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森と林業と田舎の本

2022/08/06

野生動物が都会に進出する理由

先日、大阪に出た際、某ラーメン屋の入り口にネズミがいた。

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まあ、繁華街?にネズミが生息するのは当たり前だし、この店が不潔だったというつもりはない。ただ、まだ明るい時間帯なのにドアをよじ登るかよ、と思っただけだ。

そういや、先日まで山口市小郡で、連続してニホンサルに人が襲われる事件があった。たしか累計60人以上が怪我をしたはずで、それも人が手出ししていないのにいきなり襲ったのか、窓を破って押し入ってきたとか、かなり怖い状況だったようだ。それも1匹の凶暴なサルが……と思いきや、どうも複数が徒党を組んで、いや群で街の中を移動しつつ各地で襲撃を繰り返したという。

少なくても2匹は捕まえて駆除した。だが、その後も被害が出ていたから人を襲うことを覚えたサルはもっといるのだろう。もしかしたら群に伝播した……人を襲う知恵をつけたのか、文化が生まれたのか? さすがに今は被害が出なくなったようなので、群は小郡を去っていったか。暴れるだけ暴れて、さっさと退却するとは、ヒットエンドランを覚えたような。次は、またやるよ。

私にサルの気持ちがわかるわけではないが、人にちょっかい出されてとか、餌になるものがあって、ではなく、人を襲うために室内まで侵入するというのは、野生動物の常識を覆す行動だったのだが、地方ニュース扱いで終わらせるのはもったいないというか、危険と感じる。もっと、重大事として取り上げてほしい。

私の勘としては、今後も続くように思う。時折、町を襲うのだ。これは野生動物の都会進出の一例だと思えるからだ。
動物は、常に行動域を広げる欲求があって、それは条件が整うととめどなくなる。町を自らのホームレンジとして認識しだしたのかもしれない。

野生動物は、今や奥山から里山、里山から田舎、田舎から地方都市へと広げている。そのうち大都市にも向かうだろう。これまではネズミが尖兵となり、タヌキやアナグマ、イタチなども生息域を広げていた。そこにイノシシ、シカ、クマ、アライグマ……なども加わり、目立つうえに被害を出す大型・中型動物も現れだした。その流れの中に、サルも入ってきたのではないか……と。

もちろん、根拠を示すことはできない。ただ野生動物全般の大きな動きとして有り得るのではないか。

まあ人類も一緒で、ロシアはウクライナへと勢力圏を広げる行動を起こした。今ならできる、と思えたのだろう。中国も、常に周辺の領土を狙う。台湾だけではなく、取れるものならどんな小島でも海域でさえも囲い込もうとする。日本だって、アメリカだって、その潜在意志はあるのだろうが、今は理性が抑えているのか。(もしロシアや韓国が国家として破綻し軍事力がなくなったら、日本は北方4島も竹島も取りにいくと思う。私は千島列島全部が日本領土だと思っているけど。)

ネズミとサルから、ここまで連想するのは、もはや予言者だね(^^;)。

2022/08/03

「ネコは侵略的外来種」論争 

「イエネコを侵略的外来種として登録」。こんなニュースを知っているだろうか。ただし、ポーランド。

ウクライナ戦争でウクライナを全力で支える国として最近注目されているポーランドだが、実はこんな論争が起きていた。

ポーランドの国立科学アカデミーがイエネコ(Felis catus)を1787番目の侵略的外来種に登録。生物の多様性を脅かす存在の動物と認定したというのだ。これは勇気ある発表。同時に日本で報道することも勇気かも。報道したのはスポニチだけどね……。

もっとも、お決まりだが、その後、愛猫家や獣医らが猛反発している。愛猫家の代表的意見は、こんな具合。

「多様性を阻んでいるのは環境破壊や、鳥がぶつかる建物を作っている人間のせい。その人間が侵略的外来種ではないのに、ネコが登録されるのは公平ではありません」と反論。

侵略的外来種だとする根拠は、「イエネコはポーランド国内で毎年1億4000万羽の鳥を捕獲している」とデータベースでの登録に至った正当性を主張。「イエネコが多様性を脅かしているという共通認識は高まっている」

