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森と林業と田舎の本

2020/03/25

ツバキ林を外と内から見る

よくよく見れば(歩けば)生駒山は、ツバキ林が多いようだ。アチコチでツバキ(と思う)が群生している。わざわざ人が植えたようには見えないのだが……。

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こんなにも咲き誇っているところを発見した。赤が美しい。サクラの前のツバキの最後の華やぎ。

その中に入ってみる。なかなか優雅な気分。

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花も赤だけでなく、白もあった。

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ツバキは、花がぽとりと落ちるから侍に嫌われたという。首が切り落とされるイメージなんだろう。しかし明治になって、サクラはパッと散ることを喜ぶ世相となった。

それでも、人気があるのはなぜか。

ただ……奥に入ると、こんな具合になるよ。

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ツバキの骨の森、みたいな風情。葉も花も内側にはない。緑の部分はアオキである。ツバキは裸状態。これはツバキという樹の特性か、それとも密生して枝葉が落ちたのか。ちと不気味。

 

なおモクレンの林もあった。これは……人が植えたみたいだなあ。黄色の花はヤマブキ? ちょっと花は早い気がするが……。 (調べてみると、この季節に咲く黄色の花にダンゴウバイがあった。こちらか?)

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2020/03/15

ツバキかサザンカか

このところ、あんまり楽しい話題も書かなかったので……。

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生駒山は、粉らが多いが、基本的には照葉樹林だ。そこで多いのがカシ、シイ類だが、あとこの花木が多い。一部には純林なみにこの木が繁っている。もちろん人が植えたわけではなく、自然に増殖したようだ。典型的な照葉樹だろう。

これ、最初はツバキと思っていたのだが、調べるとサザンカだったりする。でも、今回見かけたのはツバキか? 葉っぱを見ても区別がつかないが、花はこの季節なら寒椿かなあ。落ちている花も、花弁がバラバラになっていない。

ところで、写真を撮ったのは生駒山と言っても道のないところ。頂上から道のないところを下山していたら、そんなツバキ?サザンカ?の純林に行き当たった。そして、ちょうど花が落ちる時期なのだろう。

ともあれ、人が目にすることは滅多にない場所で花を咲かせ、そして散っていたのであった。こんな冬に咲く花は、花粉は誰が運ぶんだろう……。

 

2020/03/14

もはや春の風物詩……

今年は暖冬で、春も早い。サクラも咲きだした。そしてタケノコも……。

生駒山でタケノコが出るのは若干遅くて4月下旬なのだが、世間ではタケノコの新物が出回っているし、一つ探してみるか、1か月早いけど。

そう思ってタナカ山林に向かう。

で、見つけた。もはや、ここ数年の「春の風物詩」ともいうべきものを。

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タケノコは、たしかにもう出始めていたらしい。が、見事にイノシシに荒らされている。食われた跡が3つ4つあったが、それ以上に穴だらけ。徹底的に掘りまくったようである。イノシシは臭いでタケノコを探すから、目で探す人間様に勝ち目はない。

もともと雑木林に隣の竹林から越境してくるタケノコのわけだが、かつて4~6月に100本ぐらい掘った記録もある。通常でも30本は堅い。

しかし、ここ数年はほとんど採れない。なぜならイノシシに先んじられるから。昔からイノシシはいて、そこそこ食われていたのだが、それはむしろタケノコの増殖を抑えるお手伝いみたいなものだった。どうせ食べきれないのだから、イノシシにやろうという気分にもなれた。
ところが、このところは全部やられるのである。それだけイノシシが増えているのか、あるいはこの場所を餌場として居ついたヤツがいるのか。

それにしても、森の荒れ方がすごい。一つには、ナラ枯れが発生して大木は枯れたこと。台風で倒木が多く出たこと。そして獣害のすさまじさである。この森の居心地がよくなくなってきたから、足が遠のく面もある。今は別の場所に「秘密の花園」(笑)づくりをすることにした。

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これなど、まるでトラクターを入れたかのような有様。なぜ、ここまで耕すのか謎である。
いずれにしろ、もはやイノシシがタケノコを掘った跡を見るのが「春の風物詩」となったのであった。

2020/03/12

生駒市にバイオマス発電所建設計画!

