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森と林業と動物の本

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2026年8月

2026/08/31

「南アルプスのシカ大群映像」の裏事情

最初は旧Twitterだった。

南アルプスの一角に鹿の大群が密集している空撮動画が載せられたのだ。それも撮影した会社から。

東邦航空株式会社[公式]

これはスゴイ。Yahoo!ニュースに転載されて、そちらにコメントもつけたが、尋常ならざる数である。奈良公園より密集している。450頭というが、周辺を合わせたら1000頭に達するのではないか。

ただ、気になったのは、山中なのに森林が途切れていること。なぜ樹木がないのだろう。場所が「長野県の南アルプス、伊那市と大鹿村の境にある二児山の北側の斜面」と記載があるのだが、そこを調べてみた。

すると、北面だけでなく、この山々の区域には草原状態の地域が点在している。

シカが増えたから草原になったのではなく、草原になったからシカが集まったのではないか、というのが私の推測。シカは基本的に草原を好む。草は餌だし。では、なぜ草原なのか。

南面にもある草原地帯は、旧黒川牧場とある。もしかして、山腹各地が牧場を開くために森林が伐採されて、牧場を閉鎖後も木が生えないのではないか……と想像した。その点は、コメントには書かなかったけどね。

もう一つ、北面にも南面にも、崩壊地が写っている。砂防工事が行われているようだが、これも草地をつくってシカの餌供給にもなるだろう。

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標高は1200メートルぐらいあるようだ。通常だと、こんな高地までシカは上がって来ないと思うのだが、数が増えると、どんどん生息域を広げているのかもしれない。カモシカの居場所がなくなる。

奈良県の大台ヶ原も、シカの大量発生が起きたことがある。それは台風で倒木が相次ぎ、その跡地に草(笹)が生えてシカの餌となったからだった。環境省がかなり苦労して駆除した。国立公園だから。同じことが、ここでも起きたのかもしれない。

2026/08/30

表の顔と、背後の本音

あまりニュースになっていないが、自衛隊がインドネシアに派遣される。目的はカリマンタン(ボルネオ)島で広がる森林火災の消火活動を支援するため国際緊急援助隊だ。
陸上自衛隊のCH47ヘリ3機を載せた海上自衛隊の輸送艦「くにさき」で現地に急行するそうだ。

山林火災の消火支援でインドネシアに自衛隊派遣へ

世界中で頻発する深刻な森林火災を多少とも鎮火することに貢献できるのなら結構なことだ。とくにインドネシアの火災は煙害となって東南アジアを覆っており、環境破壊が激しい。また自衛隊も消火技術を身につけて、日本で起きる森林火災対策に役立ててほしい。

こうした海外への災害派遣自体は、これまでもやってきたことなので、そんなに違和感はない。ただ、一部では言われるだろう。自衛隊の海外派遣の実績を積むことになる……と。

たしかに国際緊急援助だと言っても、日本の軍備と隊員が海外で活動することに違いない。将来的に海外派兵に結びつかないと言い切れるのか。気をつけないと、痛くもない(痛いかも)腹を探られるだろう。

それで思い出したのは、群馬県のみなかみ町で行われた「赤谷プロジェクト」だ。約1万ヘクタールの国有林「赤谷の森」を、地域住民の組織と日本自然保護協会、そして林野庁関東森林管理局が、生物多様性の復元と持続的な地域づくりを進めるものだ。

具体的には何をしたのかというと、皆伐だ。この地域に済むイヌワシにとって、草原が必要だからである。

スギ林を全伐して草原をつくり、地表が見えるようになると、イヌワシが餌となる小動物を発見しやすくなる……。餌を得られやすくなることでイヌワシの生息を保証する。イヌワシは絶滅危惧種だから、彼らの生息好適地をつくることは重要な意味を持つと言える。

それ自体には意味があり、科学的にも正しいと思えるのだが、その際に林野庁の某官は、「これで皆伐の意義を広めて、全国でも皆伐がしやすくなる」という発言をしている。まさにイヌワシをダシに、皆伐政策に反対する世論を弱めようという裏の意図があったのだ。

実際、その後、みなかみ町では赤谷だけではなく大規模伐採が進んで、そこを取材した新聞記者によると、かなり荒っぽい施業で土砂崩れを引き起こしていたようだ。
赤谷プロジェクトを見本に、全国の皆伐した国有林跡地を見事な草原と多様な森に仕立てたら立派だったのだが、そんな気配は感じられない。

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イヌワシ。以前、泊まった山の中の怪しげな宿では、イヌワシを飼っていたので驚いた。天然記念物を個人が飼育していいのか……。一応、怪我をしているのを助けた、と言っていたが。その後、宿は消えてしまった。イヌワシのほか、いろいろ動物がいたが、どうなったか。

2_20260830163401みなかみ町の山並み

 

2026/08/29

クマ・ウォッチング観光

アメリカやヨーロッパでは、クマ・ウォッチングがあると知った。野生のクマを観察するツアーがあるらしい。

どうやって安全を確保しているのか調べてみたが、よくわからない。専門ガイドの案内で行うのだろう。日本ほど、完全な安全を要求せず、しっかり距離をとって、自己責任の元に森の中を歩くようだ。また車の中から見るツアーもある。そういやアフリカにはライオン・ウォッチングのサファリツアーがあるから同じと言えば同じ。

では、日本でやっているところはないかと探すと、北海道で観光船に乗って海から浜に出てくるヒグマを見るツアーがあった。知床などでは浜によくヒグマは出てくるのである。
これなら、とりあえず安全か……と思うが、海辺だけなのは、ちょっと残念。森の中に暮らすクマも見てみたい。

と思ったら、十勝サホロリゾートのベアマウンテンで、バスや施設内、さらに高い位置の遊歩道から森の中のヒグマを眺められるようにしていると。これは、完全に野生のクマを見るツアーというより、サファリパークのように自然状態で飼育しているヒグマを見るようだ。

平成18年北海道の広大な森の中、限りなく野生に近い環境でヒグマたちが生活している様子を体感いただける、今までにない自然観察施設として【ベア・マウンテン】が創設されました。

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写真は、サイトより借用

日本では、これぐらいが限界かもしれない。完全な野生のクマを見られるところにいくのは危険すぎる。ガイドだって養成に苦労しそう。

クジラも、捕鯨批判が高まる中で、ホエール・ウォッチングという観光で地元にお金を通す方法が提案されて、現在では各地で行われている。私も小笠原諸島で参加したことがある。

自然を見るツアーというと、風景中心になりがちだが、動物観察も今後増えるかもしれない。日本の自然は、大陸ほど雄大ではなく比較的地味だから、やはり動く動物の登場は盛り上がる。
我が家にアナグマやアライグマが出たときも、金魚を食べられて腹が立つ一方で、身近に見られたことにワクワクした(^^;)。クマが増えたら即駆除という発想から離れて、観光資源にする方法もないだろうか。

しかし、「完全な安全」を追及したら、野生クマのような猛獣のウォッチングは難しいだろう。

 

2026/08/28

朝ドラの主人公夫の死因

朝ドラ『風、薫る』を見ていたら、主人公の一人・大家直美の夫が日清戦争で亡くなっていた。

私は台湾に出征したと聞いたから「さてはマラリアで死ぬかも」と思っていたが……。

案の定、戦死したのだが、その死因は脚気。

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実は日清戦争で戦死した人の半分以上が病気で、その7割が脚気だったという。こんな統計があった。

日露戦争の陸軍戦死・戦傷死:約5万8000人 〜 6万人
うち病死: 約3万7000人
うち脚気による死者:約2万7800人(病死者の約75%)
脚気患者 25万人 