ちなみに私は『獣害列島』で、すでにネコは猛獣!と指摘、主張し外来種認定している。当然、反発を買っている(笑)。私のデータは、主にアメリカやオーストラリアのもので、残念ながら日本には同種の研究例自体がないようだ。いろいろ探したが、たまに見かけたネコ論文は、「なぜネコは可愛いのか」というテーマばかりであった。

可愛いのはいいんだよ。でも、可愛くても猛獣だし、外来種だし、在来種を痛めつけているんだよ。あえて付け加えたら、街中にいるノラネコは、あまり気にしなくてもいいと思う。あいつらは、各家庭を回って餌を確保しているのが大半で、野生動物を獲っていないだろう。ネズミや昆虫などは狙うかもしれないが、野鳥も少ない。逆にカラスなどの餌食になっている。

だが、郊外の森の中に住み着いたノネコもいるのだ。

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これは、生駒山の森林公園に住み着いたネコ。近頃、とみに増えている。こやつらは、たまに餌をやる人間もいるようだが、絶対数が足りないから、おそらく野鳥や野生の小動物を餌にしている。ネコも野性味があるならともかく、ミョーに人慣れしているのが気に食わんが。

ポーランドの科学アカデミーの主張は、「鳥の産卵期にはイエネコを外に出さないようにする」ことを求めている程度だ。

侵略して多様性を奪っていくのは、ロシアと一緒かもね。

 

2022/07/09

コウモリ撃退スプレー

ホームセンターで見かけた商品。

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コウモリ撃退スプレーなんぞが商品化されているのか。いや、コウモリがここまで嫌われているのか……。

おそらく屋根裏など家の中にコウモリが住み着くのを追い払うものなんだろうが、コウモリって、蚊やハエを食べてくれるし、なかなか有益なんだがなあ。家の中で糞をされては困るのかもしれないが、専門の薬を使う? 

ちょっとだけコウモリの勉強もしたことのある私にとって、複雑な気分。コウモリって手にとると可愛いのだよ。飛ぶのもヒラヒラと、可愛い。もっとも洞窟の中で大群に襲われたりすると怖いけどね。

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こんなオオコウモリが飛んでいるのも迫力がある。(ざっと翼長80センチ)
その後、たたき起こして火にあぶって食べたのであった。

 

2022/06/26

シカ生息数変動の理由

「季刊 森林総研」という森林総研が発行している広報誌があるが、57号はシカ特集。

季刊 森林総研 No.57 シカと森の現在

そこに掲載されているグラフ。

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同様の研究データは、私も『獣害列島』で使わせてもらったが、なかなかの急勾配が香ばしい。
ようするに幕末~明治時代より生息数の急減少が始まり、昭和の30年代ぐらいか、戦後の急増ぶりが激しい。つまり大正時代より40~50年間が谷底でシカの数は極めて少なかったというわけだ。そして現在は江戸時代より多いと推定されている。

これが獣害の度合いにも影響しているのは間違いない。ただ、この増減を「乱獲」で減り、「雌シカ保護と農山村の過疎化」で増えた、と説明しているのはいま一つ納得いかない。

ここで研究者に喧嘩売るわけではないが、それぞれの要因はあるとしてもより根源的には森林の質と量の変化ではないのか。

森林を面積で見るのではなく、蓄積とか生物多様性で見たら、幕末~昭和前期は極めてすさんでいた。森といってもスカスカで若木しかなかったり、常に刈り取りと火入れがされていたからだ。それがシカ(およびその他の野生動物)の生息に影響を与えないはずはない。
森が豊かであったら、人間が狩猟しようとしても、森の中に逃げ込んだ動物は簡単に捕獲できない。そもそも明治時代に狩猟が盛んになったと言えるのか。毛皮は軍需物資であったが、狩猟だけでなく養殖もされていた。乱獲以前に生息数が減っている説明も必要だろう。
そして農山村の過疎化は森林の回復と表裏一体のはずで、過疎化したから捕獲できなかった……と考えるのは本末転倒ではないのか。

あ、やっぱり喧嘩売ってるな(笑)。

 

 

 

2022/06/24

シカの糞と糞虫の聖地

久しぶりに若草山を訪ねた。 草原があって、奈良盆地が一望できて。そこで見つけたもの。

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シカの糞である。やっぱり奈良の魅力は、奈良のシカ、ナラシカでしょ! でも、シカだけを見ていては魅力は半分。そこでこのシカの糞をよく見ると、糞虫がいる。拡大すると、こんな感じ。ここに魅力を感じなきゃ!

