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森と林業と田舎の本

2021/02/19

砂防工事とイノシシ

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この写真は、私の住む住宅街の隣接地。急傾斜で結構な谷間だったのだが、そこに砂防ダムをつくることになって、1年近く工事が続いている。これは、そのダムの管理道。住宅のすぐ側に渓流があることは、ちょっと自慢だったのだが、もはや姿を消してしまった。

それは仕方ないとしても……こっそり侵入して歩いてみると。

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いたるところに、こんな足跡が。イノシシが出没しているんだねえ。イノシシにとっては生息場所を破壊されたことになるはずだが、同時に街に出やすくなったのかもしれない。イノシシは適応力があるから、人が手を入れた土地でも住み続けるだろう。そのうちゴミ集積場が荒らされないか心配だな。

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谷にはちょっとした湿原もあるのだが、そこはイノシシの足跡とぬた場と化していた。かなりの頭数がいるなあ。今後、市街地へのイノシシの出没は増えるか減るか。

2021/02/06

巨石のセラピーロード

生駒山系の北辺を歩き、くろうど園地(大阪府立の森林公園)から交野市の獅子窟寺まで足を伸ばした。

軽い運動のつもりだったのだが、なかなかの山岳コースだった。特別きついわけではないのだが、両側が急斜面の切り立った尾根筋を辿るのである。草木こそ生えているが、なかなかのナイフエッジなみ。しかも、各所に岩がゴロゴロしている。

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八丈岩という名のつく、多分最大級の岩。もっとも樹木に囲まれて全容が見えない。それでも、多分あるはずと裏手に回ると……ありました。こういう岩にはたいてい地蔵さんが祀られている。

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ほかにもこんなドルメンみたいな岩が各所にある。生駒山はどこでも巨石があるのだが、この北端部分はとくに多いようだ。
そして行き着くのが獅子窟寺。これも山の奥で、基本は歩いて登らないといけないことになっている。ま、車があったけど(^^;)。寺としては小さいのだが、開基は役小角と伝えられ、聖武天皇の勅願で行基が堂宇を建てた。さらに空海も修行したとか……この当たりの伝説は、私の地元・宝山寺と同じだ(笑)。ただ本尊の薬師如来座像は、西暦900年頃のものとされ国宝だ。拝観は予約制で見られなかったが。なかなかの古刹なのである。

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これが獅子窟。中に弘法大師(空海)座像がある。

このコース、歩いて思ったのは、これは「巨石のセラピーロード」だ、ということ。森の中を歩いているつもりだったが、実は巨石を見て歩いていたのだ。これって、なかなか癒される。いっそ森林セラピー基地の向こうを張って、巨石セラピーロードで売り出せないか(^^;)。そして生駒山を聖地にする。何、石の伝説をでっち上げ……もとい、見つけ出して掲げれば由緒もできる。

石のセラピーといっても一部にある天然石を売りつけるストーンセラピーと一緒にされては困るのだが、あくまで野外で大きな岩に抱かれる必要がある。生駒山だけでもいくつもコースがつくれそうだし、奈良県では山添村が有名だし。

思えば私も、子どもの頃から巨石が好きだった。大きな石のすき間に入ると、なんだかステキ気分。高じて洞窟もぐりを始めたのだけど、森より癒されるかも。巨石ジャーナリストを名乗るか(^^;)。いや巨石セラピストの方が売れそうだ。やるか!

※「石のセラピー」という言葉に覚えがあるので調べたら、すでに13年前に同じようなことをこのブログで書いていた。「石のセラピー

2020/12/25

生き残る枝

先に週刊新潮に書いた記事で、私も森で自ら遊んでいることを記した。その記事では苦労話を抽出したが(^^;)、それなりに楽しんでいる。

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現在では、文中で触れたデッキや階段、木登り用に建設したものは、ほとんど放置か撤去した。人手が入った部分を消しつつある。古くなったとか森全体が台風で倒木が相次ぎ荒れてしまったせいだ。その代わりに、もう誰も来ない所を選んで寝転がれる場をつくった。こじんまり孤独を楽しめるように……。

