学校林を稼ごう!
奈良の高校の学校林が記事になっていた。
生きた教材「学校林」を次世代につなげ 奈良・山辺高で70年前のヒノキ林を生徒らが整備
山辺高校は、約1・4ヘクタールの学校林を所有しているそうだ。この高校は、今は奈良市になった都祁村と山添村(分校)がある。
学校林に林業機械の大型重機が入り、地元森林組合の担当者が重機を操り全長20メートル以上に育ったヒノキを切り倒す。そして直径30~60センチの丸太を長さ約3メートル間隔に切り分けていく。作業に立ち会った同校農業探究科と自立支援農業科の生徒たちからは「すごい迫力」と声が上がった。
同校では課題研究の場として活用しようと、令和4年から教諭らが中心となって下草の刈り取りなどを始め、昨年度から公益社団法人「国土緑化推進機構」の補助金を得て本格的な間伐などの整備を進めている。
この記述では、作業を生徒がするのではなく、見学したようだ。もちろん、伐採を素人ができるわけではないのは重々承知だが。
なぜ興味を持ったかというと、私も高校生の頃に学校林で作業をしたことがあるからである。まあ、かなり形骸化していたが、とりあえず草刈りとか切り捨て間伐をやった記憶がある。ただ学校林の説明をしてくれなかったので、作業の意味はわかっていなかった。その母校も、今はなくなった(閉校して、他校と合併し新高校が設立された)……。
全国に学校林は多くあったのだが、ほとんど消えたか、放置されているのだろう。それでも、最近は環境教育の現場として活用が模索されている。今回のケースは、それに加えて林業の振興……その前の林業の周知が目的としてあるのだろう。
ただ、学校林の成立を振り返ると、山林の所有は金になるからだった。明治時代に学制が敷かれて各地に小学校の設立が命じられたが、国はほとんど金を出さなかった。自治体だってたいして出さない。結局、地元の名士、有志らが金を出し合ったのだ。それでも足りない分を穴埋めするため、当時の村落共有林を学校に寄付することになった。山林を所有して、金を稼ぎなさい、というわけだ。
実際、学校林から木材などを出荷することで学校運営費を稼いだという。作業は、生徒というよりその保護者と教師たちがやった。農林業に従事している人が多かったから、保護者でもプロが多かったのだろう。
それは戦後も続いたが、徐々に材価が下がって利益も出せないし、保護者なども作業ができなくなってきた。そして放置されたわけだ。
それが21世紀に入ったころから見直されて、今度は環境教育の場にしようということになったのだろう。
せっかくの山林、ぜひ有効に使ってほしい。学校が所有して自由に使えるというのはかなり有利だと思う。林業体験や環境教育もよいが、それだけではつまらない。アイデア次第で相当面白いことができるように思う。
アスレチック的なテーマパークみたいにするとか、ポケモンみたいな宝探しを主催するとか。いっそキャンプ場を経営する(笑)。もちろん生物・生態系の研究の場にもなるし、生徒数が減る中で募集のアピールポイントになる。
もっと知恵を絞ってよ。
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