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森と林業と田舎の本

2021/12/22

玄関前のスギ苗

前も一度紹介したかと思うが、我が家の家の前、玄関の門の下に、小さなスギ苗が生えている。

こんなところに天然杉苗

石とセメントとの隙間にスギの種子が入ったのが今年の夏。それから4カ月後の経過報告である。

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ちゃんと生えておりまする。前より、若干成長した漢字。赤茶けているのは、冬になって水分が抜けたからだろう。このまま枯れることはないと思う。つい踏んでしまいそうな場所で、事実踏んでいるかもしれないのだが、それも試練と思って(^^;)、まだまだ生きてほしい。どこまで伸びるか追跡したい。春を迎えてまた伸びるのを待つ。でも、歩くのに邪魔になったら伐るか、抜くかせざるを得ないけどなあ。

思えば生駒山は、スギが多い。おそらく大半が植林したものだろうが、森林面積の1~2割は占めているように思う。そして、当然そのスギも花粉を飛ばし、種子をつくって飛散させているはず。それが天然スギも育てているのだが、中にはこんな市街地の舗装された地面の隙間に生えるものもあるんだね。

 

 

2021/12/20

道なき道の山で発見した

運動不足で身体が重い。平坦なところを歩いてはダメだ。

というわけで、今度は山登り。当然、生駒山。とはいえ、私がフツーの登山道を登るわけはない。道のないところを登るのだ。

道路から、わずかな藪の裂け目を見つけて潜り込む。冬は草が枯れているから木々の間を抜けるのに都合がよい。人の道の通ったルートは避けて、いかに道のないところ、それでいて通れるところ、そして山頂へ向かうルートを見つけるか。

基本は稜線を中心に進むが、少しでも藪が薄いところを狙う。途中、幾度か山道に合流したが、横切る程度にして、できる限り避ける。あくまで道のないところを進むのだ。

すると、意外なところで人の痕跡に出会う。

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倒木の下をくぐって……と思うとその前の木に黄色のテープが巻いてあった(゚д゚)。
さらに落葉に埋もれた急斜面をすべりつつよじ登ると……空き缶に出会う。

なぜだ。測量でもするつもりで入った人がいるのか。それともかつて人が通った道があったのか。いや、道がなくても、そこを突破しようと思うと無意識に通りやすいところを選ぶので、同じようなルートになるのかもしれない。本当はゴミだから捨てるなよ、と思いつつ、なんだか「ここに来たのは、オレだけじゃない」という気持ちにさせられる。

さて、無事に山頂に着いた。生駒山の山頂は遊園地である。

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休園中だけど。無人の遊具が折からの強風で揺れていた。。。なんか、幻想的でいい感じ。

さて、下りも道なきルートを探すが、登りのような目標地点がないから難しい。下りで詰まったら撤退できずに危険でもある。

そこでわずかな人の痕跡を踏まえつつ、森を分け入る。不思議なもので、そこでも私が「このルート!」と思って進んだところにビニールテープの印がある。誰か先に通ったのか……。

やがて、どこからか湧きだした水が沢になり川になっていく。そこに沿うように下っていくのだが。なんと!

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ぎょえ、石造りの遺跡だ。古代遺跡発見! と言いたいところだが、これ、滝に打たれる行場ではないか。こんな人里から離れた山の中に行場があるとは。周りは道があるようでないような、廃道レベルなんだが。おそらく戦前か戦後すぐぐらいにつくられたのだろう。神の山・生駒山には宗教施設がたくさんあるが、これもその一つだと思うが、完全に廃墟。

その後、結構下ってなんとか下の道に出た。いやあ、夏になったら、この行場にもう一度たどりついて滝に打たれてみようか。そんな気持ちにさせられたのである。

 

2021/12/01

メガソーラー予定地の小凸大凸

またまた平群のメガソーラー建設予定地に行ってきましたよ。奈良県が工事を止めたと言っても一時停止だから、まだ「予定地」なのだ。

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今回めざしたのは、写真で手前に見えるところ。実は、これは道路沿いからは全然見えない。しかもこれまでも紹介してきた伐採跡地からも独立して飛び出した伐採地だ。そこで手前の大きな部分を大凸と呼んでいる。気づいたのは、この航空写真のおかげなのだが、肝心のこの場所に行く進入路が見つからないのだ。

