『吉野山独案内』を読む…無理
古本屋で目についた本、『吉野山独案内』。
どうやら江戸時代に発行された観光ガイドブックのよう。もちろん、そのものではなく、昭和になったからの副製本だが。
本来は6巻ものだが、その合本となっている。ただ中身は、当時の本の書体そのものを複製しており、しかも和歌などが並ぶ高尚?な代物で、全然読めない(泣)。
それでもパラパラとめくると絵もある。何か参考になるかも、と思って購入した。だって、300円だもの。
調べてみると、以下のようになっていた。
『吉野山独案内(よしのやまひとりあんない)』は、江戸時代初期の寛文11年(1671年)に謡春菴周可(山岡元隣)によって著わされた古典的な地誌・案内書です。吉野山の名所、寺社、桜の見どころを網羅しており、現代の観光ガイドのルーツとなっています。
文学と巡礼の案内書: 『万葉集』や『古今和歌集』などの古典から連歌・漢詩・俳句に至るまで、吉野山を詠んだ名歌や文学作品の引用が豊富にちりばめられています。文学の世界に浸りながら吉野の名所を楽しめる構成となっています。
絵入りで分かりやすい: 当時としては珍しく、挿絵(絵入り)が盛り込まれており、吉野山の様子を視覚的にも伝えています。
地域社会の記録: 名所や社寺だけでなく、当時の吉野の里人たちの生業や生活の様子も描かれており、歴史資料としても非常に価値の高い一冊です。
ゆっくり見ると、吉野山だけでなく、飯貝、つまり五條の案内も含まれ、吉野山もきめ細かく地域別で、神社や仏閣のほか、細かな名所が登場する。が、読めない……。そさらに山を超えて天川村の蝙蝠窟という洞窟も登場する。ここは役の行者が修行したところだ。そして、大台ヶ原まで行くといくのだが……。
ようやく、このページを見つけた。川上村の西河から大滝らしい。清明滝とか蜻蛉小野といった地名が見える。この絵が、何が書いているのか読めない。和歌だもの。
これでもガイドになったのだろう。昔の人の教養の高さを示しているかもしれない。残念ながら、吉野杉の絵はなかった。そもそも江戸時代初期には吉野林業はまだ確立されていなかったはずだ。植林が始まったものの、当時は樹齢20年~30年で伐採していた。だから杉林もなかったのではないか。もう少し探す。でも読めないだろうな……。
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『版本地誌大系別巻3 古版地誌』臨川書店(2010)に、『吉野夢見草』と『吉野山独案内』の翻刻・現代語訳が収録されているようです(実見していないので詳細は不明)。
「カーリル」の奈良県にこの実物があるようですので覗かれたらいかがでしょうか。
投稿: 窓 | 2026/07/03 18:49
ありがとうございます。
調べてみると、価格は1万3200円……古本もありますが。
図書館などで探してみるかな。当時の観光ガイドが和歌たっぷりというのは面白いと感じています。
投稿: 田中淳夫 | 2026/07/04 08:14