メガソーラー訴訟、奈良県が上告断念の裏で
速報ニュースが駆けめぐったが、奈良県が、メガソーラー訴訟の上告を断念した。
控訴審は開発許可取り消しの判決を出したのだが、今日が期限だった上告を諦めると知事の記者会見で発表したのである。
でも、これ、ややこしい。
まず平群町住民の訴訟は、建設を進める業者に対して建設差し止め訴訟を起こしている。次に林地開発許可を出した奈良県に対しても許可取り消し訴訟を起こした。
奈良地裁の一審は、両方合わせて審議して、原告の言い分を棄却したのだが、控訴審で出た判決は、取り消し訴訟に対してである。業者相手の差し止め訴訟はまだ続いている。
ところが業者は、県の取り消し訴訟の参加人であったことから、なんと業者が上告したのである。県が断念したのに? と思うが、言い換えると業者が県と平群町住民相手に最高裁を戦うつもりらしい。もっとも、最高裁がこの訴えを棄却する可能性もあるが(というより棄却するだろ、普通)。
ただ、最高裁の決定が出るまでに何カ月かかるか。下手すると年をまたぐかもしれない。それまで高裁判決は止まってしまう。それは業者が工事を続けることができることを意味する。
もしかしたら、業者が県を訴えるかもしれない。県が許可したから建設を始めたのに、止められたら損害を追うからである。
そこで住民側は、「工事の執行停止」処分を大阪高裁に求めている。これが認められたら工事は止まる。こちらは、いつ結論が出るか。そんなに長くは待たされないはずだが……。
そしてそして、仮に止めても、今のまま放置されたら、むしろ防災工事も止まって、今以上に災害が発生する可能性は高まる。建設工事の執行を止めつつも、防災工事だけはやらせないといけないのである。
……う~ん、なんて面倒くさいのだ。ややこしくてわからん。
« 『羅生門』の柱 | トップページ | Y!ニュース「県が上告断念した平群メガソーラー…」を書いた裏事情 »
「政策・行政関係」カテゴリの記事
- 林野庁長官人事って(2026.08.05)
- バイオマス白書2026と地元の発電所(2026.08.04)
- 農業省が動物福祉省になった国(2026.08.02)
- 林業界の外国人の待遇(2026.07.24)
- 「森業アワード」で思い出す(2026.07.21)































コメント