すごい数字だ。ただし、これは陸軍である。海軍ではほとんど死者を出さなかった。

当時、脚気の病因はわかっていなかったが、脚気はビタミンB1不足で起こる。白米ばかり食べたらかかるのだ。

海軍では原因を食べ物にあると睨んで麦飯を食わせたから発症しなかったが、陸軍は細菌説を取っていた。そして麦飯を嫌って白米を食べさせ続けた。その元凶が、当時の台湾総督府陸軍局軍医部長だった森林太郎である。

まっ、この名前で私は飛びついたのだけどね(^^;)。森林太郎。ご存じだろうか。シンリンタロウではなく、モリ・リンタロウと読む。彼は小説家でもあり、そのペンネームが森鴎外だ。

もちろん、森鴎外にすべての責任を押しつけるのは無理があり、陸軍の医局全体の責任だろう。医学自体が、発展途上だった。ただ海軍は経験則から脚気の直る食べ物を探したのに対して、森林太郎は理論に縛られたのだ。
理論より現場。森林の現象を解きあかす際に、よく言われることなのに。森林では環境も遺伝も、あまりに複雑で理屈で割り切れないことばかり起きる。

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余談。生駒市内を散歩していると、こんな名前の表札に出くわした。

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連名だが、片方は「森林」。これは姓だとしたら、シンリンと読むのか。それともモリリン? いやあ、モリバヤシだろうなあ。

息子の名前を太郎としたら、混乱するかもしれないヾ(- -;)。

2026/08/27

ヴィラン・イノシシが森をつくる?

昨日はNHKの「クローズアップ現代」を思い切り批判したが、その後Eテレの「ヴィランの言い分」という番組を見た。

ヴィラン、つまり悪役とか嫌われ者という意味だが、そんな悪役の言い分を聞くという趣旨の番組。わりと好きだ。

そこで取り上げられたのがイノシシ。

ヴィランの言い分 イノシシ

畑荒らすわ、突進するわで悪者にされてるけど、ちょっと待てい! そもそもオレ、人間が怖くて昼じゃなく夜に動くようになった超ビビりなの!畑に入っちゃうのも、嗅覚抜群・自慢の鼻がおいしそうなニオイをキャッチしちゃうから! でもその鼻で森の土を掘り返せば、フカフカになって生態系の多様性がアップするんだぜ! それに人間たちが大好きなトンカツもハムもソーセージも、もとをたどれば全部オレの親戚!もっと感謝して!

その中で面白い、と思った点。

イノシシは獣害を引き起こすから嫌われているわけだが、その際に地面を掘り起こす癖がある。

だが説明を聞いていると、鼻先で土の中の臭いをかぎ分ける能力があり、食べ物を探しているそうだ。そして見つけると、掘る。そのため鼻に固い骨が入っているのが特徴だ。表土を鼻と牙でほじくり返せるのだ。これはイノシシ、ブタならではの骨構造らしい。

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重要なのは、森の溜まった落葉をひっくり返し、土を掘り起こして攪乱すること。それが土壌を豊かにして、次の世代の植物が芽吹きやすくして森林の更新を図るそうだ。

なるほどね。今や森林だけでなく、すべての生物界は攪乱することが進化と多様性につながると言われている。現状固定は、むしろ環境を劣化させていく。定期的に攪乱することで、微生態系の循環が起きて、環境全体の生態系を維持できる。

ただし大規模攪乱は自然の破壊になるので、中規模攪乱がよいそうだ。恐竜が滅びような大攪乱は、一歩間違うと地球上の生命が消えかねなかった。しかし洪水津波地震に台風……山崩れも中規模攪乱の範囲なのか、中の上くらいの攪乱なのか。その視点で見ると、最近の気象災害はどうだろう。

なかなか考えさせられます。

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ちなみにイノシシ研究家の江口さん、イノシシハットをかぶってご登場でした!

2026/08/26

クローズアップ現代で示す「低材価カルテル」

昨夜のNHK「クローズアップ現代」では林業を取り上げていた。これを見て沸騰した林業家も多いのではないか(笑)。

実は、その前夜のEテレ「サイエンスZERO」でも林業を取り上げていた。

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内容はほぼ同じ(⌒ー⌒)。取り上げるのもCLTなどエンジニアウッドによる木造ビルに、セルロースナノファイバー、改質リグニンによる木質プラスチック。そして林業ルネサンスだ、日本の林業は明るい!と謳い上げる、いや煽る。世間には信じる人もいるのかなあ。

しかし紹介される情報に嘘が多すぎる。そして科学技術と社会実装の谷というか闇というか、断絶が深すぎる。

ツッコミどころ満載なのだが、一つ指摘しておこう。サイエンスZEROは再放送である。昨年7月だったかに放映したものだ。1年前に放送していた内容をクローズアップ現代は最新事情として取り上げたのだね。映像も使い回し?

そして林業にルネサンスといった言葉を付けたものも、10年以上前から幾度も使われている。民主党政権時代から。ちなみに「木のルネサンス」(熊崎実著)や「森林のルネサンス」という書名の本(2018年発行)もある。

かろうじて、木材価格が安いために木材の増産が難しい点に触れていたが、これで私は、低賃金カルテルならぬ「低材価カルテル」という言葉が浮かんだ。木材業界上げて、木材の価格を上げないよう無意識?に全力でカルテルを組んでいるのだ。

だいたいCLTもCNFもリグニンも、その材料は安い木材であり、A材価格の木材を使わない。こうした新素材が増えれば増えるほど買取価格は下がる。最初から材価を下げる構造ができているのだ。

番組内で「製材価格は上がったのに原木価格は上がっていない」ことに触れていたではないか。サラリと流したが、その理由を説明してみろ。
まあ、私も理屈(言い訳)は聞いたことはあるが、そんなもの即粉砕できる。本音では安く買いたたきたい意図が透けて見える。

問題は、なぜこの時期に、こんな番組がつくられたか、である。

内容的には林野庁提供なんだが、林野庁はNHKに「つくれ」「宣伝してくれ」と言えるほど力は強くないだろう。むしろ、私はNHK内に林業シンパがいると睨んでいる。ひたすら林業の未来を明るく描きたい、と思っているプロデューサーかディレクターがいるのだろう。
これは、私の経験から言えるのだ。一時期、私のところにその手の番組づくりで取材の申し込みや出演依頼が続いたことがある。が、私が林業の真相を説明すると話は消える……(代わりに林業礼賛御用学者が出演する)。逆にCLTやCNF、リグニンの研究者から、その裏側を告発する情報が寄せられる。

そして全国に芥子粒のようにこぼれている成功例を探して大きく、ひたすら取り上げる。そんな人物が林野庁のぶら下げた情報に飛びついたのだろう。

この手の林業シンパとか林業応援団は、メディアだけでない。林業関係者はもちろん、研究者にも建築家にもいる。環境問題運動家にもいる。林業林政のジャーナリストを名乗りつつ、実は林野庁の広報マンもいる。
私が林業の闇を話すとそっぽを向く。そんな暗い話は聞きたくないという。盗伐の実態も、知りたくないそうだ。求めているのは明るい情報だけ。ようするに自分が気持ちよくなれる情報だけを発信したい。それは林業の応援ではない。

本当に林業を応援したいのなら低材価カルテルのカラクリを解き、改善を求めるべきだろう。労基法破りの労働実態を暴け。愚弄な補助金を追及せよ。

なおカルテルに対抗するには、ゼネストだと思うよ。一斉に国産材の出荷を止めるのだ。全国の林業家よ団結せよ……ま、絶対にやらない・できないだろうけどね。

 

 

2026/08/25

プナン族の思い出~サル肉?

