林野庁長官人事って
林野庁長官が変わるそうだ。8月6日付けで林野庁長官の小坂善太郎氏が退任し、後任に国有林野部長の長崎屋圭太氏が就く。
正直、この手の官僚人事には全然興味がないのだが、若干感じたのは、小坂氏は、1年前の就任だったこと。官僚人事は2~3年で交代するから早すぎて……と言われるが、最近は1年が当たり前になっているのか。これで何か新しい政策を打ち出すのは不可能であり、退任前の格付け人事なのだろう。あ~あ。
もう一点、若干話題になっているのは、小坂氏も長崎屋氏も、技官であること。つまり理系出身、林学系学部出身なのである。林野庁長官は、事務官(ほとんど法学部出身)と技官が交代で勤めるのが慣例だったのに、このたすき掛け人事を破ったことになる。
ただ、より深掘りすると、そもそも戦前は官僚トップに就くのは全員が事務官だった。法律を学んでなければ出世できなかったのだが、戦争直後に、GHQに林野行政のトップは技術と現場を知っている人にしなさいと勧告を受けて、技官が就任するようになった。
だから戦後は山林局⇒林野庁の長官に技官が就くようになったのだが、いつしか?事務官も就任するようになって、たすき掛けが行われるようになった。
今回、長崎屋氏が技官であるや、56歳と若いこと、そして本庁の次長を経ずに長官になったことなど異例ではあるが、どんな意図なのだろう。
まさか1年後に退任したら、57歳で官僚辞めるの?どこに天下りするの?といった余計な心配?をしてしまう。あるいは長く勤める布石なのかあ。まあ、私は、技官が必ずしも林務行政に向いているかどうかはわからないと思っているけど。
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日本の行政の改善が全く進まないのは、公務員の人事異動の問題があるからと思っています。行政の効率化、無駄な仕事の廃止など改善するためにはその行政の問題点を把握していなければなりません。非効率な仕事や無駄な仕事を事実的に行っている公務員自体は何とかしてほしいと思っているかもしれません。しかしその下部組織の公務員でさえ数年単位の移動があり、また初めての仕事を覚えることになるかもしれません。
つまり問題があっても改める仕組み自体がないのです。ましてや改善する権限を持つ上級公務員は数年の移動が常態化しているわけですから、今の与えられた仕事を把握するだけで精いっぱいで、何とか問題なく過ごせることだけを考えていることになります。そこに新たな改善など問題を起こしかねないことに取り組むはずがありません。現状を追認し問題なくやり過ごすのが公務員の生き方そのものですから。
投稿: フジワラ | 2026/08/05 17:59
こんな官僚人事を論じるのもショーモナイと思ってはいるのですが、公務員にとって人事こそ最大の関心事であるようですねえ。
まあ、誰でもこなせるポストと仕事、なのでしょう。
短期間で異動することの意味もあるのでしょうが、弊害も大きい。最低5年、10年といった枠で考えるべきポストもあるはずです。
投稿: 田中淳夫 | 2026/08/06 09:27
アメリカでは大統領が森林行政に口を直に出してめんどくさいことになっているようです。
森林生態学者だけど質問ある?
https://www.youtube.com/watch?v=C4WcVqX2TBQ 4:48から6:03
投稿: ASIOS | 2026/08/06 20:39