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こことは別に、もう一カ所飛び出した伐採地もある。写真の左手に細く写っている場所だ。これは従来の伐採地から通路があってつながっているのがすぐわかったが、やはり独立した位置。こちらを小凸と呼んでおく。

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本当は大凸めざしたのだが、小凸に迷い込んでしまった。小と言っても、そこそこの広さだ。しかも意外や急斜面。土砂流出防止のためのフレコンパックがずらずらすと並んでいる。

そこで再アタックで、ついに大凸につながる細いトラック1台分がとおれる道を発見。本当に隠れた道なのだが、なんとかたどりつくことができた。

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空撮写真では、お碗形の丘になっているかのように思ったのだが、現地はむしろ深い谷が入っていた。底から見上げると、何かクレーターみたいである。登るだけで大変。ちなみに稜線部に山道があったので、こちらから近づくこともできるわけだ。

現地の地図を等高線で見ていると、比較的なだらかな丘で、こりゃたしかにソーラーパネルを並べるのに適地かも、と思わせたのだが、実際は全然そんなことはなかった。急峻で深い谷が入り組んでいる。10メートル以下の高低差は地図には現れないのだ。だから、ここにソーラーパネルを設置しようと思ったら大規模な切り土と盛り土によって、平坦に地形を変えてしまわねばならないのだろう。造成だけで億単位の金がかかると想像する。それでも儲かるのか、メガソーラーって……。

となると、業者も諦めずに建設再開を狙ってくるのではないか。止めた奈良県に対して裁判を起こす可能性は十分にある。県も裁判に備えているようだ。そのためには建設が違法行為だったことを証拠とともに示さねばならない。結構シビアな展開だ。国がでしゃばってこないことを願いたい。(ここを地盤とする政治家は、高市早苗だよ……。)

ちなみに、現場には新たに造成したと見える道路がいくつかあった。工事は差し止められているのだから不思議だ。防災工事用だったらよいのだが……。

2021/10/05

ソーラー予定地の磨崖仏

幾度か取り上げた、奈良県平群町のメガソーラー建設予定地。そこにあった裏の谷磨崖仏が削られたことも伝えた。その後、削った石仏部分は保管されていると聞いていたが、実物をどこにも公開していないのだから、怪しげだった。

奈良県が止めたメガソーラー計画の現場から見えてきたもの

ところが久しぶりに建設予定地を訪ねると、その入り口とも言えるどんづまりの藪に、妙な石仏を発見。どうやらこれが……。

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なんだか目新しいが、削った石仏を宝塔のようにした板碑らしい……。

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岩にあった磨崖仏と比べると痛々しさが伝わる。周りの石が新しいからだけでなく、作られた祈念ではなく、破壊された過去を想像させるからだろうか。なんか貧弱に見える。せめて庵でもあればよいのだが。

現地は、今後どうなるのか。建設は県の中止命令以降、工事は行われていない。伐採-造成地の崩落を防止する措置を細々と行われているだけだが、目に見える変化はない。

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これが現地の様子。伐採しただけの斜面には草が繁っているが、作業道を入れたり表土を剥いだところは無残に崩れて、もはや道としての機能しないだろう。今後削った頂部と埋めた谷をどうするのか、どうなるのか注視だ。

 

2021/09/25

ヒガンバナはいかに分布を広げるか

紅葉で知られる竜田川。その沿岸には遊歩道が設けられ、公園となっている地域もあるのだが、斑鳩町のそんな一角を歩いた。 三室山の近くでもある。

ちはやぶる神世も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは

嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり

さすがに紅葉にはまだ早いが(というより暑すぎる。夏の気分だ)、川のほとりにカエデが多く植えられ、なかなか見映えはよい。
幅は、せいぜい30m~50mまでで隣接して道路も伸びているから、車がブンブン走る音がする。それが鬱陶しいのだが、幸い車の姿は樹影に隠れてほとんど見えない。ちょっと耳を塞ぐつもりで歩くと、わりとゆったりとした気分になれる。それが数キロにわたるのだが……。

ところどころに、ヒガンバナが咲いているのである。

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その咲き方。なんだか意図的なものを感じないか。大きな木の根元に多いし……。