そこに寝転がると、空が見える。

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こんな枝が伸びている。大きなコナラの木の枝である。周辺の木や、ほかの枝はナラ枯れしたが、これだけ負けずに生き残った。ナラ枯れの猛威は、数年前まで生駒山系でひどかったが、今は収まったようだ。3年ぐらいかかったか。不思議と、どんな病気もそれぐらいで飽和してしまうよう。スペイン風邪も3年で収束したし、今回のCOVID-19も、ワクチンのあるなしに関わらず3年ぐらいでおさまるのではないかね。

もっともナラ枯れは、地域を移してまだまだ広がっていくのだろう。

ナラ枯れの元であるナラ菌を運ぶカシノナガキクイムシが北海道で発見されたそうだ。道南の松前町と福島町の4カ所の森林でオス・メス5個体だというから、迷い込んだというより、完全に生息しているといえるだろう。いよいよ津軽海峡を超えたか。北海道のミズナラがやられないか心配だが、今のところナラ枯れそのものは見つかっていないという。

温暖化が進むと生息域を広める種もある。滅ぶ種もある。現在の環境にしがみついて生き延びる種や個体もある。

せめて1本の枝だけでも残したいものだ。

 

2020/12/17

倒木の根に地層を見る

たまたま歩いた山は、倒木だらけだった。まあ、ここ数年、各地の山は台風のせいか倒木が多いのだけど。

それも根っこごと倒れている。道沿いの木だったら、道を抉り、巨大な穴を開けているものもある。

で、こんな根っこの裏の写真。

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なんか、ミョーな模様になっていることにお気づきだろうか。根っこが表土を抱えて倒れたのだけど、その表土に見事な地層(の断面)が見える。しかし、あくまで表土をめくったのであって断面じゃないはずなのだが。これ、どんな状態だったのか。

ブラタモリ流?に推理すれば、地層が横倒しになってその上に表土が堆積していたのか。そこに樹木が繁っていた? 根っこは地層の断面と積もった表土の境目に細根を伸ばしていたので、倒れる際にきれいに表土を引き剥がし地層の筋を転写した……。

ま、いろいろ地質の成り立ちを考えてみるのも面白い。

 

 

2020/12/02

古城の呪い ?

日頃の運動不足を補おうと、今日は古城に登ることにした。椿井城跡。

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おそらくほとんどの人は知らないだろうが、奈良県平群町の矢田丘陵南部に位置する戦国時代の城だ。もっとも、規模からすれば砦と呼ぶべきかもしれない。建てたのは、NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」で登場して一躍知られるようになった筒井順慶、その家来とされる嶋左近。平群は嶋氏の土地なのである。地理的には、松永久秀が築いた信貴山城と生駒谷を隔てて向かい合っており、松永勢の大和進出を拒むため迎え撃った城とされる。

ただ、結果的には筒井家は圧されて城は落ちたのか大和は松永支配となった。そして椿井城も松永のものになったと思われる。その後松永家が信貴山城で討ち死にし、筒井氏が大和を握る。そこに豊臣秀長が大和郡山に入って……と続くが、嶋左近は順慶の死後、石田三成の家来として名を馳せて関ヶ原に散る。

さて、この城跡は長く放置してどこにあるのかさえはっきりしない有様だったが、地元の有志が整備して、ようやく町も発掘調査をし始めた。私がたどったのも、そうして開かれた道。標高は高くないし、距離も短いのだが、いざ登り始めるときつい。なんで、こんなに急坂なのか……。山頂は220m。これは我が家より低い(^^;)。

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ところどころにのぼりが立つのは、雰囲気出る。一部にスギが植林されているが、多くは雑木。かつては草山だったと思われるが、今は草木が繁っている。ぜいぜい言いつつ、尾根に出た。すぐに椿井城の南郭に出る。2つの城郭を持った城だったが、今のところ発掘が済んだのは南だけ。

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一部に石垣が残り、掘切、土塁などがあって後期城郭の特徴を残すところからすると、おそらく松永久秀の手によって改修された城ではないか。広くはないが、尾根に砦を築いたのだろう。南も二つに分かれていけ各々に砦があったのだろう。堀切は結構深い。そもそも急斜面なので、ここを攻め上るのはかなり厳しい。それにここに立つと、生駒谷から生駒山~信貴山が一望できる。眼下に戦状況がつかめたのではないか。

