新たな「森林・林業基本計画」
林野庁が、新たな森林・林業基本計画を閣議決定し、令和7年度森林・林業白書を発表した。
ぼちぼち目を通しているが、深く突っこむ元気がないので、今回は「森林・林業基本計画」の方に素人的・素朴な疑問をしておこう。
比較的簡単に全体を見通せる「森林・林業基本計画のポイント」を見てみる。
その中でも理念ぽいのは飛ばして(^^;)、こんな目標を示した図表を見てみた。
まず左図。じりじりと人工林面積が減っている。現在1020万ヘクタールあるが、20年後に980万ヘクタールとついに1000万台割にする。そして指向する数値は、630万ヘクタールであった。その分、天然林は増えるのだが……。
最初のページで「森林資源の循環利用とあわせて、治山対策の強化や奥山の針広混交林化、里山林整備により、国民の安全・安心を根底から支える多様で健全な森林づくりを推進」とあるから、人工林(スギ林やヒノキ林)を針広混交林や雑木林にしていく構想である。一方で右図。木材供給量は、3500万立方メートルから約10年後に4200万立方メートルに増やす。
建築用材利用量は、1800万から2600万へ増やす。燃料材も1200万から1300万に増えるが、全体として横ばい。
人工林面積を減らすが、生産量は増やす。
う~ん。どうなんだろう。
それに人工林を減らすのなら、再造林はあまり必要ではなくなる。伐採跡地を天然林にする……天然更新の推進か。でも、実際に日本では放置型の天然更新は、なかなか上手く行かないことは多くの実例が示している。
となると、スギヤヒノキの再造林をするより、針広混交林を成立させる研究を急いだ方がよくないか。放置でなく、人が手を入れて広葉樹林化を進めるべきではないか。それには広葉樹苗を植えるだけでなく、自然播種を助けるなど、さまざまな方法があるだろう。そのための技術を早く確立する必要がある。
……とまあ、素人的に考えたのでありますよ。
ほかにもツッコミどころ、もとい読ませどころはたくさんあるから、森林を愛する皆さん、目を通しましょうね。
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『のうりん』14巻6月末発売
いちおう林業もあつかっている農業高校青春ライトノベルの最終巻がでます。
美濃加茂市で炎上事件があった作品です。
投稿: 岡本哲 | 2026/06/08 03:56
農業高校や大学農学部が舞台の漫画があるのは知ってますが、ラノベもあったんですね。
そのうち挑戦しようか。ラノベは幾度か挫折してるf(^_^;)
投稿: 田中淳夫 | 2026/06/08 22:22