを見てもらうとして、私が感じたのは、木材の用途、そして使いやすさを考えると、集成してパネル化するのが一つの方向性になるのではないかな、ということだ。

CLT、DLT、NLTいずれも板のくっつけ方による違いだが、大きく面材にすることで木材の用途が増えると見ているのかもしれない。

思えば、不燃材なんて木材の否定だ、と思っているし(笑)、強度を求めるなら鉄筋を通せと思う。木材には、そうでない、そうした機能を付加するのではなく、木材ならではの特徴を活かしてもらいたい。

これは私の個人的意見であるが、さて、木質建材の向かう方向はどちらだろう。

2026/05/23

若竹を伐る

タケノコ堀りを終えた5月の連休から久しぶりにまたタナカ山林を訪れる。

今回は、若竹切り。タケノコをいくら掘ってもまた出てくるだろうが、もうタケノコは食べきれない……となると、放置する。しかし、後から出たタケノコが生長して竹になると、どんどん山が竹林化してしまう。

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こんな風に伸びている若竹を10本以上発見した。そこで、ナタでどんどん伐る。若竹は軟らかいので、一撃で倒せる。今伐らないと、硬くなってからだと伐るのは難儀するのだから。

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まだ皮をかぶっている棹を伐って倒すのだ。いや、叩くと、上部がポキリと折れることもある。タケノコより柔らかい。

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たまには道に倒してしまうこともある(^^;)。でも、刃物使わなくてもわりと簡単に折れるし、重くもないので、片づけはわりと簡単。

なぜ、今伐るのか。もっとタケノコ堀りをしておけばよかったのに、と思うかもしれない。ただタケノコとして掘るのは、タケノコを食べようと思うからであって、何十本も掘って、家の冷蔵庫が満杯となると、もう堀り捨てになる。それにタケノコを掘ると、それが刺激となって竹の地下茎はまた新たなタケノコを育てるらしい。つまりこ徒労になりかねない。

それよりも若竹に伸びるまで放置すると、竹の地下茎はタケノコを伸ばすためエネルギーをかなり消耗しているはずだ。竹全体の力を削がないと、忍び寄る竹の対策にならない。

そこで若竹まで伸びてから伐ると、もう次のタケノコを伸ばす力がなくなるのだ。そうすると雑木林で竹が急成長しにくくなるだろう……という作戦なのである。

これで来年のタケノコは減るだろうか……とそちらも心配するが。

 

 

2026/05/22

キハダ、アジサイ……の挿し木癖

先日、キハダを伐採せざるを得なくなったが、枝に葉の蕾があったので挿し木したと記した。

庭のそこかしこ、10本近く。

キハダ伐採。さて枝をどうする?

2週間経って、よく見ると……。

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(周辺も緑だが)キハダの葉が開いて伸びていた。

まだ根付いたかどうかわからないが、少なくても水を吸い上げて当面は生きて生長してるっぽい。

1本でも根付けばいいと思っていたのだが、今のところ全部生きている(゚д゚)。全部育っては困る。木々の間に植えているだけに、ほかの木を圧迫しても困るが、庭中がキハダ林になってしまう。どこまで育つか。

実は、アジサイも伸びすぎた枝というか茎を剪定すると、すぐほかの場所に植えたくなる。それがどんどん増える。最初は庭に5株くらいたったのが、今や10株ぐらいになったのではないか。こちらも枯れるものは枯れているのだが……。

挿し木する癖は、せっかく生きている枝を切り落としたのだから、なんとか生き長らえてほしいという願望だろうか。でも、全部生き残ってしまうと困る(^^;)。なかなかのジレンマだ。

2026/05/21

備蓄品には何がある

我が家にある非常食。

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5月の連休中に帰省した娘のお土産(^^;)。勤めている会社では災害時に備えて食料品を備蓄しているが、そろそろ賞味期限が近づいて来ると社員に払い下げ?されるそうで、その一部を私におすそ分けがあったのである。いくつか食べてみたが、まずまず美味しく食べられた。

会社が備蓄しているというのは有り難い話である。

高市内閣は、「日本は石油備蓄がたっぷりあるから、節約しないぞ」と啖呵を切り、足りないと言われたら「全体としては足りている」を繰り返す。全体ってなんだ? 林野庁も、「全体としては、日本の森林は飽和状態である」を連発するが。「全体としての備蓄」はたっぷりあっても、各所用途別に行き渡るものではないのだ。

そこで、日本の備蓄品を確認してみた。

まず昨年騒がれたに、現在騒ぐ石油LNGLPガスも一応備蓄している。さらにレアメタルも意外としていた。
また新型コロナ禍で問題になった医療用マスクにフェイスシールド。ゴム手袋なども備蓄しているらしい。これは現在の石油危機にも有効だ。さらに抗ウイルス薬、災害用の簡易トイレ、段ボールベッドや簡易ベッド、パーティション、キッチン資機材、入浴用の資機材……。なお、海外支援用と思われるテントや給水容器、ビニールシートなども。難民キャンプなどに欠かせないからだ。

意外なところで言えば、も備蓄している。食用塩はもちろん工業塩はかなり重要だからね。

だが建築資材は見当たらない。仮設住宅も備蓄と言えるほどないが、あっても木造仮設住宅ではない。
木材の備蓄という発想はないか。森林の立木は備蓄という考え方もあるが、実際は伐採搬出、製材、乾燥まで考えると、半年以上のタイムラグが発生するから、緊急時に間に合わない。それがウッドショックにつながった。