ここを守っていた足軽も居たのだろう、どんな戦備えがあったのか、どんな生活を送ったのかわからないが、亡くなった者もいたかもしれない。記録に残らない戦いがあったのかもしれない。と、歴史の一齣を感じて、満足。

その後北郭のあった尾根筋の様子も眺めて下った。今度は急坂を駆けるように下りて、登山口に当たる春日神社に出た。ホッとして気づいた。

カメラを忘れた (゚o゚;) 。。。場所は……頂上の城郭跡である。

ようやく下りて休憩しようと思ったのに……(泣)。放置できないから、再び登る。おかげでカメラはなんとか回収したが、まさか古城まで2往復することになるとは。今度はゆっくり見学なしでダッシュしたから息も絶え絶え。

低い山に登るつもりだったのに、こんなにきつくなるなんて。しかも、帰る前に買い物でスーパーマーケットに入ったら、マスクを忘れた。……

甘くみてはいけない、古城の呪いはある(苦笑)。

 

2020/11/16

違和感?ニュータウンの街路樹

今日は生駒の奥地を訪ねたのだが……そこにはニュータウンが広がっていた(^o^)。

もともと別荘地だったようで区画が広いが、車で走っていてふと違和感を感じたのは街路樹。この街路樹、何か不思議な様子……。

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一瞬、ヒノキ? とか思ったが、これはカイヅカイブキだろう。庭木や、垣根によく使われる。針葉樹だが、通常の葉は尖っていない。園芸品種になるのだろうか。

アップで見ると、わかりやすい。

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あんまり街路樹にするケースはないと思うのだが……。何か街路の光景として違和感がある。丸く刈り込んであるのも、街路樹ぼくない。
まあ、落ち葉の心配が少ないとか、冬でも緑を保つとか、火事に強いとか、それなりに効果はあるかもしれないが……。

もしかして開発業者が、庭木用に用意したのに余ったから街路樹に回した、ということはないだろうな。でも、この木は、剪定をしっかりしないと暴れ木になるよな。まんまるく刈り込んでいるうちはいいが、放置すると逆立った髪の毛のように枝葉がアチコチに飛び出す。そういや左側の街路樹にその気配がないでもない。

ニュータウンの中には、たまに開発業者の個性が出ることがある。いい方向かどうかは別として。ちなみにこの街の家は、やたら薪ストーブ率の高いことがわかった。

2020/11/15

謎の柑橘果樹園

夏の間、10月には台湾で登山だ、と思ってせっせと体力増強用に奈良県各地の山をいくつも登っていた。わざわざザックに水を詰めて荷重かけて……。

9月、渡航は無理となって一気に気が失せて運動量が激減……。仕事以外では買い物(それも店まで車で移動)で家を出るぐらいに堕落。

これではイカンなあ、と11月に入って少しずつ再び山を歩いたり、早足散歩などを始めた。

まあ、そんな一環で生駒山の大阪側を進んでいたのだが、突然山の中で出会ったのがこの果樹園だ。

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なぜか柑橘類ばかりが植えられている。この大きな実は何かな。

まあ、それはいいのだが、解せないのはこの果樹園に行き着く道のりだ。
私が歩いていたのは、ほとんど廃道のような荒れた道。ここまで30分くらいは歩いたか。しかもその道沿いにあるのではなく、少し逸れる。たまたま、そこに明るい土地が見えたので何かあるのかな、と思って一部藪をかき分けて入ったのだ。

しかしこの園地そのものは何も囲いの柵もない。そして何より不思議なのは、道がない。所有者は、どこからここまで到達するのか。車では来れない。私のように結構細くて荒れた道を進んで、さらにそこからかき分けて入るのか。ほかの別のルートがあるのかと探してみたが、見つからない。

とはいえ、草刈りはしているし、わりと世話はしているように見える。柵はないが、幸いイノシシにはやられていないようだ。

隠れ田ならぬ隠れ果樹園である。ここがその人物の土地なのか、本当に山を勝手に開墾して果樹を植えたのかわからないが、持ち主はここに通うまで相当大変だ。

生駒山には、まだまだ謎がある(笑)。

 

2020/11/06

ヒノキが枯れ始めたのはなぜ?