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糞虫という呼び名はともかく、これはきれいな瑠璃色だ。おそらくルリセンチコガネ? コガネムシの仲間は糞虫が多い。とくに奈良公園には約60種もいるという。日本全国に160ぐらいのはずだから、3分の1が生息する「糞虫の聖地」だ。

なぜ糞虫が多いかと言えば、当然シカの糞が大量になるからだ。それに群がる。しっかり糞を砕いて地中に運び込もうとしている。

おかげで土壌が肥えて草がよく生えて草がシカの餌になりシカの糞が大量に出て……という循環が成り立つ。また公園のシカの糞が知らぬうちに片づけられ、公園来訪の観光客にきれいな環境を提供し、よき思い出もつくってリピーターになってもらう、という循環もある。

ふと思ったのだが、奈良公園はいいよ。昔からシカの数は安定している。が、全国の野山で爆発的に増えている野生動物、とくにシカとイノシシの糞はどうなっているのだろうか。糞虫も増えて片づけているのか。糞虫は間に合わず野山に糞があふれているのか。今後、山に入ったらウンコ踏む状況になったら登山客減るかも? 

 

2022/04/13

鳥獣害対策の敵は「カワイイ」

新たな朝ドラ「ちむどんどん」、何とはなしに見ているが、日本に返還される前の沖縄という舞台は惹かれる。当時の沖縄の姿は、(私的には)ちょっと穴場であった。そう言えば私は、返還直後の沖縄に行ったことがある。家族旅行なんで、あまり背景を知らないままであったが……。
本日のドラマの最後では、どうやら飼っていたブタを食べることになったらしい。いや、もう料理してしまったらしい。

果たしてドラマとして今後どのように展開するかは知らないが、家畜とペットの間というテーマは興味のあるところである。

最近、イヌネコの殺処分をなくすことの運動が行われている。捨て猫野良猫・捨て犬野良犬を自治体が殺すことをなくしたいというのだが、私はこの手の意見に異議がある。殺処分しないでおけば、野良犬野良猫が増えることになり、それで迷惑を被る人が増えるだろう。そして自治体が手を下すのを止めても、野良で生きて行ける数は限界があってどんどん死んでいくに違いない。何より、イヌとネコばかりを取り上げるが、捕獲・駆除という名の殺処分されているイノシシやシカ、サル、クマ、アライグマ……など野生動物はどうなのか。

イヌネコだけを特別扱いする理由を考察すると、単に人になついてカワイイからというところに落ち着くと思っていたのだが……ふと気づいた。ブタも飼っていればカワイイのだ。人にもなつく。それはペットと同じようになる。いや肉に出荷するつもりで飼っているウシも同じだ。鹿肉は私も食べるが奈良公園のシカはカワイイ。もしかしたら駆除を求められる外来種だって飼育できたらカワイクなってしまうかも。

では、どこに線を引くのか。育てて殺して美味しくいただく食育なんて理屈だけであって、世話をしていた人からすると、やっぱりカワイイはず。美味しく食べたら成仏するなんて仏教思想にハマりすぎ。

結局は、身近にいて情が移るか移らないかの差ではないか。野生動物は身近でないから、駆除しても心が痛まないということか。動物との物理的距離が境目ではないか。仮になつかない動物でも、身近に長くいたら情が移るかもしれない。

さて、どうする?

拙著『獣害列島』では、獣害対策は餌をなくす予防と、餌に触れさせない防護、そして生息数を減らす駆除の3本柱だとした。

ここに、もう一つ条件を付け加えたい。「カワイイと思わないこと」。これなくして獣害対策はできないのではないか。

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イノシシのダンゴ。カワイイと思えばカワイイ。

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でも、こうなると美味しい。

 

2022/02/22

動物の「かわいい」を追求する

先日訪れた東京で、日比谷公園前ぐらいだったか、なんだか大きなのぼりと看板を立てて、チラシを配っている一団を見かけた。そして渡されるままにチラシ(というかカード)を受け取ったのだが……それがネコの保護運動のものだった(´_`)。

