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本の紹介

森林療法・森林セラピー

2016/10/13

森林療法のモデル?地形療法

ドイツと言えば近代医学の源のようなイメージがあるが、実はさまざまなオルタナティブな医療があるらしい。民間療法だけでなく、国が認可したような医療の中にも存在する。その中でも有名なのは、クナイプ療法だろう。

クナイプ牧師が始めた自然療法の一種だが、世界中に普及していて、日本にもクナイプ療法協会があったはずだ。

森林療法が提唱されたとき、その原型をドイツのクナイプ療法に求める声があった。

なぜなら森林療法を提唱した上原巌氏(東京農大准教授)が実際にクナイプ療法が行われているウェーリスホーフェンを訪れて紹介したからだ。そこは森林を散策する保養地だったのである。
 
しかし、これは「美しき誤解」と言ってよいかと思う。
 
クナイプ療法自体は、水浴を中心とした水療法とでもいうべきもので、そこに運動や食べ物などの要素が少し加わる。たまたまウェーリスホーフェンが森林リゾート地帯なので、運動として森林散策が行われていた、というのが真相に近いだろう。クナイプ療法ならどこでも森林散策をするわけではないのである。(上原氏自身は、森林療法とクナイプ療法が同じだとは全然言っていないのだが、話の流れから勘違いを誘ったのではないか。)
 
だから森林療法⇒森林セラピーを始めるための視察にドイツのクナイプ療法地を訪れて、全然森林散策をやっていなかったりして、失望する人もいた。
 
 
ところがドイツには、もっと森林療法に近いオルタナティブな療法があるらしい。
 
なかでも、私が気になるのは気候・地形療法だ。
 
これは病気治療やリハビリのために自然豊かな土地に移転するもので、その点では転地療法の一種になるのだろうが、とくに森林の中を歩くことを重んじている。
 
元をたどれば19世紀半ばに、ミュンヘン大学の教授が提唱したとか、ライ プツィヒのある医師が、心血管系疾患の患者を治療する方法として提唱したのが最初だとか、諸説あるようだ。
自然の中で歩行運動を行うことによって健康・体力づくりと保養する。ある決められた速度で、上り 下がりのある歩道を歩く療法だ。
 
 
とくに勾配のある土地を、治療を目的で医師から処方された運動量で歩く。そのための地形療法士も存在するそうだ。そして、地形療法士を伴う場合は、健康保険が適用される。
そして自然豊かな土地に限る。ドイツでは、歩くとなれば森林内なのである。
 
加えて居住地と異なる気候(標高や地形も含む)の土地に行くことも重要とされている。バイエルン州のガルミッシュ・パルテンキルヒェンが有名だとか。
 
 
こちらの方が、クナイプ療法より森林散策が必須で森林療法に近い。森林セラピーのように妙な利権にネジ曲げられずに日本で広められないか……と思っていたら、なんと日本でもやっているところがあった。
 
 
山形県上山(かみのやま)市では、温泉と組み合わせた気候性地形療法として取り入れているそうだ。滞在型観光としてめざしているよう。全国では7つの自治体が取り組んでいるらしい。
 
ちょっと興味が湧いた。今後、どのように展開するか。どうか森林セラピー基地のようにならないように願う。

2015/07/22

「森林リゾート」に目覚めるか?

旅行社に足を運んだら、待ち時間に目に止まったのが、このパンフレット。

 
Img002 一応、上下はカットしております。
 
「森の宿」を売り物にしたツアーなのである。
 
・自然の森に抱かれた立地
・木々の絶景観賞を居ながらにして
・敷地内や近隣に森の散歩路
 
ま、そんなコピーが並ぶ。
そして紹介するのは、14の宿。なかには「ええ~?」と思うところもあるが。やはりというか、森林セラピーも紹介されている。
 
Img001 「森の中に泊まれれば良いのです」と来た。
 
ボディコピーによると「自然が大好きだけど、本格的な山歩きや長時間のウォーキングはできそうにない。そんな皆様に森の癒しをお届けしたく、“森に泊まる”ことのできる“森の宿”をラインナップしました。
 
