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森と林業と田舎の本

2021/07/10

森林ジャーナリストwithout林業

今朝、ラジオ出演をした。CBCラジオの「北野誠のズバリサタデー」で、聴取エリアは、愛知・岐阜・三重県と、静岡、長野、滋賀の一部とのこと。テーマは「奈良の鹿~ナラシカ」。つまり『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』がネタである。
実は2回目。前回はウッドショックだったかな。そこで評判がよかったのか、二度目のお声掛かりでしたv(^0^)。今回の方が、気軽に話せるので楽かな(^o^)。ナラシカの魅力と、野生動物との共生に関してワヤワヤと話した。あ、もちろん電話出演である。名古屋のラジオ局だが、北野誠は関西人なので奈良の鹿については馴染んでいる。
 
『鹿と日本人』についても紹介してくれたので、ぜひ興味の湧いた方は手にとってほしい。この本、実はナラシカの本なのですよ。そして、『獣害列島』の先駆版というか、発展形が『獣害列島』。

さて、ここで記そうと思ったのは、ナラシカのことではない( ̄∇ ̄;) 。

一応出演前に、自分の書いた『鹿と日本人』をパラパラと目を通したのだが、前書きで自分の動物遍歴を語っている。そこで、これまで使った肩書を、「秘境ライター」「アウトドアライター」「ネイチャーライター」などと触れていた。私自身は単なるライターで通していたが、「森林ジャーナリスト」に落ち着いたのだ。
ただ、肩書はほかにもいっぱいあった。自分でつけたというよりは、勝手に付けられた。自分ではトラベルライター、関西アナリスト、田舎暮らし専門家なんてのもあったし、ノンフィクション作家とつけられたこともある。あと、割り箸評論家とか、土壌ジャーナリストとか、女子大生評論家、などと思いつきで増やしてきたのは知っている人もいるだろう。

そこで、また肩書を変えられないか、新たな肩書はないか、と思い出したわけである。

森林ジャーナリストと名乗り始めてン十年。最初は拒否っていたんだが。森林以外のことが書けないじゃないか、って。
かといって、林業ライター、林業ジャーナリストと呼ばれるのはイヤ。林業は森林の一分野で、森林そのものに大きく影響を与える産業だから「林業のことも書くライター」だと自負しているからだ。しかし最近は林業という括りの執筆が増えてきた。つまらん。これでは、いよいよ仕事の分野が減る(-_-;)。

そこで「森林ジャーナリストwithout林業」ではいかがか。森林の中でも林業以外の分野のジャーナリスト。

でも林業のことを書くときは、「森林ジャーナリストwithin林業」か? 林業のことだけを書く業界ライターでなく、森林に影響を与える一分野の林業のことを書く。それともinculouding林業かな。英語は、知らんけど。

いっそ、森林ジャーナリスト+と、森林ジャーナリスト- としてしまうか?(マイナスはイメージよくない……。。)

 

 

2021/06/24

ジビエにブロックチェーンが使われていた

先に「木材流通にブロックチェーン」という提案をしたが、ほかの業界でブロックチェーンを利用しているところは何があるだろうか、と探りを入れてみた。

すると意外なものがヒットした……ジビエである。

日本ジビエ振興協会が、2017年から実証試験を行い稼働させた「ジビエ個体管理システム」に、ブロックチェーンを使っているという。

具体的には、獣種や捕獲地、加工者、加工日、内容量、保存方法などをWebベースに入力する。登録を完了させると、個体番号とQRコードが発行され、商品ラベルなどに印字する……という仕組みらしい。すると卸売業者や消費者が流通過程を確認できるのだ。実用化したのは2カ所の施設らしい。ブロックチェーンでは、改竄できないことに加えて、個別のテーマごとに別々にデータを管理できるから……という。あくまで、ジビエのサプライチェーン全体を管理するシステムの第一歩という位置づけだ。

たしかにジビエは、いま一つ信用ならない(衛生面や加工面)。処理の仕方で味が大きく変わるだけに、流通に乗せてビジネス化するには、トレーサビリティを管理することも大切だろう。まあ、本当に守られるのか、どれだけ猟師が参画するかはこれからだろうが。ICTを持ち出すと、いきなり逃げ出す人が多いのは、林業界とよく似ている(笑)。

