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2017/06/08

2016年度の「林業遺産」決定

また日本森林学会認定の林業遺産が発表された。

2013年度から始まったのだが、初年度の10を抜きにすると、毎年2つ~4つしか選ばれないのに、今回は8つもある。

(No.13)吉野林業(追加選定)
(No.23)足尾における治山事業による緑の復元
(No.22)木曽式伐木運材図会
(No.21)初代保護林 白髪山天然ヒノキ林木遺伝資源保存林
(No.20)蒸気機関車「雨宮21号」と武利意・上丸瀬布森林鉄道遺構群
(No.19)屋久島の林業集落跡及び森林軌道跡
(No.18)小石原の行者杉
(No.17)伊豆半島の森林史に関する資料

 
吉野の貯木場や建物が追加選定されたほか、 文献や森林鉄道が目立つね。林業というより緑化の治山事業である足尾銅山も、目が引く。これは前回までも含めてだが、意外と林業そのものが少ないように感じるが……。
 
 
さて、床としは何が大盤振る舞いさせたのだろう?
 
一応復習しておくと、「林業遺産」とは、林業発展の歴史を示す景観、施設、跡地等、土地に結びついたものを中心に、体系的な技術、特徴的な道具類、古文書等の資料群……が対象だそう。
 
鍵は、応募の仕方にあるんじゃないか、と思う。まず学会員からの応募推薦に限る。所有者・管理者より同意を得ていること、さらに公的機関や学協会による文化財などの指定を受けていないことを原則とする……などなどの推薦の条件があるのだ。
となると、意外と面倒くさい。いくら「誰が見ても価値があるだろ!」と言えるような林業関連の事物でも、それを申請する人がいないと認定されない。申請も、結構手間がかかるので、日常業務とは別に時間を裂いても認定をめざすぞ、という奇特な人がいないとできない。
 
そんな中で今年は応募が多かったのかもしれない。
ま、そう考えると、まだまだ応募したら認定される確率は高いよ。今のうち、応募してしまおう。さもないと、何年か後には忘れられてしまう可能性がある(笑)。

2017/06/05

国際ウッドフェア2017 スピンオフの動画

先月、長野で「国際ウッドフェア」が開かれたことはご存じの方も多いだろう。参加した人もいるかもしれない。
これは本来オーストリアの林業関係機関の広報的なイベントなのだが、それにくっついて?日本の林業関係も多くのセミナーやスピンオフ対談などが開かれた。
 
私も一時は参加しようと思ったのだが、そもそも地の利がなさすぎる……。関西からでは時間も経費もばかりにならない。長野直行バスも満員で予約できず。。。というわけであきらめたわけである。。
 
 
その動画が幾つもユーチューブにアップされ始めたので紹介する。
 
メイキング映像も含めていくつかあるのだが……その中で私が選ぶとすれば、これしかないですねえ。
 
 
Dsc_0523 右・中島さん、左・桜木さん。
 

 
そもそも中島オシで、最近は桜木オシでもある私としてはv(^0^)。
 
あえて文句言えば、固定カメラなんで、それぞれの表情アップがないことかな(~_~;)。
あ、内容は自分で聞いてくださいませ。
 
 

2017/04/05

明日香村の春景色

急な陽気で、つぼみだったサクラがいきなり5分咲き……で、2日目の今日は7分咲きぐらいか。

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明日香村稲淵の綱掛け神事。花はサクラかと思ったら「紅こぶし」だそうだ。写っている綱は雄綱。
 
6
 
まだ葉の出ていない雑木林の上にかかる白い月。
 
1_3
 
明日香村は、もう端午の節句なのであった。。。
 
それにしても平日なのに人が結構多い。明日香村の底力というか、ブランド力だな。村上げて飛鳥の魅力をつくっておる。もちろん、問題もいろいろ抱えているのは知っているが、それでも揺るがない。
 
 
もう一つ、オマケ。
 
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奈良公園で撮影する新婚カップル? 韓国人か中国人かなあ。こっちも人は多いけど(~_~;)。



2017/03/27

藤森隆郎氏の驚愕(インパクト)

昨日は、「あすの奈良の森を考える」学習会で、藤森隆郎氏の講演があった。

 
そこでは数々の驚愕の発言・出来事があった。
と言っても、ここでは講演内容は紹介しない。あえて言えば、タイトルが「森林・林業で後進に伝えたいこと」であり、先生の著書「林業がつくる日本の森林」のエッセンスだと思えばよい。講演内容を知りたい人は、この本を読むことだ。
私はすでに読んでいたので、話されたことに納得しつつも驚くことはなかった。
 