そう、こんなコンセプトのツアーなのだ。またまた宿のコピーを羅列すると
・風そよぐ、3万坪の森。
・森を歩き、山を望む。
・洋館建築と森の融合。
・渓流へと続く緑の散策路。
・静かな湖畔の森を訪ねて。
・爽やかな、水源の森。
・緑の里山に心癒されて。
・緑の雄大なロケーション……。
 
コピーライターが知恵を絞って(現地を訪ねることもなく)つくったんだろうなあ。
 
それぞれの宿が、本当に期待に応えてくれるかどうかはともかく、こうした宣伝文句が出てきたことは、歓迎したい。
なぜなら、これまで日本の旅行界では「森林リゾート」というのはウケない分野だったからだ。リゾートと言えば、海浜か、高原。高原というのは、どちらかというと草原の広がるところで、森は遠景だった。
日本人は森を観光先として、あまり考えて来なかったのである。
 
実際、観光のアンケートでも「行きたいところ」に森林地域はあまり登場しない。仮に森林のある地域に行っても、森の中を歩くことを観光アイテムには加えない。(登山とかハイキングは、別のカテゴリー)。
これがドイツやアメリカなどでは、圧倒的に森林リゾートが上がるのに。
 
それでも、こんな企画が登場したのだから、もしかして需要ができてきたのだろうか。この企画(JTB)が成功するか否か。日本人の森を見る眼を計るバロメーターになりそう。
 

2015/07/04

「森のようちえん」の子供たち

今日は、めずらしいほど1日中、雨。しとしと、霧雨のような、でも突然強く、降る。 

そんなわけで、ほとんど家の中に籠もっていたのだが……。
 
せっかくだから晴れた日の写真を。
 
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楽しく野山で遊ぶ子供たち。懐かしいような、でも今では滅多に見られないような風景になってしまった。
 
実は、これも生駒市にある「森のようちえん」の様子。森の、と言ってもこの日は棚田地区で催していたのだが、子供たちは元気よく遊んでいた。
 
一応、説明しておくと、「森のようちえん」とはヨーロッパで始まり今や世界的になっている野外で行う保育活動だ。雨の日も雪の日も外に出て過ごすから、園舎のない幼稚園なのである。そして、基本的に子供たちは、その日を何して過ごすか自分たちで決める。保護者は極力口を出さない、手も出さない。
 
すると子供たちのコミュニケーション能力や協調性、創造性……が高まった、という研究結果も出ている。
 
だから、「森のようちえん」がある地域には、若い子育て世代が集まる。田舎暮らしをしたい人が移住してくる。まさに地方創生につながるのだ……とか。
(そういや、安倍首相夫人が、鳥取県智頭町の「森のようちえん まるたんぼう」を視察した、なんてニュースが流れていたな。)
 
せっかくだから、私の記事を張り付けておこう。
 
では生駒市にも、子育て世代が移り住んでくる?
実は、上記の写真に写っている子供たちも、地元(生駒市在住)の子は一人だけ。あとは大阪方面とか奈良市、香芝市……など周辺から集まっていたのでした。
 
このような先鋭的?な保育・教育活動を望む人たちは広く薄くいるのであって、地元の人たちがこぞって、ということにはならないのかも。

2014/08/08

森林セラピー基地の意外な“効用”

明日から、いや今夜から夏休み入りしている人も多いかと思う。明日から長い終末……おっとっと、週末の始まりである。

 
そこで登山やキャンプを楽しんだり、森林リゾートに出かけて、ゆったりと森の息吹を感じようと思っている人もいるかもしれないが、台風である(~_~;)。
九州、四国に続いて、中国、近畿圏も暴風雨入りしかけている(奈良は、今ちょうど大雨が降り出した)。もう、どこにも出かけられん。
 
さて、そんな時だからこそ、皆さん期待?の森林セラピーの裏事情を。(なんだ、そりゃ。)
 
これは、某森林セラピー基地があるマチの人から教えてもらった裏話。
 
そのマチでは、首長が森林セラピーに熱心で、結構カリスマ的な評判で先導しているそうだ。
そして、移住者も多い中、森林セラピーガイド(森林セラピスト)も多く養成している。外向けには、それがよいイメージをもたらして、いよいよ「あのマチは、頑張っているなあ」と地域づくりの見本のように語られる……。
 