ちょうど、イラン戦争の影響で、木造住宅の梁や柱用の国産製材品が値上がりし始めた。輸入材の輸送コストの上昇も関係あるのだろう。それで国産材に向かうのだろうが、集成材にしようとすれば接着剤価格も影響するから、いよいよ「目詰まり」を起こす。

木材をどのように備蓄するのか、考えてみてもよいのではないか。少なくてもサプライチェーンの回転早くして、荒製材品を林内に備蓄して、天然乾燥させておけば、危急時に素早く出せる。腐朽を防ぐ手間は考えねばならないが……。

ちなみに我が家では、たいていのものは多めに買っておりローリング備蓄している。食べるだけなら1週間や2週間は持つと豪語したい。水も10リットル以上貯めている。災害時には庭に焚き火コンロを設置する覚悟である。

社会が複雑化し、さまざまな要素が絡み合っている現代、一品二品をシンボリックに備蓄しても周辺商品がなくなると用をなさなくなる。とはいえ、すべて政府の備蓄に頼るのは愚の骨頂だろう。備蓄は各人の覚悟である。

 

2026/05/20

【速報】我が家に珍獣!

びっくりだ。庭に珍獣が現れた。クマ? そうだ、クマだ!

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これ、アナグマだ。我が家に現れたことも驚きだが、そもそも生駒にアナグマが生息しているという報告例はない。正確に言えば、アナグマが生息してもおかしくはなく、多少の「見た」という目撃はネットにあるようだが、確認されていなかった。生駒山に生息する哺乳類としては認められていないのだ。

だが、ここまで確実な写真を撮れたのだから、もはや間違いない。

しかし、庭に何かうごめいていると気づいて除きに行ったのに逃げない。もそもそ動いている。アナグマの習性はたしかに敏捷ではないのだが……。私は、これまで大台ヶ原など相当な山奥でしか見ていない。それだけに庭にいるなんて……。

結局、もそもそと逃げて行ったが、人里に野生動物がこうも簡単に姿を現すなんて。

これまで庭の自然を日々観察していて、何か奇妙な異変を感じていたのだが、まさか、こんな動物が。。。

クマやシカ、イノシシが人里に出てきたと騒ぐ前に、もっとおおきな異変が起きているのではないか。

2026/05/19

現代ビジネスに「ゴルフ場……」記事を書いた裏事情

現代ビジネスに『「ゴルフ場=自然破壊」と思い込んでしまっている人へ…相次ぐ閉鎖で進む「跡地メガソーラー化」と「里山崩壊」の知られざる現実』を執筆しました。

この記事、依頼があったのは、拙ブログ記事を読んだからだという。

そういや4月21日にゴルフ場に触れた記事を書いていた。ただテーマはルネサンスより前に宗教改革が必要だ」である。つまり業界の構造改革以前に意識改革がないと、建て直しも再編もできない……という文脈であった。

それでも依頼があると、それなりに考える私。ゴルフ場業界とは、ここ数年関わっていないが、講演にも読んでいただき、ゴルフコースの芝生の上で語ったこともある(^^;)。気になる世界ではあるのだ。

それで改めて調べると、約20年前から500近くもコースが減っていた。そこまで行き着いていたか……。

その後、悩んで書き直しを繰り返して、紆余曲折を経て、結局はゴルフ業界のルネサンスや宗教改革ではなく、里山環境をメインに触れることにした。

ゴルフ場の記事で、Jクレジット自然共生サイトに触れるのは珍しいのではないか。自然破壊だと唱えるのは時代後れなのだ。

林業界では、Jクレジットの扱いも気候変動対策ではなくて、金になるかならないかだろう。自然共生サイトの認定を取っている山林、林業家も何件あるか。もう少し奮起しないと、宗教改革にもならない。

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記事でも触れた、栃木のロペ倶楽部。自然共生サイトの認定を受けている。環境と経営は両立できるのだよ。

 

2026/05/18

「解像度を上げる」

以前、某氏とメッセージ交換した際、私は「林業性悪説に染まってしまいました」と記した。
その返信には「ジャーナリストの仕事は、解像度が上がりすぎて、希望が持てなくなることはあります」と返ってきた。実は某氏も、元ジャーナリストなのである。そして、今は林業の周縁部にいる。

この「解像度が上がり」とは何を意味するか。いろいろ情報を知りすぎて通常見えない点まで見えてくる、というくらいの解釈でよいかと思うが、では情報が多ければよいのか。「解像度」という言葉は、それから気にしている。

情報を多く知れば解像度が上がるというものではないと思うのだ。その情報から導き出される結論をいかに紡ぎだすか。単に情報をツギハギしただけでは「解像度」は上がらないのではないか。ようは手元にある情報に、おかしな穴、矛盾、バグがないか。整合性をいかにとった結論を導き出せるか。そこまで到達してはじめて「解像度が上がった」と言った方かよいと思う。

たとえば今では、スマホで撮った写真に余計なものが映り込んだ場合、AIで部分的に消して、そこに周辺から類推しておかしくない映像を当てはめることができる。この場合、周辺の情報から消した部分に違和感のない別の映像で埋めている。これは解像度を上げたことになるか?