我がタナカ山林は雑木林に覆われているが、一部にヒノキも生えている。しかも天然もの。どこからか種子が飛んできたのだろう。
とはいえ、決して生長はよくない。ヒョロヒョロと数本固まって生えているだけだ。それでも、数年前に一帯を皆伐したときは残した。広葉樹ばかりでは面白くないと思ったのである。

そのヒノキが……たまたま間近に見る機会があったのだが、葉が枯れ始めている?

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それも幹に近い方から黄ばみ始めている。通常水分が足りないなどの理由なら、葉先から枯れると思う。
これは、何が起きているのか? 病気? 害虫? それとも生理的なものか?

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謎である。夏の暑さにやられたのが今頃症状に出たということはあるだろうか。最近は雨もよく降っている。

うちの山だけの現象か、それとも生駒山の他の地域にも起きているのか。ほかにヒノキの生えているところを探して確認しておくべきかも。

どなたか原因わかる人いますか。

 

 

2020/07/01

森のアジサイの効能

昨日だったかの朝日新聞の「天声人語」で、こんな内容を取り上げていた。

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内容は、岩手県一関市の「みちのくあじさい園」を紹介しつつ、アジサイの花に関するエッセイ風なのだがここには触れていない裏側がある。それは、この「アジサイ園」は立派なビジネスであり、しかも林業になっている点だ。
私も幾度か訪れて取材している。ここは、林業の新たな方向性を考えるのにも向いているからだ。ちなみに、そのうちの一つがフォレストジャーナルに記したこの記事

そもそもあじさい園を経営する伊藤さんも林業家である。それどころか指導林家なのだ。そしてアジサイの花園としての経営に加えて、記事にあるような〇〇〇〇〇フラワーの生産も手がけるようになった。林業の木材生産が長期利益を求めるのなら、あじさい園で中期利益、アジサイの花から生産する商品で短期利益を得ることができる。単なるアジサイの花を愛でているのではないのだよ。

 

実は私も影響を受けて、生駒山の一角にアジサイ栽培を行っている。林業ではないけれど、森のデザインとして何ができるか試みの一つである。

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私の場合は、タナカ山林をあじさい園にするつもりはなくて(下手にアジサイいっぱいにしたら勝手に侵入されて荒らされてしまいかねない)、雑木と交えてアジサイを増やしていこうという趣向だ。できるだけ道から見えないようにしている(⌒ー⌒)。ただ、私が内部に入って楽しもうというのが目的だ。森を美しくするのは、森に通う理由にもなる。
アジサイが大きく育てば、ササや草を抑えてくれるだろう。今の季節は虫だらけだけど、アジサイは害虫にも強い。しかし、植え始めて思うのだが、花が咲くことの満足感は大きいね。なんか下手な作物より楽しい。自分が植えて育ち、森の景観が変わっていくことは楽しい。そのうち「秘密の花園」にすることをめざしている。

ちょうど梅雨の今どきが植えるチャンス。雨のスキマを縫って挿し木をしていこう。

 

 

2020/06/23

10分の1しか白くないハンゲショウ

テレビで尾瀬の湿原の秘密を紹介する番組を見たので、私も生駒山の湿原が気になって見に行ってきた。ちょうど、夏前なら半夏生(ハンゲショウ)が茂っているはず……ほかにもキンポウゲも咲いているかな……とか想像していたのだが。

あらら。半分どころか10分の1も白くない。ハンゲショウじゃなくなるぞ。

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全然白くない。どうした、まだ早すぎたか。ハンゲショウは少しずつ葉を白くしていくのか。それとも湿原の異変か。

ちなみに昨年の湿原は、こんな風。半分以上白い。また2年前にこの湿原のハンゲショウを記事にしていた。昨年は「半分、なつぞら」という記事にしている。ハンゲショウ、毎年紹介してるやん(笑)。でも、今年は……。

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実際、今年の湿原は、全体に樹木化が進んでいるように感じる。高さ2メートルぐらいの灌木がそこかしこに生えているのだ。

乾燥して陸地化きた? いや、地表に水分は十分にあるように見えるのだが……。昨年は生えていた草花があまり目に入らない。湿原の植生は移り変わるものだが、たった1年で様変わりというのも早すぎる。

なかなか目が離せないぞ。

 

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