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本の紹介

生駒山中

2018/04/14

立入禁止の道に立ち入ると

ふと森を歩きたくなった。今夜から雨だという予報だが、昼間はまだて晴れている。今なら……というわけだ。

 
近隣の森林公園に出かける。サクラはソメイヨシノは散って八重桜が満開。それにツツジがよく咲いている。土曜日なので家族連れや老人の姿が多い。
ちなみに、この公園は我が家から車で10分くらいで着くが、なかなか立派な湿原がある。
ここのお花畑を観察するは楽しい。まだ早いとは思うが、芽吹きを見るつもりだった。
 
森を歩く時は、できるだけ他人と距離をとるように歩きたい。山道に入ると目の前に一人歩いているが、並びたくないのでゆっくりと歩く。
 
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ふと、右手に「立入禁止」の標識が。関係者以外立入禁止とある道が目に入る。当然、そこに入っていく(-.-)。
 
なんだ、わりと歩きやすい道ではないか。ただ道沿いのコナラの木がナラ枯れで立ち枯れしているので、危険というわけだろう。
その道は、やがて伐採現場に出た。ここで枯れたコナラを伐ったらしい。
そこでもどろうかと思ったが、また別に「立入禁止」のテープが張った道が。当然、そこに入っていく(-.-)。
 
なんだ、わりと歩きやすい道ではないか。ナラ枯れの木は何本かあったが……やがて尾根から急な斜面を下って谷に下りた。そこは湿地だった。
 
もどるという選択肢は私にはないのだよ。いかにこの湿地を突破するか。
実は革靴を履いていて、下ろし立ての一張羅のスラックスを身につけている。汚したくない。わずかな草の生えたところと、倒木の上を進む。ゆらゆら足元が怪しい。飛び跳ねて次の草の上に着地。ずぶずぶ沈む(-.-)。
 
わ、泥が跳ねたが、再び飛んで、岸に下りる。ここは地面が堅いが平坦ではない。急な斜面に手をついてよじ登る。だんだん直立してきた。草をつかんで崩れる足元。こんなところで崖から転落したくない。だいたい誰にも発見されない(泣)。
 
少し登ると道跡があった。獣道か。そこを進んで、尾根に登る。遊歩道があった。。。
そこは人が行き交う森林公園だった。
 
 
言い訳になるが、私はこの公園の湿原を見に来たのだよ。決して、泥にまみれるのが目的ではない。
 
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ちゃんと湿原の木道も歩いたよ。
 
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奇跡的にミズバショウの花が一つだけ咲いていた。
 
 
 

2018/02/28

裁量労働制で森を歩く

イマドキ流行り?の言葉、裁量労働制

 
私のようなフリーランスは、雇用者と労働契約を結んでいるわけではないが、とりあえず自分の裁量でいつ働くか、どのぐらい働くか、止めるか……まで決めているから裁量労働制ではあるわけだ。
 
で、自分の働きっぷりが、いかほどのものか試してみた。
 
まず朝起きて朝食後に仕事部屋にこもってパソコン向かって原稿を書く。これは間違いなく労働だ。自分で計画的に取り組んでいる執筆活動という労働。
 
昼食後、しばらくは頭の働きが悪いので頭脳労働はストップ。その代わり身体を動かす労働を選ぶ。今日は……最近森を歩いていないな。ちゃんと定期的に森を歩かないと森林に向き合う際の勘が鈍る。そこで山へ向かう。これは森林のことを考えるための活動だから、間違いなく労働だ。
 
とくに選ばずに向かったが、とりあえず宝山寺の周辺から山道に入る。このまま登れば山頂につくが、それではよく知っている道筋になってしまって刺激が少ない。常に新しいものと接することが大切なのだ。
そこで道からそれる。森の中に踏み込む。最初はなだらかな尾根を選んだつもりだったが、すぐに急斜面になり、岩がゴロゴロする中を進むと崩壊地に出る。折り重なった木々の間を抜けてしがみつくように斜面をトラバース。
 
始めて歩く森の中だから、見るものすべてが新しい仕事だ。おっと、滑った。靴が泥で汚れた。だが、しりもちはつかない。森の中の労働で鍛えたおかげである。こちゃんと過去の経験が活かされたのだから、これこそ間違いなく労働だ。
 
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なんだ、この木は。ヒサカキのような木の幹に奇妙な瘤が付いているではないか。
 