見た目は、おそらく違和感なく埋めることができる。それが優秀なAIだ。しかし、現実との乖離はないか。

先日、NHKBSで『有罪、とAIは告げた』というドラマを見た。裁判所にAIの導入実験が行われ、「参考意見」として判決文まで書いてくれるのである。抱える裁判の数が膨大な裁判官にとっては大助かりである。そしてある事件で使用してみると「有罪」と出た。おそらく人間の裁判官も、与えられた情報から類推すると有罪と判断するはずだ。
だが、ドラマでは最後に別の真実が暴かれる。

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果たして、有罪としたのはAIが悪いのか。人間も同じぐらい間違うのではないか。それを解像度が低いと言ってよいのか。

実は、私は裁判にAIを導入することに賛成である。個人の判断よりマシだろう、という気持ちからだ。現在の裁判は裁判官の属性や個性に寄り添いすぎ、という思いが強いから。だって、同じ事件でも裁判官によって判決が変わることは、現実だからだ。判決は誰が担当しても同等であるべきだ。しかし……。
このドラマでも、もし過去の莫大なデータを全部読み込ませれば、有罪でない可能性も導き出したのではないか。

情報は量も必要だが、分析力の方が重要だ。むしろ情報が十分でなくても分析・解像度が高ければ、少ない手がかりから正確な類推をできるはずだ。私がジャーナリズムの「現場主義」に疑問を持っているのも、現場でいくら情報を集めても分析力「解像度」が低ければ……。

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これ、背景に電柱やら家屋やらいっぱい写っていたが、AIで消して「のどかな蓮畑」にした。違和感ない。というか、こちらの方が自然な風景。

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クマ……の出番

庭の柑橘類が花が開きだした。と同時にハチがかまびすしい。ほかしじみシジミチョウも見かけたし、何かと花の周りには虫が飛んでいる。ハチの種類はよくわからない。ミツバチもいるだろうが、今日よく見かけるのは黒くて丸くてデカい。クマバチだと思うが、マルハナバチかもしれない。東日本ではツキノワグマやヒグマの出没で騒がれているが、拙宅の庭は、クマバチでよかった(^^;)。

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当然ながら、花の蜜目当てに寄ってくるわけだが、植物側としては蜜で呼び寄せて花粉を運ばせようという魂胆。
ハチたちは送粉昆虫である。花粉を運んで受粉することで植物の進化を早めたと言われる。

ハチが飛び交うのは若干怖いが、蜜目当ての時は興奮しているから、人を刺すことはあまりないという。そもそも退治したり追い払ったりする必要はない。受粉してもらわないとミカンが実らないから。飛び交うのは大歓迎である。

クマ(バチ)よ、頑張れ。

2026/05/16

「フランダースの犬」を見た

たまたまテレビの番組表を見ていたら、「フランダースの犬」を放映していることに気づいた。JcomBSだ。 (この局は、以前はBS松竹東急だったが、ケーブルテレビ会社に買収されたようだ。)

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今のところ毎日2本。なおHPをよると、ほかに「母をたずねて三千里」や「あらいぐまラスカル」も放映しているらしい。以前は「アルプスの少女ハイジ」も放映していたとは。

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それにしてもフランダースの犬。なつかしい。アニメ版は、同時代に見たかどうか記憶が定かではないのだが、少なくても原作は小学生の頃に読んでいる。泣ける。
放送はまだ初めの方なので、ノホホンとした雰囲気。今後、画家をめざすも悲劇が起きるはずだが……そして最終回は今も伝説となっている。

これは「カルピスこども劇場」(元はカルピスまんが劇場)の一作。カルピス1社提供枠であった。

そして当時のカルピス社長が土倉冨士雄だ。いうまでもなく、土倉龍次郎の長男であり、土倉庄三郎の孫である。Wikipediaには、以下のように記されている。

ムーミン・アルプスの少女ハイジ他カルピスがスポンサーであったフジテレビ系列のカルピスこども劇場シリーズには、土倉自ら積極的に関わりフランダースの犬では全話の脚本をチェックしただけではなく、最終回のシーンでは自ら具体的な演出や使用音楽の指示を出す[5]などしていた

この点については私も取材しているのだが、脚本をチェックしたことはないそうである。ただ広告代理店が気を利かせて事前に持ち込んでいたとのこと。

最終回は、原作ではネロとパトラッシュが死ぬことがわかっていたので、全国から助命嘆願が寄せられた。それで困って制作側からも改変するかどうか相談された。しかし冨士雄は、ナレーションで「天に召される」のは悲しみではないと示すことを提案し、その場で原案文を書いたら、そのまま採用された、という成り行きだったそうだ。

正確なナレーションを確認すると、以下のようだった。探すとネットで見られる。最近は便利だ。

「パトラッシュ、疲れたろう。ぼくも疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ...パトラッシュ......。
ネロとパトラッシュは、おじいさんとお母さんのいる遠いお国へ行きました。もうこれからは、寒いことも、悲しいことも、おなかのすくこともなく、みんないっしょにいつまでも楽しく暮らすことでしょう

