林業界の外国人の待遇
最近、日本の林業界に外国人を受け入れる相談を受けた。
ここでは具体的な内容は伏せるが、ようするに特定技能制度に林業と木材産業が加わったからだろう。国全体としては、在日外国人の就労を厳しくする動きがあり、さらに排外主義がはびこりかねない情勢であるが、林業界は人手不足が極まって、外国人サマサマなのか。
ちなみに、特定技能以前に、技能実習制度や有償インターンシップで入国して林業へ就職するケースが多い。
調べてみると、多いのはベトナム人で、フィリピン人、中国人、ミャンマー人、モンゴル人もいるそうだ。そして現在注目されているのがインドネシア人なのである。やはり東南アジアが多い。ネパールは意外と少ない。森のある国の人がいいのか(^^;)。
そういや、この話とは別に、林業現場に近いところで外国人によく会う。台湾人にフランス人、アメリカ人もいた。彼らは地域おこし協力隊の制度なども使うが、特定技能でも技能実習生でもないはずだ。
もっとも、円安が進行して現在、日本の給与はさして高くない。出稼ぎ目的だとウマミは減っているだろう。むしろ森が好きだから、日本の森と林業に興味を持って就労するケースが増えているようだ。これって、素晴らしいではないか。
問題は、受け入れ側だろう。日本の林業界、受け入れたいといいつつも、真っ当な雇用環境があるのか心配。日給制ではいけないし、保険などもしっかりしないとマズいだろう。外国語だけにコミュニケーション環境や、宗教などへの理解も必要だ。
が、聞いてみると、今のところ収入はいいのだ。年収で500万~600万円だという。(この額は、その林業事業体の全員が受け取っている。外国人だけではない。)これって一般的な日本人の林業従事者よりよくない?
森林・林業基本計画で「林業従事者の収入を増やそう」という提言も、林業全体の平均は361万円だから全産業平均の458万円にしよう、というものだった。これを軽く超えている。
加えて、受け入れ努力がすごい。事前研修に加えて日本人側がコミュニケーションを取るための努力をものすごくしているし、配慮もハンパない。それだけの待遇があれば、日本人就業者だって増えるのではないか……。
もしかして、日本の林業事業体(森林組合含む)の2極分化が進んでいるのかもしれない。旧態依然と、新体制を組めたところと。それを計る物差しが外国人就労ができるかどうか……なのではないか。
林業と一括りにするのではなく、やる気のあるところ、ないところ、で見ていけば別の姿が浮かび上がる。
※追記・若干、誤解を呼んでいるので、改めて。外国人就労者を高給で雇おうとしているのではなく、その事業体に勤める人は、だいたいこれぐらいの給与をもらっているよ、という話である。日本人と外国人の給与格差をつけるのは法律違反なので、そこに勤めたら外国人だって同じぐらいもらえるわけだ。ただし平均なので、新人からでもない。それは日本人も同じ。
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