「森業アワード」で思い出す
林野庁で「森業アワード」とやらをやっているらしい。
ようするに「森業」となる取組を行う企業・自治体・NPOなどを表彰・発信する顕彰制度だ。事業コンテストと思えばいいか。
で、肝心の森業とは何か、ということになるのだが。
「地方みらい共創戦略」(令和7年5月28日農林水産省公表)において「森業」の推進が位置づけられました。
文化的サービスを始めとする森林の多様な生態系サービスの提供・活用により、人と森林の関係を深めるとともに、
林業と相まって森林所有者に利益を生み出し、豊かな森林づくりにつなげる取組「森業」を推進しています。
とまあ、こんな風に説明されている。どうやら「地方みらい共創戦略」とやらでは、里業(農業系)、海業(水産業系)と並んでいる。
森林がらみではあるけど、既成の木材生産とは違う事業という位置づけみたい。
「森業」とは、森林浴やトレイルライド等の森林空間利用、林業体験や企業研修等のフィールド提供、J-クレジットや未利用資源の活用等、森林のもつ社会経済的価値や環境価値を活かした取組で、関係人口の創出・拡大、ウェルビーイングの向上、森林経営の収入源の多角化などを目的とするものです。
事例としては、森林浴に森林サービス産業、加えて企業の森やJクレジットまで含めている。
過去の総ざらい的である。木材だけを使う林業はパッとしないし、オルタナティブなネタを探している風でもある。
私自身は、以前より木材しか資源としない林業に物申してきたし、森林療法などは30年前から取り上げてきた。そして、何より20年ぐらい前には「森業・山業創出支援事業」という補助金を取ったこともある。その際のネタは、チェンソーアートである。
思えば当時から森業という言葉は使われていたわけだ。山業は消えたけど。
だから今回の事業も別にいいけれど……と思いつつ、しっくりこない。なんか林野庁のお遊びに付き合わされている気分になる。
補助金バラマキのネタ募集みたいだ。林野庁界隈の内輪で盛り上げているだけ?
私が以前「森業・山業」事業に応募したのは、「補助金を受託するとはどんなものか経験してみよう」という気持ちからだった。そして、補助金は取らずにやるべきだったな、というのが結論だった。事業は身銭切ってやるもんだな。
今回の「アワード」に、仮に選ばれたらどんな特典があるのかわからないが、表彰されて何が嬉しいんだよ、という気分である。
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