おかげで、森林セラピー関係には、結構な人数が関わっている。ガイドが数十人いたら、家族を含めて100人を越すだろうし、そのほか観光関係業者も森林セラピーを無視できなくなる。つまり森林セラピー基地の看板にぶら下がる人々がいるということだ。 
 
それは、何を意味するのか。
 
選挙の票田になるのである。
小さなマチの場合、数百票の基礎票を持つことの意味は大きい。仮に5000人程度の人口の自治体なら、首長選挙では、1000票程度で勝敗が決まる。そこに数百の票田ができたら、心強いだろう。
 
首長の選挙戦で、彼らは後援者の一角を占めるのだ。彼らにとっても、現在の首長を失えば、森林セラピー基地の縮小が避けられないから、必死で応援することになる。
 
 
そういや、首長の選挙時に立候補者に「森林セラピー基地をつくってくれ」と陳情する人の話も聞いているが、それは票田になりますよ、という裏の意味があったのか!(ホント?)
 
 
それでも、森林セラピーが地域づくりに本当に効果があるのならよい。
 
その点について、私は「経済的にはない」と断言しよう。イベント開いても持ち出しが多いし、セラピー目当ての集客力も小さい。そしてわずかな客の落とす金銭はしれている。
 
実際、森林セラピー基地の認定を取ってから、そのことに気づいて、あまり年月のたたないうちに“店じまい”をする地域は少なくない。
 
しかし、赤字でもよい。自分の 票田になるのなら。
 
穿ちすぎ? まあ、一面的な情報だが、そんな側面もあるのは事実だろう。
 
……こうして森林セラピーに対する夢を壊していくのであった(笑)。
 
5
 
森林セラピー推進者へ1票! 
 
と言っている(と思う)。

2014/03/02

氷雪のセラピーロード

また関東甲信地方は雪が降りそうとか。。。

せっかくだから、こういう写真も紹介しておこう。

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先日の秋田県鹿角の森林セラピーロードで見た、銚子の滝。

凍りついて、氷の筒の中を水が流れ落ちていた。

ま、これも例年になく雪が少なく、気温も高かったためかな。滝そのものが凍りついてもおかしくなかったのに。

で、こんなセラピーロードもあった。

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このコースは、車椅子でも進めて滝を見られるのである。バリアフリーのセラピーロードなのだ。
この道の奥には、錦見の滝があるのだけど……。

除雪機能のある車椅子ならたどり着けると思う。。。

2014/02/25

教室の窓から~木造校舎の利用法

鹿角で訪れた森林セラピー基地を運営しているのは、NPO法人かづのふるさと学舎で、その拠点とするのが、旧中滝小学校(だったっけ?うろ覚え)。

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その中にある「森のカフェこもれび」の窓から見た風景である。

ようは古い教室を利用しているのだが、よく見ると外はサッシながら内に木製の窓枠を残している。こうして教室の窓から雪景色を眺めるのは、なかなか心地よい。
私も、こうして教室の窓からの景色を見て、いろいろ空想の翼を広げていた時代があったことを思い出す。(~教室の窓から見る秋は、いつも不思議に光っていた、というメロディ♪が浮かんでくる(~_~;)。


私は、小学2年生まで2階建ての木造校舎で過ごし、その後は鉄筋コンクリートの校舎に移った。そして木装は取り壊されて、3階建て鉄筋校舎に建て替えられた。生徒数激増のためである。まあ、私くらいの学年が、木造校舎を経験した最後に近いだろう。

すでに世間では木造校舎を体験した年代の方が少なくなっているのではないかと思うが、それでも若い世代までが木造校舎に郷愁を感じるようである。

都会の学校は建て替えが進むため木造校舎もほとんど残っていないが、地方では学校そのものが廃校になるケースが多く、校舎も残りやすい。その中には木造もそこそこある。(もっとも、廃校直前に、無理やり「立派な校舎」に建て替えるケースもある。ごり押しでコンクリート建築にしたものの、数年後に生徒がいなくなり廃校……という道を歩むのである。)

それらの校舎の転用が課題になっている。公民館なり自然学校なり福祉施設なり、地元の用途に使うほか、個人に貸し出し、たとえば木工作家が校舎を工房にしていることもある。それもまたよかろう。

