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森と林業と田舎の本

2021/10/05

ソーラー予定地の磨崖仏

幾度か取り上げた、奈良県平群町のメガソーラー建設予定地。そこにあった裏の谷磨崖仏が削られたことも伝えた。その後、削った石仏部分は保管されていると聞いていたが、実物をどこにも公開していないのだから、怪しげだった。

奈良県が止めたメガソーラー計画の現場から見えてきたもの

ところが久しぶりに建設予定地を訪ねると、その入り口とも言えるどんづまりの藪に、妙な石仏を発見。どうやらこれが……。

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なんだか目新しいが、削った石仏を宝塔のようにした板碑らしい……。

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岩にあった磨崖仏と比べると痛々しさが伝わる。周りの石が新しいからだけでなく、作られた祈念ではなく、破壊された過去を想像させるからだろうか。なんか貧弱に見える。せめて庵でもあればよいのだが。

現地は、今後どうなるのか。建設は県の中止命令以降、工事は行われていない。伐採-造成地の崩落を防止する措置を細々と行われているだけだが、目に見える変化はない。

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これが現地の様子。伐採しただけの斜面には草が繁っているが、作業道を入れたり表土を剥いだところは無残に崩れて、もはや道としての機能しないだろう。今後削った頂部と埋めた谷をどうするのか、どうなるのか注視だ。

 

2021/09/25

ヒガンバナはいかに分布を広げるか

紅葉で知られる竜田川。その沿岸には遊歩道が設けられ、公園となっている地域もあるのだが、斑鳩町のそんな一角を歩いた。 三室山の近くでもある。

ちはやぶる神世も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは

嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり

さすがに紅葉にはまだ早いが(というより暑すぎる。夏の気分だ)、川のほとりにカエデが多く植えられ、なかなか見映えはよい。
幅は、せいぜい30m~50mまでで隣接して道路も伸びているから、車がブンブン走る音がする。それが鬱陶しいのだが、幸い車の姿は樹影に隠れてほとんど見えない。ちょっと耳を塞ぐつもりで歩くと、わりとゆったりとした気分になれる。それが数キロにわたるのだが……。

ところどころに、ヒガンバナが咲いているのである。

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その咲き方。なんだか意図的なものを感じないか。大きな木の根元に多いし……。

実はヒガンバナに種子はない

記事に書いた通り、株分けで増えてきた。株分けをするのは人間である。そもそも外来種で、過去に日本にはなかった。だから「日本の原風景」ではないのだが……。

昔は田畑の畦道に株……鱗茎を植えたのだ。ヒガンバナは毒を持っていてミミズやモグラが忌避し、畦に穴を開けないから……と言われている。

が、近年は花が美しいからという理由も増えているだろう。葉が赤くなる前に赤い花が鮮やかである。

で、竜田川の河川公園なのだが……あきらかに人が植えたことを想像させる分布の仕方。しかし、肝心の植えた人は誰なんだろう。公園づくりの中で計画的に行ったものなのか、個人がこっそり?植えて回ったのか。中国から持ち帰ったと伝わるが、では斑鳩なんだから遣隋使・遣唐使かなあ(^^;)。まさか、1300年前らか綿々と咲き続けてきたとは思わないが。公園を作ったのは戦後だから、それ以降かもしれない。

これが造園計画に沿ったものならおかしくないが、どうだか。こっそり、夜中に公園に出没してヒガンバナの鱗茎を長靴姿で植えて回る風変わりな人々の一団がいるとしたら……。

ちょっとホラー。

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これはオマケだが、特定外来生物のクビアカツヤカミキリが出没するらしい。

 

 

 

2021/08/30

ナラ枯れ後のヘンな樹形

気の塞ぐときもある。

そんなときは、……やはり森歩きか! と、某森林公園に出かけた。酷暑の間は抑え気味だったのだが。

そこで見たのは、こんな光景。

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なんか、ヘンな樹形だが、コナラである。ただし、カシノナガキクイムシにやられて、枯れかけていた木。かろうじて生き延びたのだが、妙な枝葉の伸び方になっている。