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角度を変えると、こんな具合。これはなんだろうか。どのように形成されたのだろうか。深く考察する。これぞ、森林ジャーナリストとして重要な仕事である。こうして森の不思議に触れ、常に考えるのだから、間違いなく労働だ。
 
さらにアオキの純林のような森に出る。低木の照葉樹であるアオキが高さ3メートル以上に育ち、一面を覆い尽くすなんて。こうした森を見るのも仕事である。これは、間違いなく労働だ。
 
さらにイノシシの糞を発見。これは生駒山の野生動物に関する見識を深めるのに重要な役割を果たしたから仕事である。間違いなく労働だ。
 
進むルートは獣道を利用する。うっすら見える獣(多分、イノシシ)の足跡を探し出せば、人間でも通れる道が見えてくる。谷に出るといくつも崩壊した跡がある。そこに新しい草が生えている。こうした発見も仕事だ……。
 
ああ、だんだんどこを進んでいるのかわからなくなってきた。もう山頂をめざせない。
遭難? いや、遭難することによって五感をフルに働かせて、自分の安全と進むべきルートを探すのは、森を歩く訓練となる。森林ジャーナリストの勘を養う行為であり、仕事だ。間違いなく労働である。ちょっと疲れてきたけれど……。
 
 
あえて枯れた沢を下る。岩がゴロゴロしており危険もあるが、もっとも現実的な選択だと判断したのである。すると水の湧き始める地点を発見。ここからチョロチョロと水が流れだし沢が始まっている。こんな発見をしたのだから、立派な仕事だ。間違いなく労働である。
 
結構ぬかるみや崖を越え、悪戦苦闘しつつ進む。もう遭難だって仕事だ、労働だ!
 
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ふと、こんなビニールテープを発見。なんだ、ここに他人が来たことがあるのか。普通ならがっかりするのだが、なんだかホッとする。
仕事の終わりが見えてきたような気分になる。どんどん下る。すると、見覚えのある森の様子が。そして、すぐ側に道があった。
 
立派な仕事をなし遂げて、労働を終えた気分。
 
時間にして、なんだ1時間未満であった。しかし、よく働いたなあ。。。
裁量労働制だから、労働時間はこだわらない。私は立派に働いたのだ。そうだ、そうに違いない。もう頭脳労働にはもどれない……。

2018/02/04

ナラ枯れ木の伐採

矢田丘陵の遊歩道を少し歩いたら、各所でナラ枯れ木の伐採が行われていた。

 
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ここは生駒市の管轄なので、当然市として行った事業だろう。
それはよいのだが、見た通り伐採した木(主にコナラ)は玉伐りして積んである。とくに燻蒸処理したようには見えない。
 
ナラ枯れした木を伐採したら、燻蒸しないと、そこからカシノナガキクイムシが羽化して飛び出すから余計に被害を広げる……というのは、基本である。
実は、私もタナカ山林のナラ枯れ木を伐採する際に補助金があるからというので調べたところ、伐採前後の確認に加えて、燻蒸処理を2週間だったかな、をしないと出ないと言われてあきれたことがある。
 
たしかに枯れたばかりの木なら枯れた木の中にいるカシナガの幼虫を殺さないといけないが、枯れて1年以上も経っていたら無意味だ。それでも燻蒸するのが補助金の条件。しかも金額は最大20万円までだったか、多分足が出る。そもそも燻蒸できる業者は限られていて、その案内もない。
 
ようするに補助金使わさないための規約じゃねえか、と思わせたのである。
 
が、肝心の市が行うナラ枯れ木の処理でも、燻蒸していないではないか。無駄と気付いたのか。
 
どうせ広がったナラ枯れは、多少の燻蒸で抑えることなど不可能だ。もっと、伐採だけの補助金を気軽に出せば、市民の自主的な処理が進んだのに。ちなみに私は自主的に一部の伐採だけを行いましたがね。
 
補助金の使い方がバカっぽい。ナラ枯れの初期に一気に行えば効果的だったのに。公益的な意味からも、林業の経済行為に出す補助金よりも、よっぽど有意義だろう。

2018/01/06

戌年の生駒大社

気がつけば、また世間は三連休。。。

ただでさえ、土日も平日も区別のない生活を送っているのに。(もちろん、平日を土日のごとく過ごしているのだが。)
 
