意外と早い?森に還るまで
生駒山にある森林公園。一時期、ナラ枯れがひどかったのだが、枯れた木を全部切り倒して片づけた。
実は、私はその頃からこの場所を定点観測している。どう遷移していくのか記録しようという試みだ
その現場に行くと、こんな標識が立っていた。
これによると、ナラ枯れで皆伐したらササなどの藪になってしまったから、そこにカエデなどを植樹しつつ、時間をかけて元の森に戻す計画を立てたらしい。まあ、何本か高木を残しているから傘伐かな。
そして50年後に元の森にもどす計画である。この活動を始めたのが2018年と記されているが、私の写真を探すと、2013年に皆伐したらしい。
この6年間で、あまり変わっていない。まだ植樹した苗は小さい。
ところが、今は7年目。
もはや標識の周りは高木で囲まれている。現在は、全域に高木がいっぱいの森にもどっている。もちろん樹種が早生樹、パイオニア種だと言えるが、意外と早い。最初の6年間はササに覆われて樹木は育たなかったのか。しかし、藪を刈り取ってカエデを植えたらいきなり森になるわけではなかろう。
現在生えているカエデは、まだ大きくない。さまざまな樹種が育っている。いわば雌伏しつつ地中で芽生えを備えていたのか、それとも別の要因か。
急にコナラやシイなどが高さ5~10メートルまで生長している。樹種はともかく、とりあえず森に還るという点では、7年で完成したことになる。
そういや明治神宮の内苑の森も、本多静六が150年かけて森にすると言って植えたそうだが、実際は100年経たずして極相に近い森になった。
またスギ林やカラマツ林から針広混交林化に挑んで成功した事例をいくつか見ているが、かかったのは30年ぐらいだった。樹木の生長という点からは、森づくりは意外と早いのかも。
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森のような見た目にする、ということであれば10年もすればそれらしい形になることが多い気がします。人工林しかり天然林しかり。本多静六が目指した森林という意味では、まだ途中なのかもしれません。(4段階ある設計書の3段階目くらい?)目標林型によって、森作りに必要期間はかなり違うのだという見本になりそうな場所ですね。
投稿: 0 | 2026/07/14 08:40
目的次第でしょうね。人工林なら木材が収穫できるまでの年月が必要ですが、地表を木々が覆って、植物も動物も多様性を回復して……という状態をめざすなら、10年程度でよいのかも。
面白いのは、植樹した木だけが大きく育つわけではないこと。どこからか種子が飛んできて、それらがどんどん生長する。
極相と言っても、どんどん遷移しますから、どこまで行ったら完成!というものではないのでしょう。
投稿: 田中淳夫 | 2026/07/14 09:02