昨日は、生駒山にできたメガソーラー計画を記したが、なんと生駒市にはバイオマス発電所計画があるという。その説明会が開かれたらしい。

私は、日本でもっとも木質バイオマス発電を批判している一人である。山ほど記事を書いてきた。

今すぐ読めるネット系の記事を並べるだけでも、Yahoo!ニュースには

バイオマス発電の輸入燃料が急増。日本の電力料金の海外流出は増えるばかり

パーム油燃やすバイオマス発電の異常

本末転倒の巨大バイオマス発電所の建設が進む

バイオマス発電が世界遺産を破壊する

国産の紙おびやかすバイオマス発電

ドイツのFITが変わった! バイオマス発電は小型に限る

誰がバイオマス発電を推進しているのか

木質バイオマス発電は林業を救う?それとも破壊する?

「里山資本主義」は可能? バイオマス発電の虚実

探せばまだあると思う。ほか、BLOGOSにも書いている。

そして書籍では『絶望の林業』でも、もっとも長い章が「再生不可能なバイオマス発電」だ。また2005年発行の『だれが日本の「森」を殺すのか』でも、バイオマス発電が上手く行かないことを記した。まだ日本にバイオマス発電所が一つもない時期だが、すでに怪しげだった。

ともかく、そんな私の住む町にバイオマス発電所が建設される?

まだ内容はよくわからない。ただ仮称が北田原発電所だから、北田原(生駒市北部の農地と工業団地が混ざった地帯)に建設するつもりなのだろう。発電規模は9900キロワット級。なんと年間9万トンの木材を燃料とするという。これが、どれほどの量かわかっているのか。奈良県の木材生産量は年間18万立方メートル。ざっと10万トンだ。それを全部食ってしまう。もっとも、現在は大淀町に一基あり、さらに五条市でも建設中だから、木材は余っていない。しかし、使うのは「未利用材」と「生駒市内で発生する木質廃棄物」だという。

生駒市内で発生するのは、剪定枝なんてわずかだし、木質廃棄物もしれている。また当然ながら生駒市は内陸都市なので、海外からの輸入燃料(木質ペレットやPKS)は使えないだろう。港で陸揚げしてトラックに積み替えて……としたらコストが跳ね上がる。ならば何を燃料とするのか。おそらく産廃、建築廃材しかない。ちなみにFITで買い上げる価格は、未利用材は32円/kWだが、廃材では13円である。しかも、この値段は今後どんどん下がる予定だ。もし廃材を未利用材と偽れば詐欺行為である。割高な電力料金を払わされているのだ。しかも有毒ガスを排出する可能性もある。ま、みんなやっているが。

では、どこが、この計画を進めているのだろう。それはわからないが、現在生駒山の大阪側にある発電所がBPS大東という会社だから、ここが増設する形で行うのではないか。しかし、この会社、ようは産廃会社だ。わざと周辺に丸太を積んであるが、本当にそれらを燃料にしているのか怪しい。量が全然足りないのだ。“見せ丸太”だろう。

7_20200312230001 BPS大東の発電所

親会社は都市樹木再生センターという名で街路樹などの剪定木を処理しているのだが、それを発電にも使っているという。が、馬鹿げた言いぐさだ。仮に街路樹1本から10キロの剪定枝が出るとしても、1万トン集めようとしたら1000万本必要となる。BPS大東は約6万トンの燃料を必要としているはずだが、それなら6000万本。そこに9万トン級の発電施設を稼働させたらプラス9000万本だ。日本中の街路樹を全部集めてもこんな本数ない。公園木だってない。

しかし、いまだにバイオマス発電所が環境に優しいと思っている人が多いのに驚く。少しは勉強してもらいたい。ちなみに生駒市長は環境省出身者だが、本気でこんな計画を認可するつもりなのだろうか。

ともあれ、いかなる計画か、今後も注視していきたい。

2020/03/11

生駒山にメガソーラー計画

生駒山を大きく切り開いてメガソーラーを設置する計画があると知って、現地を見てきた。

と言っても、正確にここの山林というほど詳しくないが、だいたいこの辺り、ぐらいのである。

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ここは生駒市南隣の平群町。肝心の山林は山腹というより、尾根に近く、かなり標高は高い土地だ。傾斜は急とは言えないが、細かな谷が多く入り起伏は細かく激しい。この山の斜面、約48ヘクタールの土地を削って、メガソーラーを設置するという。どんな造成の仕方かわからないが、木々を全部伐り払い平坦にならすのは間違いない。このところの気象変動を考えると、防災上かなりの疑念がある。

