モクレポ~円安で木材輸出は伸びたか
高市政権になってからとてつもない円安が進行している。おそらく今後も続くだろう。
でも政権側は「円安でホクホク」な業界があると開き直っているが、暴落と言われる水準まで行けば何が起こるか……。
さて、ホクホクの業界の一つに木材輸出があるのではないか。そう考えて調べてみた。日本の木材輸出に関するデータは意外と少ない。幸い、林野庁のモクレポ8月号が出ている。
たしかに上半期伸びている。でも、特別目立つほどではないか。中国が圧倒的だが、フィリピン、アメリカも伸びている。
私の知るところによると、九州では木材を輸出するために国内製材業者分も回すほどで、狂騒状態だというのだが。
輸出先は中国が圧倒的だが、中国も不景気で木材輸入は減らしている。日本からしても輸出は丸太中心。これでは利益薄いなあ。
日本は南洋材はもちろん、欧米からの木材輸入でも丸太はどんどん減っているというのに中国には丸太で輸出する。低開発国と同じだ。なお輸出増のフィリピンからは製材輸入量も多いから、結局は木材加工を向こうでしてバックしているのだろう。日本の木材輸入は各国とも製材など加工品が大半だ。日本の木材加工業は縮小していることになる。
そこで輸出額の統計を見る。
相変わらず、木製家具が伸びている。これも円安の効用か。家具に使用する木材は、輸入している広葉樹材の可能性が高い。
そこでもう一つ気にしている広葉樹材の貿易はどうなっている。
日本はアメリカから大量の広葉樹材を輸入している。こちらも製材が多い。使い道は、ツキ板などもあるだろうが、やはり家具材か。木質ペレットなどには広葉樹材を原料にするものも多いが、別物だ。
ちなみに木材貿易図を見つけた。これは針葉樹丸太なので、3分の1を占めるチップや木質ペレットは入っていない。
日本は輸入しか示されていない。ただ中国の輸入元を見ると、日本は136万立方メートル。増えたといっても、ニュージーランドが圧倒的でEUにも負ける。日本材は1割以下ではないか。中国からすると、日本の木材は、そんなに重要視されていないのだろう。
……とまあ、とりとめもなく、こんなことを感じているのであった。
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補助金を大量投入して生産した日本の木を海外に叩き売るのは止めて欲しい。南九州では木材生産をやり過ぎて急傾斜の皆伐跡地が広がっている。木材輸出、絶対に許されない。しかも、付加価値なしの原木輸出なんて頭がおかしいです。
投稿: くま | 2026/08/20 18:12
以前訪れた宮崎県では大面積の皆伐がかなり進んでおり、10年先には県内での仕事は無くなるだろうなぁ〜…と、地元の素材生産業者は言ってました。そろそろその10年目ですが、イナゴの様に食い荒らされた(失礼!)森林はどうなったでしょうか。また、地元に作業地が無くなれば隣県に進出する的な考えのようでしたが、どうなったでしょうか。林野庁は、いくら伐っても森林の資源量は増えていく…と、の考えでしょうが、増えるのは作業が困難な奥地ばかりで、この物価高の折に採算の合う現場は減少するばかりだと推測します。今後国産材の時代になった時に、緑は増えたが出す山は無しと言う事になりそうです。安い時には、木材生産より森林整備に税金を投入して資源を守るべきでしょう。
投稿: 山のオヤジ | 2026/08/21 08:05
日本は原木を輸出して製材を輸入する……赤字ですね(^^;)。原木となる木を育てるのに莫大な税金を投入しているのに。
宮崎県は、もう採算の合う山はほとんとないですよ。だから若木を伐ったり奥地の山に行く。で、利益を出すためには山主に金を払わない、ようは盗伐をする。もちろん持続性はないから、遠からず林業は衰退するでしょう。
素材生産業者は、ほかの道府県出張して、メチャクチャ荒い施業か盗伐をするんじゃないかな。
投稿: 田中淳夫 | 2026/08/21 09:03
現在の岡山県西部がそんな感じでしょうか。
ハゲ山生産協同組合(笑)10年くらいは持つかも知れませんが、未来はありません。
投稿: 山のオヤジ | 2026/08/21 13:00
岡山でも、盗伐が広がり出すかもしれないので、ご用心。
こうなる前に、もう少し考えなかったのかねえ。
投稿: 田中淳夫 | 2026/08/23 20:39