冨士雄はクリスチャンだった。キリスト教的な天国を描いたのだろう。龍次郎が、晩年に福音派のクリスチャンとなり、子どもたちも教会に通っていたようである。

ちなみに、このアニメがヨーロッパ各国で放映される際は改変されて、最後に死ぬことは示されなかったという。

2026/05/15

木橋の腐朽

近隣の矢田丘陵の尾根部分に伸びる遊歩道がある。ふらふらと歩いて運動と気分転換によいのだが、その一角にある池には水辺に木橋が架かる。

それが、とうせんぼになっていた。

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水辺というか、ほぼ水面を伸びているのだが、これを木造の橋にしようと考えた担当者はエラい(笑)。ある程度、防腐性を施していたかとは思うが、建築後数十年経つのだから、やはり傷んできたのだろう。そっと入ってみると、木の板がぶわぶわする。釘を打ったところも浮いていた。

木は腐る。では鉄骨ならばよいかというと、そうでもない。鉄も錆びるし朽ちる。コンクリートだって寿命はある。とくに水の上なんだから、長持ちしないことは間違いない。

実は遊歩道の別の部分にかかっていた橋(谷を越えるもの)も、一時期通行止めになったうえで、その後修繕された。ここはどうするか。果たして修繕されるのだろうか。すでに池から離れた森の中を迂回するルートが作られている。

我が家にも自家製の木のデッキがあるし、山にも築いたことがある。どちらも時とともに朽ちていく。自宅のものは、毎年防腐剤を塗布するが、山の者はほったらかしになる。そして腐って落ちたら「自然に還ったのだ」と開き直る(笑)。

思えば日本の伝統建築は木造だが、それが長持ちしているのは、絶え間なくメンテナンスし、傷んだところは修繕してきたからだ。それができなくなっている……。

こうしたケース、今後増えるだろう。自治体の財政難もあれば、人手不足もあるだろう。そして利用者の増減も影響する。再建することは減るのではないか。

地域の疲弊は、こんな周縁部から始まる。

 

2026/05/14

「吉野・大峯展」で見たベビースキーマ

奈良国立博物館で、「吉野・大峯展」をやっている。これまで門外不出だった秘仏まで展示されているから、かなり力の入った展覧会だ。ならば行かねばなるまい。

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これまでの国博の展示は、単に並べているだけの印象があったのだが、今回は比較的詳しく説明文もつき、何を意味するかをつかみやすかった。
蔵王権現を初めとして数多くの仏像などが並ぶ。役の行者から藤原道長、後醍醐天皇、秀吉……と歴史的な流れがわかってよかった。

ただ、私が目を止めたのは、童子である。子どもの修行僧。

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よく見れば怖い顔をした者もいるのだが、全体に可愛らしい。そして、よくよく見ていて気づいた。

これはベビースキーマだ!

つまり丸っこくて身体の比率の中で頭が大きい、目が大きい……赤ちゃん顔なのである。……これって、クマと同じ?

とまあ、不遜なことを考えた(笑)。今年も全国でやたらクマの出没が相次いでニュースになると、私にコメントを求められる。あの手この手切り口を変えて書いてきたが、さすがにもう無理(^^;)。でも、クマって、子どもだけでなくて成獣も顔は丸っこいんだね。だから怖いはずなのに可愛く見える。

もしかして、野生動物の中のクマの生存戦略? と考えてしまった。可愛く見えたら殺される確率は下がるかもしれない。ただオスグマは赤ちゃんクマを襲うことがよくあるのだけど。同類には全然ベビースキーマの役割を果たしていない。

そして、奈良といえば……せんとくん!

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これこそ、典型的な童子であり、ベビースキーマなのだ。

2026/05/13

「保安林ポータル」の目論見

林野庁のHPを見ていたら、保安林ポータル なるものがあった。

戦前からある保安林制度をいまさら紹介するポータルサイトを作ったのか……と思って目を通し始めたのだが……。

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ん? いきなりサイトの説明として「本ポータルサイトでは、保安林の解除要件に係る情報や、関係法令・通知類、マニュアルなど保安林解除に関する情報を集約しています。」ときた。保安林の解除要件……。そして保安林の転用解除に係る情報……

「保安林とは」と説明している項目にも、
参考:保安林の指定・解除の権限者
保安林の指定及び解除の権限は、民有林のうち国土保全の根幹となる重要流域にある流域保全のための保安林(水源かん養保安林、土砂流出防備保安林及び土砂崩壊防備保安林)及び国有林の保安林にあっては農林水産大臣、その他の民有保安林にあっては都道府県知事となっています。

これって、露骨に保安林指定を解除させようとしているわけ? 解除をしやすくするため、解除の仕方を教えるサイトだったのか!

自ら(国が主導して)指定した保安林を、解除する方法を教えてあげる……というのは役人らしからぬ、いや役所としても自殺行為的な意図ではないか。

ようするに保安林指定されている森林も伐採してほしいのだ。保安林は日本の森林の約5割、国土面積の約3割を占める、と記されているが、それでは十分な森林を伐採できない、せっかくどんどん伐採して木材生産量を増やそうとしているのに……ということなのだ。
林野庁の目論む伐採量って、ようするに保安林も伐らねば達成できないわけである。

しかし保安林を指定したのは、ちゃんと理由がある。そうした理由をかなぐり捨てても伐採したいのか。。。。

もちろん、現場を知る人が解除してほしいと相談に来たら、解除しても問題ないか審査をした上で、解除方法を説明するということはこれまでも行われてきたはずだ。しかし、役所から「もっと解除してほしい♡」とサイトをつくって示すというのは……。(絶望)