私は、ソーラー発電を比較的認めている。とりあえず原発よりはマシだし、そのためには電力供給を増やさないといけない。しかも一度つくれば燃料の購入がいらないうえ、メンテナンスも少なく、ランニングコストは安い。20年後のFITの期限が切れて買取価格が急減したとしても、コストが低ければ維持できる。仮に放棄しても、基本的にはソーラーパネルを撤去するだけなら、低コストで行える。巨大プラントの廃墟化よりよいだろう。少なくてもバイオマス発電よりはマシだと思っている。

ただ、メガソーラーは広大な森林破壊を引き起こす。本来、建物の屋上や遊休用地、耕作放棄地で行う想定だったのに、農地は法律上難しいので、簡単な山林を切り開く例が増えている。まったく不本意だ。規模も小さく、1ヘクタール以下で行うべきだろう。

地元に反対の声も高まっているようだが、本気で取り組めるかどうか。古くからの農家にニュータウンが混じった複雑な地域だ。

ちなみに傾斜地の造成には、排水法とか地滑り防止法とかいろいろ適用される。ほかにも自然公園法や鳥獣保護区や保安林指定とか、農地法、都市計画法とか、さまざまな省庁が勝手な法律をいっぱいつくっているからねえ。国交省、環境省、農水省、林野庁、その他いろいろ。
抵抗手段としては、立木法を利用して立木トラストを仕掛けるとか、3月末に成立予定の新森林条例も使えるかもしれない。

 

それにしても生駒山には、大阪側が木質バイオマス発電所を建ててしまったが、ここにメガソーラーとは。いっそ尾根沿いに風車を並べて風力発電もしたら、「再生可能エネルギー」の立地オンパレードになるかなあ。

追記・奈良県より情報提供があり、メガソーラー計画地48ヘクタールのうち15へクタールは残置森林だそうである。ソーラーパネルが設置されるのは16ヘクタール。残りは造成後に緑化したり調整池を設ける土地になる。そして、すでに開発許可が下りているとのことだ。

2020/03/07

生駒山中に幻?の滝施設を発見

とりあえず家を出る。ずっとこもっていたら気が滅入る。で、どこに行こうか車を転がしながら考えて、青空だし山に登ろうかな、と思った。が、靴が革靴ではなあ……。

目的地があやふやのまま走っていて、不意に思いついたのが某遊歩道。大阪側に入るが、森の中ながら道がしっかりした遊歩道だから歩けるか。

そう思って向かう。以前、一度だけ来たことのあるルート。そして、ほとんど廃道になっている脇道に逸れる。ここから先はどうなっているか行ったことがないから歩いてみようと思いついたのだ。

しかし、倒木だらけ。道面はわりとしっかり残っているのだが、多分昨年当たりの台風で倒木が続出したのだろう。それをくぐって進むのはなかなか大変で、結局は結構な藪漕ぎと同じレベルになってしまった。そして、徐々に足元から水が湧き始める。少し湿っている状態から、徐々に泥道になって、もはや湿地湿原へと……。

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なんと、未知の湿原があった。生駒山中には、意外と湿原が多いのだが、またもや発見したか。多分、そんなに古くなく、ここ数年で水がたまったのではないか。この季節だから湿原植物に何が生えているかわからないが、今後を期待しよう。でも、ずぶずぶ沈む中を歩けないので、山へと逃げ登る。かつての遊歩道が湿原化した様子を観察するのであった。

そこから脱出すると、もう一つ人為的な平坦なルートがあったので、進む。今はブッシュになっているが、何十年か前には道があったのだろう。各所に加工した岩があり、また古いがプラスチックゴミが落ちている。一部に産業用資材(ドラム缶とかタイヤとか、ウインチのような機械とか)も散乱していた。ここで何か大がかりな工事が行われていたようである。

ところが、進むうちに意外な構築物を見つけた。

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あら、堰をつくっていた? ということは今進んでいるのは道ではなく水路?

さらに進むと、水路の幅は狭くなり、そしていきなり途絶えた。そこから断崖になっている。

Dsc04132 この先は、ない。

ということは、水路を流した水は、ここから落ちるのか。つまり滝になるのか。

なんとも不可解な遺跡である。生駒山中に何がつくられていたのか。大きなプールと水路を建設して何ができるか。鉱山? 金鉱でもあったか。おそらく放棄されて数十年、昭和の時代の遺物だと思うが。生駒山には謎の歴史がまだまだ残されている。

 

2020/02/08

湿原の獣害被害額 in生駒山

ほとんど定点観測的に通っている生駒山の湿原。

先日訪れると、こんな有様だった。

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白いのは、ここに生えてくるべき植物の標識。

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ミズバショウが見所(3~4月。尾瀬のような高原は初夏なのだろうが、こちらは早春である)のはずが、イノシシがいたるところを掘り返している。おそらく地下茎を狙ったのだろう。冬の餌になるはずだ。もともと冬は地下水位が落ちるらしく、湿原もかなり乾燥している。イノシシにとっては入りやすい。

