台湾林業に復活の芽
日本の林業界は、すぐ外国にモデルを探す。ドイツにオーストリア、スイス、スウェーデンにフィンランド。そして今はフランスに目が向いている。ヨーロッパばかりなんだが……。ま、モデルにしてどうするのか、怪しいのだけど。せいぜい高価な林業機械を導入(補助金付きで)するのが関の山。もう少し、なんとかならんか。
ならば、私が目をつけている“国”を先取りして教えよう。
台湾だ。
台湾林業が面白そうなのだ。ほんの少し前まで「台湾に林業なんてあったの?」と言われており、事実、台湾の木材自給率はコンマ以下だった。つまりほとんど輸入で賄っていた。天然林は伐ってはダメという法律もある。
だが、今や復活の気配なのだ。
歴史を振り返ると、台湾で林業が始まったのは日本の領有からである。土倉龍次郎が先駆者となり、その後阿里山のタイワンヒノキ林の発見によって大規模な木材生産が行われるに至った。それは戦後も続き、タイワンヒノキは国民党政府の貴重な財源となる。それゆえに伐りすぎて枯渇させ、ついに伐採禁止になる。一方で植林は進めたものの、それを管理し育林し、また伐り出すサイクルが途切れたため、その技術も人材も廃れてしまった。……とまあ、このように経緯を追うと、台湾に林業なんてないように思えるのだが。

タイワンヒノキの葉。そして阿里山に残されたタイワンヒノキの巨木。
ところが、2024年に台湾の国有林は、すべてFSCを取得した。それは全森林の7割を超える。また林業局は林業自然保護署に名を改めた。国産木材生産活性化政策を打ち出し共同研究も開始した。「自然環境から資源を体系的に獲得する」ことを練り上げた政策が動き出している。
日本が学ぶべき林業政策が、そこにあると思わないか?
まだ林業技術などの面では、日本にさえ劣るかもしれないが、その理念、その政策誘導の方向性は世界トップクラスではなかろうか。
実は、私もタイワンヒノキに大いなる興味を抱いている。戦前戦後、あれほど大量に伐り出して日本に運んだタイワンヒノキ材はどこに使われたのか。有名な明治神宮や靖国神社、あるいは橿原神宮などに使ったくらいではすまない。もっと日常的な建築物にも使われたに違いない。それを探している。誰か、知らないか。有名寺社もいいけれど、もっと意外なところにタイワンヒノキ建築があるはずだから。
誰か教えてくれ。どこを調べたらわかるかヒントでもあればよいのだが。
そして台湾の林業視察に行きたいと思っている。興味ある人、いる?































































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