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2018/03/23

ピーバー・シンポジウム

近畿中国森林管理局で「里山広葉樹活用シンポジウム」が開かれたので、顔を出してきた。

 
ようするに、里山の森に増えてきた雑木の広葉樹をもっと使おう、そのためには何が必要で何が問題か……というテーマで、国有林から森林組合、製材所に研究部門(森林総研)まで加えたずいぶん出演者の多いシンポジウムであった。
 
Dsc_0962
 
私は、今更林野庁にスギやヒノキを論じて欲しくもないし、広葉樹資源の問題は今後の大きな課題と睨んでいるから、情報収集のつもりである。
会場は、かなり満員。ちょっと演壇のある前方が空きすぎて後ろがぎっしりという感じである。ざっと見回して、参加者は公務員系や業者系かなあ……と思って席に着いた。
 
そこで語られた内容は改めてするとして、広葉樹材と聞いて食いつく面々がそこここにいるではないか。
 
なんと私の後ろにはビーバー製材所にビーバー高校生(笑)。
 
彼らにしゃべらせた方が面白くなるぞ、と思わせるメンツである。こうした集まりでは、森を、木材をどれほど愛しているかパッションを語る方が面白くなるのだよ。
 
機械的に広葉樹資源がどこにどれほどあって、加工の難しさはどうで、消費者の指向はどうで、その安定供給のためには……というよりも、オレは何十種類の広葉樹材を知っていて、それぞれの特徴も使い道も言えるぞ、あの木でスプーンを削り出してみたいんだ……というビーバー人が強い。いっそビーバー・シンポジウムを開こうよ。
 
Beaver
 
私も、針葉樹材を広葉樹材に変換する方法を論じてみたかった(笑)。
 
 

2018/03/19

ラッシュのスマトラシャンプーバー

突然送られてきた包み。

 
それを開けて見ると……。
 
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熱帯雨林の写真の中に丸い「SOS」。
 
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これ、シャンプーだった。。。
スマトラシャンプーバーという。製造元は、世界的な化粧品メーカーのラッシュ。同時に送られてきたプレスリリースによると。
 
英国を拠点とし、世界49の国と地域でビジネスを展開する化粧品ブランドLUSH(ラッシュ)は、2018年3月16日(金)から4月19日(木)の期間、日本を含む世界8カ国で、インドネシア、スマトラ島の森林と野生生物などの保全を目的にした「#SOSsumatra キャンペーン」を実施し、チャリティ商品「スマトラ シャンプバー」を発売します。
この商品の売上全額を使い、スマトラ島北部のブキットマスでパーム油のプランテーションに使われていた50ヘクタールの土地を購入する予定だという。この場所は、スマトラの象やサイ、トラ、オランウータンが共存できる地球上最後の場所であると言われている地区に隣接している。
 
パーム油生産を目的に伐採された森林を、パーマカルチャーにより農作物を育て、元の
生態系が整う森林に戻しながら、現地に雇用も創出しながら元の生態系に再生し、オランウータンや先住民族の住処を守ることを目的としたプロジェクトなんだそう。
「スマトラ シャンプバー」は、パーム油不使用で、モリンガパウダー(ワサビノキ種子)が頭皮や髪をみずみずしい状態に導きながら清潔に整える固形タイプのシャンプーです。また、ココナツオイル(ヤシ油)は、髪に潤いを与え、柔らかい状態に導くほか、爽やかなオレンジオイルとパチョリの香りが気分をリフレッシュします。
固形なのは、合成保存料を使用することなく保存でき、ゴミとなるパッケージを使用しない販売を可能とし、製造段階で使用する水量の削減にもつながるため。
#SOSsumatraキャンペーン」は、日本の他に韓国、香港、オーストラリア、ニュージーランド、タイ、フィリピン、シンガポールの合計8カ国で実施され、合計約15,000個のスマトラ シャンプーバーが販売されます。本キャンペーン期間中、各店舗では、チャリティ商品を通じて顧客に対してパーム油産業の問題点や単式農法・単一栽培の問題点について、またパーマカルチャーなどの代替法についての理解を促します。
 