 
宝山寺に続く初詣として、生駒大社を訪れた。結構、由緒のある神社で、しかも鎮守の森が生駒山の潜在植生を残しているとかで奈良県の天然記念物に指定されている。
 
ところで例年、正月に2つの初詣でオミクジを引くと、どちらかで凶が出るという厳しい神様ぞろいの生駒山だが、今年は小吉に吉、とどちらもまあまあ。
 
が、こんな立て札があった。
 
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イヌの立入を禁止すると書かれているのだが……その奥に気付いただろうか。
ちょっと拡大してみると……。
 
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そう、戌年に合わせてイヌの絵画展を開いているのである。おそらく公募したのだろうが、結構な点数のイヌの絵が展示されている。
 
でも……生身のイヌには厳しいのね。

2017/12/15

ナラシカに続く?イコマヤギ

いきつけの生駒山中のスリランカ料理店ラッキーガーデンに、新たな従業員が来た。

 
ヤギ3頭である(^o^)。
 
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これまでヒツジが3頭いたのだが、1頭が亡くなり、ヤギを1頭預かっていた。つまり羊2頭にヤギ1頭。そしてヒツジを放しているカフェテリアを「羊エリア」と呼んでいたのだが、そこに3頭もヤギが来たら、もはや「山羊エリア」になってしまう。
ただヒツジは滅多に牧場から脱走しないが、ヤギは脱走しがちなんだよね。
 
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こちらがヒツジ。
 
実は、生駒のそこかしこにヤギを飼っているところがある。ラッキーガーデン近くの陶芸家鬼工房にもいるし。
 
もし、これらのヤギが繁殖し出したら大変。あっと言う間に増える。そして捕まえるのが大変。そして植物ならなんでも食べるから、生駒山の緑の危機だ。
逃がさないようにしてほしい。あるいは去勢するか。(そもそもオスかメスかわからんけど。) 
 
 
奈良のシカ、つまりナラシカはちょっと増えすぎて公園周辺に食害をもたらし問題となっているのだが、生駒山はヤギ? イコマヤギが名物になってはイカン。

2017/11/17

般若窟の頭上

生駒山の中腹にある宝山寺。

 
この境内には、巨大な岩塊があり、般若窟と名付けられている。古代、ここで役の行者が修行したという伝承が、宝山寺の創建伝説でもある。
 
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これが岩塊の全景。オーバーハング気味の岩壁だ。
 
このなかに、面白いものが写っていた。
 
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ちょっと近づきました。般若窟といっても洞窟ではなく窪地なのだが、そこに仏像が祀られている。その頭上なのだが……。
 
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これでわかるだろう。そう、スズメバチの巣だ。
 
さすがに退治できないなあ。
 

2017/11/04

樹木の癒着造形

三連休の中日、ということをまったく感じない一日でした(;´д`)。

 
だから今日もタナカ山林へ行って、草刈り・除伐。チェンソーがいきなりおかしくなったのでナタを奮い続ける。(回らないのよ、チェーンが。最初は回っていたのに。)
 
そんな中で見つけたのが、こんな樹木であった。
 
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樹木はカシの一種だろうが、ようは一度分かれた枝が、その上部でまたくっついている。
同じ木だからくっつきやすいのかもしれないが、やはり珍しいのではないか。通常、枝の先が幹に触れても癒着しないだろう。樹皮もあるし、どうやって組織が融合するのだろうか。
 
 
どんな自然条件でこんなことになったのかわからないが、こうした造形を発見するのも楽しみの一つだろうか。
 

2017/11/03

ナラ枯れ木からの萌芽

昨日に続いて、タナカ山林の草刈り……。

 
そこで見つけたのが、これ。
 
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この切株は、ナラ枯れしたもので、昨年末に伐採してもらったものである。
よく見ると、萌芽が出ている。しっかり育っているではないか。
 
この木はナラ枯れ、つまり枯れていたわけだし、そもそもコナラは大木になったら萌芽がしないと言われている。萌芽更新をできるのは若木だけ。。。と思っていた。事実、これまで何本も太いコナラを伐ってきたが、それらから萌芽は出なかったのだから。
 