昨日、ボルネオ熱帯雨林の危機を訴える記者会見のことを紹介した(そして今晩、一般向きセミナーも開かれる)が、そこで私が訪れたバラム川の村の話をしよう。夏は、こうした思い出話が似合う(^^;)。

私が訪れたのはバラム川上流部と言っても、今回問題になっている源流地域ではなく、別の支流なのだが、訪れたのがロング・セリダンという村。ケラビット族の村である。でも、プナン族も周辺のジャングルに住んでいて、ときに村に訪れて交易をしていた。だから出会うことができたのだ。彼らは、村に滞在する際の小屋がある。

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彼らの交易品は、主に沈香だった。ジンチョウゲ科の樹木の樹液だ。日本の正倉院に納められていて、織田信長が切り取ったことで有名な「蘭奢侍」なるものも、おそらく沈香である。チョー高価なので「森の宝石」と呼ばれる。私が会ったときも一塊持っていた。

栽培できる木ではないので、原生林がなくなれば消えていくだろう。

でも、当時の私は、あまり興味がなく、むしろ興味津々だったのはこちら。

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サル。サルを解体して肉を食べるのである。ちょっと味見したかったなあ。

私が滞在していたロングハウスに来てもらった。兄妹である。言葉は、現地の人にプナン語をマレー語に通訳してもらい、そのマレー語を同行のマレー語の達人に日本語へと通訳してもらう…という手間をかけたのだった。

腕に腕時計をしていたのが、驚き。時間を知るためではなくブレスレッドのような飾りだろう。誰にもらったのか。

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2026/08/24

ボルネオの熱帯雨林再び危機

本日、オンラインで参加した記者会見。なつかしのボルネオ熱帯雨林の伐採問題だ。

マレーシアのサラワク州は、30~40年前は、熱帯木材の産地として、そして森林破壊の象徴的な地域としてよく取り上げられた。少数民族がバリケードを築くなどして反対運動を展開して、世界的に有名になった。日本も伐採事業に参画していると、結構突き上げられたものだ。

しかしバラム川上流部(最後の原生林地区)を保護区にしてバラム平和公園の建設が決まり、また日本も南洋材の原木輸入が止まるなとして、もう過去のものと思っていた。

それが、なんとまた伐採され始めた。それも、保護区の建設プロジェクトが突然撤回されて、伐採会社に伐採権を売り渡されたのである。日本もそこそこ金を出していた(今も出している)のに、それはどこへ雲隠れ? 伐られた木は原木ではなく合板などに化けて、6割が日本に輸出されているそうな。

ということで、現地からの告発で来日した人々の記者会見である。

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現地はこんな状況だそうだ。

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この状況を日本の外務省と林野庁に伝えたら、「これは森林破壊ではない。持続的な森林利用だ」とのたまわったそうな。林野庁も、森を見る目が落ちたねえ。日本の山でも同じこと言うかな。もう言っているか。いや見ているのは、森ではなくて外務省かな。

明日夜に、一般人向けのセミナーが開かれるそうだ。興味がある方は、(オンラインでも)覗いてみるとよい。

【森林・生物多様性セミナー】権力によって破壊された先住民族の森「バラム平和公園」~サラワク最後の原生林が消失する前に私たちにできることは?~

私は、かつてボルネオに通っていて、このバラム川流域も訪れている。ロング・セリダンという村にしばらく滞在したこともある。夏は、そんななつかしい話をしたいところだが。。

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当時森の中を遊動する少数民族として幻の民族扱いされ、会えたら奇跡とされ言われていたプナン族とも会えた。

今回来日した一人は、そんなプナン族の若者である。

2026/08/23

種まき?それともおすそ分け?

今夏は、暑い。珍しく夏ばてしている。

で、仕事はできるだけしないようにしていたら、本当に仕事は激減した(笑)。まあ、最低限の連載ものとか、ルーティンだけをこなしている。
自営業としては、先行き不安なのだが、それを考えるのも夏ばて中は先送りだ。

その代わりと言ってはナンだが、面会者が増えた。7月から8月にかけて、面会希望者がやたら多い。それぞれ別の分野・目的なんだろうが、仕事しないのだからと、彼らに積極的に会っている。

なかには自身のIT企業を売却して、結構な財産が有るので林業に参入したいとか、ゴルフ場の危険についてとか、林業界へ外国人労働者を派遣したいとか、野外教育施設を建設・運営したいとか、獣害問題についての意見交換とか……。さらに某神社の由来に関することでもお呼びがかかる。

我ながら、幅広い分野。いろいろあって、求められればアドバイスや感じるところを話すが、別に仕事ではない。情報提供にはなるが、なんら利益を得ることもなく、下手すると持ち出しだ。

これを将来の仕事への種まきと考えるか、これまで積み重ねてきた私の著述業の成果のおすそ分けと見るか。

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それなりに私も改めて考えるきっかけになったし、将来何かに活かせるかもしれん。

残暑をだらだら過ごしつつ、未来を考えよう。

 

2026/08/22

お米の値段は感情で決まる

訪れたスーパーでお米の安売りをしていた。

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もう5キロ3000円を切るのが当たり前になってきた。まだまだ下がるだろう。

私の予測は、昨秋の時点で米価は下がると思っていたのに外れた。次に今春から下がるだったのに、下がらない。とうとう夏前に下がると予測。これが的中(笑)。当たり前だ。

ちょっと数字を。

農水省の出す米の需要予測(7月から1年間)は、昨年9月時点で697万~711万トン(玄米ベース)。
今年3月に691万~704万トンに下方修正。
今月出た結果は、683万トン(速報値)。
25年産米の生産量は747万トン。先月末の民間在庫量は過去最大の243万トン。
これから収穫される26年産米生産量は、732万トンの見通し。

24年からの米不足と米価高騰に対応して、小泉農相が備蓄米を「米の流通量をジャブジャブにする」と発言して放出した。そして価格を下げる、と。ところが安くなったのは備蓄米だけで、民間で流通している銘柄米価格は下がらない。

なぜって、「高く買いつけたんだから安く売りたくない」と流通業者の感情が強かったからだろう。このままでは米の消費が減るとか、年を越せば米価が暴落するとか言われたが、他人はいざ知らず「自分の買いつけた米は高く売りたい・損したくない」からである。

結果的に年を越して、米が相当余っていると言われても業者は米価を下げずにきたが、今になって投げ売りし始めたわけだ。でも、そんなに売れ行きが伸びているわけじゃないらしい。今頃「米はジャブジャブ」になったのだが、安くても買わない。

消費者は、米を食べなくても困らない、どうせ米を食べるならもうすぐ出る新米を、と思っているのかもしれない。米は主食とされてきたが、食べない習慣がつけば、なくても平気。麺類、粉もの、パン……で十分。実は、米より高いパンだってあるのだが、そちらを選ぶ。

経済は感情で動いているのだ、と改めて感じる。需要と供給のバランス……なんて嘘だ、とこの数字から思う。動かすのは感情である。そして1億の国民の感情の動く方向を読み取るのは至難の業なのだ。

こりゃ、絶対に計画経済なんて不可能だわ。

格差拡大、環境問題などの解決法として「民主的な計画経済を」という主張があるが、絶対無理。と私は米の値段で感じたのである。

 

2026/08/21

「森と生きる都市」とは?