 
こういう試みをやっているのだなあ。私は、せっかくだから乗ってみることにした(^o^)。
 
さっそく風呂で頭を洗ってみる。固形で見るからに洗濯石鹸ぽい外観だが、驚くほど髪になじんで泡が盛大に立ったよ。それに香りが強い。甘い、熱帯の花の香りだ。ちょっと香料の入れすぎじゃないの? と思うほど。これがモリンガパウダーなんだろうか。
 
ちなみにパーム油を使わないとあるが、ココナツオイルは使っているらしい(笑)。パームオイルも訳せばヤシ油だし、ココナツオイルもヤシ油なんだが、ヤシの種類が違う。ココナツは、一般に頭に描くヤシの木の実である。アブラヤシの実とはちと違う。ココナツの実の中のコプラと呼ぶ白い油脂繊維部分から油を獲った物だ。こちらは自然破壊にならないのだろうか。
 
 

2018/03/13

森友・加計問題に林業の影?

森友文書の改竄問題、いよいよ佳境に近づいたかな。発覚後の進展は、だいたい予想していたとおりの展開だ。

 
昨年から続く森友問題と加計問題。正直うんざりというか、ここまで下劣な政治屋事情を見せられると、考えるのもイヤになるのだが。。。。せっかくだから私も便乗(笑)。
 
 
というのは、これらの問題、なぜか背景に林業が登場するなあと思っているから。このことに気付いた人はほかにいるだろうか? (えっ、スクープ?)
 
まず最初に気付いたのは加計問題の方で辞任した前川喜平・前文部科学省次官
彼の祖父喜作氏が産業用冷凍機器で世界的シェアを持つ前川製作所の創業者であることはよく報道されたが、もともとは奈良県御所市の出身だ。喜平氏も生まれは奈良県御所市(当時は秋津村)。
そして、御所市の前川家と言えば林業家である。吉野林業地とは少し違うが、生産されている木材は吉野杉檜と遜色のない質を誇る。前川家は、それなりの大山主だったという。ただ喜作氏は3男だったために山を継がずに会社を起こしたのである。
残念ながら、現在の前川家の林業については何の情報もない。
 
 
次に森友学園で有名になった籠池泰典氏だが、7ヶ月過ぎた今も収監されたままという異常事態。これを国策捜査と言わずしてナンなんだ、と思うが……彼の長男が、この問題を訴え続けている。
とはいえ長男は何をしているのか? 学園は長女が継いだわけだが。
 
実は長男である籠池佳茂氏は、現在林業に就いているのである。
もともと佳茂氏は泰典氏と絶縁状態だったと伝えられているが、今回の事件で復縁というか親子の絆を取り戻し、必死で不当な扱いを訴えているわけだが、こんな状態では仕事もできない。(前職が何かははっきりしない。)そこで縁あって奈良で林業に就いたそうである。
 
たまに彼のツイッターでその仕事現場の写真がアップされているし、地元のニュースでは紹介されているので隠しているわけではない。どこの林業会社が手をさしのべたのかは明かされないが。
彼の家族も大変な状況ではあるだろうが、山の仕事は多少とも気分転換につながるのだろうか。
 
 
そして、最大の渦中の人、安倍昭恵・総理大臣夫人。実は今回の事件以前から別ルートで彼女の裏の評判は聞いていたのだが、ここまで勘違いバカ女とは思わなかった。夫の威光を我が物として振りまいたわけだ。日本のイメルダ夫人か、と言いたくなるが……もっとも森友疑惑が高まっていた昨年の夏、なぜか某林業塾に参加していたことは、知る人ぞ知る。
 
なんで林業塾? まさか今後林業関係の仕事を行うとは思えず、まあカルチャーセンターに通うような感覚か。あるいは山の中に籠もって雲隠れの場所として選んだか。いくら熱心に勉強しても意味がないよなあ。それより表に出て洗いざらい証言すべきであろう。
 
 
 
以、ほかにも国産材関係とか加計につながる某人脈とか小さな点もあるのだが、なぜか今回の大事件には林業の影がつきまとう……という話題でした。
 
ちなみに、なんの必然もなくて偶然だと思うよ(笑)。決して、林業界に巣くう黒幕による陰謀……とか言い出さないように。

2017/07/29

化石燃料車ゼロ時代が迫る

先日、新幹線に乗っていると、電光版ニュースに「英国もガソリン・ディーゼル車販売を禁止」と流れた。

 
おっ、と思った。なぜなら講演で「フランスのマクロン大統領がガソリン・ディーゼル車の販売を禁止すると宣言した」ことを紹介したばかりからだ。どうやら世界は本気で環境問題に向き合いだしたらしい、という意味で。この内容にイギリスが追随したのである。どちらも2040年までに化石燃料で走る車の国内販売を禁止するという。
 
その後、新聞にも掲載されていたが、いかにも扱いが小さい。あんまり本気にしていないのだろうか。まだ20年以上あるから、大統領が変わったら取り消されるよ、とでも?
 