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同じ森が、いくつもの保安林指定を受けている場合もある。(長崎県壱岐)

2026/05/12

公園木で薪生産は可能か

某公園を散歩するために訪問。最近は、わざわざ車で散歩する場所を探して移動してから歩くという無駄なことをしている(^^;)。

で、見かけたのが、こうした伐採跡だ。

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大木を大量に伐ったらしい。アカマツが多いようだが、松枯れ木なのかどうかはわからない。問題は、この材をどうするのか。こうして積んであるものの、何かに使うためでもなさそう。長さ2メートル以下に玉伐りしているし。数十本伐っているから、それなりの量だが……。
薪にして乾燥させておけば、周辺の高級住宅地に住んでいる薪ストーブ所有者から引き取りたい人も現れるかもしれない。

最近は街の中で薪ストーブを備えている家屋をいくつか見かける。

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これも生駒市内の幹線道路すぐ側の家。道路から一歩路地に入って発見して、思わず写真を撮ってしまったら、家主がいた(^^;)。挨拶して、話を聞くと、薪とする樹木は各地から声をかけてもらってくるそうだ。それを自宅で保管して乾燥させている。実は、この家の裏側に巨大な薪棚があって、そうとうな量を保管・乾燥させている。

最新式の薪ストーブは煙をほとんど出さないというが……臭いは大丈夫だろうか。苦情の出ない環境ならねえ。我が家も、以前薪ストーブをもらったのだが、設置は諦めた。しかし、公園で薪を生産して、町中で消費する循環ができたら面白い。

そういや3年前に執筆したこの記事。

薪で銭湯復活!が引き起こした不都合なまちづくり

その後、薪ボイラーを再び稼働させたのだが、今度は煙も臭いもしないのだそうだ。だから周辺住民からも文句は出なくなった。薪を完全に乾燥させれば苦情が出るような事態にはならないようである。

 

 

2026/05/11

庭木の植栽密度を考える

伐採したキハダから切り取った芽吹いた枝を、庭の各所に植栽した。挿し木は成功するか。

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とはいえ、狭い拙宅の庭である。植える場所を確保するために、すでに生えている草木をどうするか。そして植栽密度をどこまで許容するか。

もともと私は、庭にびっしり草木を繁らせたいのである(^o^)。日本庭園風にするなら、隙間をつくり見通しも重視すべきかもしれないが、私のめざすのは雑木林風。我が家は住宅地の中であるから、繁らせないと隣接する家から丸見えになることも理由であるが、できるだけ多様な草木が生えている生物多様性庭園をつくりたいという願望が強いからだ。

一般に高密度に植えたら間伐するのが定石と言われる。とくに林業では常識だろう。吉野林業は1ヘクタールあたり1万本植えた時期もあったが、どんどん間伐を繰り返して100年後には100本くらいにしてしまう。

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吉野の切り捨て間伐が施された現場だが、かなり伐ったように見える一方で、まだ相当密。

ただ直径1メートル級の大木が、くっつかんばかりの間隔で生えているケースもあるから断言できるわけではないが、やはり間隔が近すぎると光や栄養素を奪い合って育ちが悪くなる。

私は密植したまま保ちたいと思っている。ただし、同じ種は近くに植えない。多くの種類が生えてほしいこともあるが、密植のままの方が成長か遅く、背丈が伸びないことに期待している。庭木が生長しすぎると管理が大変だから。太らせる必要がないというより、太らせたくない。

それと同樹種を密植するのと違って、多様な樹種を密に植えると、競争が起きにくく共栄する可能性があるのではないか?
これは生態系そのものの考え方だが、違う樹種(草も)同士、お互い助け合う?のではないか。という仮説だ。いわゆる棲み分けである。同種ばかりだと争うが、別種だと譲り合う……。

それを試してみたいと思うのだ。棲み分けしつつ、一種だけが大きく育たないで共存する……そんな庭に仕立てたい。

さて、上手く育つか。面白い庭になったら、また紹介しよう。失敗したら? 触れずにスルーする( ̄∇ ̄;) 。

 

 

2026/05/10

書店で『クレーン船解体新書』

X、旧Twitter情報なのだが、読売新聞に『クレーン船解体新書』の広告が載ったらしい。

出版から約1か月。書店ではどうなっているだろう、と思っていたのでobserve、“観察”しに行ってきた。向かうは奈良のジュンク堂書店。

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ありました。分類は「機械」コーナー。よく見ると、下の段に「船舶工学」とか「水中ロボット」の本が並んでいる。

海のない奈良県に似合ってるぜ。

一般の小説とかノンフィクション、あるいは新書と言えばの教養書ではないので、世間の反応が表に出づらいのだが、どんな受け取られ方しているんだろうなあ。

実は、書店の店頭で見るのは、これが始めてでありました( ̄∇ ̄;) 。

2026/05/09

キハダ伐採。さて枝をどうする?