たまたま見つけた、このサイト。

「森と生きる都市」という連載を始めていた。

新連載|森と生きる都市(第1回・全5回予定) 

ヨーロッパの3つの森林都市と、そこにある3つの制度を紹介している。ようするに森林率ではなく、森と結びついた住民の生活やビジネスを主題としているようだ。

取り上げるのはオーストリアとイタリアとスウェーデンの都市。内容はリンクしているサイトを読んでいただければと思うが、そもそも、この記事は「Maintainable news」というサイトの連載だ。

サステナブル(持続可能)、サーキュラーエコノミー(循環経済)、リジェネレーション(再生可能)、メンテナンス(保守)、ライフスタイル(暮らし)の5ジャンルで、地球をメンテナンスする企業や研究機関などのニュースを領域横断でお届けします。

とある。運営会社はフェイバリッド株式会社。何の会社?と思って検索したら、滋賀県の恐竜のフィギアをつくる会社が出てきて、???だったが、同名の間違い(笑)。東京の企業コンテンツづくりや脱炭素化ビジネスなどを行っている企業だった。社長はコピーライター出身だそうである。設立は1990年と古い。

私が興味を持ったのは、森林都市とは何だろう、と以前より考えていたから。ただ、上記で紹介されているヨーロッパのような都市ではなく、人口が集積されている都市と、自然の象徴的存在である森林が、近しい関係を築く地域はあり得るか、たとえば事例としてはどんな都市?と思考実験的に考えていたからだ。

もちろん、そこに文化とか、森の資源を活かした産業とかあれば申し分ないだろうが、それは高望みすぎる(笑)。少なくても日本では無理ではないか。

せっかくだから、一例として奈良市を見てみよう。

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これはGoogle earthによるものだ。34万人以上の人口を抱える県庁所在地だが、都心から徒歩圏内に春日山原始林がある。

こんな事例から、成立要素と維持の必要条件を考えることができればなあ、と思っている。

2026/08/20

モクレポ~円安で木材輸出は伸びたか

高市政権になってからとてつもない円安が進行している。おそらく今後も続くだろう。

でも政権側は「円安でホクホク」な業界があると開き直っているが、暴落と言われる水準まで行けば何が起こるか……。
さて、ホクホクの業界の一つに木材輸出があるのではないか。そう考えて調べてみた。日本の木材輸出に関するデータは意外と少ない。幸い、林野庁のモクレポ8月号が出ている。

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たしかに上半期伸びている。でも、特別目立つほどではないか。中国が圧倒的だが、フィリピン、アメリカも伸びている。

私の知るところによると、九州では木材を輸出するために国内製材業者分も回すほどで、狂騒状態だというのだが。
輸出先は中国が圧倒的だが、中国も不景気で木材輸入は減らしている。日本からしても輸出は丸太中心。これでは利益薄いなあ。

日本は南洋材はもちろん、欧米からの木材輸入でも丸太はどんどん減っているというのに中国には丸太で輸出する。低開発国と同じだ。なお輸出増のフィリピンからは製材輸入量も多いから、結局は木材加工を向こうでしてバックしているのだろう。日本の木材輸入は各国とも製材など加工品が大半だ。日本の木材加工業は縮小していることになる。

そこで輸出額の統計を見る。

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相変わらず、木製家具が伸びている。これも円安の効用か。家具に使用する木材は、輸入している広葉樹材の可能性が高い。
そこでもう一つ気にしている広葉樹材の貿易はどうなっている。

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日本はアメリカから大量の広葉樹材を輸入している。こちらも製材が多い。使い道は、ツキ板などもあるだろうが、やはり家具材か。木質ペレットなどには広葉樹材を原料にするものも多いが、別物だ。

ちなみに木材貿易図を見つけた。これは針葉樹丸太なので、3分の1を占めるチップや木質ペレットは入っていない。

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日本は輸入しか示されていない。ただ中国の輸入元を見ると、日本は136万立方メートル。増えたといっても、ニュージーランドが圧倒的でEUにも負ける。日本材は1割以下ではないか。中国からすると、日本の木材は、そんなに重要視されていないのだろう。

……とまあ、とりとめもなく、こんなことを感じているのであった。

2026/08/19

マーベルウッドって、何?

最近、私のネットで頻繁に登場する「マーベルウッド」なるもの。

環境に負荷をかけない国産防腐処理木材「マーベルウッド®

フランウッドに少々関わっているものとしては興味ある。どちらも耐腐朽性の処理をしていることが売り物だからだ。よく似たエンジニアウッドなのかなあ、と。

ただ、読んでもよく分からない。HPに書いてあるのはこんなこと。

マーベルウッドは、SDGsの達成に貢献します。

木材は、わが国をはじめ、世界中で古来より利用され、様々な優れた特性を持つ再生可能な天然資源です。
しかし、天然資源であるが故に、微生物や昆虫によって「腐る」「食われる」などの劣化を受けてしまいます。
マーベルウッドは、木材の欠点である低耐久性を克服し、「環境保全への貢献」・「地域経済の活性化」・「美観性の向上」をコンセプトとして持つ、高耐久性の外構用部材として開発されました。

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まあ、性能はわかった。無色なのも特徴か。しかし、どんな処理をして防腐しているのかわからない。防腐木材はいくらでもあるからなあ。防腐用の薬剤にも多くの種類がある。何を注入しているの?

そこで資料をダウンロードしたり、ほかの説明しているサイトを探して必死に読む。

ようやくDMPAPという単語を発見。Proceedings: 2-Dimethylamino-4-(methyl-phenylamino)-phenol、N,N-ジデシル-N-メチル ポリオキシエチル アンモニウムプロピオネートのことらしい。ヤシ油が原料だというので、天然素材成分ではある。DMPAPを主成分とした4種類の有機化合物という言葉も見つけた。ほかに何を含んでいるのか。

ただ、この薬剤成分による防腐木材は、ほかの会社にもある。そことの違いは何か。いや同じなのか。

全体にわかりにくい。どういう原理で防腐しているのか。DMPAPはどんな作用をしているのか。またヤングや伸縮、磨耗ほかの強度、耐火などの性能に触れていないので、木材全体の性能がわからない。

 せっかく「開発した」というのなら、もう少していねいに説明してほしい。それに新商品でもなさそうだ。すでに商品例がいくつも掲載されている。いつから製造をしているのだろう。

なぜ、今頃になって私の元に情報が流れてきたのか。台湾に輸出するという話題があるからかもしれない。

まあ、加工木材にいろいろあることは結構なことだと思う。切磋琢磨になる。それゆえ、もう少し説明を詳しくしてほしいなあ。

2026/08/18

改めて「義烈く空挺隊と藤波健彰」は明日!

12日に告知したnewszeroの特集で「義烈特攻隊」を取り上げ、そこに撮影した藤波健彰氏に触れられる、という予定。千葉の大雨特別警報で流れてしまったが、明日の夜に放映されることが決まった。詳しくは、こちら。

newsZERO「義烈特攻隊と藤波健彰」

※正確には「義烈空挺隊」だった。

もし、もし、またもや特別警報が出るような災害や、トンデモな事件、ニュースが発生した際は、翌20日になる。

とまあ、これまでこれだけだと前回と同じことしか書けないので、余談を。

これまで私の終戦特集?みたいに日本軍の特務工作について紹介してきたが、もう一つニアミスしたことを触れておこう。

藤原機関というのをご存じF機関とも呼ぶが、藤原岩一中佐がつくったインド独立を支援する特務工作機関である。チャンドラ・ボースと結び、インド人が多くいるマレー半島(マライ、タイ)でインド国民軍の編成に動いた。中野学校の教官もしているから、日本のスパイの養成もしているし、戦後は自衛隊に属したから、別班立ち上げにも関わっているんじゃないか (゚o゚;) 。

その部下に、中宮悟郎という人物がいて、彼がタイで実質的な組織作りをしていたそうである。「藤原は単にいうだけ」だという(笑)。

で、彼は戦後、マレーシア連邦サバ州(ボルネオ)でビジネスをしていた。そして私がサバ州のサンダカンに行った際に会う予定だったのだ。これは当時の大学の教官の紹介。ところが、中宮の使いが私達の宿舎に現れたとき、私はいなかった。そして応対した者が、知らん、と言ってしまったらしい。私は帰ってから悔やんだが、住所も何も教えてもらっていないから連絡が取れずに会えなかったのである。