だが、せっかくなら昔の教室そのままの雰囲気を漂わせた一室をあえて残すのはどうだろう。

訪れた人は、その教室に入り、席について小学生時代を思い出すのである。なんなら校長室を再現して、「一度校長のイスに座りませんか」と呼びかける。
いやいや、やっぱり必要なのは保健室。ベッドがあって、消毒液の匂いも漂わせる。担当者は若い保健の女センセイだね。ここで休憩してもらうと癒される? 悩みや愚痴も聞いてもらう。危険な香りも……(~_~;)。

認知症患者向けUh、「思い出療法」があるらしい。昔の写真などを見てもらい、若いころ、幼いころの記憶を呼び覚ますと治療効果が出るそうである。

セラピーというと、すぐにストレス過多な人や鬱症状向けをイメージするが、高齢者福祉も含めてもよい。あるいは、一見元気な大人向けに人生振り返る「思い出」の断片を振りかけるのも悪くない。

森林セラピーのネタは森林にあらず、だ。

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こちらは、鹿角花輪市街に残された旧花輪小学校。

公会堂にもなったそうだが、今は民俗資料館などになっている。

 

2014/02/23

雪のセラピー

雪のセラピー
今、秋田県の鹿角にいる。

鹿角森林セラピー基地を訪れた。私が以前森林セラピーを紹介した「森を歩く」の出版の時は、まだ登録されていなかった基地である。

この季節、雪に埋もれて休業しているかと思えば、ちゃんと営業しているという。
基地は廃校になった小学校にある。薪ストーブが燃えている。
ならば、やはり雪の中を歩かなきゃセラピーにならんでしょ!

森の中を歩くより雪の中をかき分けて歩き、滝を見る。きゅっ!と冷える。そして基地に帰ると薪ストーブに当たり、ふにゃ〜んととろける。これほど癒されることはあろうか?

でも、その魅力に気づいてないみたいだなあ…。

2013/06/03

丹生川上神社下社の巨杉

話を吉野にもどす。

6月1日は、下市町にある丹生川上神社下社の例大祭だった。そこに参列したわけだが……。祭りに関しては省略するが、驚いたのは列席者が500人を越し、しかも帳簿を見ると高知だったり岐阜だったり神奈川、兵庫……とかなり遠方から参列している。観光バスも来ていた。

なぜ驚いたかというと、この神社の祭り、決してそんなに有名ではなく、最近までローカルで質素に執り行っていたからだ。神社そのものは、古事記にも登場するような古い格式を誇る神社で、たしかに価値はあるのだが、古社名刹の多い奈良では目立たなかった。

それが3、4年前から急に賑やかになった。どうやら宮司が変わったことがあるらしい。
どのような広報活動をしたのか知らないが、急に注目されたわけである。そして最近では上社、中社、下社の3社巡りも企画したりしている。

おかげで地元の人も駐車場の案内やら焚き出し(弁当などを配ってくれる)やら大変らしい。でも、全国区になり来訪者が増えるのは歓迎だろう。

奈良って、売り出すのが下手な県民性だけど、その気になれば、まだまだ売り出すネタはいくらでも眠っているのね。

おそらく参拝者の魅力は、例祭後に拝殿の奥の急な階段を登り、本殿まで行かせてくれることだろう。我々もなんとか登らせていただいた。ただ、あまりの人数増加のためか本殿入りさせてもらえるのは崇敬会の会員だけだったが……。

ちなみに丹生川上神社の上社(川上村)、中社(東吉野村)、下社(下市町)と3つあるのは、記紀に記載にある神社がどれか特定できず、明治時代に3つも候補が出てきたことによる。下社が一番最初に認定されたが、発掘調査によると上社が一番古く飛鳥時代より祭事が行われていたらしい。昔から3立していたわけではなく、もめないように全部認定したのである。

いずれも巨木のある神社だ。

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下社は、独特の造り。拝殿から山を駆け上る75段の階段がつづく。