昨日記した通り、我が家のキハダは、樹皮を一周するように食べられる虫害にあった。どうしようか迷ったが、やはり伐採することに。

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切り口はこんな具合。ただし、倒した上部の断面は……。

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やっぱり腐りも入っているね。残しても遠からず枯れただろう。ただ枝部分からは新芽が出る気配があった。頑張って伸びようとしたんだな。そこで枝を刈り取って挿し木できないかと考えた。

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結構ある。しばらく様子を見て、育ちそうだったら庭のアチコチに挿し木してみるか。どれか育つかもしれない。

問題は、もう一つ。倒した幹だが……太さは5,6センチぐらいだが、樹皮は鮮やかな黄色。これって剥がせば黄肌、キハダとして胃薬になるだろうか。その苦みを利用して、酒に漬け込むことも考える。苦~い酒というのは、わりと利用価値あるのだよ。カクテルに数滴垂らすだけで、風味が変わるし。
せっかく樹高3メートル以上まで育っていたのに切ったのだから、最大限利用してやろう。

 

2026/05/08

キハダとバイク。異変の仕業は

先に記したキハダの異変。

新緑、下と上

なぜキハダの下部には葉が繁るのに、上に葉がつかないのか。

改めて観察した。すると、葉が繁っている部分の幹に何か木屑が付いている。それに触ってみるとパラパラと落ちて溝が現れた。

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なんじゃこりゃ。まるで針金で幹を縛ったような。もちろん私はそんなことはしていない。庭に入ってそんなことをする酔狂な人物もいないだろう。では、虫か。そんな幹の樹皮を一周して剥がすような真似をする虫はいるのだろうか。

とにかく、この樹皮をはがれた状態のために栄養分を幹の上に送れず、葉が繁らなかった模様だ。わずかに葉が付き書けている枝もあるので、完全に遮断まではしていないのだろうが、これでは育つまい。

不思議な現象だ。AI(ジェミニ)に聞いてみた。「幹を一周するように樹皮を剥ぐ虫はいますか。
答「はい、幹を一周するように(環状に)樹皮を食害・剥離する虫は存在します。最も代表的なのはカミキリムシの成虫です。」
「具体的には以下の通りです。
カミキリムシ成虫の食害(後食): 成虫が成熟するために、若枝や幹の樹皮を食べて栄養を補給します。この際、枝や幹を一周するように皮をかじる「環状食害」を行うことがあり、その上部が枯死してしまう被害(「枝枯れ」)が発生します。
オオトラカミキリの被害: モミ属などの樹皮を食害し、幹に円形に樹皮が剥がれたような痕跡を残すことがあります。」

なんと!これか!

キハダ、どうするかなあ。無理に育てるより、この部分で切り倒そうか。キハダは生命力があるので、切り口から萌芽が出て再び育つのではなかろうか。

もう一つ。実は原付バイクのエンジンが掛からなくなった。バッテリーが弱っているのかとキックスターターを蹴ってみるがダメ。あの手この手を試していたが、諦めてバイク屋に運ぶかと考えていたときに、ふと目に入ったマフラーの排気口。黄色い泥が付いている。

?と思って工具を突っこんでみると、砂がポロポロと。これ、アシナガバチかドロバチの巣ではないか。排気口を塞いでいたのだ。そこで念入りに掃除をすると、エンジンかかる!

どうやら今年の我が家は、昆虫に悩まされる運命のようだ。

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掃除後。この穴に巣を作っていた。

2026/05/07

大成建設の森コンシェルジュと「T-GROVEUP」

ゼネコン、大成建設が「森コンシェルジュ」と「T-GROVEUP」というのを公表している。

森コンシェルジュというのは「環境に適した植物選定」ということを目的として、地域に適した植物による緑地を草地から低木林、陽樹林、極相林まで幅広い種類の緑地を創出する手ほどきをするらしい。
タブレット端末を用いて植生遷移の過程を押さえて、草地~低木林~陽樹林~極相林まで、地域に適した様々なタイプの緑地を計画する緑地計画の検討ができるという。

そのため植生遷移を踏まえた在来種に関する当社独自のデータベースを作っている。

そして次に打ち出したのが、「T-GROVEUP」。良質で安定した森林を短期間かつ低コストで創出する計画手法……と書かれていますなあ。

自然の森を早期に形成する技術「T-GROVEUP」を開発 緑化を低コスト・短期間で実現し、ネイチャーポジティブに貢献

成長の早い「先駆種」と成長の遅い「遷移後期の種」の苗を混ぜて植えることで、先駆種が周辺の環境を整えながら遷移後期の種の育成を助け、自然本来の過程で生物多様性に富んだ森林を短期間で形成する。

この手法は、先駆種が早期に成長し、景観性の高い森林を形成した後に、日陰がつくられて土壌環境も整うことで、日陰を好む遷移後期の種が安定的に生育する。先駆種は、遷移後期の種に樹高を抜かれると光の供給が減り、寿命を迎える。

福島県田村市の「大成建設グループ次世代技術実証センター」で、約5haの半自然草原、約2haの森林を作っているそうだ。

先駆種には、エゴノキやアカメガシワなど、遷移後期の種としてシラカシやミズナラなどを選ぶとある。0.6mの苗木から4mに到達するまでの期間は、従来技術で平均5年3カ月だったが、同手法を活用すると平均3年4カ月になる。4年間で4mまで育てるのに必要な初期樹高は、従来の1.2mに対して0.6mであり、施工価格が約40%削減できる……とある。

こうした考え方は、昔からあるが、体系化したのかな。まあ、手法としては、サイトを読んでほしいと思うが、針広混交林づくりにもなる。だいたい同じことを唱えたのが明治神宮の森をつくった本多静六で、その先祖返りでもある。