ちなみに2年前は、こんな具合だった。

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密林状態だったのを、ほとんど皆伐して、太いコナラだけを残していた。その周辺にはカエデなどを植えていたかな。さながら森の改造を企てていたのだろうけど、肝心のコナラの大木はナラ枯れにやられたのである。ほとんど枯れたかのように見えて、枝もボロボロと落ちていた。

幸い、完全に枯れずに生き残った。林床も、また草木が密生している。でもコナラは太い枝を落としていたから、新たに芽吹いたのは幹から直接の枝葉なのだ。

まあ、生き残ったのだから頑張ったね、とほめて上げよう(^o^)。ヘンな樹形は、サバイバーの証だ。

2021/08/20

玄関先シリーズ3 ユリはなぜ咲くのか

玄関前のアスファルトのひび割れや石の割れ目などに育つ雑草?やスギを紹介してきたが、実はもっとも目立つのがコレである。

ユリだ。見つけても、そのうち花が咲いたらきれいだから、花が散ってから摘み取ろう……と思っているうちに増えて、次々と生えだした。

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一ヶ所ではなく、岩の隙間やコンクリートのひび割れ、とうとう側溝の中にまで生えてきた。

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そのうち摘み取らねばヤバい。いつからユリが雑草のようになったんだ。

と思って正確な名前を調べてみた。見たところ、ヤマユリかテッポウユリなのだが……まずヤマユユリではなさそうだ。では、テッポウユリか、と思いきや、実はテッポウユリは球根で増えて種子はつけないとわかって、こんな隙間から生えることはないとわかった。

では、何か。どうやらシンテッポウユリらしいのだ。これはテッポウユリと台湾のタカサゴユリの交配種で、園芸用につくられた品種だった。ただこちらは種子を稔らせるし1年で育つので非常に繁殖しやすい。各地で雑草化しているのはこちららしい。それにしても名前がシン?

今はシン・ゴジラやシン・エヴェンゲリオンなんぞ(次はシン・ウルトラマンだとか)が流行っているから、シンテッポウユリなのか?

いや、誕生したのは、こちらの方がずっと早いらしい。新鉄砲百合と命名されていたのだ。調べれば調べるほど、かなり厄介な外来種というか園芸種だった。一時期、勝手に種をまいて勝手に花を咲かせようという「ワイルドフラワー」緑化が流行ったことがあったのだが、その一味なのだ。その仲間にはオオキンケイギクなど特定外来生物もいるからね。

うううむ。悩むところだが、花も咲き終わったら、さっさと駆除するか。蕾のものはどうする?

2021/08/18

メガソーラーは石仏を壊す

奈良県平群町のメガソーラー建設現場。

工事中止をよいことに、その現場を歩くと、単に森林を伐採して造成しただけではない犯罪行為が浮かび上がる。

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これが何かわかるだろうか。

まずは全景を紹介すると。

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山を削って、ソーラーパネルの設置場所を造成しようとしたのだが、工事申請書の数値が虚偽だったことがバレて工事中止命令が出た。すでに森は伐採済みで、そのまま放置された状態だから、大雨が降るたびに崩れている。
その一角にあるのが、これだ。

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この丘の上にある石。これをよく見ると……。かつては森の中だったらしいが、今や剥き出しになっている。

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岩には石仏が彫られていたのだ。それを故意に削ったとしか思えない。このアップが冒頭の写真。見た通り、重機の、多分、ショベルカーの爪で掻き取ったと思われる。この石仏の以前の姿を探すと、「生駒の石仏というサイトにあった。平群の「裏の谷磨崖物地蔵尊立像」というらしい。ちょっとリンク先に飛んで壊される前の石仏を見てほしい。

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素朴な、風情のあるお地蔵さんである。実は生駒山にはそこここに石仏がある。街道や古道沿いのほか、森の中で見つかることもある。森を切り開いて家を建てようとしたら、石仏がたくさん出てきたので、そこに建てるのは諦めた(少しずらした別の土地に移した)人も知っている。私も道のないところで石の道標や梵字を刻んだ石を見つけたことがある。

そうした史跡を容赦なくソーラー建設が破壊したのだ。

これが悪質と思えるのは、ソーラーパネルを設置することに何ら関係ないからだ。全体を見回して、この石仏の岩が邪魔になっているようには見えない。仮に邪魔だとしたら、岩ごと動かすか、岩を割るなどして移動させるだろう。盛り土で地形を変える計画もあったようだが、破壊する必要はない。