私と戦時中の特務工作員とはすれ違いで逃してしまったのであった。

せっかくだから調べてみると、Wikipediaに次のように記されている。

サバ州に森林伐採のトーア・キギョーを設立。ラハダト地区に2000ヘクタールの土地をサバ州政府から貸与を受け、森林伐採と同時に跡地にバナナ栽培事業を手掛ける。これはマレーシア初のバナナ栽培となった。マングローブに着目し、レーヨンパルプ材として利用する技術を開発。この頃中宮は常に「おれはジャパニーズマレーシアだよ」と語っていた[25]。1964年、中宮は亜細亜大学の学生8人を事前研修に呼び寄せ、現地に動物園設立を計画。目的はプランテーションを保護するとともに、その地域に生息する象、ワニ、オランウータンなどを保護することにあると中宮はロイター通信に語った。

1979年だったと思う。惜しかったなあ。ただ、ボルネオ遠征に絡んで、藤波氏と中宮氏に接点があったとは奇遇である。

写真は、サンダカンの日本人墓地。「サンダカン8番娼館」読んで、訪ねたなあ。

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2026/08/17

庭の池の獣害対策

朝方に目が覚めてトイレに行った。時計を見て4時50分ぐらいだと確認している。

そして寝直そうとしたところ、庭からガタ!と音がする。最初はネコか何かだろうと思いかけたのだが……はっと気づいて庭の見える窓に飛びついた。すると、薄闇……いや薄明かりの中に、池の周りでうごめくものがいる。それも複数!

思わず声を上げた。コイツラ、ゴソゴソ逃げ出したが、池に飛び込みジャバジャバしている。

実は、このところ幾度も池が荒らされているのだ。最盛期で30匹以上いた金魚はどんどん減って、今のところ2匹しか確認できない。

しかも、対策として池の上空にはテグス糸を張っていたのだが、効果がない。どうやら犯人は鳥ではない。そこで池の周囲にいくつもバリヤを築いた。尖った棒を林立させて柵にしたり、ヨシズを丸めて敷きつめたり。それで危険を察知して池に近づけないようになれば……。

だが、肝心のヨシズが池の中に落とされていたりする。まったくバリヤを気にすることなく池に飛び込んで金魚を襲っているらしい。

襲撃者として、ヘビからヒキガエル、ネコなども疑ったが、痕跡から正体を絞り込んでいく。

残るはイタチとアライグマ、アナグマ、タヌキとなった。ハクビシンはいないだろう。ツキノワクマだっていないよ……。

私はイタチが一番怪しいと思っていた。だが、この早朝の池で見かけたのは、結構デカい身体だ。この大きさではイタチと違う。タヌキやアナグマ、アライグマ、ハクビシンが候補に上がる。

アライグマは庭で目撃したことがある。ハクビシンは奈良県にはいないはず。タヌキは多いが、池に潜って魚はとらない。アナグマも、あまり水中を好まない。

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庭に出てきたアナグマ

薄明かりの中なので、明確にはわからないが、その姿のシルエットから、アライグマだと確信した。特徴的な縞模様の尻尾は見えなかったが、丸い背で3匹ほどがもゾロゾロと逃げて行った。

逃げるヤツラは高さ1・5メートルくらいの兵の上によじ登った。タヌキもアナグマも、木登りは得意じゃないのに対して、アライグマは大得意。しかも金魚への執着が強いとAIは応える。岸から狙うだけでなく、飛び込んですき間まで腕を入れて探すそうだ。

しかも翌朝、庭に出ると軒下に置いていた金魚の餌袋が散乱していた。なんと、金魚の餌まで食われた!
それに池を荒らされてスイレンまでが台無しに。

これは対策を練り直さねばならない。

池の上を網で覆うのは無理そうだ。キャツら、網を破るそうである。それに庭の風景としても無様だ。

そこで金属製のワイヤーメッシュを池に沈めることにした。早速、ホームセンターを回る。どんな大きさがいいか。メッシュの口径は。土台には何が使えるか。金魚の逃げ場、隠れ家も作りたい。いろいろ考え、百均も周りながら、小道具を揃えていく。いきなり全部完成させなくてもよい。いろいろ試す。十分に仕掛けてから、また金魚を入れよう。

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まずは第1弾。これから池全体に敷きつめよう。もしアライグマが不用意に池に飛び込んだら足をとられて動けなくなるだろう。その際は容赦なく水没溺死させるぜ( ̄ー ̄)ニヤ。

これから我が家の獣害対策が始まるv(^0^)

 

2026/08/16

庇の上のゴーヤ

今年は、庭に異変続きで、いくつか収穫を期待して植えた農作物も不作……というか、よく育たない。栽培法が悪いのか気候気象のせいなのか、ほかに理由があるのか……。

その中で、よく育つのはゴーヤだ。今年も、庭から2階へとよく蔓を伸ばしている。収穫も順調だ。正直食べきれない。

そしてベランダから覗くと、1階の庇、つまり屋根の部分に実をつけていた。葉に隠れているが、すでに黄変している。

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もし食べられない……というか、収穫もできない位置にある。

さらにベランダそのものでも収穫できた。黄色くなって……。

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それも2つも。

そのうち、黄色い実がはじけて、真っ赤な種子が現れるんだろう。それもドロドロに溶けるような状態で。

その姿も、終戦の夏に想像をかきたてるかもしれない。

 

 

2026/08/15

戦争博物館

私が旅した南洋の島々には、戦争博物館がよくあった。太平洋戦争時の軍装、武器、戦車、軍用機……などを展示しているのだ。

ソロモン諸島ガダルカナル島にパプア・ニューギニアのラバウル、ナウル島にもあった。なかには海に沈んだ飛行機をカヌーで見るところもあった。上陸用舟艇を隠している地下壕もあったし、戦車か自走砲の砲塔が転がっている場所もあった。

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ガダルカナル島の戦争博物館

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ガダルカナル島レッドビーチ

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ラバウル
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ラバウル

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ラバウルの地下壕

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ナウル島の海岸トーチカ
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小笠原諸島兄島の海岸

展示しているのではなく、野ざらしのものも多い。

不思議なもので、その兵器群を見ていると、心は時空をさまよう。兵器そのものが戦争の博物館と化している。それだけで価値があるのかもしれない。

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ガダルカナル島オースチン山の記念碑前

 

2026/08/14

陸軍中野学校で何を学んだのか

昨日に触れた小野田寛郎は、いわゆるスパイ養成機関の陸軍中野学校出身で、特務工作を学んだ人物とされている。

アナザーストーリーズでも、その点に触れていた。

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私も中野学校および旧日本軍の特務工作について調べたことがある。

そこからすると、番組は若干説明不足である。まず中野学校といっても2種類あること。いわゆる東京の中野に陸軍中野学校。そして静岡県の二俣に設立された二俣分校。小野田氏は後者だ。

中野では、諜報や防諜など情報、そして破壊や後方攪乱の工作を行う、まさにスパイ養成を目的とした。一方で二俣分校は、ゲリラ戦要員の養成を行っていた。両者、ちょっと違うのだ。そして最大の違いは養成期間。中野学校は1年間で、二俣分校は3か月であったはず。

私は何人かの中野学校出身者に取材をしたが、「3か月じゃ何も覚えられないよ」と苦笑していた。いや、1年でも多岐にわたる分野を身につけることは不可能なのだ。

ドラマ「VIVANT」のようなレベルの技術を身につけるのは無理(> <;)。

では、何を学ぶか。知識や技術としては幅広く学んだが、結局は心構えだという。絶対の愛国心、でも捕虜となっても生き抜け、そして裏工作で出し抜け、絶対に秘密はばらすな、といったものである。私が取材した時は晩年で、「もういいだろうと思うから、話す」と言ってくれた。時期がよかったのだ。

だから、小野田少尉はゲリラ戦をしていたわけで、諜報工作が任務だったわけではない。

なお海軍にも特務機関はあった。ただし、養成機関を持っていなかったから、民間人をスカウトしていたらしい。

鳳(おおとり)機関というのがあって、戦前からポルトガル領ティモールに南洋興発などの会社員として潜入していたらしい。私が聞いたのは、どこだったかで映画館を経営していたそうである。またオートらラリアにも多数潜入していて、戦時中も情報を日本側に情報を送っていたらしいが、詳細不明である。

