「買取」が増える理由
今、異常なほど「買取」が跋扈している。毎日の新聞には買取を謳う折り込みチラシが何枚も入り、テレビCM、ときにテレビ番組の中にも買取店のドキュメントまで飽きずに流す。はては電話勧誘まで。気分が悪くなる。
買取という言葉を使うが、ようするにリユース品、はっきり言って中古品を安く引き取り、他人に高く売るビジネスである。
私も両親を亡くした際に、いらないものを処分する感覚でこの手の業者を利用したことがあるが、口先ほどに高く買うことはあり得ない。ま、はっきり言って買いたたきである。こちらはゴミとして出すよりマシと思っているから、安くても文句言いづらいのだが。
そして、「着物買い取ります」「背広買い取ります」「骨董品買います」「カメラ買い取ります」……と言いつつ、やってきた鑑定者は、「貴金属ありませんか」と言い出す。こちらが本音の狙いなのだろう。「背広は値段つきません」といいつつ、それに貴金属をつけると値段を上げると言うのだ。最近はCM流れると、即消す。チャンネルを変える。絶対、チラシやCMの会社は使わないぞと念じる。
なぜ買取業者が「跋扈」するのか。
ようするに、中古品を買う人がいるからだ。需要があるから売れる中古品を買い取ることが商売になる。
なぜ中古品が売れるのか。新品は買えない人が増えた……ようするに物価高が原因だろう。
そして家に眠っている品を処分して「お小遣い」を稼ぎたい人が増えたのは、貧乏になったから。
買い取る人は底値価格で買うから、利幅が大きい。円安だから海外に出しても儲かる。
相対的に日本が貧乏になってきた証明なのだろう。
リユース市場、静脈的な市場をどのように評価するか。資源の有効利用とか、循環型経済と言い換えることもできるかもしれない。
ごく一部に古いと価値が上がる・古くても価値が落ちない物品もある。時間の経過を価値に変えるとか、他人の手を経由したことの物語を価値とする商品だ。(貴金属とか、木製品なんぞは、その一つと思うのだが……。)
私も古本を売って、また古本を漁るか(^^;)。
……でも、古本も新しい本ほど高く、古い本は捨て値か値がつかない。
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