だがそうした方法ではなく、石仏の部分だけを、ある意味ていねいに掻き取って破壊している。目的は石仏破壊そのものだったのだ。その行為は、メガソーラー建設のために必要な作業とは思えないし、手間をかける意味もないのである。

石仏の保存などで反対運動が起きたら面倒だから、存在そのものを消そうとしたのか。奈良では、どこでも工事を始めて古墳や住居跡など遺跡がすぐ出る。工事が止まると厄介だから、見つけたら壊すか埋めるんだ、と冗談半分本気半分で言われるの。しかし、この石仏に関しては、地元の人なら存在を知っているのだから逆効果だろう。もしかしたら整地を担当した重機のオペレーターがイタズラ気分でやったのかもしれない。いずれにしても文化財の破壊である。

石仏を破壊すると言えば、アフガニスタンのタリバンを思い出すが、業者のレベルの低さを感じる。

これ、もっとも怒るべきなのは、平群町であり地元自治会のはずなのだが、今のところその気配もなし。自治体の文化レベルも問われかねない。

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それにしても、伐採跡地のいたるところに伐った木を積んでいる。それが、ちょっと意外なほどていねいなのだ。これは、やはり搬出するつもりだったのだろう。となると、行き先はバイオマス発電所しかないなあ。。。

2021/08/03

焚き火カフェはおいくら ?

東京で「焚き火ラウンジ」が人気だそうだ。

場所は昭島市の「スノーピーク 昭島アウトドアヴィレッジ」内ということで、都心というわけではなさそうたが、駅から徒歩5分とか。
驚くのは2時間5500円という価格と、追加の薪は別料金(1束880円)らしいこと(笑)。
それに見たところ、焚き火台を使用していて、直火ではなさそうだ。

ちなみに大阪には、以前からあった。こちらは中之島だから都心中の都心。

「焚火屋火火」(たきびやびび)。金土日祝と祝前日だけ営業する。
基本チャージ(17~20時入店) 3,000円/人、(21時以降入店)2,000円/人 中高生1,000円、小学生以下 無料

こういうのが流行る時代になったわけだ。焚き火を鵜囲む魅力自体はアウトドアブームとか、最近はソロキャンプだなんだと広がっているが、わざわざ山間部まで行けない人がいる……というか、わざわざ遠出してまでやらないのだろう。だから都会に焚き火を持ち込む。

実は、私も昔は家の庭で焚き火をしていたのだが、今や煙をたてたら苦情が来る時代である。本当に煙で困ることがあるならともかく、煙が立ったら即ケシカランと反応する輩が増えたのだろう。癒されるための焚き火なのに、そんないざこざを抱えたら癒しどころかむかつくので、こちらもできなくなった。

で、こんなところに行く。

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こちらは、生駒山の焚き火カフェ。駅から車で5分だが、歩くと1時間くらいかなあ。山の中腹にあるラッキーガーデン内に設けられた。
焚き火だけなら無料。薪も積んである。ただ飲食を注文すると、その分は払う。マシュマロは人気だが、とろとろに溶けたのは熱いよ。もともとヒツジの牧場だったのに、ヒツジとヤギは別の場所に追いやって(^^;)、焚き火カフェとなった。
最近は、写真にも写っている小屋が敷地内にいくつか作られた。焚き火を囲むのもよいが、ここを貸し切り(2時間まで)にするのもよい。

そういや、この前女子大生二人とともに貸し切ったんだった。エヘッ



 

2021/07/24

恐るべし、倒木のジャングル

暑い季節になると運動不足。これまで週3日は森に入っていたのに……そこで考えた。森の中を歩いてこよう。ただし、できれば汗はかきたくない。できれば平坦な道。できれば足元は汚れない道。できれば日差しのない木立の中。そして他人と出会うことのない道。そんな厚かましい条件の森はないか、と考えて思いついた。ありました。