それもJFEスチールの敷地である東京湾の島にネコが多数閉じ込められているからちゃんと餌と水をやれ、冬なんだから暖かい寝床を……とかなんとか極めて局所的な運動。それも、今そこに虐待されて殺されているわけでもないネコなのである。こんな運動のために何十人も集結して、のぼりを立ててカラーのカードを印刷するお金もかけるのか。

2022年2月22日はネコの日だそうで、テレビも新聞もネコ特集ばかり組んでいる。私も便乗しようかなと思ったのだが、つい私が思い出すネコのエピソードはこんなことになってしまう。

私が『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』と『獣害列島』を執筆した際に、シカとともにネコと人間の関係を探る手がかりとして、各地のネコ島を訪ねる計画を立てた。ネコというか野生とペットの合間を見極めようという発想であった。ちなみにネコはペットになるが、遺伝子は野生のときとほとんど変化していない。つまり野生動物のままペットになったという希有な動物である。その点でも、ネコについて追求したのである。

だがコロナ禍で外に取材に出ることも諦めざるを得なくなったのだが……。それで文献としてかなりの動物の本を読んだのだが、その中にはネコの本も何冊か混じっている。たとえば、これ。

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さすがアメリカ。こうした研究もしている。残念ながら日本ではネコの研究を探すと、「かわいい」ネコの生態ばかりなのである。こちらの分野に手を付けようという研究者はいないのか。そこで「かわいい」正体を探ろうとして、こんな本も読んだ。

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……結局、人にとっての「かわいい」という感情の発生源はつきとめられなかった。その代わり「アニマルウェルフェア」についても勉強した。これを真正面からは取り上げたのは、かなり早いはずだ。さらにその奥にさらに広がる「ノンヒューマン・パーソンズ」の思想を紹介したのはも、その筋の運動家や専門家を抜きにしたら、私がかなり早いことを自負している。

害獣の駆除にもアニマルウェルフェア

ノンヒューマン・パーソンズ~動物に“人格”が認められる時代がやってきた

ほかにドミトリ・ベリャーエフのキツネの家畜化実験も示唆に富んでいる。人にはなつかないキツネを何世代もかけて人になつく性格に変えていく実験だ。結果として、「かわいい」キツネが誕生した。

調べると、最初は2017年だった。ここまで突き詰めて、ネコを論じられる。ネコ様ネコ様と騒ぐなら、これぐらい調べて理論武装してからにしたまえ(笑)。

ちなみに、我が家の庭にはネコが異常に出没しており、その数は10匹を超える。どんどん子どもを産んでいるのか、常に小ネコが混じり、似た顔のネコがうろちょろしている。そのうちネコイラズを撒いてやりたい……。

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2022/02/10

はぐれシカの素性は?

たまに市街地にシカが出没して大騒ぎ、というニュースが放映されるが、奈良では通用しない。

奈良公園とその周辺を歩くと、シカを見かけてもたいした感慨もなく、日常の風景となっている。私もすっかり奈良県民だ……。

が、こんなところでも見かけてしまった。

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これは奈良市でも北の端、京都府に非常に近い住宅街。そこを車を走らせていると、目に入ったのであわてて止めて撮影したもの。奈良公園から何キロ離れているだろうか。途中の道のりを考えても、緑地帯があるわけでもなく……。しかも1頭だからはぐれシカのよう。なんで、こんな住宅と住宅の間の空き地まで入ってきたんだろうね。しかも雨が降っているのに。意外と遠出が好きなのである。

奈良のシカは、記録では大阪の御堂筋で見つかったことがある(角きり跡があったので奈良のシカで間違いないとされる)。もっとも、それは終戦直後で、焼け野原だったから今より野生動物が市街地に侵入しやすかったのか。しかし県境の生駒山地のどこを超えたのかは不明だ。当時は食料難で奈良公園でも密猟が行われたというから、逃げ出したのかもしれない。

一方で、近年は外部から奈良公園へ侵入するシカもいるそうだ。奈良公園に入ってしまえば「神の鹿」になれるから。もしかして写真のシカも、京都の山から下りてきた野性シカかもしれない。京都で追われて、奈良に入ればいきなり神鹿だもんなあ。保護されて、鹿せんべいもらえると知っていれば……。

私も紀伊半島のど真ん中で、完全に野生のシカと出会ったことがあるが、悠然と歩いていた。人間を怖いと思っていない。大台ヶ原でも、人に食べ物をねだるシカがいた。結構すれている。

