「吉野・大峯展」で見たベビースキーマ
奈良国立博物館で、「吉野・大峯展」をやっている。これまで門外不出だった秘仏まで展示されているから、かなり力の入った展覧会だ。ならば行かねばなるまい。
これまでの国博の展示は、単に並べているだけの印象があったのだが、今回は比較的詳しく説明文もつき、何を意味するかをつかみやすかった。
蔵王権現を初めとして数多くの仏像などが並ぶ。役の行者から藤原道長、後醍醐天皇、秀吉……と歴史的な流れがわかってよかった。
ただ、私が目を止めたのは、童子である。子どもの修行僧。
よく見れば怖い顔をした者もいるのだが、全体に可愛らしい。そして、よくよく見ていて気づいた。
これはベビースキーマだ!
つまり丸っこくて身体の比率の中で頭が大きい、目が大きい……赤ちゃん顔なのである。……これって、クマと同じ?
とまあ、不遜なことを考えた(笑)。今年も全国でやたらクマの出没が相次いでニュースになると、私にコメントを求められる。あの手この手切り口を変えて書いてきたが、さすがにもう無理(^^;)。でも、クマって、子どもだけでなくて成獣も顔は丸っこいんだね。だから怖いはずなのに可愛く見える。
もしかして、野生動物の中のクマの生存戦略? と考えてしまった。可愛く見えたら殺される確率は下がるかもしれない。ただオスグマは赤ちゃんクマを襲うことがよくあるのだけど。同類には全然ベビースキーマの役割を果たしていない。
そして、奈良といえば……せんとくん!
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