絵画の流通
百貨店の画廊を覗いた。
日本画の名作展が開かれていたからである……まあ、展覧会というほどのものではなく、小さなコーナーであるが。
が、並ぶのは小磯良平など、そうそうたる顔ぶれ。なかでも私の目に止まったのは、上村松園、上村松篁。上村淳之の三代である。
奈良には彼らの作品を基本に展示する松柏美術館もあり、私の何度か訪れている。彼らの作品があるのだ。しかも、なんとなく記憶にあるものが……。
なかでも左の作品。
これ、我が家の画集にもあるなあ。それどころか私は、画集の一枚を取り出して部屋を飾っていたこともある。今は外したけど。
その手のものが今頃市場に出てくるの? 価格は……198万円だった(^^;)。
そこで画廊の人に話しかけられて、いろいろ聞く。こうした名作も個人が持っているものは物故するなりして、遺族が手放し市場に出てくるのだそうだ。
そうした取引市場の裏話を聞いたり、さらには画家の元に注文した作品を引き取りに行っても、こっそり抜け出して飲みに行って置いてきぼりになるとか、相撲中継に夢中になるとか……鑑定書の付け方まで教えてくれたよ。
でも、骨董店やネットオークションには本物がほとんどない話、骨董市で作品の価値を知らずに出展している店があったら、業者が先に押さえてしまうとか、なかなか面白い。偽物が多いのは北日本、なんて話もある。一目でわかる偽物も。昔は、偽物とわかって買ってくれる好事家もいたのだけど。
一方で実力のある無名画家を見つけたら、先に画廊が囲い込む。だが海外で評価されて取られてしまう傾向……。
私の所有する偽物?本物?の価値やいかに。
アート作品の流通の勉強になった(^-^)/ 。さまざまな思惑で価格も変動するのだ。
これって、銘木の流通とぴったり符合する。勉強せよ。
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