Photo
 
だが、この2カ国が販売禁止を実行したら、ほかの国も追随するところは出るだろう。たとえば中国はEVの普及率が意外なほど高い。その際に自動車業界も大改変を迫られる。化石燃料を使わない車となれば、有力候補はEV(電気自動車)だろう。水素自動車もある。(私自身は、水素エネルギーは自動車より発電所に向いているのではないかと感じているが。)
 
そもそも動力源だけの問題ではなく、EV化することで自動車の性能自体が大きく変化する。そこに魅力が生れたら、世界の需要は一斉にEVに流れるだろう。フィルムカメラがあっという間にデジカメに取って代わったように。
 
しかし、日本人は「電気だってCO2出すし」とか「技術がまだまだ完成していない」「エンジンの音が好きなんだよ」とか言い訳ばかりして後ろ向きだ。しかし、欧米では目標を掲げてそこに達成するために今から何をするかを考えて動き出している。
 
もし欧米が先んじたら、日本車の海外販売量は狭まり、国内でしか売れないガラパゴスになる。いや国内だって、ガソリン車はどんどん売れなくなるだろう。ハイブリッド車も、世界的にはエコカー扱いされなくなる。(結局ガソリンを燃やしているから。)気がつけば、欧米メーカーの下請けに?
 
そんなパラダイムの転換が起きつつあると思わないか?
 
 
鈍い。日本の鈍さは、オリンピックのレガシーを反故にしても気にしなかったり、違法伐採木材を真面目に取り締まらないことと同根ではないか。変わりたくない症候群? 見たくないものは見えないことにする正常化バイアス? だろうか。
 
自動車だけでなくさまざまな分野で同じことが進行中だ。木材の利用方法もガラリと変わるかもしれない。それに対する備えは、20年前からやっておかないと間に合わない。

2017/07/23

九州北部大水害の現地調査報告

7月5~6日に発生した福岡県から大分県にかけての水害は、そろそろ復興の動きを伝えるようになっている。

 
私のところには、「水害と森林」についての執筆依頼が舞い込んでいる。今度はYahoo!ニュースみたいに速報性にこだわって自らの意見だけで書くのはよろしくない。
とはいえ、現地を取材する時間も経費も出ない(-.-)し、まあ、水文学が苦手と自認している私が現地に入っても役立たずだろうな、と思う(~_~;)。
それでもなんとかするべく、苦手な水文学関係の本や論文をひもといたり、水文学の研究者に問い合わせたり……と頑張っているのだよ。。。
 
と、ここで愚痴をこぼす必要はないのだが、現地調査報告が、意外と早く出された。これは有り難い。(調査は、森林総合研究所、林野庁、九州森林管理局、福岡県、大分県によって行われた。)
 
 
 
これはなかなか示唆に富んでいる。林業と関係していそうな部分をいくつか抜き出してみる。
 
 
【山腹崩壊等について】
(4)調査を行った箇所において、山腹崩壊が発生した森林と発生していない森林があったが、間伐等施業実施の有無による崩壊発生の関連は確認できなかった。
(5)崩壊地上部斜面等に根が露出している立木を調査したところ、根系の深さは約1~2m程度であり、地質条件に応じた深さまで成長していた。また、崩壊は表層崩壊が多かった。
(6)調査を行った崩壊箇所では、作業道や土場等は確認できず、作業道等が原因となり崩壊が発生したものは確認できなかった。
 
【流木について】
(1)山腹崩壊地直下の渓流に残存している流木は根付きであったことから、流木は、立木が崩壊土砂とともに流下したものと認められる。
(2)渓流内に堆積している流木は根付きの状態のものがほとんどであり、幹は折損しているものも多数あった。なお、林内で伐採されたと考えられる樹木も存在していたが、ごく一部であった。
 