それなのに、この木からは出ているのだ。枯れていなかったのか?
ちなみに隣のもう1本も萌芽が出ていた。
 
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一応、昨年の伐採直後の写真も載せておこう。
 
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枯れてしまった老木が、伐採することによってよみがえった……と考えると面白い(^o^)。
真面目に考えると、根っこは生きていたのだろう。むしろ菌に犯されて、最後の力を振り絞ったのかもね。
 

2017/11/02

生駒も災害地だった

なんと、明日から世間は3連休らしい。。。。

 
世の中、知らないことがいっぱいある。今日も、久しぶりにタナカ山林を訪れたら、ナラ枯れしたコナラやアベマキの枝が散乱していてエライことになっていた。
 
これらの木は大木で、一時カシナガが侵入した跡を見つけていたが、その後、新しい枝葉が繁りだしたので持ち堪えた、と思っていた。
 
ところが、力尽きたのか、アベマキの大木が枯れ、コナラも葉の着いている枝とは別に梢などが枯れてしまった。それらの枝が先日の台風で折れて落ちたのだろう。
 
 
ま、この程度の台風被害なら仕方ないさ。。。と思っていたら、なんと帰り道でもっとエライところにぶち当たった。
 
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とうせんぼじゃないか。。。道が崩れていたのだ。国道308号線に合流する手前である。
 
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なんと、電柱が崩れ落ちていた。これで停電にならずに済んだのだろうか。
しかし、崩れた日時は知らないが、少なくても22号台風が過ぎ去って1週間近く経つが、回復工事をし始めている気配さえない。電線、大丈夫か?
えらくのんびりしているじゃないか。
 
幸い、わりと近いところに迂回路があるので、生活道路としてはさほど問題はないだろうが……明日からの3連休は界隈のお店に客が押し寄せる時期。さあ、とうなるかな。
 
先日の小浜、大台ヶ原と土砂崩れで道が相次いで封鎖されていて、結構大変だったのだが、灯台元暗しというか、生駒も災害地だったのであった。
 
 

2017/09/12

倒されたアカメガシワ

タナカ山林の見回りに行った。少し日が開いたかな、と思うが、実際は一週間ぐらい。

 
が、異変があった。
 
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道に近いところに生えていたアカメガシワの木が倒されている。
 
アカメガシワは、明るい土地にどんどん生えて生長も早い。だから皆伐した跡にもどんどん生えてくる。私は、たいてい草刈りと同時に伐っていたのだが、3本だけ残していた。皆伐跡地は当分草むらになるだろうが、アカメガシワならすぐに延びて樹林ぽくなるのではないか、と思ったからだ。
それに全部駆逐するのではなく、数本残しておこう、次の森の構成樹種に入れようというつもりもあった。
 
その3本が、写真の通り、無理やり倒されている。すでに直径は10センチ近いから、思いつきで押したら倒れた、ということは有り得ない。倒された幹を見ると、樹皮に何か傷がついているし、根元は伐られていない。何か強い力で押し倒したとしか思えない。
かといって、車などが突っ込んだ様子もない。あくまでアカメガシワ3本だけが倒されているのだ。
 
近隣の住人が、道沿いの木を邪魔に感じて倒したのか、と想像したが、それもおかしい。こんな倒し方をしても見通しがよくなるわけもなく。
 
 
さらによく見ると、こんな木も。。。。
 
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こちらは、枝を引っ張って引き裂くように倒したようだ。
 
 
いたずらにしては手が込んでいる……というか、簡単にできることではないので、かなり力がいるだろう。
 
なんか、ムカつく。見れば根元にアイスクリームの容器のようなプラスチックゴミもあるし……。
 
私は手ぶらだったので、この日は処置できなかったが、結局、アカメガシワは伐らないといけないだろうな。もう一度立てるのは無理だ。
この手の不愉快なことが起きるのなら、山を一般開放なんぞしたくないという山主の気持ちもわかるよ。日本の森に「万人の立入権」は与えられないな。
 
 
 
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ちなみに、こちらは皆伐した土地とは別に間伐だけで済ませた区画。
伐ってから3年は経つのに、あんまり植生の回復は進んでいない。切株からの萌芽は出ているのに、あんまり生長していない。皆伐区が草ぼうぼうなのと対称的だ。
そこそこブッシュ状態から林床が明るくなるように抜き伐りしたつもりだったが、効果は薄い。
 
やっぱり間伐では、里山の遷移をもどして若木を増やすのは無理、という実験結果が出たのであった。

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森と林業と田舎