実はヒガンバナに種子はない

記事に書いた通り、株分けで増えてきた。株分けをするのは人間である。そもそも外来種で、過去に日本にはなかった。だから「日本の原風景」ではないのだが……。

昔は田畑の畦道に株……鱗茎を植えたのだ。ヒガンバナは毒を持っていてミミズやモグラが忌避し、畦に穴を開けないから……と言われている。

が、近年は花が美しいからという理由も増えているだろう。葉が赤くなる前に赤い花が鮮やかである。

で、竜田川の河川公園なのだが……あきらかに人が植えたことを想像させる分布の仕方。しかし、肝心の植えた人は誰なんだろう。公園づくりの中で計画的に行ったものなのか、個人がこっそり?植えて回ったのか。中国から持ち帰ったと伝わるが、では斑鳩なんだから遣隋使・遣唐使かなあ(^^;)。まさか、1300年前らか綿々と咲き続けてきたとは思わないが。公園を作ったのは戦後だから、それ以降かもしれない。

これが造園計画に沿ったものならおかしくないが、どうだか。こっそり、夜中に公園に出没してヒガンバナの鱗茎を長靴姿で植えて回る風変わりな人々の一団がいるとしたら……。

ちょっとホラー。

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これはオマケだが、特定外来生物のクビアカツヤカミキリが出没するらしい。

 

 

 

2021/08/30

ナラ枯れ後のヘンな樹形

気の塞ぐときもある。

そんなときは、……やはり森歩きか! と、某森林公園に出かけた。酷暑の間は抑え気味だったのだが。

そこで見たのは、こんな光景。

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なんか、ヘンな樹形だが、コナラである。ただし、カシノナガキクイムシにやられて、枯れかけていた木。かろうじて生き延びたのだが、妙な枝葉の伸び方になっている。

ちなみに2年前は、こんな具合だった。

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密林状態だったのを、ほとんど皆伐して、太いコナラだけを残していた。その周辺にはカエデなどを植えていたかな。さながら森の改造を企てていたのだろうけど、肝心のコナラの大木はナラ枯れにやられたのである。ほとんど枯れたかのように見えて、枝もボロボロと落ちていた。

幸い、完全に枯れずに生き残った。林床も、また草木が密生している。でもコナラは太い枝を落としていたから、新たに芽吹いたのは幹から直接の枝葉なのだ。

まあ、生き残ったのだから頑張ったね、とほめて上げよう(^o^)。ヘンな樹形は、サバイバーの証だ。

2021/08/20

玄関先シリーズ3 ユリはなぜ咲くのか

玄関前のアスファルトのひび割れや石の割れ目などに育つ雑草?やスギを紹介してきたが、実はもっとも目立つのがコレである。

ユリだ。見つけても、そのうち花が咲いたらきれいだから、花が散ってから摘み取ろう……と思っているうちに増えて、次々と生えだした。

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一ヶ所ではなく、岩の隙間やコンクリートのひび割れ、とうとう側溝の中にまで生えてきた。

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そのうち摘み取らねばヤバい。いつからユリが雑草のようになったんだ。

と思って正確な名前を調べてみた。見たところ、ヤマユリかテッポウユリなのだが……まずヤマユユリではなさそうだ。では、テッポウユリか、と思いきや、実はテッポウユリは球根で増えて種子はつけないとわかって、こんな隙間から生えることはないとわかった。

では、何か。どうやらシンテッポウユリらしいのだ。これはテッポウユリと台湾のタカサゴユリの交配種で、園芸用につくられた品種だった。ただこちらは種子を稔らせるし1年で育つので非常に繁殖しやすい。各地で雑草化しているのはこちららしい。それにしても名前がシン?

今はシン・ゴジラやシン・エヴェンゲリオンなんぞ(次はシン・ウルトラマンだとか)が流行っているから、シンテッポウユリなのか?

いや、誕生したのは、こちらの方がずっと早いらしい。新鉄砲百合と命名されていたのだ。調べれば調べるほど、かなり厄介な外来種というか園芸種だった。一時期、勝手に種をまいて勝手に花を咲かせようという「ワイルドフラワー」緑化が流行ったことがあったのだが、その一味なのだ。その仲間にはオオキンケイギクなど特定外来生物もいるからね。

うううむ。悩むところだが、花も咲き終わったら、さっさと駆除するか。蕾のものはどうする?