私自身は、ジビエという野生肉を食卓に乗せるのは結構なことだと思っている。そのためにトレーサビリティを確立することもね。

ただ日本ジビエ振興協会が「ジビエを振興したら有害駆除も増える」「害獣を資源に変える」と言っていることに対してはありえねえ、と思うから、イマイチ諸手を上げて応援する気にならないのだよ。そんな夢物語言っているから普及しない。獣害を減らすためには、駆除数が重要だが、食肉を意識すると、数を稼げない。
普及に欠かせないのは、安定供給と流通ルートだ。ところが野生動物にそれを求めるのは極めて厳しい。

そのうちジビエを普及させるために、牧場つくって飼育するようになるんじゃないか。シカもイノシシも牧場で増やして定期的に食肉加工すれば、安全安心安定供給できるから。

120 シカ肉熟成の図。

 

2021/06/15

どうなる、鳥獣害対策とジビエ

2007年に制定された鳥獣被害防止特別措置法が、今国会で改正されるはずだった。もうすぐ国会閉じるが、どうなるのかな? 反対意見があるとは聞かないから通ると思うのだが。

これまでの特措法に基づく支援は、市町村が計画を作成して、国は「鳥獣被害防止総合対策交付金」を支払う形で実施していたが、シカやイノシシなど野生動物は、市町村の区域にまたがって生息するため、改正案では都道府県の関与を強化する予定だそうだ。まあ、それはそれでよいが。

今以上に駆除を進めたいというのが前提だろう。

 

それと関係あるのかないのか、朝日新聞にジビエの記事が載った。

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実は、私も取材を受けている。上記の記事は小さくて読めないだろう(笑)から、私のコメントのある部分だけ拡大。

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ようするに、ジビエと鳥獣害対策は別よ、ということだ。このコメントを取るために、わざわざ生駒まで来た記者さん、ご苦労さまでした。ちゃんと「『獣害列島』などの著作がある森林ジャーナリストの」という肩書をつけてくれた。

まあ、初めは電話かZoomか、メール交換か、と提案されたのだけど、私は「来てください!」と言ったのであった。記者もコロナ禍で動きたいのに動けないという気持ちを持っているから、「取材相手から来てくれと言われたら、不要不急ではないですよね」と上司を説得できるというものだ。そこまで読み取っての要請である。これを忖度という(笑)。ちなみに記者は、PCR検査を受けているそうだ。

ともあれ、ジビエの話のはずが、ほとんと獣害の話ばかりしたのだが、数を追う対策は、肝心の害を減らすことにはつながらない。まず必要なのは、鳥獣の生態や被害の実態、そして捕獲技術を調査研究することだ。その上で目的を明確にする。獣害の場合なら、「農家の被害を減らすこと」である。殺すシカとイノシシの数を増やすこと、ではないはずだ。
さもないと、単に木材生産量を増やすことばかりに熱中して、肝心の林家を瀕死に追い込んでいる林業界の二の舞ではないか。

加えて、駆除個体とジビエに回す個体は別物であることを認識すること。ジビエを普及したければ、粛々とやればよい。しかし、それと獣害を減らすこととはつながらない。

おそらく現場レベルでは、駆除とジビエは両立しないというか、別物とわかっている(わかっていないのなら、単なるアホ)と思うのだが、引っ込みがつかないのではないか。世間的にも、単に駆除して捨てました、では反発買うから、資源として利用しましたという体裁を取らねばならない(と想像している)。

……なんてこと、話したんだけどなあ(^_^) 。

 

2021/06/14

ペットにすると、脳は小さくなる?

面白い。こんな記事を見つけてしまった。

科学に佇む本の棚-飼いならされると脳が小さくなる

ごく簡単に要約すると、家畜やペットのように人に飼育された動物には、脳の縮小がある、ということだ。

・ブタやニワトリは、野生の仲間と比べ、脳全体に占める前脳の割合が約1割少ない。
・飼いならされた猫もヤマネコより脳が小さい。犬の脳は、25%ほど狼より小さい
・ウマの脳は16%、ブタの脳は34%も、そしてイヌの脳は10から30%小さくなった

・家畜化によって:気性がおとなしくなり、人間に服従しやすくなる。すると脳が縮小する。
・家畜化は一般に、成体になると消滅するはずの特徴を保ち続けるよう働きかける。人間を含め家畜化された動物は、野生の祖先に比べて穏やかで社会性が高く、また子どものように見える
・ブリーダーが牛肉や乳製品のより従順な動物を選択するとき、恐怖、不安、攻撃性を制御する脳の部分を縮小する遺伝子を選択している。その結果、人間との接触が最も多い品種の脳は小さくなります。