拝殿よりの急階段を右手より見る。奥に見える本殿の中に2本の巨木が見えるだろうか。

これは幹回り5・5メートルと5・8メートルあるというご神木である。

ほかにも境内には、ケヤキなどの巨木が林立している。

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階段の両側にも巨杉が並んでいる。これらの木を取り込んで階段を作っているのが素晴らしい。

ここに登らせてくれるのも素晴らしい。

Photo

詳しくは、この札を読んでくれ。

2013/04/25

筍堀りセラピー、棚田カウンセリング……

なぜか、今日は朝から急遽、タケノコ堀りに行くことに。

前回のリベンジなるか? そろそろタケノコに飽きたイノシシの残り物を……。

お連れとなったセラピストの彼女と二人で森の中を彷徨しつつ探すも、見つかるのはイノシシが食い荒らした跡ばかり。

その後、手打ちうどんを食べて、棚田の中で草餅を食べる(^o^)。

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そこで、話は人生相談から、いつしか経営コンサルティングへ。

ついでにフェイスブックの使い方について。

そこで思いついた。タケノコ堀りをセラピーにできないか。鬱の人に筍堀りに連れて行って症状緩和をめざす。ただし、掘れなかったら症状悪化するな。。。。

が、里山の中を歩いたり、春の棚田の中でカウンセリングすると効果的かも。

そもそも森林療法には、森林カウンセリングもある。森林の中を歩きながらカウンセリングすると、意外な効果があるそうだ。それならば、田園の中だって効果はあるだろう。

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むしろ森林より視界が広くて開放的な気分になれる。

水音と鳥の声。カエルの鳴き声。

草と土の香り。

風が素肌をマッサージし、

光のまたたきが眼を刺激する。

菜の花とレンゲ。水車。畑を耕作する人びと。

この舞台で話を聞けば、どんな凶悪犯も自供……じゃない、心の軛をほぐして、悩み事を吐露できるんじゃないか。

しかも野外だから、施設もいらないし。経費はかからんなあ。

問題は、お金を取れないことだ(^^ゞ。だって、こちらも心がほぐれて、他人の悩みなんかドーデモよくなってしまうから。

2013/04/02

ビジネス森林セラピー?

日経ビジネスオンライン(最近、ネタ元になりつつあるな。。。)に、河野透・NPO法人森林セラピーソサエティ事務局長のインタビューを載せている。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130327/245705/?mlp

私も肩書に惹かれて読んでみたが、前編は前職のソニーの時代の話ばかり。カリスマ的な経営者、大賀典雄氏に仕えてストレスいっぱいだった話題である(笑)。

で、今回の後編で、ようやく森林セラピーの話が出てきた。

紹介している山梨県のケースでは、結構あけすけに余剰施設の活用を謳っているが、自慢が無線LAN(笑)。

ようするに、森の中でも情報は得られるようにしたから仕事しようね、ということ\(^o^)/。

そして、情報と切り離されることがストレスなんだと。だから提案するのも「ビジネス森林セラピー」なのである。と言っても内容は、たいしたことない。

セラピー基地で一定時間は仕事もする。が、終わると周りの森林環境でリラックスするというメニューだ。ようするに1日の中に仕事の時間と森の中の時間を混ぜるわけである。

これって、リラックスする(森の中の時間)のは短くてよい、仕事を忘れて何日も療養する必要がないということ? セラピーというより仕事場環境の提供である。

もはや森林療法どころか森林セラピーの精神からも離れているのが面白い。しかも河野さんは、森に行くよりニューヨークの雑踏が好きだというのである。

こういう人は、基本的に仕事でストレスを感じない人なのだろう。むしろ仕事が好き。休むと疲れる(^^;)。だから森林セラピーソサエティの事務局長も、仕事の一環なのだろう。実際に森林療法が必要な人の存在が見えないか、あるいは事業から遮断している。鬱症状な人を、こんなセラピーに受け入れることはできないだろう。

おそらく、これはセラピーではなく、森林オフィスの発想だ。

山村に、完全なIT網を作って、都会の中と変わらない状況で仕事をこなす発想は、これまでもよく出た。実際に導入した会社もある。私も取材した。

まあ、本当は職場に限らず、衣食住まで含めた生活環境が必要となってしまうのだが、1週間程度の出張サテライトオフィスの感覚なら、よいかもしれない。

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