それでも一つ驚かされたことを取り上げると、現在の林学研究現場が論文を作成することだけに偏重して成果を現場に還元しない要因である。
 
それは、現場に研究成果を還元しようにも、それを理解する技能・技術者がいない、ことだという。だから、学内・研究所内の地位を上げることばかりに目が行ってしまう……と。現場が活かしてくれたら、研究者は現場に出るだろう……。これこそ、昔から言われている林学と林業の乖離ではないか? その原因の一端を指摘された。。。
 
では、なぜ現場の技術者がいなくなったのか。その一つに戦争で農林業者が徴兵で根こそぎ引き抜かれたことや、戦後の画一的林政で個々の技術者の能力を排除してしまったこと、などを上げた。
 
ま、ここから現在の林政批判が強烈に展開されるのだ……(^o^)。これこそが「後進に伝えたいこと」であるかのように。
それは心地よいほど、我が意を得たり、であったv(^0^)。
 
 
2番目の驚愕(セカンド インパクト)。
 
終わってから質疑応答の時間となったが、当初手が挙がらなかったら、「これが問題」と、滔々と日本人の気質を批判されたこと(~_~;)。
そうなんだよ、単に手を挙げにくいというより、何を質問すべきか頭を整理するのに手間取るのだよ。それが、もしかして貴重なチャンスを逃しているのかもしれない。
 
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質問が出るのを待つ微妙な時間。この後、幾人か質問が出ました。
 
 
3番目の驚愕(サード インパクト)。
 
懇親会の際、私は藤森先生の前の席だったのだが、全体で盛り上がって賑やかになっている際、藤森氏が携帯電話で話し始めた。
 
で、終わってから驚愕の情報を教えてくれた。
 
「今、妻から電話があったんですが……稀勢の里が優勝したそうですよ。結びの一番と優勝決定戦の両方を制して」
 
ええええ!!! と周辺に驚愕が走った。休場してもおかしくない怪我をした横綱稀勢の里が? ひとしきり相撲談義に花が咲いたのであった。 あの時、会場の空気が一瞬変わりましたね。
 
 
さて、この場から森林業界に何か新たな動きは生れるだろうか。

2017/03/17

Appleは大森林主だった

こんなニュースが目に入った。

 
 
アップルって、あのコンピュータのアップル?
 
Appleが環境保護団体と協力し、米メイン州とノースカロライナ州の森林を2015年に購入した土地で、昨年13,000トン以上の木材が計画的に伐採されたことが分かりました。
 
Appleの所有する、36,000エーカー(約146平方km)のサンフランシスコ市に匹敵する規模の広大な森林は、もともと宅地開発による消滅の危機に瀕していた土地で、2015年に環境保全と同社の資材調達先を兼ねて購入されたという経緯があります。
 
146平方キロメートルというと、1万4600ヘクタール。日本なら屈指の大山主だ。近い面積の自治体を探すと、川崎市が142,7平方キロメートルだった。
 
Triangle Business Journalが行った調査の結果、2016年にこれらの森林から13,000トンもの木材がAppleによって調達されたことが分かりました。これは2015年にAppleが製品のパッケージに用いた木材の30%に匹敵する量です。また、木材調達以外の面でも、伐採や植林などに従事する職員30人以上の雇用に寄与したとのことです。
 
1万3000トンの木材とは、ざっと2万16700立米。これが1年間の生産量なんだから、やはり桁違い。ちなみに神奈川県の年間木材生産量がざっと1万6000立米程度。  
アップルの製品パッケージに用いた木材の30%に匹敵とあるが、直接自社森林からの生産材を使ったのではなく、計算上だと思う。
 
いずれにしろ、木材生産でアップルが利益を上げたわけではないだろう。かといって、CSRだとか寄付だとかで金をばらまいたわけでもない。宅地開発で消滅しかけた森林を守って持続的な木材生産を行い、本来必要だったパッケージ用に活かしたのだったら、環境貢献に効果はあったのではないか。ある種のプロボノ(本業を活かしたボランティア・社会貢献)だ。もちろん会社のイメージアップ、宣伝効果もあったに違いない。
 
 
残念ながら、日本ではこうした動きをする企業の話はあまり聞こえてこない。近年ではトヨタやサントリーが森林を購入したり管理契約を結んだが……。
ただ、企業に責任があるとするのもちょっと違和感がある。これは森林を購入する企業がないというより、売り手の山主がいないからではないか。山主の多くは林業は「儲からない」と言いつつ手放そうとしないから。
 
一時騒がれた「外資が日本の森を……!」というのも、ほぼガセネタで終わったのは、実は外資であろうと国内資本であろうと、肝心の買える山がなかなか見当たらない点もある。
仮に購入しても取引単位が数ヘクタールでは話にならないだろう。少なくても数百ヘクタール単位で森林所有が流動化しないと、環境に寄与しない。経済的にも、やる気と資金に余裕のある企業が森林を所有して改革に取り組む方が林業が活性化する。
 
 
アップルも外資だが、日本の山を買わないか? 