矢田丘陵の北端部。地図で見ると、ホントに狭い範囲なのだが、森に覆われている。この丘陵は、斜面は急だが、頂部は平坦なのだ。ここに運動公園があって車で行けるから、そこから森の中に入ればよい。森は狭いが、実は道が縦横無尽に走っていてため池も点在する。一部は草原だし、大木が林立しているところもある。斜面に入ると岩もゴロゴロ。景観は変化に富んでいる。

森に入ると、ほかに人の気配はまったくない。意外と知る人は少ないのである。たくさんある分かれ道のどれを選ぶかによって景観も変わる。

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池には錦鯉らしき赤い魚影を目にする。のんびり汗をかかないように歩く。多少のアップダウンはあるが、こんもり繁った森のおかげで暑くない。ここは穴場だぜ、とほくそ笑む。

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道端の赤く塗られた竹の杭が気色悪い。なんか呪いのような。。。おそらく測量用なんだろうけど。

徐々に下りになった。道が細くなって藪に包まれる。ここを突っ切ってすそ野まで下りるか。別ルートから登っても標高差70メートルもないから。きつくないだろう……。

道が消えた。ここでもどるという選択肢は私にはないのだった。楽するはずが、草木をかき分けて進むルートを選ぶ。

ただすそ野の道路は見えたのだ。そんなに遠くはないから突っ切れる……! のつもりだったのだけど。

このブッシュ、タダモノではなかった。まず倒木がやたら多い。ここ数年、台風で倒木が増えているが、それで倒れた樹木がそのまま放置されたのだろう。それだけならなんとかなるのだが、その木は枯れずに倒れたまま枝葉を伸ばしたらしい。すると、下から上に伸びる萌芽だけでなく、左右から横にも伸びてそれらが絡み合っている。ナタがあったらなんとかなるが、素手ではかき分けるのも難しい。しかも足元は倒木が重なり合って足の置き所もない。とてつもないブッシュなのであった。1メートル進むのに何分かかるんだ。

倒木のつくるジャングルの恐ろしさを感じた。おそらく10メートルか20メートル進めば道路があるはずなのに、進めない……。もどる元気も湧かない。こんなことするつもりじゃなかった(泣)。汗だく。泥だらけ。

とうとう田んぼの畦道に出たときは、心底ホッとした。ソロモンの熱帯ジャングルで遭難したときよりも心がめげた。。

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森をなめたらイカンという話でした。。。

 

2021/07/22

空撮!メガソーラー建設現場

友人のカメラマンが、空撮で生駒山上空を飛ぶというので平群のメガソーラー建設現場も撮ってきてもらった。

なかなかの迫力。上から見て初めて気づくこともある。

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これが、南北に伸びる生駒山地の南側からメガソーラー建設予定を見た全景。伐採された山林は、48ヘクタールというが、相当な規模である。ちなみに真ん中に里道(ハイキング道)が縦断しており、大雑把に南部と北部に分かれる。

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南部の接近撮。思っていた以上に、作業道(というのか)道がたくさん入れられている。山を段々にならしてソーラーパネルを設置する予定だったのだろうが、それだけ地盤を削っているから、植生の回復も時間がかかりそうだ。ちなみに地質は花崗岩質なので、もろく崩れだすときりがないからヤバい。

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こちらが北部。私が地上から見た以上に奥がある。とくに上方に二つの皆伐地が見えるが、これは下からは気づかなかった。かなり山の尾根近くまで伐っているようだ。送電線の鉄塔もかなり近い。ため池もある。気になるのは、土場を設けて丸太を集積している点。やはり出荷予定だったのだろう。樹木はスギとコナラが目立った。

実は同日、私も現地に入っていた。北部を地上から見ると、こんな状態に。

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地上から見渡すと、想像以上に広く、地形を改変しているのもわかる。流水路もいじっているようだ。谷にパイプを埋めて、そこに土砂を流し込んでいる。水があふれたら谷ごと土石流になりそうだ。いろいろな点で工事業者の質が浮かび上がる。危険な山岳土木の実例として見学コースを設けないかと、ブラックなことを考えてしまう。

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道はすでに雨水によって削られている。なんだか砂漠的景観である。

※写真は、いずれも無断でダウンロードして使わないこと。プロの作品です。

 