ただ、評判はそんなによくない(^^;)。憲兵もどきの真似もしていたようだ。陸軍との軋轢もあった。

日本のスパイも千差万別だが、私の印象としては、それほど特殊な技術によるものではなく、コツコツと軍隊の裏仕事をしていたイメージだ。

まあ、こんな戦中の話の発掘も、今となっては手遅れかな。

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東ティモールの少数民族の少年たち

2026/08/13

小野田寛郎はいつ終戦を知ったのか

一昨日は、チモールの日本軍は終戦を8月8日、そして12日に知っていた……と記した。すると、その晩にNHKで小野田少尉を取り上げた。

アナザーストーリーズ 運命の分岐点 小野田少尉 帰還〜戦後29年ジャングルの中で

いわずとしれた、フィリピン・ルバング島に潜伏していた日本兵小野田寛郎の物語である。そこで、面白い矛盾を指摘していた。

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記者会見では「終戦を知らなかった」というが、厚生省の聞き取りでは「ラジオを手に入れて、日本の情報を知っていた」というのである。

ほかの資料では、「日本は中国と戦争をしながら貿易をしていた」から、今も同じような状態ではないかと想像していたという証言もしている。もともと小野田氏は商社マンとして中国と貿易していたのだから、考えられなくもないが、どうかな。

私は、太平洋戦争の最前線の日本兵はいつ終戦=敗戦を知ったのか、という点に興味を持っている。小野田氏の前にグアム島の横井庄一氏が戦後27年目に発見された。小野田氏は29年目、インドネシアのモロタイ島で中村輝夫氏(台湾アミ族出身)も29年目に投降した。中村氏は終戦を知っていたが残留したという。

実は、この3人以外にも、終戦後何年も経ってから投稿した日本兵はたくさんいる。そして投降せずに、ジャングルで朽ちていった人も……。

ソロモン諸島には、長く終戦を知らずにジャングルに潜伏していた将兵は数多くいた。ベララベラ島には、40年以上後まで日本兵がいるという噂が尽きなかった。私は、その噂を追ってベララベラ島の森に分け入ったこともある。

この点は、『不思議の国のメラネシア』に記している。正直、ソロモンの森は、グアムやルバングとは桁違いの難関だ。マラリアもあるし、毒ヘビもいる。雨期は土砂降り続き。

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ベララベラ島の少女たち

そういや、昨年見た映画「木の上の軍隊」や「ペリュリュー楽園のゲルニカ」でも、投降するのは終戦後数年経ってからだ。彼らも、どちらかというと終戦は知っていたが、なかなか投降できなかったといった方がよい。

さらに樺太や千島列島などではポツダム宣言受諾後にソ連軍に攻め込まれているから、物理的に終戦は9月に入ってからだ。

もっと突っこんで彼らが「終戦を知った時期」を取材したい気持ちはあった。日本兵にとっての終戦はいつだったのか……。

今となってはきびしいが、終戦記念日は1945年8月15日と決めつけない方がよいのかもしれない。

2026/08/12

newsZERO「義烈特攻隊と藤波健彰」

日本テレビ系の午後11時からのニュース番組、news zero

13日の終戦特集で沖縄で米軍に奪われた飛行場に強行着陸して米軍機を破壊して玉砕した『義烈空挺隊』を取り上げるそう。ここで貴重な映像を撮影したのが、藤波健彰というニュースカメラマンだ。戦前戦後の第一線で16ミリフィルムを回し続けた人である。とくに終戦直前には、特攻隊の飛行機を追いかけて飛び、特攻シーンを撮ろうとした(さすがに無理)そうである。実は原爆映画(被災直後の広島に入って惨禍を記録を撮影している)も撮っている。東京裁判も記録した。映像ジャーナリストの先駆けのような人。

そして、実は私が取材協力した。藤波氏が生きている頃にお会いしたことがあるという点で。もっとも私がお会いしたのは、私が学生時代にボルネオのキナバル山に登ることに関連して、戦前戦中のボルネオの映像を見せてもらったのだ。もう40数年前の話である。その映画は、戦闘シーンのない戦争映画として貴重だろう。

これが貴重な映像で、一時は空襲で焼けてなくなったと言われたフィルムが見つかったのである。

そんなことを20年以上前に拙HPに記していた。これを読んで日本テレビの報道の人から連絡をくれたのだから、何がリンクするかわからない。義烈特攻隊の訓練や出撃シーンの映像もあるらしい。再放映とか配信はない(著作権の関係でできない)そうである。

戦争中の探検カメラマン・藤波健彰

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放送は、明日13日午後11時以降。現在のユーチューバーも、見た方がよいと思うよ。これほどの覚悟を持って動画撮ってる?

 

2026/08/11

VIVANTよりスゴイ!「チモール逆無電」の終戦

TBSドラマ「VIVANT」~自衛隊の非合法組織・別班を取り上げたことからか、諜報とか特務工作に注目が集まっている。もしかしてスパイ防止法制定にも絡んでいるのかもしれない。

が、ここで取り上げたいのは、戦時中に行われた『チモール逆無電』作戦である。同名の書籍も出ている。ただし、これはフィクションじみた作品。

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戦時中、オーストラリア北方に位置するチモール(現ティモール)島は、当時蘭領インドネシアとポルトガル領だった。ポルトガルは中立国なのに、日本軍が占領したのである。約4年間支配していたが、そこにオーストラリア軍は特殊工作部隊を送り込んだ。リーダーはポルトガル軍人だ。以前のチモール人の部下を使って、日本軍の動向をスパイしようとしたのである。

だが、日本軍はその部隊の存在を察知してメンバーを拿捕する。ただ捕虜にするだけでなく、その部隊をそのまま残して日本軍が隊員に化けて運営した。つまり、オーストラリアの本部と無線でやり取りを続けたのである。そして連合国側の情勢・情報を得ていたのだ。

もちろん、偽情報を流す。実際は武器も食料も尽きて飢餓が発生するほど追い詰められていたのに、どんどん陣地を構築して兵力も増しているように報告していた。チモールへの反攻を起こされないようにしたのである。

世界戦史上でもまれに見る諜報工作として知られている。私はそれを取材したのだった。

『チモール知られざる最前線』

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出版後、オーストラリアからも反響があって、その時に拿捕されていたオーストラリア軍兵士の関係者(遺族かどうかわからない)とも連絡を取れたこともある。日本側とオーストラリア側の言い分には齟齬があって、それが面白くもある。

その話は、ここでは置いておく。ただ終戦記念が近づく中で気になったのが、オーストラリアからチモールに打電された情報だ。それは
「8月8日、日本は降伏した」というものだった。

え? だろう。だって8月8日……ポツダム宣言を受諾したのは8月14日である。

そりゃ記憶違いだろうと片付けていたが、後にそうでもない可能性が浮かび上がった。なぜなら日本政府は、8月8日にポツダム宣言受諾の打診を連合国にしているのだ。国体維持などの条件を認められるか……といった交渉段階だが、連合国側は日本が降伏!と解釈してもおかしくない。
ならば、連合国の一角であるオーストラリアにも伝えられていたかもしれない。

実際は、10日に受諾を伝えて、12日に連合国は日本降伏を世界に発信した。

その12日の放送をチモールの通信部隊が受信した。チモールの日本軍は12日に終戦を知っていたのである。

ちなみに日本軍は、チモール島からオーストラリアに小船で特務工作員を送り込んでいる。実際にダーウィン近郊の海岸から上陸して内陸部を偵察したという。これは松機関の「松工作」である。そこで拾った石が、戦後に重要資源のありかを示す可能性が出てくるのだが……。フローライトではない(^^;)。