2017/02/12

中川町「KIKORI祭」

また北海道中川町から巨大ポスターとチラシが届いた。

 
今年もKIKORI祭 が開催のようだ。
 
Dsc_0394
 
せっかくだからポスターを張ってみた。チラシも、ちょうど参加したセミナーで配る。
 
 
この写真、巨木をソリに乗せて運ぶ競争のようだ。丸太を全部橇の上に乗せるのではなく、先だけを乗せて引っ張る方式か。
 
 
 
木橇と言えば、木馬を思い出すが、木馬道はなく雪の上を滑らすみたい。その点からすると、古代の修羅を連想する。古墳時代に使われた重い石や材木を運ぶための木橇だ。(林業で修羅というと、丸太で組んだ滑り台なのだが、それはとは別)
 
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大阪・道明寺で発掘された修羅。
 
 
何はともあれ、北の国のキコリの大会である。頑張ってくれ。行けないけど(笑)。
 

2017/02/11

春日大社のスギとクラウドファンディング

奈良の春日大社のスギから木製小物をつくるプロジェクトがあるが、そこでクラウドファンディングが採用されるようになった。
 
春日大社境内は、神域のため、草木といえども殺生禁止。しかし、藤棚への悪影響があるということで樹齢数十年程度のスギ30本を間伐することになった。
通常は伐った木は春日大社内で処分されるのだが、今回は社会福祉活動に役立てるという趣旨のもと、奈良県内の社会福祉施設、企業、NPOがこのスギ材を使って、プレミアム木工製品の商品化を目指すことになった。
プロジェクトでは、障害者なども製作に参加し働く環境を提供すること、手入れが必要な原生林、人工林の木材活用につなげること、ビジネスモデルづくりも目論んでいる。
 
ただ伐採した木を春日大社境内から搬出・運搬したり、保管・乾燥・製材したりする資金が必要なため、それをクラウドファンディングで集めようというものだ。 
3月末日までの実施で、目標金額は150万円。主催はあたつく組合。
 
搬出するのは、NPO法人森の月人。吉野でログハウスを作っている組織だ。
搬出後は、製材所で一次加工され、最終的には、たんぽぽの家が運営する「Good Job! センター香芝」にて製品に仕立て上げる。
詳しいことは、リンク先を見ていただきたい。
 

2017/02/01

森林の仕事ガイダンス2017

先週、森林の仕事ガイダンス2017in大阪に顔を出してきた。

 
なったって、全国から大阪に林業関係者が集まってきてくれるのだから、労少なく全国の情報を仕入れられる。そうでなくても、なんとなく会場の空気だけで近年の傾向が感じられるので、恒例行事みたいなもん。常連? の関係者とも会って、旧交を温めるというか、同窓会みたいな気分にもなるし(笑)。
 
 
2017_2
 
今年の空気は……人数的にはそんなに多く感じなかったが、若者が目立つ。とくに女子が多くなった気がした。昔は中高年ばかりで、定年後の田舎暮らしセミナーみたいだったのに比べると、かり本気度の高い人々が詰めかけているような気がした。
 
実際、採用人数も増えているようだ。慢性的な人手不足ではある。
 
2017_1
 
女子3人(プラス司会者)のトークショーも満員。観客席にも若い女性の姿が増えた。
男3人のトークショーもあったのだけど……(~_~;)。話題には、伐木チャンピオンシップも売り出し中でした(笑)。技術を身につける点で、こうした大会は効果的のようだ。
 
 
 
ま、ここで仕入れた情報は、しっかり熟成させるとして(~_~;)、私が面白いと思ったのは……。
 
実は、隣の会場なのである。そちらでは、新農業人フェアをやっていた。つまり新規就農希望者向きのガイダンス。
 
こちらもついでに覗いたのだが、農業とともに林業も教えます、という講座もあって、なかなか面白い情報を得た。こちらも、いつか使えるように熟成させるとして(^o^)、会場で見かけたコーナーに、こんなのがあった。
 
2017_1_2
 
「出展者の方が声をかけてくれるエリア」。
 
なかなかのアイデアだと思う。訪問者は、興味は会ってもブースに座って話を聞く勇気がない人もいる。また冷やかしというわけではないが、自分なりに話を聞きたいのであって、なし崩しに声をかけられてキャッチセールスみたいな状況を好まない人もいるだろう。
 