イノシシ害が拡大している。昨年の春には、こんな具合にミズバショウが咲いていたのだが……。

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ただいま、獣害について調べ直しているが、まずは足元の生駒山から。イノシシのほかにサルも出た。ほかアライグマもいる。
結構な被害量なんだが、多分、国の統計の獣害被害額には入っていないだろう。なぜなら、統計では被害学を算定できるのは農作物などだから。しかも申告しないといけないし、保険適用なども条件だから。

森林被害、ましてや湿原のミズバショウ被害は被害額には算定されないのだ。

 

 

2020/01/18

マツ枯れナラ枯れ風倒木と巨木

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こんな写真を見せると、どこの林業地かと思うが、実は生駒山。結構、皆伐?が進んでいる。と言っても、おそらく木材調達が目的ではなく、枯損木を伐ったのだろう。実は山全体にマツ枯れとナラ枯れと、スギも強風で折れたものが増えた。写真の場所は大阪府立公園の敷地とその周辺なので、さすがに放置できないと片づけているのだろう。

ただ、長年観察しながら歩いていると、マツ枯れもナラ枯れも、風倒木も、みんな自然の摂理に見えてくる。たしかに荒々しいし、見た目も悪い。しかし、枯れたり樹冠が折れたら、そこにギャップができて光が地表に射し込んでいる。すると草も生える。自然界ではこれも世代交代、循環かもしれない。つまり森の新陳代謝。見た目の悪いのは人間の目であって、100年もしたら落ち着くだろう。

外来のマツノザイセンチュウによるマツ枯れも、在来ナラ菌によるナラ枯れも、植林したスギも一定比率で枯損するのは自然界では計算付く?なのかもしれない。それに人が手を貸して、枯れた木を除いたり、皆伐をしてるのかも。

さて、こうして森を見つつ道を歩いていると、なぜか歩いていると道が消える。(違)
しょうがないので、木々をかき分けて進むことになる。ただ池に先を阻まれると、さすがに先に進めない(何百メートルもある巨大貯水池)。悔しいながらも後戻りを強いられる。

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で、こんな大木にも出会う。これ、直径というか幅が1メートル超えている。おそらく合体木だろうが。
近年は、ナラ枯れで大木が次々と枯れているから、もはやコナラの大木は珍しくなってきた。
この木がカシナガにもやられず枯れずに済んでよかった。そして伐られずに済んでよかった。

新陳代謝の途中にも、やはり一部の大木が残る意味はあるだろう。

 

2019/12/15

3年目のセンダン

タナカ山林にセンダンの苗を植えて3年。早生樹種として注目を浴びているが、現在高さ4、5メートルある。これは植えた初年度に伸びたものだ。高さはともかく太くならない。初年度の成長は維持できていない。

やはり土地が肥えていないからだろうか。石だらけだもんな。早生樹種と言っても、必ずしも早く大木になるとは限らない。

肥料を与えるとイノシンが来る。化学肥料ならよいかもしれんが。

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難しいものである。

 

2019/12/01

咲き続けた?アジサイの花

私が山にアジサイを植えていることは時折触れてきたが、ふと思い出して、それを見に行く。

もっとも、植えているのは山のブッシュの中。アジサイを増やして、林床を覆って雑草の繁茂を抑えつつ見映えをよくするためである。いつかアジサイ園にしようという目論見もあるv(^0^)。

もっとも、今は周りの木々の中で被圧されがちだ。そのためコツコツ周りの茂みを切り開いて日が当たるようにしている。そのうち高樹のほかはアジサイばかりになれば、花の季節は美しいだろう。花の咲く時期は短いが……。

だが、なんと花は咲いていた。

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色もしっかり残っている。

アジサイの花の季節は通常6月7月。せいぜい8月まで。その頃咲いた花が、そのままドライフラワーのようになっているのだ。半年間、咲き続けたことになる。これって、偶然?それともアジサイの花だったら珍しくないのだろうか。

枯れた花にオイルを浸透させて、生きたときようにしなやかにしてから色付けしてプリザードフラワーにする手もあるが、これぐらい色と形が残っているのなら、そのまま売り物になりそう。

アジサイ園からナチュラル・ドライフラワーを生産するビジネスにならないか……と獲らぬタヌキの皮算用をするのであった。

 

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