シカは、人馴れしやすいのである。幾度か人と遭遇して危険なことはなかったら、なめてかかるのだよ。

 

2022/01/07

糞虫館で考える生態系

奈良の「ならまち糞虫館」に行ってきた。糞虫ばかりを集めた展示館だ。

以前から行きたかったのだが、個人の営業であり、開館日は毎週土日の13時~18時 だけということで、なかなか足を運べなかった。場所もならまちの中でも、もっとも奥まった一角で、しかも路地奥というエキサイティング(笑)な立地なのである。

館そのものは小さいのだが、なんともマニアックな世界である。ただ展示には見やすくインスタ映えしそうな工夫がされている。

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なかなか楽しい。ただマニアックな昆虫オタクの世界かと思いきや、世界的に糞虫は人気なんだそうである。見た目も地味だし、砂粒なのみ小さなものも多いのに、昆虫界のスターなのであった。ファーブルも、スカラベ(エジプト王家の紋章にもなったタマオシコガネ)を愛していたしね。

ちなみに奈良は、日本の中で糞虫の王国(^o^)。なぜなら奈良のシカの糞という糞虫の餌が山ほどあるから。神鹿の糞に群がるのだ。ルリセンチコガネ(オオカセンチコガネの一種で、奈良のものは瑠璃色している)は、奈良にしかいない。ちなみに日本に見約160種いて、そのうち60が奈良で確認されている。

奈良のシカの糞は、1日に1トン出るというが、これを片づけてくれる掃除屋である。ただ冬は糞虫も動きが鈍るから無理なのでは、と思っていたが、展示によると冬も活動して糞を片づけてくれる種もいるようだ。
近年は、ヤマトエンマコガネなど姿を消す種もあるそうで、その理由は謎のまま。これも地球環境問題と繋がっているのかもしれない。

奈良観光でナラシカに親しんだら、糞虫にも注目してもいいかも。

2021/12/07

シカにもうつるコロナウイルス

アメリカのCNNによると、アメリカに生息するオジロジカなどの野生生物が、新型コロナウイルスに感染していたらしい。

シカなどの野生動物にコロナ蔓延 新たなパンデミックの可能性、専門家が危惧

ペンシルベニア州立大学の研究チームの発表によると、アイオワ州で2020年9月~21年1月にかけて実施した検査で、シカの3分の1に新型コロナウイルス感染の痕跡があったというのだ。
先に農務省は、7月に4つの州で検査を実施したところ、シカの40%で新型コロナウイルスに対する抗体が確認されたと発表していた。またユタ州のミンク農場で集団感染が起きていたので周辺の動物を検査したら、スカンクやネズミなどの動物が、複数の種類のコロナウイルスを保持していると判明。この場合は新型コロナウイルスではなかったが、コロナウイルスの種類や数は非常に多いと報告している。

つまり、野生動物にコロナウイルスがうつるのは、そんなに珍しくないわけだ。

人が捨てた食べ物や人が吐いたつば、鼻をかんだティッシュなどから野生生物にウイルスが感染する可能性もあるらしい。下水からウイルスは見つかっているのだから流水にも入り込み、シカなど野生動物に広がってもおかしくないだろう。野生生物に新型コロナウイルスが感染したら、動物の間でウイルスが循環し続け、再び人にうつる……ことだってあるかもしれない。その間にウイルスが変異して、より感染力や毒性が高まることだって……。

これも新たな獣害かもしれない。

何やら不穏な話。それにしてもシカが新型コロナウイルスに感染するなら、山に入っている人も心配しなくてはならん。とくに有害駆除や狩猟でシカやイノシシに触る人は要注意かも。『獣害列島』は深く進行している。

もしかして一番怖いのは奈良かも。街の中にシカがいるのだから人間との接触がもっとも多い。奈良のシカがコロナ禍に襲われたら人にもうつるよ(> <;)。鹿せんべいを通して。鹿と日本人は古くからのつきあいだから。そもそも人から奈良のシカにうつした可能性の方が高いかもしれない。
このところ奈良は感染者ゼロを続けているが、シカが発病したら、やはり隔離するのか? 無理だねえ。。。

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行き倒れている奈良のシカ……ではなく、おそらく食い過ぎじゃないか、鹿せんべいの。

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