で、このコーナーに入れば、声をかけてくれるのである(^o^)。
 
農林で言えば、農の方にアイデアあり、だね。

2017/01/31

豊後大野のバイオマス発電所

友人のカメラマンが空撮してきたと、バイオマス発電所の写真を送ってくれた。

 
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これは大分県豊後大野市のエフオン豊後大野発電所。意外と空から見たバイオマス発電所の写真は目にしたことがないから貴重かも。
 
ちょっと大きくしてみると。
 
_dsc2772
 
ソーラーパネルも周辺にあるから、太陽光発電も兼ねるのであろうか。
 
 
ちょっと調べると、設立したのはファーストエスコ社である。すでにエフオン日田発電所を開業しているそうだが、今回は豊後大野市の大野郡森林組合の隣に設立したとのこと。総工費80億円だ。
 
ただ出力が1万8000キロワット級である。年に21万トンの木質チップが必要らしい。これ、国産材で賄うとのことだが、全部未利用材かどうかは確認していない。一般木材も入れるにしても、莫大だ。
しかも豊後大野は、内陸部である。輸送を考えると大変だ。本当に集まるのだろうか。
 
ちなみに日田の方は、1万2000キロワット。さらに大分県には佐伯市に5万キロワット級のイーレックス佐伯発電所がオープンしたばかり。こちらは輸入のパームヤシ殻を燃料にするそうだが……。
 
 
まあ、頑張ってください\(^o^)/\(-.-)/。。。(オテアゲ)
 
 

2016/10/29

開催!講演『森は怪しいワンダーランド』

天気もいいし、近頃運動不足だし、久しぶりに生駒山の森を歩くことにした。

 
スタートに選んだのは、極めてマイナーで、ここ1年くらい入ってない地点から。崖を降り、谷に入っていくと……かつての記憶とは随分様子が違うのだが……何より感じるのは獣臭いこと。ムッと野性味のあるすえた臭いが漂っている。
 
イノシシだ。かなり濃密にいるのではないか。警戒しながら進む。このところ、森でイノシシの姿を見ることが増えた。基本的に夜行性で昼は滅多に出会わないはずなのだが。
 
それに昨日の雨で全体に湿っているし、倒木が多い。道とは言えないようなルートを進み、シロキクラゲ?の群生と出会ったりもする。
 
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尾根を越えて大阪側に入り、下っていく。こちらも廃道かと見紛うような道。道なのか湿地なのか川床なのか……そして道のないところにポツンと立つ石碑。久々のワンダーランドだ。
 
 
森を黙々と歩くと、いろいろ思い出す。『森は怪しいワンダーランド』に書かなかったエピソードも思い出す。こんな出来事もあった、あんな思いもした……。
 
『森は怪しいワンダーランド』では、基本的に不思議で笑える話を選んだのだが、改めて思い出すのは、もう少ししみじみしたというか、切ない話。出会ったさまざまな人々。彼と彼女との別れ。旅の空の下、一人で何をしているのかという焦りともだえ。さらに森から少し離れた探検エピソードもいっぱいある。
 
なんだか『森は怪しいワンダーランド』の続編を書きたくなったなあ。タイトルは、『森は切ないワンダーランド』か(笑)。
 
しかし、『森は怪しいワンダーランド』が十分に売れてくれないと続編どころではないのだよ。奈良の書店では、まだ1冊も自分の本を見かけていないという事実が辛い。ちょうどAmazonと楽天で途絶えていた在庫も回復したので、ぜひとも応援を(-人-)。。。
 
 
ところで、来月11月3日は、大阪南港のATC(アジア太平洋トレードセンター)では木育・森育楽会が開かれる、ここで私はお話しする予定だが、その演題が『森は怪しいワンダーランド』(笑)。書名そのまま。
ここで『森怪』の裏話と、続編?構想を話そうかと思う。乞う、参加。
 
Photo  Photo_2
 
 
会場で『森は怪しいワンダーランド』も販売します。多分、価格は税込み1700円と、普通に買う(1728円)より少しお得価格にします。単に、お釣りの準備を簡単にするためだけど(~_~;)。
すでに購入された方はごめんなさい。
また、書店では手に入らない『樹喜王 土倉庄三郎』や、『樹木葬という選択』もお得価格で販売予定。
 
 
ちなみにこのイベントは大阪府木材連合会も関わっているから、木材関係者も来るだろうし、
森のママまつり」も同時開催だから、きっとヤングママも大挙来てくれると信じている(^o^)。

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森と林業と田舎