ただ、こうした手法をつくって公表しているのがゼネコンであるということだ。従来の森林専門家とされている林業系コンサルとか林業家、あるいは造園業者ではない。ゼネコンが意識しているのは都市の緑地が多いのかもしれないが、荒廃山野の再生や放棄林業地には応用されないのだろうか。

そういや東京駅近くの「大手町の森」も大成建設だったなあ、と思い出す。

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一等地にこんな森を作れるのもゼネコンゆえではあるが、本来は森林事業者(林業、造園系)が取り組まないといけないテーマではなかったか。

2026/05/06

庭で起きる豊作と不作

今年はタケノコが豊作だと紹介したが、昨年は庭のミカンが豊作だったことを思い出した。

ミカンが豊作といっても、5、6本ある柑橘類のうちの1本の木である。さて、今年はどうか。

それを占うのが、ミカンの花。今年の咲き具合はというと。。。

案の定、昨秋豊作だったミカンの木は花が少ない。今年はたいして実るまい。が。

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昨年はさほど、というかほとんど実らなかった木に花が多いではないか。期待できるか?

豊作と不作の原因は、農業的にはさまざまに研究されている。気温に降水量、日当たり、肥料……。が、庭という環境もさほど変わらない極小の土地で木ごとに生じる差はいかなる条件によるのか。もちろん微小な気象差はあるだろうが。

単木の生理を考えれば、一度の豊作で樹木の体力を費やすと、しばらくお休みとなって不作となる……と考えると理解しやすい。しかし、庭で、ほとんど離れていない場所に並ぶ樹木間でどんなリズムが刻まれるのか。

考えると奥が深い。農業的には稔りがばらついた方が全体の収穫が安定するとも考えられる。だが欲としては、毎年豊作になるよう栽培したい。それでは母樹の寿命は短くなるような気がする。農業経営面と、樹木生理のバランスはいかに取るか。

誰か研究していないかな。

 

2026/05/05

『探検世界』誌から世界の森林を読む

黄金週間はお休みしようかと思っていたのだが……タケノコ堀りだけではもの足りない。5月5日「こどもの日」に似つかわしい話題を。

「探検世界」という雑誌をご存じだろうか。1906年から成功雑誌社で村上濁浪主筆で刊行された雑誌だ。後に常連執筆者の押川春浪が「冒険世界」、さらに「武侠世界」なども発行されるのだが、一連の雑誌は、日露戦争後の日本に探検、冒険ブームが押し寄せたことを受けた出版物だ。

私も知っていたのだが、押川春浪が小説家であり、「冒険世界」もSF的な冒険小説が中心だったこともあり、全体にフィクション雑誌だと思っていた。ところが「探検世界」はノンフィクション誌だったのだ。

たまたま国会図書館のデジタルコレクションに入っているのを発見して、パラパラと目次を追いだしたのだが、これが面白い。

黑潮狂ふ南洋女護城の秘密探檢/齋洛花/
石狩深山夏期猛熊捕獲隊の驚天的活劇/石川剛翠/
人跡未踏北海々岸夏期蠻的旅行/河合裸石/
夏期猛蟲の武裝的生活/渡邊獨尊/
怪魚海蝙蝠に捕はれたる實驗譚/櫻井呑骨/
狼の巣に飛込んだ西比利亞荒原怪旅行/山川無涯/


などなど。タイトルだけでワクワクするではないか(笑)。読みたい。
そして執筆陣には、当時の著名学者も含まれている。

蒙古人種の研究/鳥居龍藏
臺灣生蕃地の探檢/鳥居龍藏
ビスケー灣頭の難破船/郡司成忠
蘭領ボルネオ大猩々生擒奇譚/前田木城
運動界 米國學生の運動生活/片山潜
山岳探檢者心得/本多靜六
世界奇異風俗の話/坪井正五郞

民族学、考古学の鳥居鳥蔵から千島列島を探検した郡司成忠、社会主義者の片山潜までいたか。そして人類・考古学者の坪井正五郎。
本多静六が意外と多くの本数の記事を書いている。なんたって日本の林学の父とも言える人物だ。世界中の森林を調査に歩いていたから、その成果を、こんな雑誌に載せているなんて。

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これを読むと、1900年代初頭の樺太の森林の様子がわかる。

つい資料を探す際には論文的な記事を求めるが、意外と当時の通俗雑誌に足跡を残していて、そこには正式には発表していない逸話などが記されているのだ。これで、当時の自然を探るのもよいかもね。

 

2026/05/04

ヤクザな蔓植物は巻いて縛れ

雑草の中でも難儀なのは蔓植物である。うねうね他の植物に巻きつき、気がついたら圧倒してしまう。

私は、この手の蔓植物を、雑草界のヤクザと呼んでいる(> <;)。

単純に成長力で他者を圧倒するのではなく、こっそり忍び寄って蔓を巻きつけてよじ登り、宿主を覆ってしまうのだ。一種の寄生植物である。

退治するため、せっせと蔓を切って、可能なら根こそぎ排除しようとするが、それが難しい。蔓を切ると、その横から別の蔓が伸びる。根っこは別の植物の根とも絡んでいるから厄介。

そこで思いついた。蔓を切るのではなく伸び方を変える。そのためにするのは……蔓を丸めて巻いて結ぶ。縛る。

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蔓を伸ばしても支柱となるほかの植物の茎や幹などに巻きつけず、自らの蔓に巻きついてしまう。当然、上に伸びられず七転八倒。。。

実は、まだ成功するかどうか確認していない(笑)。試しにやっているのだ。ヤクザ更生法として上手くいくか?