2021/08/18

メガソーラーは石仏を壊す

奈良県平群町のメガソーラー建設現場。

工事中止をよいことに、その現場を歩くと、単に森林を伐採して造成しただけではない犯罪行為が浮かび上がる。

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これが何かわかるだろうか。

まずは全景を紹介すると。

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山を削って、ソーラーパネルの設置場所を造成しようとしたのだが、工事申請書の数値が虚偽だったことがバレて工事中止命令が出た。すでに森は伐採済みで、そのまま放置された状態だから、大雨が降るたびに崩れている。
その一角にあるのが、これだ。

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この丘の上にある石。これをよく見ると……。かつては森の中だったらしいが、今や剥き出しになっている。

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岩には石仏が彫られていたのだ。それを故意に削ったとしか思えない。このアップが冒頭の写真。見た通り、重機の、多分、ショベルカーの爪で掻き取ったと思われる。この石仏の以前の姿を探すと、「生駒の石仏というサイトにあった。平群の「裏の谷磨崖物地蔵尊立像」というらしい。ちょっとリンク先に飛んで壊される前の石仏を見てほしい。

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素朴な、風情のあるお地蔵さんである。実は生駒山にはそこここに石仏がある。街道や古道沿いのほか、森の中で見つかることもある。森を切り開いて家を建てようとしたら、石仏がたくさん出てきたので、そこに建てるのは諦めた(少しずらした別の土地に移した)人も知っている。私も道のないところで石の道標や梵字を刻んだ石を見つけたことがある。

そうした史跡を容赦なくソーラー建設が破壊したのだ。

これが悪質と思えるのは、ソーラーパネルを設置することに何ら関係ないからだ。全体を見回して、この石仏の岩が邪魔になっているようには見えない。仮に邪魔だとしたら、岩ごと動かすか、岩を割るなどして移動させるだろう。盛り土で地形を変える計画もあったようだが、破壊する必要はない。

だがそうした方法ではなく、石仏の部分だけを、ある意味ていねいに掻き取って破壊している。目的は石仏破壊そのものだったのだ。その行為は、メガソーラー建設のために必要な作業とは思えないし、手間をかける意味もないのである。

石仏の保存などで反対運動が起きたら面倒だから、存在そのものを消そうとしたのか。奈良では、どこでも工事を始めて古墳や住居跡など遺跡がすぐ出る。工事が止まると厄介だから、見つけたら壊すか埋めるんだ、と冗談半分本気半分で言われるの。しかし、この石仏に関しては、地元の人なら存在を知っているのだから逆効果だろう。もしかしたら整地を担当した重機のオペレーターがイタズラ気分でやったのかもしれない。いずれにしても文化財の破壊である。

石仏を破壊すると言えば、アフガニスタンのタリバンを思い出すが、業者のレベルの低さを感じる。

これ、もっとも怒るべきなのは、平群町であり地元自治会のはずなのだが、今のところその気配もなし。自治体の文化レベルも問われかねない。

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それにしても、伐採跡地のいたるところに伐った木を積んでいる。それが、ちょっと意外なほどていねいなのだ。これは、やはり搬出するつもりだったのだろう。となると、行き先はバイオマス発電所しかないなあ。。。

2021/08/03

焚き火カフェはおいくら ?

東京で「焚き火ラウンジ」が人気だそうだ。

場所は昭島市の「スノーピーク 昭島アウトドアヴィレッジ」内ということで、都心というわけではなさそうたが、駅から徒歩5分とか。
驚くのは2時間5500円という価格と、追加の薪は別料金(1束880円)らしいこと(笑)。
それに見たところ、焚き火台を使用していて、直火ではなさそうだ。

ちなみに大阪には、以前からあった。こちらは中之島だから都心中の都心。

「焚火屋火火」(たきびやびび)。金土日祝と祝前日だけ営業する。
基本チャージ(17~20時入店) 3,000円/人、(21時以降入店)2,000円/人 中高生1,000円、小学生以下 無料