もともと『獣害列島』の執筆時に、野生動物と家畜の違い、あるいは野生動物が家畜(ペットを含む)になる過程で何が起きるのか。すべての動物が家畜になれるわけではなく、動物の特性がある。それは何か……という点に興味を持っていた。まあ、あまり本では突っこんだことは書けなかったが、人と動物の関係を考える際に避けては通れぬ、と思ったのである。

その延長に、こんな研究があったのね。拙著でも少し紹介したが、家畜化する過程で、人は攻撃性が弱くて懐きやすい個体(遺伝子)を選んでいるのだが、それはネオテニー(幼生成熟)させて、脳を発達させないということだったか。ようするにペット動物は、野生より馬鹿だと(笑)。

餌の調達にも敵にも備えなくてもよくなった動物は、のほほんと暮らして脳味噌を劣化させていたのか。

人間も肝に銘じよう(^^;)。

2021/06/06

駆除動物の運搬機材

森林総研関西支所の研究情報で、「森林内で捕獲したシカ個体を運搬する機材の開発」という研究を紹介している。

獣害対策としてシカやイノシシの駆除が進んでいるが、銃で倒しても、山の中から里に下ろすのが大変だった。昔なら、その場で解体してバラバラの肉塊を担いだり、2人で棒にくくりつけて担ぐ……なんてことをしていたが、今の時代にそれは無理だろう。

かといって駆除個体を埋めることもままならず(山の中で深い穴を掘るのは大変)そのまま放置という例もあるが、それでは腐敗して環境問題になったり、クマなど肉食獣の餌となったりする。そもそも法律違反でもある。もちろん、ジビエなどの資源にするのも難しい。解体まで何時間以内、という条件がつくからである。

そこで、森林内で倒してから運ぶ機材として、

1、簡易架線 2、電動クローラ型一輪車 3、携帯ウインチ

を開発したのだそうだ。詳しくは、リンク先の「研究情報」を読んでいただきたいが、それぞれの地形条件に合わせることになっている。

しかし、軽トラから架線を引くのは、ちょっと手間であんまり現実的でないような……。ウインチもいいが、地面をずるずる引きずると毛皮が引き裂けるかもしれないなあ。電動一輪車は、農業用などにもあったが、それを山の中を走らせられるか?

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実は、同じような発想で開発されたのが、「山猫」。岩手の小友木材店と和銅産業のコラボで小規模木材運搬車として考えられたが、使い道としては駆除個体の運搬も入っている。こちらは、以前私が紹介して実験場の募集をしたのだった。

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実はほかにも、開発に取り組んでいる人もいる。わりとニーズはあると見込まれているのだ。

 

 

 

2021/05/25

捨てネコ対策の看板

我が家の仕事場のベランダから庭を見ると、木の上に何かが。柿の木の高さ3メートルくらいの枝の上だ。

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目が光っているが。クロネコであった。
最近、ノラネコが庭を闊歩している。単に歩くだけならよいのだが、餌をねだる。そこで私は野菜の切れ端を投げつけて食べさせようとする。ネコの草食化計画だ。草を食べるようになったら、ノラネコも安泰なのに。。。

それはともかく、生駒山の森林公園を歩いていると、ニャアニャアうるさい。斜面上を見ると。

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ここにもノラネコがいた。まだ人になついているところを見ると捨てられて日が浅いのだろう。ノネコになりきれぬノラネコだ。
実際、ノラネコが増えている。この公園に捨てる人が増えたのだろう。ちなみに公園といっても、何ヘクタールもあって、巨大なため池が広がり、大部分が急傾斜の山林地帯だ。姿はほとんど野生化しているが、かろうじて人間を怖がらないところを見ると人に飼われた記憶の残るノラなのだろう。

そして看板があった。「ネコを捨てないでください」「餌をやらないでください」「連れて帰って家で飼ってあげてください」といろいろ書いてある。そもそもノラネコは冬を超すのは難しいこと、餌を求めて小鳥や昆虫を襲って食べていること……ネコも鳥も、どちらの命も大切なのです、と切々と訴えている。

が、これじゃあ、効果はないな。と私は判断した。優しく書きすぎ。みんな大切な命、というのは簡単だが、ネコ好き、というよりネコ馬鹿連中はネコにしか興味を持っていないのよ。もっと、きっちり書かねば。