2026/05/03

連休の推し活で発見!

連休で帰省中の娘が、同窓会の前に大阪に出て推し活グッズを買いに行くという。

推しは「お茶犬」だ。そのグッズを“大人買い”するというのだが……ならば私も推し活?に大阪の古書祭に出かけた。古書から珍しい本を探し出すのは、私の趣味であると同時に執筆活動の資料収集にもなる。

そして、なかなかよい資料を見つけ出すことができて“大人買い”してしまった。今回の掘り出し物の中でも珍しいのはこちら。

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同志社大学出版部発酵の非売品『新島八重子回想録』。昭和48年発行である。(回想録は昭和3年筆)

どこが掘り出し物なのか。まず回想録とあるとおり、新島八重の肉声が記録されていること。内容はこれから呼んで確認するが、なかなか第一次資料はなかっただけに期待したい。と同時にタイトルに「八重子」となっていること。一般に会津戦争で活躍し、新島襄と結婚した人物は「新島八重」と呼ばれている。が、こちらでは八重子なのだ。

おそらく子は後に付けたのだろう。当時は女性の名に子を付けるのは流行りというか、オシャレだったのだ。現在は〇〇子と呼ぶのはむしろ古くさくて敬遠されがちだが、戦前は反対だったらしい。

実際、『山林王』の執筆の際に気づいたのだが、土倉家の女性には富子、政子、などの娘名が残るが、戸籍謄本を見ると「富」「政」であった。わりと気軽に改名している(^o^)。たとえば龍次郎も、戸籍では龍治郎だが、本人が龍次郎と記すし、ほかに辰二郎なんて表記もある。あまり名前に正確性は求めなかったらしい。

現代では、漢字表記を間違えると大騒ぎになる。私も記事にする際に間違ったことがあって(これは変換ミスのため)記事に訂正を出さねばならないし、詫び状を書かされた。その点、昔はおおらかだったのだ\(^o^)/。

ちなみに私の名前の表記もしょっちゅう間違えられる(敦夫など)が、私は平気の平左である。

そんな面白さを、この回想録から感じた。

そしてこんな写真も掲載されていた。

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キャプションに下村孝太郎結婚記念と書かれているが、写っている人の名は4人だけで「その他来客」となっている。この下村夫妻というのが、どういう人なのかまだ調べていないが、新島家に近しい関係なのだろう。また外国人二人は宣教師か同志社の教師だろう。

が、この2列目の右から二人目、立っている女性は土倉政子ではないか。また1列目で座っている左の女性は、おそらく土倉糸か土倉小糸だ。

そんなプライベートな記念写真に、当時の同志社女学校の学生である土倉家の二人が写っているのである。新島家と土倉家の関係性が読み取れるではないか。

この写真から、そんな点を知ることができる。土倉家探索の一助になる。

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お茶犬グッズ。私もいくつか持っている( ̄^ ̄)。

2026/05/02

フキ収穫

今年はついにフキノトウを収穫できたことを以前お伝えしたが、その後フキが大繁殖(^o^)。

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2、3年前にフキの株を一つ植えて、その後フキの花を咲かせて種子をばらまかせたのだが、いきなり今年はフキが庭に広がった。日陰でもものとろせず葉を広げる。

さすがに増えすぎだし、フキは食べられるのだからと収穫することにした。葉と葉柄を10本ばかり。皮を向いて筋を取り茹でる。

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なかなか香りよい。ここにタケノコを合わせて、ついでに残り物の鶏肉も入れて煮込む。タケノコは早く食べないと冷蔵庫を占領しているので大量投入だ。なかなかよろしい煮物となった。

物価高の今こそ、食料自給……というわけではないが、庭で採れるものは最大限活用しよう。

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残った葉をどうするか。食べられるはずだが、今回は諦める。

何かほかの利用法はあるだろうか。あ、高知の四万十地方では、フキの葉を「クソっ葉」と呼んでいたな……。ノグソ時に使用するそのだそうだ。肌触りがよいとかで。でも、その利用法はちょっと……。

 

2026/05/01

新緑、下と上

我が家に植えたキハダ。生長がよくて、高さ3~4メートルぐらいに育っている。
根元から3本くらいに分かれしていたが、剪定して一本の幹だけを真っ直ぐ育てるようにした。落葉樹なので、冬は葉を全部落としていたが。

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このとおり、春になって新葉が繁ってきた。ここだけ見ると、元気そうなのだが……。

肝心の上の樹冠に当たる枝が分かれて広がっているところがヘン。

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なぜか葉が出ない。殺風景。枝の一部に傷をつけると黄色い木肌が覗くので、枯れているわけではなさそう。…冬の間、風でぶんぶん揺れていたのを思い出す。これからゆっくり育つのだろうか。まずは下から?そんな生理の樹木なのかね。

昨年は、よく葉が繁っていたので余計に不思議。

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森と筆者の関連リンク先

  • Yahoo!ニュース エキスパート
    Yahoo!ニュースに執筆した記事一覧。テーマは森林、林業、野生動物……自然科学に第一次産業など。速報性や時事性より、長く読まれることを期待している。
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    田中淳夫の公式ホームページ。著作紹介のほか、エッセイ、日記、幻の記事、著作も掲載。