こういうのが流行る時代になったわけだ。焚き火を鵜囲む魅力自体はアウトドアブームとか、最近はソロキャンプだなんだと広がっているが、わざわざ山間部まで行けない人がいる……というか、わざわざ遠出してまでやらないのだろう。だから都会に焚き火を持ち込む。

実は、私も昔は家の庭で焚き火をしていたのだが、今や煙をたてたら苦情が来る時代である。本当に煙で困ることがあるならともかく、煙が立ったら即ケシカランと反応する輩が増えたのだろう。癒されるための焚き火なのに、そんないざこざを抱えたら癒しどころかむかつくので、こちらもできなくなった。

で、こんなところに行く。

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こちらは、生駒山の焚き火カフェ。駅から車で5分だが、歩くと1時間くらいかなあ。山の中腹にあるラッキーガーデン内に設けられた。
焚き火だけなら無料。薪も積んである。ただ飲食を注文すると、その分は払う。マシュマロは人気だが、とろとろに溶けたのは熱いよ。もともとヒツジの牧場だったのに、ヒツジとヤギは別の場所に追いやって(^^;)、焚き火カフェとなった。
最近は、写真にも写っている小屋が敷地内にいくつか作られた。焚き火を囲むのもよいが、ここを貸し切り(2時間まで)にするのもよい。

そういや、この前女子大生二人とともに貸し切ったんだった。エヘッ



 

2021/07/24

恐るべし、倒木のジャングル

暑い季節になると運動不足。これまで週3日は森に入っていたのに……そこで考えた。森の中を歩いてこよう。ただし、できれば汗はかきたくない。できれば平坦な道。できれば足元は汚れない道。できれば日差しのない木立の中。そして他人と出会うことのない道。そんな厚かましい条件の森はないか、と考えて思いついた。ありました。

矢田丘陵の北端部。地図で見ると、ホントに狭い範囲なのだが、森に覆われている。この丘陵は、斜面は急だが、頂部は平坦なのだ。ここに運動公園があって車で行けるから、そこから森の中に入ればよい。森は狭いが、実は道が縦横無尽に走っていてため池も点在する。一部は草原だし、大木が林立しているところもある。斜面に入ると岩もゴロゴロ。景観は変化に富んでいる。

森に入ると、ほかに人の気配はまったくない。意外と知る人は少ないのである。たくさんある分かれ道のどれを選ぶかによって景観も変わる。

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池には錦鯉らしき赤い魚影を目にする。のんびり汗をかかないように歩く。多少のアップダウンはあるが、こんもり繁った森のおかげで暑くない。ここは穴場だぜ、とほくそ笑む。

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道端の赤く塗られた竹の杭が気色悪い。なんか呪いのような。。。おそらく測量用なんだろうけど。

徐々に下りになった。道が細くなって藪に包まれる。ここを突っ切ってすそ野まで下りるか。別ルートから登っても標高差70メートルもないから。きつくないだろう……。

道が消えた。ここでもどるという選択肢は私にはないのだった。楽するはずが、草木をかき分けて進むルートを選ぶ。

ただすそ野の道路は見えたのだ。そんなに遠くはないから突っ切れる……! のつもりだったのだけど。

このブッシュ、タダモノではなかった。まず倒木がやたら多い。ここ数年、台風で倒木が増えているが、それで倒れた樹木がそのまま放置されたのだろう。それだけならなんとかなるのだが、その木は枯れずに倒れたまま枝葉を伸ばしたらしい。すると、下から上に伸びる萌芽だけでなく、左右から横にも伸びてそれらが絡み合っている。ナタがあったらなんとかなるが、素手ではかき分けるのも難しい。しかも足元は倒木が重なり合って足の置き所もない。とてつもないブッシュなのであった。1メートル進むのに何分かかるんだ。

倒木のつくるジャングルの恐ろしさを感じた。おそらく10メートルか20メートル進めば道路があるはずなのに、進めない……。もどる元気も湧かない。こんなことするつもりじゃなかった(泣)。汗だく。泥だらけ。

とうとう田んぼの畦道に出たときは、心底ホッとした。ソロモンの熱帯ジャングルで遭難したときよりも心がめげた。。

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森をなめたらイカンという話でした。。。

 

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