どうだい?VIVANTより、迫真的諜報、特務工作だろ。

2026/08/10

Wedge ONLINEに「キツイ・危ない下刈り…」を書いた裏事情

Wedge ONLINEに「キツイ・危ない下刈り作業の“カイゼン”から見える日本の労働生産性の問題点、林業所得を高める秘策とは」を執筆しました。

同記事は、Yahoo!ニュースにも転載されています。

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この記事、わりと難行した。7月掲載の予定が8月になったのである。今回は林業ネタを、と考えていろいろ悩んだ末に「下刈り」を取り上げようと思ったのだが、何を切り口にするか。下刈りのキツさ、重要性なのか。いや、下刈りなんてしなくても意外と植林木は育つんじゃない(^-^)/ という発想もある(ただし、植えたうちの何割か)。

結局、幾度か取り上げている大分県の佐伯広域森林組合の事例と組み合わせて、労働生産性の問題に行き着いたのだが、実は伏兵がいた。同じWedge ONLINEに執筆する、元林野庁職員の中岡茂氏が「再造林が進まない理由」という記事を書いていて、危うくパッティングしそうになったのである(´Д`)。

まあ、それはいい。お互い林業問題に切り込むのは切磋琢磨にもなる…というか、もう林業関係はアチラに任せようかな(^^;)。

実は、より厄介なのは下刈り中の写真がなかったこと。私の手元には、雑木林の草刈り写真しかなかったので、吉野林業全書まで取り出した。明治期の下刈り図である。この中に人は何人描かれているでしょう……とクイズにしたい。

結局、編集部に頼んだのだが、よさ気なのを森林管理局のHPから見つけ出して申請したらしい。まあ、記事の内容を知ってか知らずか、許可が出るまで時間がかかり、とうとう8月になってしまったわけである。

ともあれ、酷暑の夏に読んでいただきたい。

2026/08/09

クマ対策グッズビジネス

某ディスカウント店で見かけたグッズ。

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クマよけサイレン」。クマ出没対策のグッズである。ペットボトルを潰した音、爆発音、イヌのこえ、ピストル(の発射音)の4種類の音が立てられるらしい。それにライトもつく。大音響、とあるが、いかなる効果があるか。ペットボトルを潰した音……というのが、どこから出てきたのか気になる。効果的、という実証があるのだろうか。

クマと対峙したとき、まあ、ないよりはマシかなあ、という感じであろう。絶対安全とはいかない。日常的には防犯ブザーとして使えばよいか。

クマの出没が話題になる中で、クマ対策がある種のビジネスチャンスになっている。今年5月には、こんな展示会も開かれている。

クマ対策最前線、電気マットにAIアラート◆身に迫る危険にどう立ち向かう?展示会リポート

これは「地域防災EXPO」の中の「野生動物リスク対策ゾーン」だそう。

通常の獣害用電気柵は、クマにはあまり効かない。それだけに踏ませ型とか、工夫している。熊スプレーは、10メートルとぶとか。一般のスプレーは5メートルぐらいだと聞くから、かなり伸びた。
住居に近寄らせないとか、AIで侵入を探知するとか、自治体や地域でクマの侵入をくい止めるものが多そうだ。効果は試行錯誤中だろう。

なんにでも、ビジネスチャンスになれば機能も切磋琢磨して発展する。クマの出没も折り込み済みの生活圏になりそう。ただ、費用も高くつきそうだから、どこまで普及するか。日本人は、ギリギリまで他人事で済ませるような気もする。

 

2026/08/08

絵画の流通

百貨店の画廊を覗いた。

日本画の名作展が開かれていたからである……まあ、展覧会というほどのものではなく、小さなコーナーであるが。

が、並ぶのは小磯良平など、そうそうたる顔ぶれ。なかでも私の目に止まったのは、上村松園、上村松篁。上村淳之の三代である。

奈良には彼らの作品を基本に展示する松柏美術館もあり、私の何度か訪れている。彼らの作品があるのだ。しかも、なんとなく記憶にあるものが……。

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右より松園、松篁、淳之の作品

なかでも左の作品。

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これ、我が家の画集にもあるなあ。それどころか私は、画集の一枚を取り出して部屋を飾っていたこともある。今は外したけど。

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その手のものが今頃市場に出てくるの? 価格は……198万円だった(^^;)。

そこで画廊の人に話しかけられて、いろいろ聞く。こうした名作も個人が持っているものは物故するなりして、遺族が手放し市場に出てくるのだそうだ。

そうした取引市場の裏話を聞いたり、さらには画家の元に注文した作品を引き取りに行っても、こっそり抜け出して飲みに行って置いてきぼりになるとか、相撲中継に夢中になるとか……鑑定書の付け方まで教えてくれたよ。

でも、骨董店やネットオークションには本物がほとんどない話、骨董市で作品の価値を知らずに出展している店があったら、業者が先に押さえてしまうとか、なかなか面白い。偽物が多いのは北日本、なんて話もある。一目でわかる偽物も。昔は、偽物とわかって買ってくれる好事家もいたのだけど。

一方で実力のある無名画家を見つけたら、先に画廊が囲い込む。だが海外で評価されて取られてしまう傾向……。

私の所有する偽物?本物?の価値やいかに。

アート作品の流通の勉強になった(^-^)/ 。さまざまな思惑で価格も変動するのだ。

これって、銘木の流通とぴったり符合する。勉強せよ。

2026/08/07

ゲルマン民族並み?クマとシカの大移動

熊本地震や酷暑などの話題が増えてクマ出没のニュースは目立たなくなっているが、今夏もクマはよく人里に出没しているようだ。

で、こんな看板を見つけた。

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よくあるクマ出没への注意喚起? なのはわかるのだが、場所は奈良の春日山原始林なのだ。

そう、世界遺産の森にもクマは出没しているのだよ。県庁より数キロ、ハイキングコースにもなっているのだが。

そしてニュースというほどではないが、奈良市内では奈良のシカの市街地出没がよく話題になっている。SNSでも奈良関係者をフォローしていたら、日常的に街の中にシカが歩いているよ、という情報が飛び交っている。

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奈良のシカが平城宮跡に住み付いている噂もある。奈良公園から遠征して、新天地を探している様子。オスメスがいれば繁殖するだろう。

私は生駒山にシカが移り住む可能性を感じている。生駒山は周囲を市街地に囲まれた孤立した緑地でこれまでシカは生息しなかった。もし住み着いたら、山の生態系は変わるだろう。

これ、動物界の大移動が始まっているのだ。世界史のゲルマン民族大移動のような。言うまでもなく、西ローマ帝国の崩壊とフランク王国の成立から、西欧が生まれている。

野生動物の生息地分布が変わることで、生態系への影響が広範囲になる。一つ一つは小さくても、全国的な生態系変異の始まりではないか。

もしかして地球の変容を目の当たりにできる滅多にない時代なのかもしれない。

2026/08/06

今夏のセダムと私の体調

我が家の外壁になっている岩に着いているセダムが枯れかけている。

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別に植えたわけではないのだが、勝手に繁茂していた。どんどん棲息地を広げて、最近は側溝やガレージまで進出していた。これも緑化、とあえて放置していたわけだが……。それが炎天下に枯れかけている。

セダムとは、マンネングサ属の多肉植物で、多種多様ではあるが、みんな乾燥に強い(というか、湿気が苦手)植物である。それが枯れるほど、今夏は暑いのか……。

実は、私も夏ばてしている。これまで経験のない症状。昨日は、ほとんど寝込んだ。最初は二日酔い(前夜、飲み会だった)かと思ったのだが、そもそも二日酔いするほど飲んでいない。それなのに朝から身体がだるく軽く吐き気もする。それが午後も続き、実は今朝もまだある。酒のせいではなく、体調不全なのだと気づいた。