幸いにも、私がYahoo!ニュースに記した内容とさほど大きく食い違っていないようなのでホッとする。
 
一方で俄か勉強と取材のおかげで新しい知見も得たのだが、それは依頼原稿に執筆しよう。

2017/07/16

九州北部水害地の生の声

昨日は名古屋に行っていたのだが、そこでなんと、福岡県朝倉市から来ていた人に会った。製材業を営んでいる方である。

 
そこで実地の話を聞けたので、ここに少しご報告。
 
まず、本人の自宅や工場は被害を免れた。ただ、山はズタズタである。山の多くは林齢40~50年生のスギ林。
 
報道では表層崩壊がほとんどという意見も出ているが、かなり深いところから崩れているところ、岩盤剥き出しになっているところもあるので、深層崩壊もあっただろう。
 
山は、林道・作業道が流されただけでなく、現場近くに置いていた重機類も消えてしまった。そのため災害復旧の見通しが出ても、すぐには動けない状況。
 
今後、木材生産量はかなた落ちるだろう。(3分の1くらいに?)
 
朝倉の木は、ほとんど大分県日田に出荷されている。だから日田の市場に出る木材量が減るのは間違いない。日田の工場はほとんと被害がないので、製材はやりたいはず。そのため原木の取り合いになり、価格は上昇するのではないか。
在庫は、数ヶ月分しかないので秋以降が逼迫すると思われる。
 
 
ただ、こうした林業・木材産業の予想とは別にむしろ気がかりなのは、この災害によって森林所有者の経営意識が減退することだそうだ。
生活、そして山の道・機械も含めて復旧しても、山主は、再び林業を続ける気になるか。災害後、山を放棄する例が過去にもあった。
 
 
……とのことであった。さて、今後の見通しをそう読んで、果たしてみんなどのように動くか。
 

2017/06/08

2016年度の「林業遺産」決定

また日本森林学会認定の林業遺産が発表された。

2013年度から始まったのだが、初年度の10を抜きにすると、毎年2つ~4つしか選ばれないのに、今回は8つもある。

(No.13)吉野林業(追加選定)
(No.23)足尾における治山事業による緑の復元
(No.22)木曽式伐木運材図会
(No.21)初代保護林 白髪山天然ヒノキ林木遺伝資源保存林
(No.20)蒸気機関車「雨宮21号」と武利意・上丸瀬布森林鉄道遺構群
(No.19)屋久島の林業集落跡及び森林軌道跡
(No.18)小石原の行者杉
(No.17)伊豆半島の森林史に関する資料

 
吉野の貯木場や建物が追加選定されたほか、 文献や森林鉄道が目立つね。林業というより緑化の治山事業である足尾銅山も、目が引く。これは前回までも含めてだが、意外と林業そのものが少ないように感じるが……。
 
 
さて、床としは何が大盤振る舞いさせたのだろう?
 
一応復習しておくと、「林業遺産」とは、林業発展の歴史を示す景観、施設、跡地等、土地に結びついたものを中心に、体系的な技術、特徴的な道具類、古文書等の資料群……が対象だそう。
 
鍵は、応募の仕方にあるんじゃないか、と思う。まず学会員からの応募推薦に限る。所有者・管理者より同意を得ていること、さらに公的機関や学協会による文化財などの指定を受けていないことを原則とする……などなどの推薦の条件があるのだ。
となると、意外と面倒くさい。いくら「誰が見ても価値があるだろ!」と言えるような林業関連の事物でも、それを申請する人がいないと認定されない。申請も、結構手間がかかるので、日常業務とは別に時間を裂いても認定をめざすぞ、という奇特な人がいないとできない。
 
そんな中で今年は応募が多かったのかもしれない。
ま、そう考えると、まだまだ応募したら認定される確率は高いよ。今のうち、応募してしまおう。さもないと、何年か後には忘れられてしまう可能性がある(笑)。

2017/06/05

国際ウッドフェア2017 スピンオフの動画

先月、長野で「国際ウッドフェア」が開かれたことはご存じの方も多いだろう。参加した人もいるかもしれない。
これは本来オーストリアの林業関係機関の広報的なイベントなのだが、それにくっついて?日本の林業関係も多くのセミナーやスピンオフ対談などが開かれた。
 