私ならどう書くか。頭の中で反芻する。こんなのはどうだ。

「そんなにネコが嫌いですか。そんなに小鳥が嫌いですか。
あなたが捨てたネコは、飢えて栄養失調になっています。
生きるために小鳥やリス、森ネズミなどを襲って食べています。

カラスやタカに襲われるネコもいます。
でも、寒い冬を越せずにほとんど死にます。
なかには餌をもらって生き延び、子ネコを産んだネコもいました。
でも、その子ネコはみんな死にました。
それは、あなたが捨てたネコです」

こんな感じかな。これにガリガリに痩せてふらついているネコの写真を載せる。これぐらいしなくては。

この文は、無償提供する(笑)。

ACジャパンのテレビコマーシャルにも「(親切な人に拾われてね、と捨てるのは)犯罪者のセリフです」というのがあるが、なかなかよくできている。ぜひ、見てほしい。

2021/05/12

シカが最後に残した草は

先週、芦生の森に行った。いわずと知れた京都大学の研究林(演習林)である。
入山には何かと手続きがいるので行きづらかったのだが、地元南丹市の企画で入る人々にお邪魔虫させてもらう。

いろいろ見どころはあったが、まずはサクラがまだ咲いていた(笑)。考えたら標高は700~800メートルあって、かなり涼しい。

次に林床が裸。これは、かなり激しい。でも、生えている草もあった。

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何かわかるかなあ。バケイソウ、もしくはバイケイソウ。これは毒を持つのだ。だから、シカも食べずに残ったのだな。。。

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あれ、食べられている。バケイソウを食べるとは……。この回りに糞がいっぱい落ちている。よほど腹を空かせているのか。考えてみれば奈良のシカもアセビを食べるからね。腹を空かせたら毒も皿まで食う。

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もう一つ、食べられないで残っている草があった。わかるか?

トリカブトだ。さすがにこちらの毒は食べたらすぐ死ぬ。最後に残る林床の草はトリカブトであったか。

10年ぐらい前に来たときに林床は草に覆われていたという証言もあったので、その後シカの生息数がどんどん増えておいしい草から食べ尽くし、残ったのがバケイソウとトリカブト。だが、いよいよバケイソウも食べだしたという状況か。そのうちトリカブトも食べて平気なヤツが出てくるかもしれない。鹿賀食べない草を植えるなら、トリカブト(^o^)。

ともあれ、ここにヤバい草が生えていることは覚えておこう。いつか使えるかも(  ̄▽ ̄)。ヾ(- -;)

2021/04/19

イノシシは北へ向う。探さないでください……

東北地方でイノシシが激増しているという記事があった。

イノシシ「北上」で被害急増 目撃されなかった青森にも
 

「環境省の資料によると、イノシシによる農業被害額は19年度に東北全体で約2億7800万円。12年度の1億1400万円から2倍以上に増えた。イノシシが生存していないとされていた秋田では17年度に、青森では19年度に初めて農業被害が確認された。」「12年度に比べ、19年度のイノシシによる農業被害額が10倍以上に増えた山形県。」

イノシシが北上しているという話は、結構前から言われていたが、被害額も順調に?増えているようである。むしろ西日本では、イノシシ害は減少気味で、その代わりにシカ害が増えている。イノシシが減ったというより、シカが増えすぎたように感じる。イノシシはシカに追われているようにも思う。

さて東北にイノシシがいなかった理由としてよく上げられるのは、イノシシは足が短く、雪深い場所は移動できない説。あるいは雪に覆われて餌を見つけられない説。

しかし、GPSを使って調査してみると、雪の積もった土地も動き回っていることが確認されたそう。しかも温暖化で雪が減って、より動きやすくなったから北上してきたのだ……というわけだ。

しかし私は、そもそも「東北にはイノシシがいなかった」という前提そのものを疑っている。シカもそうだが、もともと生息していたのに、大規模な狩りをして追い払った可能性がある。また江戸時代には山は荒れて、棲めなくなったのかもしれない。

その証拠は、すでに多くの研究者が指摘している。たとえば青森の古墳からはイノシシ形の土偶が出土しているし、東北各地に「猪」「亥」の付く地名もある。八戸では、飢饉を「猪飢渇(けがち)」と呼んだが、これにはイノシシ害も含まれているようだ。つまり昔は東北にもイノシシがいたのではないか。雪も、東北より北陸の方がよく積もるが、イノシシはいる。福井、石川、新潟にイノシシがいるのはなぜだ?
決定的なのは、岩手県一関市の弥生時代の遺跡からイノシシの骨が出土していること。

