今更のウッドショック分析
MIRASUSというサイトに、こんな記事があった。このサイトはSDGsを考えるメディアらしい。
ウッドショックとは?木材価格高騰の原因・住宅への影響と森林問題を解説
いまさら? と思わぬでもない。ここでいうウッドショックとは2020年ごろからアメリカで始まった木材価格の高騰で、翌年世界中、とくに日本に拡散し、22年には終息というか暴落した現象である。4年後に振り返って解析・解説しているなんて面白いじゃないか。過去の材価の変動現象を俯瞰して記録しておく価値はある。
なぜ起きたのか引き金や、その後の展開、日本の林業構造などを解きあかすのは結構だ。結局、輸入材に頼るな、となるのだが、では国産材はよいのか、と言われると、
ウッドショックは「国産材を使おう」という流れを後押しするきっかけにもなりました。林野庁は国産材の活用推進を掲げ、2021〜2022年にかけて国産スギ・ヒノキの引き合いが増加したとされています。
国産材活用にはいくつかの利点があります。輸送距離が短いため輸送時のCO2排出が少ない、戦後植林された人工林の適切な間伐・利用が生態系の健全化につながる、地域林業・製材業の経済循環を生む——といった点です。
ただし、「国産材なら何でもサステナブル」とは言い切れません。伐採後の植林・再生が適切に行われているか、林道整備で生態系が分断されていないか、収穫量と成長量のバランスが取れているか——といった点を丁寧に確認する必要があります。木材の産地・管理方法・認証取得状況をセットで確認することが、より誠実な消費行動につながります。
としている。ちゃらっと国産材の問題点にも触れているが、「伐採後の植林・再生が適切に行われているか」と問えば、再造林率が3~4割なのだから6割以上が失格である。言い換えると国産材を使ってもSDGsにならないよというべきだろう。さらに違法伐採に関しても、海外の話のように他人事で済まさないでほしい。
結論としてはFSCなど森林認証材を使おう、となるのだが、日本の認証森林面積と認証材の少なさも、なぜなのか踏み込んでほしかった。
ただ記事には「ウッドショックをきっかけに、FSC(森林管理協議会)やPEFC(欧州森林認証プログラム)といった森林認証制度への関心が高まりました。」とある。ホント? むしろ木材を手に入れるためヤバいものにも手を出したのではないか。認証材なんて選ぶ余裕はなかった。また目にできた認証材は、ほぼ外材だろう。
そんな日に宮崎県のスギ生産量が35年連続日本一の報道がなされた。
農林水産省が令和8年6月12日に発表した「令和7年木材統計」によると、同年の本県のスギ素材(丸太)生産量は、167万立方メートルで、平成3年以降35年連続して日本一となりました。なお、本県の全体の素材(丸太)生産量は、182万9千立方メートルで、北海道に次いで全国第2位となっています。
なんか、笑えるなあ。この日本一を維持するためにやっていることが盗伐多発の原因だろうに。森林認証の少なさも指摘してほしい。
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