私も一時は参加しようと思ったのだが、そもそも地の利がなさすぎる……。関西からでは時間も経費もばかりにならない。長野直行バスも満員で予約できず。。。というわけであきらめたわけである。。
 
 
その動画が幾つもユーチューブにアップされ始めたので紹介する。
 
メイキング映像も含めていくつかあるのだが……その中で私が選ぶとすれば、これしかないですねえ。
 
 
Dsc_0523 右・中島さん、左・桜木さん。
 

 
そもそも中島オシで、最近は桜木オシでもある私としてはv(^0^)。
 
あえて文句言えば、固定カメラなんで、それぞれの表情アップがないことかな(~_~;)。
あ、内容は自分で聞いてくださいませ。
 
 

2017/04/05

明日香村の春景色

急な陽気で、つぼみだったサクラがいきなり5分咲き……で、2日目の今日は7分咲きぐらいか。

7
 
明日香村稲淵の綱掛け神事。花はサクラかと思ったら「紅こぶし」だそうだ。写っている綱は雄綱。
 
6
 
まだ葉の出ていない雑木林の上にかかる白い月。
 
1_3
 
明日香村は、もう端午の節句なのであった。。。
 
それにしても平日なのに人が結構多い。明日香村の底力というか、ブランド力だな。村上げて飛鳥の魅力をつくっておる。もちろん、問題もいろいろ抱えているのは知っているが、それでも揺るがない。
 
 
もう一つ、オマケ。
 
1_2  
 
奈良公園で撮影する新婚カップル? 韓国人か中国人かなあ。こっちも人は多いけど(~_~;)。



2017/03/27

藤森隆郎氏の驚愕(インパクト)

昨日は、「あすの奈良の森を考える」学習会で、藤森隆郎氏の講演があった。

 
そこでは数々の驚愕の発言・出来事があった。
と言っても、ここでは講演内容は紹介しない。あえて言えば、タイトルが「森林・林業で後進に伝えたいこと」であり、先生の著書「林業がつくる日本の森林」のエッセンスだと思えばよい。講演内容を知りたい人は、この本を読むことだ。
私はすでに読んでいたので、話されたことに納得しつつも驚くことはなかった。
 
それでも一つ驚かされたことを取り上げると、現在の林学研究現場が論文を作成することだけに偏重して成果を現場に還元しない要因である。
 
それは、現場に研究成果を還元しようにも、それを理解する技能・技術者がいない、ことだという。だから、学内・研究所内の地位を上げることばかりに目が行ってしまう……と。現場が活かしてくれたら、研究者は現場に出るだろう……。これこそ、昔から言われている林学と林業の乖離ではないか? その原因の一端を指摘された。。。
 
では、なぜ現場の技術者がいなくなったのか。その一つに戦争で農林業者が徴兵で根こそぎ引き抜かれたことや、戦後の画一的林政で個々の技術者の能力を排除してしまったこと、などを上げた。
 
ま、ここから現在の林政批判が強烈に展開されるのだ……(^o^)。これこそが「後進に伝えたいこと」であるかのように。
それは心地よいほど、我が意を得たり、であったv(^0^)。
 
 
2番目の驚愕(セカンド インパクト)。
 
終わってから質疑応答の時間となったが、当初手が挙がらなかったら、「これが問題」と、滔々と日本人の気質を批判されたこと(~_~;)。
そうなんだよ、単に手を挙げにくいというより、何を質問すべきか頭を整理するのに手間取るのだよ。それが、もしかして貴重なチャンスを逃しているのかもしれない。
 
Dsc_0478
 
質問が出るのを待つ微妙な時間。この後、幾人か質問が出ました。
 
 
3番目の驚愕(サード インパクト)。
 
懇親会の際、私は藤森先生の前の席だったのだが、全体で盛り上がって賑やかになっている際、藤森氏が携帯電話で話し始めた。
 
で、終わってから驚愕の情報を教えてくれた。
 
「今、妻から電話があったんですが……稀勢の里が優勝したそうですよ。結びの一番と優勝決定戦の両方を制して」
 
ええええ!!! と周辺に驚愕が走った。休場してもおかしくない怪我をした横綱稀勢の里が? ひとしきり相撲談義に花が咲いたのであった。 あの時、会場の空気が一瞬変わりましたね。
 
 
さて、この場から森林業界に何か新たな動きは生れるだろうか。

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