このところPCのブラウザ異変も重なり、悪戦苦闘。ChromからEdge、そしてfirefoxへと渡り歩くのにストレスが過大であった。メールの返答もヘトヘトだ。ああ、原稿どうする……。

エアコン効いた部屋にいても影響がある。健康のためを考えて、日々身体を動かすようにしていたが、今しばらくは安静に。

夏は、動いたら、ダメ。

2026/08/05

林野庁長官人事って

林野庁長官が変わるそうだ。8月6日付けで林野庁長官の小坂善太郎氏が退任し、後任に国有林野部長の長崎屋圭太氏が就く。

正直、この手の官僚人事には全然興味がないのだが、若干感じたのは、小坂氏は、1年前の就任だったこと。官僚人事は2~3年で交代するから早すぎて……と言われるが、最近は1年が当たり前になっているのか。これで何か新しい政策を打ち出すのは不可能であり、退任前の格付け人事なのだろう。あ~あ。

もう一点、若干話題になっているのは、小坂氏も長崎屋氏も、技官であること。つまり理系出身、林学系学部出身なのである。林野庁長官は、事務官(ほとんど法学部出身)と技官が交代で勤めるのが慣例だったのに、このたすき掛け人事を破ったことになる。

ただ、より深掘りすると、そもそも戦前は官僚トップに就くのは全員が事務官だった。法律を学んでなければ出世できなかったのだが、戦争直後に、GHQに林野行政のトップは技術と現場を知っている人にしなさいと勧告を受けて、技官が就任するようになった。

だから戦後は山林局⇒林野庁の長官に技官が就くようになったのだが、いつしか?事務官も就任するようになって、たすき掛けが行われるようになった。

今回、長崎屋氏が技官であるや、56歳と若いこと、そして本庁の次長を経ずに長官になったことなど異例ではあるが、どんな意図なのだろう。

まさか1年後に退任したら、57歳で官僚辞めるの?どこに天下りするの?といった余計な心配?をしてしまう。あるいは長く勤める布石なのかあ。

まあ、私は、技官が必ずしも林務行政に向いているかどうかはわからないと思っているけど。

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2026/08/04

バイオマス白書2026と地元の発電所

昨日、edgeでいきなり入力で漢字変換ができなくなったうえ、即ブラウザがダウンする症状が発生。実は、その前々日にChromでも同じ症状が出たのでedgeに変えたのだが、それが伝染したかのよう。どうもChromもedgeも、同時期に更新されて、それが私の日本語入力「Japanist10」に合わなかったようで不具合が出たらしい。

泣きそうになっていたが、とうとう最後の手段?firefoxを導入。これは初めてなので戸惑うことも多く、また引き継げない情報もあったりと、使えるように構築するのに悩まされる。各種パスワードを見つけるのに苦労するわ。時代とともにパスワードは微妙に変わっているのだ。求めに応じて長くするとか、使い分けるため。

とりあえず、このココログ更新ができるかどうかを試しているところである。

昨日、書きかけたところで止まってしまったネタを。

バイオマス白書2026サイト版が公開された。これはNPO法人バイオマス産業社会ネットワークが作成しているもので、官庁のものではない。だから、政府におもねることなく現状と問題点を記されている。

具体的な内容をここで紹介する元気はもうなくなった(´Д`)のだが、「2025-2026年のFIT/FIP制度の動向」に、新規に稼働し始めたバイオマス発電所の一覧が掲載されている。

そこに我が地元、生駒市に新たにできたバイオマス発電所が載っていた。「BPSいこま」の「北田原発電所」である。

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これは私が潜入調査して撮影したもの(^^;)。ま、正確には迷い込んだのだが。たまたまある道を走っていてミョーなプラントを見かけたので、そちら方面に車を走らせて見つけた。

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特徴は、周辺にメガソーラーやごみ焼却施設もあること。それらは生駒ではなく隣接する大阪の交野市ではなかったか。

このバイオマス発電所は、建築廃材を主燃料としている。FITを使っているかどうかわからない。

いろいろ思うところはあるのだが、もう今日は疲れた……。firefox構築に。。。。

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2026/08/02

農業省が動物福祉省になった国

デンマークの農業関係の省庁である「食品・農業・漁業省」が、新たに「自然・動物福祉省」に再編された。

この国は、農業のほか畜産業が盛んで、年間約3000万頭の豚を生産しているそうだ(豚肉の9割を輸出)が、養豚大国から、農業とか畜産の名称が消えたのだ。

今年の総選挙では、養豚産業を巡る動物福祉や環境政策が争点の一つになって、「豚選挙」と呼ばれたとか。
結果的に新政権は、農業省を再編に取り組んだのだ。「自然・動物福祉省」は、農業分野における温室効果ガスの排出削減の機能(これまでは「グリーン・トライパート省」が担当)も引き継ぐという。

農林水産業と環境は、同じ自然を扱いながらも何かと対立しがちだが、一緒にやっていく方針なのである。

現実に日本の農業・林業・水産業は、生物多様性などに反した構造になっている。農業も林業も単一種を集中的に栽培しがちだし、水産庁なんぞは持続性を無視した魚獲り放題施策を推進する。動物福祉にいたっては、改善する気があるように見えない。オリンピック時でも動物福祉を求めるGAPを無視して、まがい物のJGAPをつくって誤魔かしたからね。

 

そういや、中国の天津肉類協会加盟企業は、森林破壊と無縁であることが認証されたブラジル産牛肉に限って輸入することを確約した。今年は5万トンだそうだ。ブラジルの牛肉輸出業者の今年の対中輸出見込み量の4.5%に相当する。もちろん価格は上がる。
こうした動きは、徐々に世界の食肉市場にも影響を与えるだろう。

世界的に農業政策は、気候変動や生物多様性への影響、動物福祉、水質汚染などを無視できなくなってきた。

日本も、こうした潮流に乗ったらどうか。20世紀末の官庁再編時に、林野庁と環境省を合体させる動きがあったのに、ギリギリのところで潰された記憶がある。今度は農林水産省と環境省を再編・合併して「自然環境産業省」でもつくったらどうかな。

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環境省の方が字が大きい(笑)。

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でも、農水省の看板は石造りだ(^^;)。環境省はひっそりと。

 

2026/08/01

洞窟のコウモリの臭いで思い出す

昔は、夏こそアウトドアだつた。私も、毎年、夏はボルネオに行くぞ、という時期もあったのだが。

今は「外に出たくない……夏は、動かない……」となっている。

が、少し出かけました。奈良の某所で森の中を彷徨した。山頂をめざすのではないけど。

そして行き着いた巨岩の間に入ると、いましたよ。コウモリが。

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が、その前に、もやっとくすぶった鼻を突く臭い。そして足元の泥。おそらくコウモリの糞、いわゆるグアノが溜まって、それが発酵して臭いと熱を発しているのだろう。

それが昔行った、ボルネオの洞窟を思い出させる。洞口の高さだけでも数十メートルもある巨大洞窟なのだが、中に入ると猛烈なアンモニア臭がして、足元がほこほこと軟らかくめり込む感触。グアノを踏んでいる……そこで足元にライトを照らすと、ザザザっと動く虫。それゴキブリだって(泣)。

またソロモンの洞窟に潜った際も、コウモリの大群に襲われた。どばっと飛び交い、身体に体当たり攻撃?衝突するのだ。あの時も猛烈な臭いと暑さでクラクラした。

今回の洞内は、そこまでではなかったが、昔の夏を思い出すきっかけになった。

でも、あの頃は熱帯でも、そんなに暑くなかったよなあ……。

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ボルネオのニア洞窟。洞口の横幅だけで100メートルを超す。奥からはグアノを発掘して背負って運び出す人々がいた。グアノは優秀な肥料となるのだ。ちなみに、ここで4万年前の人類の骨が見つかっている。

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