2021/07/08

メガソーラー建設予定地の、大雨前と大雨後

各地で水害が発生している。奈良も昨日から今日の午前にかけて雨が降り続いた。

ただ、これは豪雨というよりは普通の雨だろう。「1か月分の雨量が1日で」とかいう常套句には当てはまらず、強弱はあるが、しとしと降り続いた雨。

そして、午後にはなんとか上がって曇り空に。ならば、この雨量でアノ場所はどうなったか見に行ってこねば( ̄∇ ̄;) 。

もちろん、平群町の太陽光発電所建設予定地である。

さすがにじとじとと濡れているが、古いハイキングコースでもあった道はわりとしっかりしている。泥道には足跡があるから、ほかにも通ったものがいるようだ。現場に人気はないが、さすがに誰か人は詰めて様をは確認しているのだろう。

まず6月30日に撮影した写真を。大雨前である。

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山を皆伐した上で、谷を産めて巨大な通路をつくっていた。もちろん土道だ。

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こちらが本日。8日間でこうした変化が見られる。
やっぱり水の浸食が始まっていた。この工事、単に伐採だけでなく、山肌を削って地形改変をしているんだよな。根株も掘り起こしているし、土壌も含めてかなり深く削っている。しかも未完成なんだから、雨にもっとも弱い状態だ。

せっかくだからサイズの大きな写真も。クリックしてくれ。

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これが今後どうなるか。工事は中止命令が出たのだから、土留め工もできないだろう。埋めた谷にはパイプを敷設しているが、直径1メートルぐらいだから、大雨の水が谷へ流れ込んだら間に合わないだろう。

今後、どうなるか予想するのも山を見る目を養えると思うよ。

 

2021/06/30

太陽光発電建設の現場

昨日、平群のメガソーラー建設予定地を遠目に眺めた写真を載せたが、ふと思いついて現場をちゃんと見に行こうと考えた。

今度は、事前に地図をしっかり見て、進入ルートを見つける。思えば、ここにはハイキング道が伸びているのだ。里道(りどう)は、簡単に破壊もできないはず。道路法は適用されないが、公共の道だからだ。そこを探せば、ちゃんと侵入、もとい進入、通行できる。

まあ「工事中につき立入禁止」の標識はあったが、工事が止まっているのはわかっているのだし、あくまで里道を通るんだい! と強行突破。

すると、入り口は緑に包まれた道だったが、すぐになかなか見応えのある景色が広がっていた。

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48ヘクタールとはこんなに広かったか。しかも残置森林(3分の1。16ヘクタール)がほとんど見当たらずごっそり伐ってある。(境界線などに残した部分で3分の1に達するか疑問。)
それに地図では、比較的なだらかに見えたのだが、結構な高低差があり、谷も深い。急斜面も多い。これではソーラーパネルの設置できる場所は限られてしまうだろう。ただ谷を埋めている様子がある。単に樹木を伐採した跡地にソーラーパネルを並べる計画ではなく、かなり地形改変を行うつもりだったのではないか。それ自体、法的に可能なのかどうか。地形を変えるほどの土工には制限が多いはずだ。それに、工事量が増えたらコストも増えるから、利益はそれを上回るような算段があったに違いない。20年間のFITで稼ぐ手立てには裏があるはずだ。

それにしても作業道が縦横無尽。山肌を削って土壌をはぎ取っているから、今後を考えると緑化も大変だ。森の再生も難しくなる。

一目で連想したのは、あの宮崎で見た盗伐現場だ。他人の山の盗伐ゆえに荒っぽい施業だったが、あそこと似た感じ。ただ盗伐面積は、一カ所1~2ヘクタールが多いが、ここは48ヘクタール……。遠くまで行かなくても、地元でこんな景色が見られるとはなあ……。

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あえて違いを指摘すれば、意外と伐った樹木は、まとめて積み上げていたことだ。枝条は谷に落としているので、これは危険と感じたが、丸太の部分はわりとしっかり選り分けている。おそらくバイオマス発電所に持っていくつもりではないか。

伐って儲けて、跡地にソーラーで儲けて。でも、排水はかなり危なっかしい。土壌をはぎ取っているから、大雨が降ると流出する土砂は大量に出るだろう。

えげつない自然破壊の土地だ。これが全国各地に広がっているのだなあ。

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