つまり、昔から東北にもイノシシがいたのだよ。それが、近年(明治から100年ぐらい?)見かけなくなったから、「東北にはイノシシはいない」と思い込んでいたのだろう。

ちなみに生駒山は、50年ぐらい前に編纂された生駒市史には「イノシシはいない」とある。ただイノシシ垣はたくさんあったので、大規模な駆除でいなくなったとする。しかし、今やイノシシは普通にいる。いや、激増している。わずかな間に生息情報はひっくり返ったのだ。
外から持ち込まれた説もあるが、私は、どこかに生き延びた個体がいたのではないか説を取っている。それが、近年の餌の条件がよくなったので、増えたのだと睨んでいるのだ。

今年のタケノコ期待薄だな。。。

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2021/04/07

「潮」5月号に獣害問題の記事

「潮」という月刊誌の5月号に「里山は野生動物の“楽園”になった。」という記事を執筆。

獣害問題の記事を長めに書いた。6ページである。

Photo_20210407165201 トップ部分だけ。

ここでは「クマにどんぐり」問題を初っぱなに書いた。どうも一般誌で、この団体の活動をちゃんと問題視した記事を見かけないので、あえて指摘することにした。まあ、熊森協会の別動隊のヴィーガン協会うんぬん……と書くのはややこしいので団体名は省いたが。
なお獣害問題に託けて? 日本の山野の復活や農地の「見えない餌」に触れる。こちらも深刻だと思うのだ。


ちょうど発行された頃だったか、私は川上村を訪れていたのだが、その際に食事したカフェレストラン? まあ食堂か(^^;)、で窓の外を見ると、シカがいましたよ。真っ昼間で車の通る国道沿いに平気で出てくるようになりましたなあ。

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なんだか昨年『獣害列島』を執筆した時点より事態は悪化しているような気がする。ヤバいぞ、日本列島。

 

 

 

2021/03/25

人間を恐れないシカ、増殖中?

北海道苫小牧市の小学校の校庭に、エゾジカが大挙(約20頭)押し寄せたというニュースがやっていた。

改めて探すと、ユーチューブにアップされていた。

小学校にエゾシカの群れ 北海道・苫小牧市 シカ出没相次ぐ 

何本もある。何度も出没しているらしい。しかも角のあるオスジカも多い(3月なのに、まだ落ちていない)し、警官も出動したよう。児童の通学を心配したり、交通規制もするとかしないとか。。。

なんとなく笑ってしまったのは、そこに映る光景は、奈良では日常だからだろうか。もちろん、奈良のシカは角きりをされていて危険性が低いし、体格もエゾジカより小さいのだが……。ちなみに私が見たのは、奈良女子大学の構内(左)と、奈良教育大付属小学校(中、右)かな。別に騒動にはならない。たいていの人・学生は、無視して通りすぎる。

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奈良はいいのよ。歴史的にシカとつきあってきて、住民はシカの扱いに慣れているしシカも昔から当たり前のように人と交わり市街地に出没している。子どもたちもシカを平気で触る。シカも触られて平気。怪我したとは聞かない。(観光客は、たまに怪我する。)
しかし、北海道のシカがなぜ人に慣れてしまったのか。その点は不思議だ。

かつて北海道ではエゾジカを片っ端から捕獲して缶詰にしていた。今も駆除は相当な規模で行われている。しかし人前に姿を現しても追われることはないという確信を持っているかのようだ。今回の「学校に出没」ではなく、エゾジカがコンビニに出没して、人に触られている動画もあったはずだ。

巷間言われるように、餌がないから仕方なしに、こわごわ町に入った……という様子は見られない。新天地を求めて足を延ばした冒険心あふれるシカがいるのか。いや、やっぱりなめられているんじゃないか?

おそらく郊外、それも田園や放牧地なら人が追い払ったり駆除しようとするので逃げるのだろう。しかし都会ほど、人は甘いと気づいたのかもしれない。それとも北海道の農家でも、人はシカを追わないのか。諦め気分かもしれないが……。人に出会って危害を加えられなかったことを学習してしまうと、どんどん人里、都会に進出するようになるかもしれない。

 

 

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